【栄養満点】離乳食の納豆はいつから?簡単レシピ9選&食べないときのコツをご紹介!
たんぱく質はもちろん鉄分や食物繊維などが豊富な納豆は栄養価が高く、赤ちゃんに食べてもらいたいと考える方は少なくありません。ここでは、離乳食に納豆を取り入れることができる時期や、赤ちゃんが納豆を食べないときの対処法を紹介します。下ごしらえや冷凍保存のコツ、時期別のおすすめレシピや体験談もぜひ参考にしてみてくださいね。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
栄養価が高い納豆は、いつから赤ちゃんに与えられるのか気になるママ・パパは多いでしょう。赤ちゃんに安心して与えられるように、離乳食の納豆について詳しく紹介します。
離乳食の納豆はいつから?そのままあげて良い?
納豆は離乳食中期から食べられる食材ですが、粒があるので誤嚥(ごえん)の恐れがあります。初めてあげるときは、湯通ししてからすり鉢などですりつぶして与えるようにしましょう。赤ちゃんが納豆のねばねばに慣れてきたら、細かく刻んだものを湯通しせずにそのままでも与えることができます。
ただし、納豆は大豆アレルギーを引き起こす可能性があります。納豆の原材料である大豆は「特定原材料に準する20品目」のひとつで、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー症状の原因となるケースがあります(※)。
初めて納豆を与えるときは、かかりつけの病院の開いている平日の午前中に、中心まで加熱したものをごく少量からスタートしましょう。
納豆にはタレが付属されているものがほとんどですが、離乳食は使用せずに与えます。納豆を与える際の時期別のかたさ・形の目安は以下の通りです。
時期 | かたさ・形 |
---|---|
初期(ゴックン期) (5ヶ月・6ヶ月) × | 使用しない。まずは同じ大豆食品である豆腐に慣れることからスタートする。 |
中期(モグモグ期) (7ヶ月・8ヶ月) △ | 湯通ししてから、あらくすりつぶす。裏ごししても良い。豆腐程度のかたさが目安。 |
後期(カミカミ期) (9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月) 〇 | ひきわり納豆ならそのまま与える。粒の場合は1/4~半分程度の大きさに刻む。 |
完了期(パクパク期) (1歳~1歳半頃) 〇 | ひきわり納豆ならそのまま与える。離乳食の進み具合によって、粒でもそのまま与えることが可能。 |
離乳食の時期は、納豆の量は1日10~20g程度が目安です。離乳食中期(モグモグ期)に納豆を使う場合は、湯通しするか電子レンジを使用してしっかりと加熱するようにしましょう。
栄養価の高い納豆は毎日食べさせたくなるかもしれませんが、いろいろな味に触れさせるためにも、納豆ばかり食べさせるのはおすすめできません。
※誤嚥…食べ物をうまく飲み込めずに気管を詰まらせること
離乳食で納豆を食べないときのコツ
納豆は独特のにおいや粘りがあるため、苦手な赤ちゃんは少なくありません。しかし、栄養価の高い納豆は、ぜひ赤ちゃんに食べてもらいたいものですよね。においや粘りは、湯通しして緩和させることができるので、赤ちゃんが食べないときに試してみてはいかがでしょうか。
ただし、赤ちゃんが納豆を食べないからと、付属のタレなどで味を付ける必要はありません。どうしても味を付けたい場合は、野菜やおかゆなどの風味をいかしたレシピを試すことをおすすめします。
また、市販の納豆は、メーカーによって味が違うことがあります。赤ちゃんが納豆を食べないときは、違うメーカーの納豆を試してみても良いかもしれませんね、
生後7ヶ月のとき、息子に初めて納豆を食べさせてみました。最初のひと口はすんなりと口に入れてくれたのですが、その後は口をかたくなに閉じて拒否してしまいました。別の日にも試してみたのですが、においが嫌なのか、まったく口を付けてくれませんでした。
何とか納豆を食べてくれないものかと、息子の好きなかぼちゃに混ぜてみました。あまり期待せずに口に運んでみたら、大きく口を開けてぱくぱくと食べてくれたのです。それからしばらくはかぼちゃに混ぜて与えていましたが、生後9ヶ月になった今では納豆の味に慣れたのか、おかゆと混ぜただけでも食べてくれるようになりました。
離乳食納豆の下ごしらえのコツ
離乳食の納豆は、どのような手順で下ごしらえをするのでしょうか。写真付きで解説します。
1.少量の納豆をざるや茶ごしに入れて湯通しする
納豆を離乳食中期(モグモグ期)に使用するときは、加熱が必要になります。茶こしやざるに少量の納豆を入れたら、熱湯をかけましょう。多めに納豆の下ごしらえをするときは、小鍋にお湯を沸かし、納豆を入れてすぐにざるなどにあげるようにしてください。
2.適度に冷ましたらすり鉢ですりつぶす
湯通しした納豆を適度に冷ましたら、すり鉢やブレンダーなどを使ってすりつぶします。初めて納豆を与えるときは、なめらかになるようすりつぶすと食べやすいかもしれません。基本的に裏ごしは必要ありませんが、粒が苦手な赤ちゃんの場合は裏ごししたほうが食べやすいでしょう。
3.好みでお湯や出汁でのばす
粘りのある納豆はそのままでものどごしが良いですが、お湯やだしでのばすとより食べやすくなります。赤ちゃんの離乳食の進み具合によって、水分量を調節してあげてくださいね。
下ごしらえの手間を省きたいときは、ひきわり納豆や小粒納豆を活用してみてはいかがでしょうか。ひきわり納豆は離乳食後期以降、小粒納豆は離乳食完了期以降、そのまま与えられるようになります。
離乳食納豆の冷凍保存のコツ
納豆はそのまま冷凍保存が可能ですが、冷凍するときはパックのままではなく、ラップなどで小分けにして冷凍することをおすすめします。パックのまま冷凍すると、使用するときに取り出しづらくなるので注意しましょう。
製氷皿で簡単冷凍
ペーストなどに下ごしらえした納豆は、製氷皿で冷凍してはいかがでしょうか。まとめて下ごしらえをしておけば、1食分ずつ手軽に解凍できて重宝しますよ。
ラップに小分けして冷凍
納豆をそのまま冷凍するときは、ラップを使用して小分けにすると良いでしょう。粘り気が強く小分けにしづらい場合は、パックから取り出した納豆をまとめてラップに包み、いったん冷凍させましょう。納豆が凍ったら包丁で小分けに切り分け、ひとつずつラップに包むのがコツです。
ラップに小分けにした納豆は、フリーザーバッグに入れて保存することをおすすめします。空気をしっかりと抜いておくと、品質が落ちにくいでしょう。
調理して冷凍
ハンバーグやおやきなど、納豆を調理してからフリージングすることもできます。レンジで解凍するだけですぐに赤ちゃんに与えられるので、離乳食を作る時間がないときに便利です。
冷凍した納豆の解凍の仕方
冷凍した納豆は、大人が食べる場合は常温で解凍可能ですが、赤ちゃんに与えるときは加熱して解凍するようにしましょう。ざるや茶こしに納豆を入れ、熱湯でゆでながら解凍する方法がおすすめです。
電子レンジを使う場合は、600Wで20秒を目安に加熱します。加熱時間は使用する電子レンジで異なるため、解凍できていなければ5~10秒ほど追加で加熱してくださいね。
離乳食中期(生後7・8ヶ月)のレシピ
離乳食中期(モグモグ期)に納豆を与える際は、離乳食の進み具合に応じてすりつぶし方を調節してあげてくださいね。
※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。
納豆とキャベツのおかゆ
材料
・納豆 15g
・キャベツ 10g
・玉ねぎ 10g
・7倍がゆ 50g
作り方
1.キャベツと玉ねぎとやわらかくゆで、みじん切りにする
2.納豆を湯通しし、あらくすりつぶす
3.7倍がゆに1と2を乗せる
納豆のすり流し
材料
・納豆 15g
・だし汁 大さじ2
・水溶き片栗粉 少々
作り方
1.納豆を湯通しし、なめらかになるまですりつぶす
2.小鍋にだし汁と納豆を入れ、ひと煮立ちさせる
3.水溶き片栗粉でとろみをつける
だし汁を使用する際、離乳食初期ではアレルギーの心配が少ない植物性の昆布だしがおすすめです。離乳食中期からは、徐々に動物性のかつおだしなどを使用しても良いでしょう。
納豆とにんじんの和え物
材料
・ひきわり納豆 15g
・にんじん 20g
・小松菜 10g
作り方
1.にんじんをやわらかくゆで、みじん切りにする
2.小松菜をやわらかくゆで、みじん切りにする
3.納豆を湯通しし、あらくすりつぶす
4.すべての材料を混ぜ合わせる
離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のレシピ
離乳食後期(カミカミ期)になると、手づかみ食べを始める赤ちゃんが増えてきます。おやきやハンバーグなど、赤ちゃんが手づかみで食べやすいメニューを取り入れてあげると良いですね。
納豆おやき
材料
・ひきわり納豆 15g
・じゃがいも 30g
・片栗粉 大さじ1
・水 大さじ1
・青のり 小さじ1
作り方
1.じゃがいもをやわらかくゆで、熱いうちにつぶす
2.すべての材料を混ぜ合わせる
3.分量外の油を敷いたフライパンを熱し、弱火で両面焼く
納豆と鶏肉のハンバーグ
材料
・ひきわり納豆 10g
・鶏ひき肉(むね) 15g
・玉ねぎ 10g
・片栗粉 小さじ1/2
・しょうゆ 少々
・サラダ油 少々
作り方
1.玉ねぎをみじん切りにする
2.サラダ油以外のすべての材料を混ぜ合わせる
3.フライパンにサラダ油を熱し、2をスプーンで丸めながら両面焼く
4.ふたをして弱火で2分焼く
しょうゆは原材料に大豆や小麦粉が使われていますが、製造過程でアレルゲンのほとんどが分解されて離乳食にも使用できるケースがほとんどです。しかし、アレルギー症状が起こらないと言い切れないので、初めて使用するときは色味付け程度にしましょう。
納豆と夏野菜のねばねばうどん
材料
・ひきわり納豆 20g
・トマト 10g
・コーン缶 10g
・きゅうり 10g
・うどん 50g
作り方
1.きゅうりをやわらかくゆで、5mm角に刻む
2.コーンの粒が大きければ、半分に切る
3.トマトを湯むきし、5mm角に刻む
4.うどんをやわらかくゆで、1cmの長さに切る
5.うどんに具材を乗せる
すでに加熱されているコーン缶は、生のとうもろこしと違い加熱せずに使うことができます。しかし、商品によっては塩や砂糖などが添加されている場合があるので、原材料を確認し食塩無添加(無塩)のものを選びましょう。
コーンの薄皮は離乳食の進み具合によりむく必要はありませんが、誤嚥を防ぐためにもきれいに取り除くことをおすすめします。
離乳食完了期(1歳~1歳半)のレシピ
離乳食完了期(パクパク期)になると、大人に近い食事ができるようになります。納豆チャーハンやオムレツなど、取り分けレシピにチャレンジしても良いでしょう。ただし、濃い味付けは避け、薄味を心がけてくださいね。
納豆チャーハン
材料
・納豆 1/2パック
・ごはん 80g
・にんじん 15g
・玉ねぎ 15g
・しょうゆ 少々
・サラダ油 少々
作り方
1.にんじん・玉ねぎをみじん切りにする
2.フライパンにサラダ油を熱し、にんじんと玉ねぎを炒める
3.納豆を加えてさらに炒める
4.ごはんを加え、ほぐすように炒める
5.しょうゆを少量たらし、炒め合わせる
納豆オムレツ
材料
・納豆 15g
・玉ねぎ 5g
・にんじん 5g
・ピーマン 5g
・卵(全卵) 1/2個
・サラダ油 少々
作り方
1.玉ねぎ・にんじん・ピーマンをみじん切りにする
2.1を耐熱容器に入れ、少量の水を振りかける
3.ふんわりラップをして、レンジで1分半加熱する
4.ボウルに卵を溶き、あら熱をとった3と納豆を加えて混ぜる
5.サラダ油を熱したフライパンに4を流し入れ、形を整える
オクラ納豆
材料
・納豆 15g
・オクラ 15g
作り方
1.オクラをやわらかくゆで、種をとって1cm角に刻む
2.納豆とオクラを混ぜる
赤ちゃんが飲み込みづらそうな場合は、だし汁や野菜スープなどを使って水分を足してあげると良いでしょう。風味づけにしょうゆを少量加えても良いですが、味が濃くならないように注意してくださいね。
納豆の栄養と選び方
納豆は栄養満点だと耳にしたことがあるものの、実際にどのような栄養が含まれているのか知らないというママ・パパは多いでしょう。納豆に含まれる栄養とおいしい納豆の選び方を紹介します。
納豆は栄養が豊富
生後9ヶ月以降は鉄分が不足しやすいといわれていますが、納豆には赤ちゃんが摂取したい鉄分が豊富に含まれています。たんぱく質も多いため、赤ちゃんの身体をつくるエネルギー源となるでしょう。また、納豆には食物繊維が豊富に含まれるため、赤ちゃんの便秘対策に効果が期待できそうです。
その他に、納豆には以下のような栄養が含まれています。
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ビタミンE
・カリウム
・マグネシウム
・カルシウム
消化が良く栄養豊富な納豆は、離乳食に積極的に取り入れたいものですが、食べ過ぎると下痢を引き起こしてしまう可能性があることに注意しましょう。
おいしい納豆の選び方
市販の納豆にはさまざまな種類がありますが、賞味期限に余裕のあるものを選びましょう。納豆の原材料である大豆の産地も確認しておくと安心です。納豆にはアメリカやカナダなどからの輸入大豆が使われていることが多いですが、離乳食には国産大豆を採用している納豆がおすすめですよ。
ねばねば納豆で手軽に離乳食を作ろう
離乳食は加熱調理が基本ですが、納豆は離乳食後期以降、赤ちゃんの様子を見ながら加熱せずに与えられる食材です。魚や肉、豆腐など、納豆以外のたんぱく質が多い食品はどれも離乳食期は加熱が必要になりますが、納豆を使えば加熱の手間を減らすことができるでしょう。
赤ちゃんのお世話や家事などで、離乳食の下ごしらえになかなか時間が取れないママ・パパは少なくありません。そんな忙しいママ・パパにとって、納豆は心強い味方ですね。
※この記事は2019年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。