離乳食の時期のミルクのあげ方は?余った粉ミルクを活用したレシピ7選もご紹介!

離乳食が始まると、ミルクのあげ方に悩むママやパパがいるのではないでしょうか。また、離乳食の食べる量が増えると粉ミルクが余ってしまうので、使い道に悩みますよね。粉ミルクが余ってしまったときは、離乳食に活用することができますよ。ここでは、離乳食時期のミルクのあげ方と、余った粉ミルクを活用したレシピ7選をご紹介します。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. 離乳食期のミルクのあげ方は?
  2. 余った粉ミルクを離乳食に活用しよう!
  3. 粉ミルクを使った離乳食レシピ7選
  4. 粉ミルクで離乳食の幅を広げよう!
  5. あわせて読みたい

離乳食期のミルクのあげ方は?

離乳食初期

生後5ヶ月~6ヶ月頃の離乳食初期は、赤ちゃんを離乳食に慣れさせる時期です。まだ食べ物から多くの栄養を摂るのは難しいため、母乳やミルクが中心です。母乳やミルクの飲み過ぎを心配するママがいますが、離乳食初期は赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクをあげても問題ありません。

授乳するときは、離乳食を食べさせてから母乳やミルクを飲ませましょう。もし離乳食を食べる前に母乳やミルクを欲しがって泣くときは、我慢させずに授乳し、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてあげてください。

赤ちゃんの機嫌が悪いと、離乳食を嫌がる可能性があります。お腹が空いているようであれば、離乳食の時間を早めたり母乳やミルクを少量あげたりしながら、離乳食を進めていきましょう。

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離乳食中期

生後7ヶ月~8ヶ月頃の離乳食中期は、1日2回食に進んで食事のリズムをつけていく時期です。まだ栄養の半分以上は母乳やミルクから摂取しますが、離乳食からも補うようになります。

離乳食の量が増えると、徐々に母乳やミルクを飲む量が減っていきます。もし赤ちゃんが母乳やミルクばかりを欲しがっても、離乳食中期には赤ちゃんが欲しがるだけあげて構いません。離乳食の進み具合や栄養バランスが気になるかもしれませんが、心配しすぎないようにしましょう。

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離乳食後期~

生後9ヶ月以降の離乳食後期から赤ちゃんは1日3回食に進み、離乳食を食べる量が増えます。離乳完了期頃になると、母乳やミルクの量が減り、3回の離乳食と2回の補食で栄養が摂れるようになるでしょう。味覚が発達してくるので、離乳食の味付けに工夫を加えると良いですね。

離乳食後期以降は鉄分が不足しやすい時期なので、赤身の魚や肉、レバーなどで栄養を補いましょう。生後9ヶ月頃からフォローアップミルクを飲むことができますが、離乳食から鉄分が摂れていれば、無理に飲ませる必要はありません。なかなか離乳食がうまく進まない場合は、飲ませてみてもよいでしょう。

赤ちゃんが、水分補給できて食事からしっかり栄養を摂れている場合は、卒乳を考えてもよいころです。ただし世界保健機関(WHO)では、2歳までは母乳を飲ませるよう推奨しています。焦らず赤ちゃんの様子を見ながら卒乳のタイミングを考えましょう。

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余った粉ミルクを離乳食に活用しよう!

粉ミルクは、開封してから1ヶ月以内に使い切る必要があります。粉ミルクを賞味期限内に使い切れず処分しなくてはならなくなったり、離乳食が順調に進み粉ミルクが余ったりと、粉ミルクの活用に悩むママも少なくありません。特に離乳食が進むにつれて、赤ちゃんの食べる量が増えるとミルクの量が減るため、なかなかうまく消費することができないこともあるでしょう。

余ってしまった粉ミルクは、離乳食に活用するのがおすすめです。粉ミルクには、さまざまな栄養素がバランス良く含まれているため、離乳食に取り入れることでバランスの良い食事ができます。いつも慣れ親しんだミルク風味の味わいに、赤ちゃんが離乳食を順調に食べてくれるかもしれません。牛乳アレルギーがある赤ちゃんにも、粉ミルクを使えば安心して食べさせられますね。

粉ミルクを使った離乳食レシピ7選

ミルク粥

ミルク粥はおかゆに粉ミルクを合わせたメニューで、離乳食初期から食べることができます。10倍粥をなかなか食べてくれない赤ちゃんには、おかゆに粉ミルクを加えてミルク風味にして食べさせると良いかもしれません。ミルク粥にかぼちゃやほうれん草などを加えてアレンジすると、赤ちゃんにいろいろな味を教えられますよ。

【離乳食初期のミルク粥】
■材料(1回分)
・10倍粥
・粉ミルク

■作り方
1.10倍粥を作り、大さじ2だけお皿に取り分ける。
2.お湯で溶かした粉ミルク小さじ1を10倍粥に加える。
3.よく混ぜ合わせたら完成。

■コツ・ポイント
10倍粥は、製氷皿などで前もって冷凍しておくと、粉ミルクを加えるだけで簡単にミルク粥ができます。

ミルクパン粥

ミルクパン粥は、パンと粉ミルクを合わせたメニューです。離乳食の進み具合に合わせて、パンをすりおろしたりカットしたりすることで、離乳食期に合わせた食事が作れます。離乳食初期から食パンを与えられるので、お粥に慣れてきたら、赤ちゃんの様子を見ながらミルクパン粥を食べさせてあげましょう。

【レンチンで簡単ミルクパン粥】
■材料
・6枚切り食パン 半分
・溶いた粉ミルク 小さじ5

■作り方
1.食パンの耳を取り、耐熱容器に細かくちぎったパンを入れる。
2.あらかじめ規定量通りに溶いた粉ミルクを加え、500Wで2分加熱する。
3.よく混ぜ合わせたら少し時間を置き、ミルクパン粥がしっとりとしたら完成。

■コツ・ポイント
電子レンジでの調理は、パンをすりおろす手間がはぶけ、時短にもなるのでおすすめです。赤ちゃんの成長に合わせて、パンの形状を変えたり、食材を加えたりしてアレンジしてくださいね。

粉ミルクのホワイトソース

ホワイトソースは、グラタンやドリアなど、離乳食の幅を広げてくれる便利なソースです。余った粉ミルクは、ホワイトソースに変身させて、いろいろなレシピに活用してみてはいかがでしょうか。一度にたくさんの量が作れるので、製氷皿などに入れて冷凍保存するのがおすすめです。

【粉ミルクで作るホワイトソース】
■材料
・薄力粉 大さじ1
・バター 5g
・牛乳 小さじ1
・粉ミルク 1包(13g)
・水 100mL

■作り方
1.耐熱容器に薄力粉とバターを入れ、ラップをして電子レンジで600W20秒ほど加熱する。
2.泡立て器で、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
3.牛乳、粉ミルク、水を加え、さらに混ぜ合わせる。
4.ラップをしないで、電子レンジで600W1分ほど加熱する。
5.一度ラップを外してよく混ぜたら、再度1分ほど電子レンジで加熱する。
6.混ぜたときにトロトロの状態であれば完成。

■コツ・ポイント
電子レンジで加熱している途中で一度よく混ぜると、ダマができにくいようです。鍋で作るとダマができやすく、電子レンジだと成功したというママの声もありますよ。

粉ミルクでクリーミースープ

加熱したかぼちゃやにんじんなどの野菜は、溶かした粉ミルクでのばすと、しっとりなめらかな口当たりになります。スープを作るときは、赤ちゃんが飲みやすいように粉ミルクを加えると、ミルクの甘みが増して食べやすいでしょう。

【かぼちゃとほうれん草のスープ】
■材料(1回分)
・かぼちゃ 20g
・ほうれん草 5g
・たまねぎ 10g
・水 大さじ5
・粉ミルク 付属のスプーン2さじ

■作り方
1.かぼちゃ、ほうれん草、たまねぎは茹でて柔らかくする。
2.鍋に水と粉ミルクを入れ、温める。
3.柔らかくした野菜を鍋に加え、よく混ぜ合わせたら完成。

■コツ・ポイント
野菜は、離乳期に合わせて必要な場合は裏ごししましょう。

粉ミルクでシチュー

離乳食のシチューは、冷蔵庫の余った野菜を活用できるほか、冷凍保存ができて便利なメニューです。粉ミルクを入れるとマイルドな味わいになり、とろみがでて食べやすくなりますよ。いろいろな野菜を入れることで、栄養豊富なシチューができます。

【ひき肉とさつまいものシチュー】
■材料
・鶏ひき肉 40g
・さつまいも 小1本
・にんじん 1/2本
・たまねぎ 1/2個
・水 300mL
・粉ミルク 1包(13g)

■作り方
1.さつまいも、にんじん、たまねぎは細かくみじん切りにする。
2.鍋に薄く油をひいて、鶏ひき肉を炒める。
3.ひき肉に火が通ったら、野菜を加えてさらに炒める。
4.鶏ひき肉と野菜に火が通ったら、小麦粉を加え全体を混ぜ合わせる。
5.お鍋に水を加えて沸騰したら、弱火で20分ほど煮る。
6.火を止めて粉ミルクを加え混ぜる。全体にとろみがでたらシチューの完成。

■コツ・ポイント
鍋に水を入れたら、焦げ付かないようにときどきかき混ぜましょう。野菜の大きさは、赤ちゃんの離乳食期に合わせてカットしてください。

白身魚のミルク煮

白身魚は、たんぱく質が豊富な食材です。離乳食に加えるときは、粉ミルクを使ってミルク煮にするのがおすすめですよ。白身魚は、鯛やタラ、カレイなどを使いましょう。魚の出汁とミルクのまろやかさで、赤ちゃんが食べやすいメニューです。

【タラとほうれん草のミルク煮】
■材料
・タラ 15g
・ほうれん草 10g
・水 100mL
・溶いた粉ミルク 40mL
・水溶き片栗粉 適量

■作り方
1.ほうれん草は茹でてみじん切りにする。タラは、皮や骨を取り除きほぐす。
2.鍋に、タラ、ほうれん草、水を入れて火にかける。
3.沸騰したら弱火にして、溶いた粉ミルクを加える。
4.2~3分ほど煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。

■コツ・ポイント
鍋に粉ミルクを加えたら、煮立たせないよう弱火で煮てください。タラを使うときは、必ず塩がついていない生のものを使いましょう。鯛はお刺身から一切れ使うと便利ですよ。

粉ミルクでフレンチトースト

牛乳のかわりに粉ミルクを使ったフレンチトーストは、離乳期のおやつにおすすめです。フォローアップミルクを使うと、離乳食後期以降に不足しがちな鉄分の摂取量がアップしますよ。鉄分を含むきな粉をトッピングするのもおすすめです。

【フォローアップミルクでフレンチトースト】
■材料 1食分
・食パン 8枚切り1枚分 
・フォローアップミルク(調乳済み) 80cc
・卵 1/2個
・バター 適量
・オリゴ糖 適量

■作り方
1.食パンは食べやすい大きさにカットし、月齢によっては耳を取り除く。
2.フォローアップミルクと卵を混ぜ、食パンを浸す。
3.バターをひいたフライパンで、卵液に浸した食パンを焼く。
4.卵液に火が通ったら、お皿に盛り付けオリゴ糖をかけて完成。

粉ミルクで離乳食の幅を広げよう!

余った粉ミルクは、アイデア次第で離乳食のバリエーションを広げることができます。離乳食がうまく進まない場合にも、粉ミルクを活用することでミルクの味わいが感じられるので、離乳食の進行の手助けになるかもしれません。

離乳食では偏ってしまう栄養バランスを補う方法として、栄養豊富な粉ミルクを離乳食に取り入れるママも少なくありません。まずは、簡単に作れるミルク粥やミルクパン粥にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。紹介したレシピを参考に、粉ミルクを活用した離乳食を作ってみてくださいね。

※この記事は2022年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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