【管理栄養士監修】離乳食の2回食はいつから?時間帯や献立、量、進め方は?体験談も!
赤ちゃんが離乳食に慣れてきたら、離乳食を与える回数を1日1回から1日2回に増やしましょう。食べさせてもよい食材や調理方法のバリエーションが広がるので、いつからどのように進めたらよいか、戸惑うことがあるかもしれません。ここでは、離乳食を2回食に進める目安や与え方、離乳食の2回食に関するママの体験談などを紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
離乳食の2回食とは?
赤ちゃんが1日1回の離乳食に慣れてきたら、次は1日2回の離乳食を赤ちゃんに与えます。これを2回食といいます。最初はただゴックンと食べ物を飲み込むだけだった赤ちゃんが、少しずつ食べ物をモグモグと口の中でつぶして食べることを覚えるようになりますよ。
離乳食の2回食はいつから始める?
離乳食の2回食は、離乳食を始めて1ヶ月を過ぎたころから始めます(※1)。始める目安の時期は離乳食初期(ゴックン期)の後半~離乳食中期(モグモグ期)で、生後6~8ヶ月頃です。なかには、乳歯が生え始める赤ちゃんがいるかもしれませんね。
2回食に進む目安は下記の通りです。
・主食・主菜・副菜を数種類ずつ食べられるようになっている
・赤ちゃんがスプーンでの食べ方に慣れてきている
・上くちびるを閉じて食べ物をゴックンと上手に取り入れられる
体調を崩していたり、あまり離乳食を食べなかったりする赤ちゃんの場合、月齢だけを基準として無理に2回食に進める必要はありません。日ごろの食べ方を参考に無理なく進めてくださいね。
腰がすわってきた生後5ヶ月の終わりごろから朝1回の離乳食をスタートしました。2回食へと移行したのは、生後7ヶ月になる直前のことでした。きっかけは、朝に離乳食をあげたもののなかなか進みが悪いことがあり、試しに昼にもあげてみたところ、モリモリ食べたことです。それ以来は朝昼の2回を生後9ヶ月まで続けました。
離乳食を始めたのは、お座りが上手になった生後6ヶ月後半でした。2回食を始めたのは生後7ヶ月の後半でした。下の前歯2本が生え揃い、上の前歯が生え始めたころです。完全母乳なので離乳食は遅めにしようと思っていましたが、思いのほか順調に進んだのですぐに2回食に移行しました。
生後3ヶ月から保育園に通っていたので、離乳食は保育園のペースに合わせて進めていました。2回食を始めたのは生後8ヶ月頃だったと記憶しています。
離乳食の2回食の量やメニュー・進め方は?
2回食のころの食材のかたさ
2回食を始めるころに食べさせる食材は、ドロドロとしたヨーグルト状のかたさが目安です。赤ちゃんが2回食に慣れ、少しずつモグモグと口を動かせるようになってきたら、食材を舌でつぶせるくらいのかたさにして与えましょう。絹ごし豆腐のかたさを参考にしてください。
ごはんは、つぶしがゆから全がゆにステップアップしていきます。
2回食のころの食材の量
離乳食に慣れて2回食に進む際は、穀類、野菜・果物、タンパク質を組み合わせ、主食・主菜・副菜を取り入れたバランスの良いメニューを心がけましょう。徐々に量を増やしていくようにします。
2回食に慣れてきたら、以下の(1)~(3)を組み合わせたメニューを1食として与えます。
(1)主食:全がゆ:50~80g
(2)野菜・果物:20~30g
(3)タンパク質:10~15g
タンパク質は、下記いずれか1種類、または総量を意識して何種類かを組み合わせたものにしましょう。
・魚:10~15g
・肉:10~15g
・豆腐:30~40g
・卵:卵黄1~全卵1/3
・乳製品:50~70g
ただし、食欲や成長・発達の度合は子どもによって異なるので、上記はあくまでも目安です。成長曲線のグラフに身長体重を書き入れて、成長曲線のカーブに沿っているかどうかを確かめながら進めると良いでしょう。
2回食のメニュー例
2回食のメニューの例を紹介します。
・1回目:ほうれん草としらすのおかゆ・バナナ
・2回目:じゃがいもミルクパンがゆ・りんごのすりおろし
離乳食を作る際は、家族の食事を作る途中の食材から少し取りわけたり、時間のあるときにまとめて調理した冷凍食材を混ぜ合わせたりすると便利です。ママの負担が軽くなるだけでなく、いろいろな種類、いろいろな調理方法の離乳食を食べさせることができます。
煮たり裏ごししたりするのが大変であれば、フードプロセッサーやブレンダーですりつぶす方法もあります。
2回食の進め方
2回食を始めたばかりのころは、1回目の離乳食は普段通り赤ちゃんに与え、2回目の離乳食は1回目の1/3~1/2程度の量を与えるようにします。赤ちゃんが2回食に慣れるにつれて、2回目の離乳食の量を増やしていきましょう。最終的には、1回目と2回目をだいたい同じくらいの量にします。
赤ちゃんが食べることに慣れてくると、モグモグしないでそのまま食材を飲み込んでしまうことがあります。2回食は食べ物を噛む練習をする時期のため、一口の量や食べさせるスピードに気を配り、ゆっくりと食べさせるように注意してください。
家族が食事をとる時間と一緒に離乳食を与えたり、かわいい食器を使ったりしながら、赤ちゃんが楽しく食べられる工夫をしましょう。また、「おいしいね」と声をかけながら食べさせることも大切です。もしうんちの中に食べたものがそのまま混ざっていても、下痢でなければそのまま離乳食を続けて構いません。
2回食へと移行したとたんにお腹が緩くなり、下痢が続くようになりました。病院では、「離乳食期にはよくあることなので、無理のない範囲で食事を与えるように」と言われました。まだ子どもの身体が慣れていなかったのかもしれません。
下痢が治まるまでは1回食と2回食を日によって様子を見ながら取り入れて、うんちがかたくなり始めたころに毎日の2回食へと移行しました。
離乳食の2回食の時間帯とタイムスケジュール例
離乳食の2回食の時期は、食材に慣れさせることだけでなく、生活のリズムを作ったり、食事が楽しいという気持ちを高めたりすることも大切です。
赤ちゃんに離乳食を食べさせる時間帯
2回食では、午前中に1回、午後に1回など、食事をとる時間をおおよそで決めて、生活のリズムをつけていくことが大切です。離乳食はできるだけ毎日決まった時間帯に与えましょう。新しい食材を与える場合は、アレルギー反応を起こして通院する可能性があるので、なるべく午前中に与えるようにしてください。
1回目の離乳食は、午前中がおすすめです。しかし、朝が忙しくて離乳食を用意する余裕がない場合は、午後の早い時間に離乳食を与えても構いません。赤ちゃんの胃はそれほど大きくはないため、消化の負担などを考慮し、食事の間隔は4時間以上空けるのが理想的です。
2回食のスケジュール例
2回食のスケジュール例を紹介します。
(1)1回目:10:00ごろ、2回目:14:00ごろ
(2)1回目:10:00ごろ、2回目:18:00ごろ
(3)1回目:12:00ごろ、2回目:18:00ごろ
離乳食は、お昼寝から起きたあとなど、比較的機嫌の良い時間帯に与えるのがおすすめです。また、刺激で吐き戻す可能性があるため、お風呂は離乳食を与えてから1時間以上空けて入れましょう。
アレルギーなどを引き起こした際にいつでも病院に行けるように、朝と昼の2回と決めて進めました。
離乳食の2回食を食べない場合はどうする?
赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、同じ味が続く場合や、新しい食材に慎重になった場合などさまざまです。なかなか2回食が進まずに困ってしまった場合は、以下を参考に離乳食の与え方を工夫してみましょう。ただしどうしても食べない場合は、30分ほどを目安に片づけてください。
いろいろな味つけを試してみる
1回食のころは、調味料を使わずに離乳食を作って与えます。赤ちゃんが2回食に慣れてくる離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)からは、調味料が少しずつ使えるようになります。そのままの食材の味だけでは食が進まないようであれば、食品の持つ味をいかしながら、薄く味つけをしてみましょう。
また、だしや野菜スープを使ってうまみをプラスするのもおすすめです。だしや野菜スープの種類を工夫してみても良いでしょう。かつおだしを昆布だしにする、合わせだし(昆布かつお、煮干し昆布かつおなど)にするなど、簡単に味つけを変えながら、赤ちゃんの好みの味を探してみましょう。
おかゆは炊飯器の中に小さな計量カップを入れて作っていたのですが、初期のころ、食べさせようとしても口を開けてくれないことがありました。少し味があったほうが食べやすいのかなと思い、試しにほんのり塩味をつけ、こんぶだしやかつおだしをほんの少しだけ入れてみたところ、おかわりするぐらいよく食べるようになりました。
いろいろな食品を試してみる
2回食は食事が楽しいと思えるように、いろいろな味や舌ざわりの食品を与えて、食べる食材の種類を増やしていく時期です。今日食べなかった食材でも、他の日には食べるかもしれません。与える食材の数を増やしたり、同じ食材を何度か与えたりと、根気強く進めましょう。
2回食に入ると、いろいろな食材を試しました。1回食のときは「なるべく新鮮なものをあげたい」と手作りにこだわりましたが、2回食では食材によっては手間がかかるものが多かったので、ベビーフードを使いながら様子を観察していました。
離乳食の時間を変えてみる
お腹がすいていないときや、眠いとき、遊びに夢中になっているときなどは、離乳食を与えても食べないことが多いようです。昼寝や散歩、おでかけなどを取り入れて、様子を見ながら与えましょう。また、10時に与えて食べなくても、9時に与えれば食べるといったこともあります。
離乳食が上手く進まないときは、離乳食の時間を1時間程度早くしたり遅くしたりしてみましょう。
かたさを変えてみる
2回食のころは、ヨーグルト状のものから少しずつ舌でつぶせる豆腐ほどのかたさの食べ物にステップアップしていく時期です。1回食から2回食に切り替えた直後は、これまでペースト状のものばかりを食べていたため、食感の違いに驚いて食べなくなる可能性があります。
つぶした食べ物をひとまとめにする動きを覚えるためにも、飲み込みやすいようにとろみをつけたり、すりつぶしたジャガイモと和えたりすると食べやすいかもしれません。
2回食に慣れてくると、発達の早い子は手づかみ食べをしようとすることがあります。手づかみで食べ始めたら、焼きかためた食材や、バナナのようにスティック状になった食材を与えると食べやすくて良いですよ。
離乳食の2回食と与えるミルクの量や回数は?
2回食の時期は欲しがるだけ母乳やミルクを与えて構いません。特に暑い日や汗をたくさんかいたときは、意識的に水分補給をさせましょう。しかし、離乳食の前にミルクや母乳を与えると、お腹がいっぱいになって離乳食が食べられなくなるかもしれません。母乳やミルクは、離乳食を食べさせたあとに与えましょう。
離乳食の2回食で楽しく生活リズムを作ろう
2回食は、モグモグとたくさんの食材をつぶして食べる練習をする時期です。最初は離乳食を食べないことがあるかもしれませんが、いつも同じ時間に離乳食を与えることで生活のリズムを作るきっかけができます。赤ちゃんのペースに合わせて、焦らずゆったりとした気分で2回食を進めていきましょう。
※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。