【【管理栄養士監修】 離乳食の食べさせ方のコツは?とろみ付けや温度・タイミングなどあげ方を工夫しよう!
赤ちゃんに離乳食をあげるタイミングがわからない、赤ちゃんが上手に食べてくれないといった悩みがある方は多いでしょう。ここでは、食べさせるタイミングや離乳食の温度、スプーンの使い方や赤ちゃんの姿勢など、離乳食のあげ方のポイントをわかりやすく説明します。離乳食を食べやすくするために、とろみがつく食材もあわせて紹介します。
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目次
離乳食の食べさせ方と姿勢の基本
赤ちゃんへの離乳食の食べさせ方と基本の姿勢について、ステップごとに解説します。
離乳食初期(ゴックン期)生後5~6ヶ月頃
生後5~6ヶ月頃になると赤ちゃんの離乳食を始めることが一般的です。赤ちゃんは母乳やミルク以外のものを初めて口にするので、あせらずに赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めましょう。
離乳食を食べさせるときは、赤ちゃんの下唇をスプーンの先で優しくつつき、自然と口が開くのを待ちます。赤ちゃんがスプーンをくわえて口を閉じたら、スプーンを水平に引き抜くようにしてください。
離乳食を飲み込んだことが確認できたら二口目を食べさせ、これを繰り返しましょう。スプーンを無理に口の中に押し込まないように気を付けてくださいね。
離乳食を食べさせるときは、バンボなどのベビーチェアを使うと便利です。赤ちゃんが初めての離乳食に緊張しているようであれば、ママやパパが抱っこした状態で食べさせても良いでしょう。抱っこするときは、赤ちゃんを抱っこした手で背中を支えながら、少しだけ後ろに倒すように座らせます。傾斜がつくので飲み込みやすくなりますよ。
離乳食中期(モグモグ期)
生後7~8ヶ月頃は、赤ちゃんが離乳食に慣れ、食事への興味がますます増えるころでしょう。この時期を離乳食中期といいます。
離乳食中期の赤ちゃんは、豆腐のようなやわらかいものであれば、舌と上あごでつぶしながら食べるようになります。基本的な食べさせ方は離乳食初期と変わりませんが、赤ちゃんの口の動きをよく観察し、丸飲みせずにモグモグとかみ砕いているかどうかチェックしましょう。
ひとりでおすわりできるようになったら、ベビーチェアに座らせて食べる練習を始めましょう。赤ちゃんは安定した姿勢で食べることで、あごや舌に力が入りやすくなりますよ。赤ちゃんの落下防止のため、ベルトは正しく装着しましょう。
離乳食後期(カミカミ期)
生後9~11ヶ月頃になると、赤ちゃんはバナナ程度のやわらかい食べ物であれば歯ぐきでかみつぶすことができるようになります。この時期を離乳食後期といいます。
離乳食後期のポイントは、少しずつ自分で食事ができるように、手づかみ食べできるメニューを取り入れることです。スティック状にカットした食パンや茹で野菜、おにぎり、おやきなど、赤ちゃんがつかみやすいような形状のものをあげましょう。また、様子を見てコップやお椀からお茶や汁物を飲む練習も始めましょう。
離乳食完了期(パクパク期)
1歳~1歳6ヶ月頃は離乳食完了期とよばれ、後半になると幼児食へと徐々に移行していきます。自分で進んで食べられるようなメニュー、環境づくりが大事です。
手づかみ食べに慣れてきたら、スプーンを使う練習を始めます。子どもの手の大きさに合った握りやすいスプーンを用意してあげましょう。赤ちゃんは最初は上手にスプーンを使えませんが、ママやパパは温かく見守ってあげることが大事です。食事のしつけや作法は、まだ気にする必要はありません。
また、幼児食に移行するころには子どもの身体に合った食事用の椅子を用意すると良いでしょう。身体が安定しないときはクッションや踏み台で食べやすい姿勢を作ってあげます。
離乳食を食べさせるタイミング
離乳食は生活リズムをつけるためにも、決まった時間に食べさせるようにしましょう。では、どのタイミングで食べさせるのが良いでしょうか。順に見ていきましょう。
初期の1回食のころは午前中に
離乳食初期は1日1回食から始めます。初めての食材は、かかりつけの小児科が開いている時間に与えるようにしましょう。午前の授乳のタイミングを離乳食の時間にすると良いですよ。いずれも赤ちゃんの機嫌が良い時間に食べさせましょう。
2回食は午前と午後に1回ずつ
離乳食開始から1ヶ月が経ち、離乳食に慣れてきたら1日2回食を始めます。午前と午後に1回ずつ食べさせましょう。2回食を始めるときは、午後の食事量を普段より少なめにし、少しずつ量を増やしていきます。新しい食材を試すときは小児科が開いている午前の回が良いですね。
3回食は午前・お昼ごろ・夕方ごろに1回ずつ
離乳食後期からは1日3回食を始めます。午前、お昼、夕方にそれぞれ1回ずつ食べさせましょう。特に離乳食完了期は、生活リズムをしっかり整えるためにも、朝食をしっかり食べさせることが大事です。
子どもの機嫌の良いタイミングで!
離乳食をうまく進めるポイントは、子どもの機嫌が良いタイミングに食べさせることです。眠いときやお腹が空きすぎているときは機嫌が悪く、離乳食を嫌がることがあるので注意しましょう。
離乳食のあげ方のコツ!食べないときには?
離乳食を食べさせるときに知っておきたいコツや、離乳食を食べないときに試したい対処法を紹介します。
離乳食の温度に気をつける
母乳やミルクしか口にしていない赤ちゃんにとって、熱いものや冷たいものは刺激が強すぎることがあります。離乳食の温度は常温から人肌程度を目安に、熱いものは冷まし、冷たいものは少しあたためてぬるい状態で食べさせましょう。
食材を適切なかたさにする
離乳食を作るときは、ステップに合った食材のかたさになるように気を付けましょう。ステップごとの目安は次の通りです。
・離乳食初期…ポタージュやヨーグルト状にすりつぶすか裏ごしする
・離乳食中期…舌ですりつぶせるかたさ(例:豆腐)
・離乳食後期…歯ぐきでつぶせるかたさ(例:バナナ)
・離乳食完了期:奥歯や歯ぐきで噛めるかたさ(例:肉団子)
食べやすいからといって、必要以上にやわらかいものばかり食べさせると、月齢に合った噛む力が身につきません。成長とともに、噛み応えがあり食感の違いを楽しめるようなメニューや食材を加えていきましょう。
食べにくいときにはとろみを付ける
魚や肉などのパサつきやすい食材はうまくのみこめないことがあります。煮汁にとろみを付けたり、とろみのある食材と和えるたりすることで食べやすくなりますよ。また、汁物にとろみを付けることでむせにくく、飲み込みやすくなります。
とろみを付けるには、次の食材を活用すると便利です。
・水溶き片栗粉…片栗粉1に対して水2の割合で解き、沸騰した煮汁に加えて混ぜる
・麩・高野豆腐…乾燥した状態ですりおろし、煮汁に加えて熱する
・プレーンヨーグルト…バナナやさつまいも、かぼちゃと和えると食べやすくなる
・じゃがいも…生のまますりおろし沸騰した煮汁に加える
・ベビーフード…混ぜるだけでとろみが付けられるベビーフード。失敗が少なく手軽で人気
■生後5ヶ月~
■内容量 45g
離乳食に混ぜるだけで簡単にとろみが付けられる便利なベビーフードです。加熱したりお湯に混ぜたりする必要がないので、手間がかかりません。外食先でママの食事から取り分けるときにも重宝しますよ。お得な大容量サイズと、使い切りやすいスティックタイプが販売されています。
お腹が空きすぎる前に食べさせる
お腹がすきすぎると赤ちゃんが機嫌を損ねてしまい、離乳食を嫌がってしまうことがあります。前の離乳食からあまり時間を空けすぎないように注意しましょう。離乳食完了期になるころには補食(おやつ)を取り入れます。
離乳食は楽しみながら進めよう
離乳期が始まると、離乳食をあまり食べてくれない、好き嫌いがある、食べ物で遊んでしまう、などさまざまな悩みがでてきますよね。最初は戸惑ってしまうママも多いでしょう。
しかし、ママが不安やイライラを強く感じていると、赤ちゃんにも伝わってしまい、離乳食を苦痛に感じてしまいます。赤ちゃんにとって食事が楽しいと思えるように、リラックスした雰囲気を作ってあげましょう。
赤ちゃんの発達には個人差があるため、周りの子と同じように離乳食が進まないことも多いです。赤ちゃんなりのペースで経験を重ねてステップアップするので、温かく見守ってあげましょう。
※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。