【管理栄養士監修】離乳食の3回食はいつから?タイムスケジュールや量、授乳は?体験談も紹介!

赤ちゃんの2回食が定着してきたら、今度は赤ちゃんに1日3回の離乳食を与えます。離乳食の3回食は、いつから始めれば良いのでしょうか。ここでは、離乳食をいつから3回食で始めるのかするタイミングやタイムスケジュール、進め方について紹介します。3回食の時期の離乳食の量やかたさ、メニュー、授乳について管理栄養士監修で解説します。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. 離乳食の3回食はいつから始める?
  2. 離乳食の3回食のタイムスケジュール!授乳やミルク量は?
  3. 離乳食の3回食の量・メニュー・かたさは?
  4. 離乳食の3回食のポイント
  5. 離乳食は、ママが頑張りすぎないのもポイント
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離乳食の3回食はいつから始める?

赤ちゃんが1日2回の離乳食に慣れて離乳食後期(カミカミ期)になると、赤ちゃんに1日3回の離乳食を与えるようになります。離乳食の3回食は、赤ちゃんが朝、昼、晩という1日3回の普通食に慣れていくための大事なステップです。

離乳食を2回食から3回食に切り替えるタイミングに悩むママやパパは多いのではないでしょうか。目安として以下の3つの条件を満たしていれば、3回食を開始しても良いでしょう。

生後9ヶ月になってやわらかい固形物をモグモグできているか

生後9ヶ月を迎え、豆腐程度のやわらかさの離乳食をモグモグと食べることができているかが、目安のひとつとなります。赤ちゃんが問題なく食べているようなら、3回食をスタートするとともに、離乳食を歯ぐきでつぶせるバナナ程度のかたさに切り替えていきましょう。

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2回食に慣れていて生活リズムが整っているか

離乳食の2回食に慣れていて、日々の生活リズムが整っているかどうかも重要なチェックポイントです。具体的には、2回食をスタートしてから2ヶ月程度が目安となります。生活リズムがなかなか整わないときは、1日の食事や授乳、お風呂、睡眠などをなるべく決まった時間に行うようにしてはいかがでしょうか。

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1食で子ども茶碗半分程度の離乳食を食べているか

離乳食1食につき、子ども茶碗半分程度の量を食べられるようになっているかどうかも、判断基準のひとつです。しかし食事量には個人差があるので、量は参考程度に考えましょう。また食べムラがある赤ちゃんも多いため、食事量が日によって変わっても元気で機嫌が良ければ問題ないでしょう。

なお、2回食である離乳食中期の1食分の量の目安は、以下の通りです。

【穀類】全がゆ50~80g
【野菜・果物】20~30g
【タンパク質】以下のいずれか
・肉・魚:10~15g
・豆腐:30~40g
・卵:卵黄1~全卵1/3
・乳製品:50~70g

上記の目安量を食べられていれば、3回食に進んでも良いでしょう。

離乳食をほとんど食べなかったが、思い切って3回食に移行

離乳食初期から中期にかけ、ほとんど離乳食を食べてくれなかった娘は、生後9ヶ月頃になっても1食につき2~3さじ食べれば良いほうでした。あまりにも量を食べないので、3回食に移行するかどうか悩みましたが、少しでも離乳食に興味を持つきっかけになればと3回食をスタートしました。

相変わらず食べムラはあるものの、手づかみ食べできる食事が気に入ったのか、徐々に離乳食の量が増えていき、安堵したことを覚えています。

離乳食の3回食のタイムスケジュール!授乳やミルク量は?

離乳食3回食のタイムスケジュール

離乳食を3回食に切り替えたばかりのころは、離乳食中期の2回食のころの時間帯に合わせて、以下のタイムスケジュールを目安に離乳食を与えましょう。

・1食目:午前10時ごろ
・2食目:午後2時ごろ
・3食目:午後6時ごろ

その後、徐々に大人の食事の時間に近づけていくのが理想です。離乳食と離乳食のあいだは4時間以上空けるようにすると、赤ちゃんもお腹が空いて離乳食をしっかりと食べてくれるかもしれませんよ。

母乳やミルクの量・与え方

離乳食が3回食になってからも、食後の母乳やミルクは欲しがる分だけ飲ませてあげましょう。またそれとは別に、ミルクであれば1日2回程度、1回200mLを目安に与えます。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ与えても構いませんが、食事前に与えてしまうと満腹で離乳食を食べてくれなくなる可能性もあるので、注意が必要です。

授乳回数が減らない娘に、不安になっていました

離乳食をほとんど食べてくれなかった娘は、母乳が大好きで栄養のほとんどを母乳から摂っていました。離乳食前は授乳を控えていたのですが、空腹すぎると泣いて離乳食を食べるどころではなくなることもしばしばでした。授乳回数が生後9ヶ月を超えてもなかなか減らず、栄養が不足しているのではないかと不安でたまりませんでした。

幸い体重・身長ともに順調に増えていたので、自分を追い詰めすぎずに済みました。行政の育児相談で保健師さんに相談したこともあったのですが、あまり参考になる意見は得られませんでした。

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離乳食の3回食の量・メニュー・かたさは?

3回食になる離乳食後期は、以下の量を目安に赤ちゃんの離乳食を用意しましょう。

【炭水化物】軟飯90g~ごはん80g
【タンパク質】以下のいずれか
・魚・肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵1/2
・乳製品:80g
【ビタミン】野菜・果物 30~40g

ただし赤ちゃんの食事量には個人差があるため、上記はあくまで参考程度に考えましょう。普段の食事量や体調などによって、離乳食の量は調整してあげてくださいね。

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3回食になる離乳食後期からは、アジやイワシなどの青魚や赤身の牛肉・豚肉なども離乳食に取り入れることができるようになります。アレルギーには注意が必要ですが、新しい食材にも挑戦してみましょう。またこの時期の赤ちゃんのなかには、離乳食を自分で食べようと手を伸ばしてくる子どももいます。

赤ちゃんが自分で食べられるように、手づかみ食べができるメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。おかずやパンをスティック状にしたり、ごはんをおにぎりにしたりしても良いですね。

手づかみ食べでは、おやきが大活躍

離乳食初期から中期のやわらかい食感が苦手だった娘は、手づかみ食べできるメニューを好んで食べていました。一番重宝していたのが、小麦粉や野菜、魚などを混ぜて作る「おやき」です。まとめて作って保存しておくこともできますし、一品で栄養をしっかりと摂れるので助かりました。

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かたさ

3回食が始まる生後9ヶ月頃になると、赤ちゃんは舌を上下前後だけではなく、左右にも動かせるようになります。舌でつぶせないかたさのものでも、舌を使って左右へ動かして歯ぐきでつぶすことが可能になります。そのため、このころは歯ぐきでつぶせるバナナ程度のかたさを目安に離乳食を用意しましょう。

また離乳食に使う食材の大きさは、1cm角程度を目安にしてくださいね。

離乳食の3回食のポイント

主食・主菜・副菜をそろえる

3回食になる離乳食後期以降は、主食・主菜・副菜をそろえるのが理想です。しかし毎回赤ちゃんのお世話をしながら離乳食の用意をするのは、ママにとって大変ですよね。離乳食をまとめて作ってフリージングしたり、大人用の食事から取り分けたりすると、負担が軽減されるのではないでしょうか。

赤ちゃんの機嫌が悪くて大変なときやママが疲れているときなどは、ベビーフードを活用しても良いですね。また煮込みうどんなど、一品で穀類・野菜・タンパク質が摂れるメニューを取り入れるのもおすすめです。毎食一品ずつ手作りするのは大変なので、手間を減らせるところは減らしていきましょう。

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食べる意欲を高める工夫を

この時期の赤ちゃんは、手づかみ食べや遊び食べを始めることも多いでしょう。手づかみ食べが始まると、離乳食のたびに食べこぼしなどの汚れが気になり、ストレスを感じるママも少なくありません。そのようなときは、子どもに食事用エプロンをつけたり床に新聞紙を敷いたりして、汚れても良い状態にセッティングしておくと良いですね。

赤ちゃん自身で食べるようになると、大人が食べさせたほうがスムーズだと感じることがあるかもしれません。しかし「自分で手に持ったものを口に運ぶ」という動作を繰り返すことが、子どもの食べる意欲を高めることにつながります。また離乳食の時間に食欲が湧くよう、たっぷりと身体を動かして遊ぶ機会を作ってあげてくださいね。

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鉄分をしっかり補給する

赤ちゃんは、ママの身体から鉄分をたっぷりと受け取って生まれてきます。しかし成長とともに身体にためていた鉄分が減っていくため、生後9ヶ月頃の赤ちゃんは鉄分が不足しがちになります。赤身肉や赤身魚、卵や大豆食品、ほうれん草などの鉄分が豊富な食材を離乳食に取り入れると良いですね。

またこのころから、少量の植物油やバターが使用できるようになります。鉄分の豊富な食材は炒める・焼くといった調理法とも相性が良く、メニューの幅が広がりますよ。油分も離乳食作りに上手に活用していってはいかがでしょうか。

レバーサンドイッチで鉄分補給

このころの赤ちゃんは鉄分が不足すると聞いていたので、鉄分が摂れる食事を意識していました。しかしほうれん草や赤身肉などは拒否されていたので、ベビーフードの粉末タイプのレバーを使うことが多かったです。ペースト状になるように溶かして、パンに塗って一口サンドイッチにすると、手づかみでパクパク食べてくれました。

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離乳食は、ママが頑張りすぎないのもポイント

3回食になると赤ちゃんに食事を与える回数や量が増え、赤ちゃんの成長が感じられます。一方で、毎食の離乳食の準備も大変なので、赤ちゃんのためにと頑張り過ぎてしまうママも少なくありません。

この時期は、離乳食作り自体がママにとって大きな負担になっていたり、離乳食を食べてくれない赤ちゃんについイライラしてしまったりすることもあります。しかしストレスを抱えながら離乳食作りを頑張りすぎると、ママのストレスが赤ちゃんに伝わってしまうかもしれません。

ベビーフードやフリージングなどを上手に活用して、ママにとっても赤ちゃんにとっても無理のないペースで、離乳食を進めていくことができれば良いですね。

※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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