離乳食のきのこは後期からがおすすめ!簡単レシピとだしの取り方をご紹介!

香り高くうまみたっぷりのきのこは、離乳食後期から使うことができます。きのこといってもさまざまな種類があるので、離乳食に適したものを選ぶことが大切ですよ。ここでは、きのこの種類別の下ごしらえの方法や、ストックしておくと役立つだしの取り方を紹介します。きのこを使ったおいしい離乳食レシピも参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. きのこはいつから食べられる?
  2. 離乳食期のきのこの下ごしらえや冷凍のコツ
  3. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のきのこレシピ
  4. 離乳食完了期(1歳~1歳半)のきのこレシピ
  5. きのこの栄養と選び方
  6. きのこを使いこなして味の幅を広げよう
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低カロリーで栄養が豊富なきのこは、大人のヘルシーなレシピにも取り入れたい人気食材です。一方で、きのこは弾力がある食材なので、離乳食に慣れて徐々に噛むことが上手になった離乳食後期(カミカミ期)ごろから少しずつ与えてみてくださいね。

きのこはいつから食べられる?

うまみ成分が豊富なきのこは大人の食べる料理には欠かせない存在ですが、離乳食にはいつから使っても良いのでしょうか。

きのこは離乳食後期ごろから

きのこは弾力がありペースト状にするのが難しい食材です。誤嚥(ごえん)を防ぐためにも、離乳食後期(生後9ヶ月頃のカミカミ期)から使い始めると良いでしょう。繊維質なので、細かく刻んであげると飲み込みやすくなります。もし飲み込みづらそうなら、1歳以降から与え始めても問題ありません。

※誤嚥……食べ物をうまく飲み込めずに気管を詰まらせること

干ししいたけのだしは初期からOK

干ししいたけから取っただしなら離乳食初期から使えます。ペーストを作るときやみそ汁、スープなどに活用できますよ。

ただし、きのこの食物アレルギーもあるため、初めて食べさせるときは少量にして様子を見ましょう。また、コリコリとした食感が特徴のエリンギは飲み込みづらいため、誤嚥(ごえん)を防ぐためにも離乳食に使うのは控えましょう。

初期(5~6ヶ月)
中期(7~8ヶ月)
後期(9~11ヶ月)
完了期(1~1歳半)
しいたけ××
しめじ××
えのき××
まいたけ××
マッシュルーム××
エリンギ××××
干ししいたけのだし
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離乳食期のきのこの下ごしらえや冷凍のコツ

下ごしらえのコツ

きのこは以下の手順で下ごしらえをします。

1.きのこを流水でよく洗う
2.石づきや軸を取る
3.鍋でゆでる
4.水分をしっかり取り、みじん切りにする

きのこは洗うと風味が失われるので、表面を軽く拭くだけで良いといわれています。しかし、離乳食に使う場合は流水で洗って汚れをしっかり取り除きましょう。きのこの種類によってはかさの下に汚れがたまりやすいので、念入りに洗うと安心です。

洗ったら石づきや軸を取ります。きのこの種類によって以下の部分を切り落として使いましょう。

しいたけ軸を取り、かさだけを使う。
しめじ石づき(軸の根元部分)を2cmほど切り落とす。
えのき根元を5cmほど切り落とす。
まいたけ石づきを1cmほど切り落とす。
マッシュルーム軸を1cmほど残して石づきを切り落とす。

石づきや軸を取ったら鍋で5分ほどゆでます。ざるにあけてあら熱を取り、みじん切りにすれば下ごしらえの完了です。

少量を使いたいときは600Wの電子レンジで1分ほど温めると時短になりますよ。手順は以下のとおりです。

1.耐熱容器にみじん切りにしたきのこを入れる
2.かぶるくらいの水を加える
3.ふんわりとラップをかける
4.600Wの電子レンジで1分ほど加熱する

きのこはペーストにしにくい食材ですが、ブレンダーやミキサーを使えばなめらかにすることができます。やわらかくゆでたきのこに、だしやスープを加えてミキサーにかけて冷凍しておくと、料理のうまみだしに使えて重宝します。

だしの取り方

干ししいたけを水に入れておくだけできるだしは、手間なしで作れて便利です。作り方はとても簡単なのでぜひ試してみてくださいね。

材料(作りやすい分量)
・干ししいたけ 1~2枚
・水 適量

作り方
1.保存容器に干ししいたけを入れる
2.しいたけがかぶるくらい、水をひたひたに注ぐ
3.冷蔵庫に入れて半日~1日おけば完成

冷蔵庫に入れ、2~3日で使いきるようにしましょう。干ししいたけのだしは生のあつかいになるので、離乳食に使うときは必ず加熱してください。

冷凍のコツ

きのこは冷凍保存できます。ゆでたら水気を切り、みじん切りにして製氷皿やフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。

ブレンダーやミキサーがあれば、なめらかにして冷凍するのもおすすめです。赤ちゃんの月齢に合わせて粉ミルクや牛乳を使用して、きのこのポタージュも簡単に作れますよ。

離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のきのこレシピ

離乳食後期(カミカミ期)になると、大人と取り分けられるレシピが増えてきます。ここではおすすめのきのこレシピを紹介します。

※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。

きのことほうれん草のスープ

材料
・しいたけ 10g
・えのき 10g
・ほうれん草 10g
・豆腐 10g
・和風だし 1/2カップ
・しょうゆ(減塩) 1~2滴
・味噌 少々

作り方
1.しいたけとえのきはやわらかくゆで、細かく刻む
2.ほうれん草をやわらかくゆで、みじん切りにする
3.小鍋に和風だし、しいたけ、えのき、ほうれん草を入れてひと煮立ちさせる
4.しょうゆで味を調えたら完成

ポイント

・しめじやなめこなどのきのこを使ってもおいしいスープが作れます。
・大人用はごく少量のごま油をたらすと風味が増します。
・離乳食にしょうゆを使う際は、減塩のものをごく少量使うようにしましょう。

きのことひじきのおかゆ

材料
・ご飯 60g
・水 200mL
・きのこ(しめじ、えのきなど) 10g
・ひじき(乾燥したもの) 小さじ1

作り方
1.乾燥ひじきを水で戻し、みじん切りにする
2.きのこは薄切りにしてから細かく刻む
3.小鍋に水とご飯、きのことひじきを入れて混ぜる
4.弱火で10分煮る
5.火を止め、ふたをしたまま5分蒸らしたら完成

ポイント

乾燥ひじきはたっぷりの水で20~30分戻し、十分にやわらかくしてから使いましょう。

離乳食完了期(1歳~1歳半)のきのこレシピ

離乳食完了期(パクパク期)におすすめのきのこレシピを紹介します。

きのことほうれん草のそぼろあんかけ

材料
・きのこ(しめじ、しいたけ、えのきなど) 20g
・鶏ひき肉(むね) 20g
・ほうれん草 10g
・和風だし 1/3カップ
・しょうゆ 1~2滴
・水溶き片栗粉 少々

作り方
1.きのこはやわらかくゆでてみじん切りにする
2.ほうれん草をやわらかくゆで、細かく刻む
3.小鍋に和風だしを煮立たせ、豚ひき肉を入れて火を通す
4.きのことほうれん草を加え、しょうゆで味を調える
5.水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成

ポイント

離乳食の進み具合により、豚ひき肉を使用しても良いでしょう。豚ひき肉を使用する場合は脂身の少ない赤身がおすすめです。

和風だしはしいたけで取っただしを使用してはいかがでしょうか。

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鮭ときのこの炊き込みご飯

材料(作りやすい分量)
・米 2合
・水 適量
・しいたけ 30g
・しめじ 30g
・人参 30g
・生鮭(切り身) 50g
・しょうゆ 大さじ1.5
・みりん 小さじ2

作り方
1.きのこ(しいたけ、しめじ)と人参をみじん切りにする
2.生鮭は皮と骨を取り除き流水で塩を洗い流しておく
3.釜に研いだ米と調味料を入れ、2合の目盛りまで水を入れて軽く混ぜる
4.きのこと人参、鮭を乗せて炊飯する

ポイント

・下ごしらえの手間を省くために、生鮭はお刺身を使ってもかまいません。
・水加減をするときに干ししいたけのだしを加えると風味が増します。

きのこのマカロニミートソース

材料
・マカロニ(乾麺) 30g
・きのこ(しめじ、えのきなど) 20g
・トマト 小1個
・豚ひき肉 20g
・砂糖 ひとつまみ
・塩 少々
・粉チーズ 少々

作り方
1.マカロニはやわらかくゆで、食べやすい大きさに切る
2.きのこをやわらかくゆで、細かく刻む
3.トマトを湯むきして種を取り、小さく切る
4.フライパンで豚ひき肉を炒めて余分な脂をキッチンペーパーで吸い取る
5.トマトときのこ、砂糖、塩を加えて煮詰める
6.マカロニにかけ、粉チーズをふったら完成

ポイント

・トマト1個をトマト缶(食塩無添加のもの)50gに変えれば、煮詰める時間をカットできます。
・スパゲッティーの乾麺で作るときは、赤ちゃんが喉に詰まらせない長さ(1本の1/4程度)に折ってからゆでましょう。

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きのこの栄養と選び方

きのこの栄養

きのこは食物繊維が豊富で、カリウムや亜鉛、銅、ビタミンB1・B2、ビタミンDなどを多く含んでいます。栄養素は野菜と似ていますが、ビタミンCをほとんど含まない点が大きな違いです。

きのこの選び方

きのこは種類によって形が異なるので、離乳食に使う際の新鮮なきのこの選び方も覚えておきたい点です。おもなきのこの選び方は以下のとおりです。

きのこの種類
選び方
しいたけ・肉厚で濡れた感じがしないもの ・軸が太くて短めのもの ・かさが開ききっていないもの
干ししいたけ・表面が黄茶色のもの ・大きくてかさが5~6分開きのもの
しめじ・かさが小さく、たくさん集まっているもの ・軸が太くて短いもの ・根元が白くふくらんでいるもの
えのき・かさが小さくそろっているもの ・色の白いもの ・かさがべたついたり、根元が変色したりしているものは避ける
まいたけ・かさの色が濃いもの ・かたく締まっているもの ・やわらかいものは避ける
マッシュルーム・かさが丸く厚みがあるもの ・軸が太くて短いもの ・ホワイトマッシュルームはより白いものを選ぶ

きのこを使いこなして味の幅を広げよう

きのこの魅力のひとつである歯ごたえは、赤ちゃんが喉を詰まらせる危険があるので離乳食には少し不向きです。しかし、やわらかくゆで、細かく刻むことで離乳食後期(カミカミ期)から使うことができます。干ししいたけから取っただしなら離乳食初期(ゴックン期)から加熱して使えるので、冷蔵庫に常備しておくと便利ですよ。

きのこそれぞれに違ったおいしさがあるので、いろいろなきのこを使って離乳食の幅を広げてみてくださいね。

※この記事は2019年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。

離乳食の食物アレルギー!症状や注意したい食材一覧!反応が出たらどうする?
https://mamanoko.jp/articles/7383

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