お正月の音楽を楽しもう!子どもと歌えるお正月ソングとわらべ歌
新年を迎えると、テレビや街中でお正月にちなんだ曲を聴く機会が増えますよね。普段、家事や仕事が忙しいママも、お正月は少しだけ子どもと一緒にお正月の歌を歌ってみてはいかがでしょうか。ここでは、親子でお正月に歌える曲や、日本ならではの音楽について紹介します。
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目次
お正月ならではの音楽とは?
新年を迎えると、テレビや街中など、さまざまな場所でお正月にちなんだ歌や曲を耳にする機会が増えますよね。お正月ならではの音楽を聴くと、心が落ち着くという人も多いようです。
お正月の音楽は、昔から日本で歌われている馴染みの深い曲や、伝統的な音楽が用いられることが多いでしょう。箏(そう)や尺八(しゃくはち)など和楽器を用いて奏でられる曲もありますよね。
また、子どもたちに馴染みのあるお正月の歌には、お正月の情景や気持ちを表現したものや、新年を祝う歌詞が付けられているのが特徴です。手遊びなどのわらべ歌には、お正月にちなんだ「おもちつき」や「羽子板」をテーマにした歌も多いですよ。
ここでは、お正月に親子で楽しめる「お正月の歌」「わらべ歌」「日本ならではの伝統音楽」を紹介します。
子どもと楽しむお正月の歌
お正月
「お正月」は、「もういくつ寝るとお正月…」のフレーズでお馴染みのお正月ソングです。新年を迎えると、子どもたちのあいだで歌われる、とてもポピュラーな童謡のひとつですよね。作詞を東くめ、作曲を滝廉太郎が担当して、1901年に発表されました。
歌詞は、子どもたちがお正月を待ち望む光景がつづられて、日本ならではのお正月をイメージさせてくれます。2007年には、親子で長く歌い継いでほしい童謡・唱歌や歌謡曲を集めた、「日本の歌百選」に選ばれた名曲です。
一月一日
「一月一日」は、「年の初めのためしとて…」という歌い始めで、日本のお正月ではお馴染みの歌曲です。作詞を千家尊福(せんげたかとみ)が、作曲を上眞行(うえさねみち)が担当して、明治時代から戦前にかけて歌われた小学唱歌です。当時は「いちげつついたち」という読み方だったようですね。
昔は、元旦は日本でとても大切な祝日のひとつでした。そのため、国旗を掲げたり学校で祝いの儀式が行われたりしたそうです。歌詞は、「ためしとて(恒例の風習として)」など、現代では馴染みの薄い言葉もありますが、日本が終わりなく栄えるよう願いが込められています。
たこのうた
「たこのうた」は、明治時代に発表された文部省唱歌です。文部省唱歌とは、明治~昭和にかけて、文部省が「尋常小学校(じんじょうしょうがっこう)」や「高等小学校」などで歌うために、編集・編曲をして音楽の教科書に掲載した歌曲のことです。
日本古来のお正月遊びのひとつに「たこあげ」があります。今でも河原や広場などでは、お正月になるとたこがあがる風景が見られるでしょう。たこのうたは、お正月ならではの風情を表現した歌詞が特徴ですよ。
Auld Lang Syne(蛍の光)/アメリカ
日本では、年が明けるとさまざまなお正月の歌が歌われるように、アメリカでは「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」という歌が親しまれているようです。Auld Lang Syneは、日本でもさまざまなシーンで馴染み深い「蛍の光」の原曲です。
歌詞は、スコットランドの詩人・ロバート・バーンズにより、現在の形に書き直されたとされています。表題である「Auld Lang Syne」は、「古き良き昔」や「久しき昔」と日本語に訳されるようですね。
歌詞には、「旧友との昔の思い出を大切にしたい」という意味が込められています。「年が明けて未来への希望を抱いたとしても、旧友とのさまざまな思い出を忘れることなく前に進もう」と、過去を大切に思う心がつづられています。
お正月の手遊び(わらべ歌)
手遊びは、わらべ歌にあわせて手を叩いたり何かを表現したりして、昔から日本の子どもたちに親しまれている遊びです。
わらべ歌は、器楽による伴奏などはほとんどありません。口伝えに受け継がれたものがほとんどで、どのような場所でも自由に歌って遊べるのが魅力ですね。地域によって、手拍子や手の組み方などの遊び方が違うことがあります。
また、わらべ歌は言葉遊びとしても親しまれています。そのため、同じメロディーでも地域によって歌詞が違ったり、言い換えられていたりと、さまざまなパターンがあるようです。本来のわらべ歌と違った覚え方をしていても大丈夫ですよ。自信を持って子どもたちに受け継いであげましょう。
ここでは、お正月に遊ぶことができる手遊びを紹介します。
お正月のもちつき
「お正月のもちつき」は、親子で楽しめる手遊びです。徐々に手拍子などのテンポが上がり、幼稚園や保育園に通う年齢の子どもに人気があります。紹介した動画の後半は、1~3歳ごろの子どもと一緒に遊ぶために、手遊びのテンポを落としたアレンジがされています。
親子で歌にあわせて手を動かすことは、子どもにとってとても楽しい時間になるはずです。お正月のもちつきをイメージしながら、親子で楽しんでくださいね。
日本ならではのお正月の音楽
新年を迎えると、日本では、箏(そう)や尺八(しゃくはち)など、和楽器を用いた音楽を聴くことが多いでしょう。
和楽器には「三味線(しゃみせん)」「尺八(しゃくはち)」「箏(そう)」「和琴(わごん)」などがあります。お正月によく聴く日本の伝統的な音楽は、5音音階と言って、よく知られている西洋音階の「ドレミソラ」を用いて作曲されています。この5音音階は、わらべ歌や童謡など、子どもたちに馴染みの深い音楽の基盤となる音階で、日本人にとってどこか懐かしさを感じるメロディーでしょう。
ここでは、お正月によく聴く日本の伝統的な音楽を紹介します。BGMとして流すと、さらにお正月ならではの雰囲気が出るのではないでしょうか。
春の海
「春の海」は、1900年代前半に活躍した、箏演奏家(そうえんそうか)宮城道雄が1929年末に作曲しました。日本の伝統的な楽器でもある「箏」と「尺八」の二重奏の調べで、春の瀬戸内の風景を3部形式にまとめた曲です。
この曲は、お正月にテレビやショッピングモールで聴く人が多いでしょう。また、フランスのヴァイオリニスト・ルネ・シュメーが来日した際に「春の海」を気に入り、尺八のパートをヴァイオリンで演奏したという逸話があります。そのため、洋楽器のための編曲もある、珍しい日本の音楽ですよ。
六段の調べ
「六段の調べ」は、近世箏曲(きんせいそうきょく)の開祖とされる、八橋検校(やつはしけんぎょう)が作曲しました。歌のない箏の独奏曲で、箏曲の代表的な作品でもあります。
一般的に、お正月に耳にする筝の音色が有名ですが、さまざまな楽器編成による合奏としても知られている有名な曲ですよ。
お正月におすすめのCD
収録時間:65分
「聴く!日本のお正月~春の海・越天楽~」は、箏や尺八の和楽器だけではなくて、お正月にちなんだ童謡も楽しめます。
日本の伝統的な音楽である箏や尺八を用いた曲から、合唱、わらべ歌とさまざまなレパートリーが収録されています。子どもと、日本ならではのお正月の音楽を楽しみたい人におすすめの一枚ですよ。
収録時間: 67 分
「こどもと楽しむ日本の行事・お節句のうたベスト」は、お正月にちなんだ歌だけではなく、季節の行事など節目に歌う定番の歌曲が収録されたオムニバスです。お正月ソングには、「正月はええもんだ」や「はねつき」など、現代では珍しいわらべうたも入っています。
また、お正月の歌のほかに、桃の節句や端午の節句にちなんだ歌など、一年の行事に添ってさまざまな曲が収録されています。これ一枚で、季節の行事にちなんだ歌を子どもと楽しむことができますよ。
レーベル: 日本コロムビア
収録時間: 44 分
「和カフェ~箏の癒し~」は、現代で馴染みのある歌謡曲や童謡、また、感情を表現した抒情歌など、さまざまなジャンルの曲を筝曲にアレンジした風情ある一枚です。お正月だけでなく、ホッと一息つきたいときにかけると、気持ちを落ち着かせてくれる音色ですよ。
収録時間:67分11秒
「ベスト・オブ正月」は、ユニークなタイトルながらも、日本ならではのお正月を感じたい人におすすめのCDです。箏や尺八の和楽器だけではなく、さまざまなジャンルの音が楽しめる内容です。
お正月の名曲「春の海」が3曲入っていますが、すべてアレンジが違い、聴いていて飽きのこない魅力があります。BGMとして流すと、お正月のおめでたい雰囲気を高めてくれるはずですよ。
子どもとお正月ならではの曲を楽しもう
新年を迎えると、さまざまな場所でお正月ならではの曲を耳にしますよね。誰しもが「この曲を聴くとお正月」という音楽があることでしょう。
お正月の曲は、和楽器で奏でたり、日本ならではの音階を用いたメロディーであったりと、日本の伝統的な文化を受け継いだものがほとんどです。現代では、日本にもさまざまな国の文化が浸透していますが、日本の伝統文化も大切にしていきたいですよね。
子どもが大きくなったときに「今も昔も変わらないな」と思えるお正月になるように、日本ならではの音楽を受け継いでいけると良いですね。
※この記事は2024年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。