【保育士解説】おうち遊びの悩みを解決!1.2歳の子どもの遊び!プロは保育園でどう接してる? 河西景翔#11
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第11弾。今回は「1.2歳の子どもの遊び」。雨の日やおでかけできないとき、おうち時間を利用した遊びに悩むママも少なくありません。プロの保育士さんは、1.2歳の子どもと遊ぶときどのようなことに注目しているのか伺いました。ぜひ、おうち遊びの参考にしてくださいね。
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目次
2020年5月初旬現在、新型コロナウイルスの影響で自粛期間が続いています。赤ちゃんや子どもとのおうち遊びに悩むママも多いでしょう。
そこで、保育士・子育てアドバイザーの河西景翔先生が1~2歳の子どもとの遊び方を解説してくださいました。0歳の赤ちゃんとの遊び方もぜひ参考にしてみてください。
「1歳」の子どもとの遊び方のコツ!
1歳児の成長の特徴「再現遊び」
1歳児になると、自分の周りの環境でどのようなことが行われているのか興味を示し始めます。「模倣(もほう)」と言われる再現遊びが始まるのもこの時期です。再現遊びから「世話遊び」「見立て遊び」「役割遊び」「ごっこ遊び」へとつながっていきます。
再現遊びの初期は、朝起きてから眠りにつくまでの1日の生活の中で、子どもが特に興味をもった場所を大人が再現してあげると良いかもしれません。
たとえば、保育園で一番よく見られる場面は、保育士に子どもたちが名前を呼ばれるところです。
友達や人形を子どもたちに見立てて座らせ、ノートを持って名前を呼ぶ場面を何度も繰り返し楽しむ姿が見られました。
おままごとに興味を持つ時期
おままごと遊びが活発に行われるのもこの時期です。
バンダナを頭に巻いたり、エプロンをつけたり、赤ちゃんをおんぶする紐を巻いたりして一通り準備を済ませると、鍋やフライパンなどにさまざまな食材を盛り付けて、その役になりきり大人の元へ運んでくれます。
ここで大切なのは、大人はただ食べる真似をするのではなく、子どもに気付かせてあげることが大切です。たとえば、「スプーンで食べたいなぁ…」と声を掛けると、そこに食具が必要だったことに子どもは気付きます。そして食べ終わったあとは、お皿をシンクに持っていき、洗って、拭いてしまうところまで一緒に行うと良いでしょう。
ここまで一緒に演じることで、子どもは遊びの中で習慣というものを身につけていきます。
1歳児の遊びポイント
おままごとなどの中で、物を包むという動作をひとつ入れておくと遊びがさらに広がります。布の中に、おままごとの材料や入れ物を包むだけでも子どもにとっては特別なものに変化します。
それを持って部屋の中を一緒に散歩したり、音楽を流したり、天井に布を吊ってテントにみたてて、その中で遊べるような工夫をしたりするだけで、子どもの創造性をより高めることができます。
また、包んだ物を解く行動は手先運動にもなり、器用さにもつながります。
こうした子どもの発達や特性を遊びの中にねらいとして入れておくと、遊びを通して学びを高めることになるでしょう。
「2歳」の子どもとの遊び方のコツ!
2歳児の成長の特徴「指先を使った遊び」
さらに手先が器用になるのは2歳ごろです。小指にも力がはいるようになり、重い袋などを持つといった手に力を入れる行動ができるようになります。ちぎったり、引っ張ったり、ねじったりなど自在にできる子も増えるでしょう。
このとき、手や指を使う遊びは、必ず机上を利用するようにしてください。机上を使って遊ぶことで、子どもは目線で遊びを取り組み姿勢が崩れません。より集中して遊ぶことができます。
2歳児におすすめの遊び
2歳児におすすめなのが「手・手のひら・指」を使って楽しめる遊びです。
粘土や小麦粉粘土などが支流ですが、つながり遊びを楽しめるスライム遊びを今回はご紹介します。
河西先生・作
スライムは力の入れ加減で形が変化します。強く引っ張れば千切れてしまう…ではどのように力を加えれば自分の理想の形のものが作れるようになるのか、遊びを通して力加減を学んでいきます。
できたら透明なスライムなどを用意して、まずは感触を楽しむと良いでしょう。大人がそばについて、「のばす」「つまむ」「ひっぱる」など、子どもに言葉がけをしながら遊んでみてください。言葉とその表現の意味を子どもは理解していきます。
ある程度感覚遊びを終えたら今度はそのスライムに色を付けてみると、遊びの幅が広がります。色を付けるのは、絵の具でも水性のマジックでも着色料でも構いません。透明で遊んだときとはまた異なる遊びが展開されるでしょう。
スライムをテーブルに広げてなにかに見立てて遊んでみたり、異なる色を混ぜ合わせて発見を楽しんだり…。子どもの興味や発見を大人が認めることで、子どもの自己肯定感を高めることにもつながります。
※スライムは万が一子どもが口にしてしまうと誤飲につながる恐れがあります。必ず大人が見守って遊んであげましょう。
作った作品は、残念ながら永久にとっておくことができません。写真に残し、アルバムなどにして、子どもが自由に見ることができるような環境にしておくと、子ども自身も遊びを振り返るきっかけともなります。
おうち遊びの際には、ぜひ試してみてくださいね。
※この記事は2020年5月時点の情報をもとに作成しています。
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著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
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