【助産師・保育士監修】搾乳器の選び方!メデラ・ピジョンなど手動・電動のおすすめ商品7選!
母乳育児の赤ちゃんとママが離れなければいけないときや、周囲と母乳育児を分担したいときに便利なのが搾乳器です。搾乳器があれば冷凍母乳を作るのも簡単ですから、一時保育やパパとの留守番でも大助かりです。ママの活動の幅もぐんと広がりますよ。ここでは電動搾乳機と手動搾乳機の違いや搾乳器の選び方、おすすめの搾乳器を紹介します。
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目次
搾乳器はどんなときに必要なの?
赤ちゃんが入院したとき
育児にトラブルはつきもので、何の前触れもなく体調を崩した赤ちゃんが急に入院というのはよくあることです。母乳育児の赤ちゃんが入院した場合、ママは赤ちゃんのために病院へ冷凍母乳を届けなければなりません。赤ちゃんが飲む一日分の母乳を手で絞るのは時間もかかる上、思うように母乳が取れず、無理な搾乳で腱鞘炎になってしまうママも多いようです。
ママが体調を崩したとき
赤ちゃんが体調を崩しやすい一方で、産後はママも疲れがたまりやすい時期です。風邪などちょっとした病気にもかかりやすく、赤ちゃんのために薬も飲まずに頑張っているうちに重症化してしまうこともたびたびあります。
ママが体調を崩して薬を服用しなければならないときや、ウイルス性の病気で赤ちゃんへの感染が危ぶまれる場合、搾乳器で事前に母乳のストックを作っておけばママも安心して休むことができますね。
パパや周囲と授乳を分担したいとき
母乳育児が軌道にのっている人であっても、毎日の授乳は大変なものです。ママがちょっと一休みしたいとき、搾乳をして冷凍母乳を作っておけば、授乳という負担の大きな仕事を周囲と共有することができます。毎日搾乳をして夜の授乳はパパに担当してもらうというのもおすすめです。
また、搾乳をして冷凍母乳を作っておけば、ママが出かけなければいけないというときにも、家族に赤ちゃんを預けて出かけたり、一時保育の赤ちゃんを預けたりすることができるでしょう。
ママが仕事に復帰するとき
ママが仕事に復帰するために赤ちゃんを保育園に預ける場合、保育園によっては冷凍母乳を受け付けてくれる場合があります。
もちろんミルクでも十分に赤ちゃんを育てることは可能です。しかし、赤ちゃんへの栄養価だけでなく、母乳はコストがかからない上に、母乳育児は産後のママのダイエットや身体の回復にも良い影響を与えてくれます。
ママが仕事に復帰する際にも、ママが希望するのであれば母乳育児を続けられると良いですね。
乳腺炎・おっぱいトラブル予防・対処にも効果的
母乳が出すぎるママは嬉しい反面、乳腺炎になりやすいというデメリットがあります。赤ちゃんとのタイミングが合わず授乳間隔が空いてしまったり、乳首が切れて吸わせるのがつらかったりするときなど、授乳を控えたいときもあるでしょう。赤ちゃんも産後間もなくはおっぱいを吸うのが上手ではなく、飲みきれなかった母乳がおっぱいにたまってしまうこともあります。
また、乳腺炎と食事の関係は医学的に証明されていませんが、高脂肪・高カロリーの食べ物(生クリームやアイス、揚げ物など)を食べると、普段通りに授乳をしていても母乳が詰まりやすいと感じるママも多いようです。
母乳が詰まってしまうと、おっぱいが石のようにカチカチに固まって痛みを感じ、高熱を伴うケースもあります。高カロリーなものを食べておっぱいが固くなりそうだと感じた場合は、事前に搾乳器である程度母乳を出しておくと良いでしょう。
母乳の分泌を増やしたい・維持したいとき
赤ちゃんがおっぱいを飲めば飲むほどホルモンが分泌されて母乳が作られますが、反対に飲まない期間が続けば母乳の生産はストップしてしまいます。授乳間隔が空くと、母乳をもう作る必要がないと身体が判断してしまうためです。
特に新生児のころは、赤ちゃんがおっぱいを上手に吸うことができず母乳の出があまり良くなく悩むママもいるでしょう。搾乳をすることで母乳の分泌を増やすことができる可能性があります。
また、さまざまな事情で赤ちゃんにおっぱいをあげられなくなってしまったとき、正しく搾乳し続けることで母乳育児を続けられる可能性もあります。
授乳中多くのトラブルに直面しながらも、母乳の分泌を増やしたい、変わらず母乳育児を続けたいといったときに、搾乳器は強い味方となります。
搾乳器の選び方
搾乳器を選ぶ上でまず悩むのが、電動搾乳器か手動搾乳器かという点でしょう。電動搾乳器はとにかくスピーディーで手間も少ないですが、手動搾乳器に比べて値段も上がります。
また、購入にこだわらず、搾乳器のレンタルサービスを利用するというのもひとつの手です。まずはレンタルをしてみて、気に入った商品があれば購入を検討するママもいます。しかし、レンタルは購入に比べて費用が高く、2~3ヶ月も借りれば購入した方が安上がりの可能性も。搾乳器のレンタルは、仕事や入院などの理由で短期間だけ搾乳器を利用したい人には便利かもしれませんね。
搾乳器が必要か、またどんな搾乳器を使うべきか迷っている場合には、入院中に産院で試しに使わせてもらうことがおすすめです。搾乳器が複数あるならばいくつか使い比べをすることで、さらに自分にぴったりのものを探すことができます。また、母乳の出方は出産してみなければわからないので、産後の購入がおすすめです。
電動搾乳器のメリット・デメリット
電動搾乳器のメリットは、そのスピードと手軽さでしょう。両胸から同時に搾乳できるダブルポンプタイプもあり、搾乳に時間をかけられないママには電動搾乳器が圧倒的に有利になります。
デメリットで言えば、手動搾乳器と比べて値段が高いことでしょう。電動搾乳器の種類にもよりますが、手動搾乳器の2倍から3倍の金額で販売されていることが多いようです。
また、人によっては作動音が気になるという意見もあり音に敏感な赤ちゃんのそばでの使用は控えたほうが良いかもしれません。メーカーサイトで使い方の動画を用意している場合がありますから、気になる人は作動音についてもそちらでチェックしてみましょう。
メリットもデメリットもある電動搾乳器ですが、入院や職場復帰などの事情で頻繁に搾乳し、冷凍母乳を届けなければならないママにとって、手軽で続けやすいという点は重要です。毎日のことなので値段のことを加味しても電動搾乳器がおすすめです。
手動搾乳器のメリット・デメリット
手動搾乳器の最大のメリットは、やはり手ごろな価格でしょう。電動搾乳器の半分程度の値段で買えるので、ちょっと試しに使ってみようという軽い気持ちでも挑戦しやすいですね。
また、電動搾乳器は慣れるまでに時間がかかったり、吸引力が強すぎて軽い痛みを感じたりするママもいるので、自分の手で角度や力加減を微調整しながら搾乳をすることができる手動搾乳器は安心感があるという意見もあります。
反対に、手動搾乳器のデメリットは手間がかかることでしょう。もちろん搾乳器を使わずに手で絞ることに比べれば飛躍的に楽ではありますが、それでも一日に何度も搾乳をする場合は疲れてしまうようで、電動搾乳器に買い替えたり、搾乳自体を諦めたりしたママもいるようです。
搾乳頻度の高いママには多少値が張っても電動搾乳器が向いています。しかし搾乳回数が少なく、乳腺炎防止や一時保育などの突発的な事態に備えるのみであれば手ごろな手動搾乳器でも十分です。
人気の搾乳器ブランド
搾乳器を製造・販売しているメーカーはいくつかありますが、なかでも人気の搾乳器(搾乳機)はメデラとピジョンの商品です。それぞれ電動搾乳器、手動搾乳器ともに扱っており、高価格帯のものから手ごろな低価格帯のものまでラインアップされています。
公式サイトでの定価に大きな差はありませんが、通販サイトでの販売価格でみると、ピジョンのほうが購入しやすい価格になっています。機能面ではカップの形状、搾乳リズムの調整方法、充電方式などに違いがあります。
【電動搾乳器(電動搾乳機)】メデラとピジョンのダブルポンプ
ダブルポンプとは、両胸を同時に搾乳できるタイプの搾乳器です。メデラとピジョンのダブルポンプは、赤ちゃんがおっぱいを吸うリズムを再現して搾乳します。
搾乳器の王道ブランドのメデラは、スイスで60年以上の歴史を持つメーカーです。スイングは赤ちゃんがおっぱいを吸うリズムを2段階で再現し、吸引圧は9段階の調整が可能です。両胸を同時に搾乳できるダブルポンプなので、搾乳時間を半分に短縮できます。シングルポンプと比べてより多くの母乳を搾乳できるため、赤ちゃんにとって大切な栄養である脂肪分のアップが期待できます。
ベビー用品の老舗であるピジョンの電動搾乳器をダブルポンプとして使用するときは、病産院レベルの吸引リズムを再現した「搾乳器 電動 pro personal R」に搾乳ボトルキットを追加して使用します。60年以上の研究成果から生まれた搾乳リズムで、両胸を同時にしっかり搾乳できますよ。カップとボトルをひとつだけセットし、片方の胸だけ搾乳することもできます。
【電動搾乳器(電動搾乳機)】メデラとピジョンのシングルポンプ
シングルポンプとは、片胸ずつ交互に搾乳するタイプの搾乳器です。メデラとピジョンの電動式のシングルポンプは、ダブルポンプと比べ安価に購入できます。メデラは「ソロ電動搾乳器」の1機種なのに対し、ピジョンは「pro personal R」をシングルポンプとして使用する方法に加え、手軽に使えるコンパクトな「handy fit+」の2機種を展開しています。
メデラのシングルポンプはダブルポンプと同様に、吸引圧を9段階で調節できます。本体モーターはダブルポンプよりコンパクトで持ち運びしやすいサイズ感になっています。カップ形状が楕円形なのが特徴で、どんな胸にもフィットしやすいつくりです。
「handy fit+」はモーターとカップが一体型の、コードレスな電動搾乳機です。はじめて搾乳3点セットは、「handy fit+」に加え、 「母乳フリーザーパック」と「アダプター」がセットになっています。はじめて搾乳するママが安心して使えるように、搾乳から保存まで必要なものがすべてそろっています。
【手動搾乳器(搾乳機)】メデラとピジョンのベーシックタイプ
電動搾乳器に続き、メデラの手動搾乳器であるハーモニーも産院で高い評価を得ています。人間工学に基づいて設計されたハンドルと、コンパクトなサイズ感で手動ながら疲れ知らずと人気が高い商品です。
電動でも大人気の母乳アシストの手動タイプになります。おっぱいにぴったりフィットし、適切な吸引力と力加減で搾乳をコントロールできます。ハンドル位置の調整ができ、握りやすく疲れにくいように人間工学に基づいて設計されているのが特長です。
おすすめの搾乳器
【izxi】ハンズフリーで使える電動搾乳器
個数:1個
※両胸を同時に搾乳するには2個必要です
人体への影響が指摘されている化学物質BPAフリーで、厚生労働省が定める食品衛生法に適合した搾乳器です。電動ポンプ部の画面で操作しやすく、4つの搾乳モードと9段階の吸引力から自分に合った搾乳パターンが選べます。ブラジャーの中にセットすれば、ハンズフリーで使えるので、ほかのことをしながら搾乳を済ませられる利点があります。
【LARUTAN(ラルタン)】 高品質・低価格を実現した電動搾乳器
LARUTANの搾乳器はアメリカ、カナダなど欧米の厳しい安全基準をクリアし、日本の食品衛生法にも準拠している安心の商品です。工場を持たないファブレスメーカーならではの高品質・低価格を実現しています。付属のアタッチメントを使用すれば手持ちの哺乳瓶を利用でき、搾乳のモードは3種類、吸引の強さレベルは9段階で選べます。
【カネソン】組み立てのいらないさく乳ポンプetoca
カネソンの搾乳器はカップと本体が一体化しています。組み立てがいらずさっと使える手軽さとお手入れのしやすさが人気です。赤ちゃんが寝ていて授乳のタイミングがずれてしまったときや授乳後の余った母乳を絞るときなど、ちょっと搾乳したいというときに便利です。PUSHボタンを押すことで、吸引圧を下げることができます。
搾乳器に関する体験談
初産だったこともあり、そんなに母乳は出ないだろうと思っていたのですが、産後わずか3日でおっぱいがパンパンで寝返りを打つのも痛いほどになりました。搾乳器なしではすぐに乳腺炎になっていたと思います。
幸い、産院でメデラのスイング、ハーモニー、ピジョンの母乳アシストの3種類を使用することができたので、最も自分に合っていたメデラのハーモニーを退院後真っ先にネットで購入しました。
乳腺炎になったり、慣れない育児に何度も体調を崩して母乳をあげられない日も多かったのですが、搾乳器のおかげで1歳過ぎまでしっかり完全母乳育児を続けることができました。
搾乳機の売れ筋ランキングもチェック!
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搾乳器は長い母乳育児生活の精神安定剤
子どもが乳児のあいだは、授乳に抱っこに離乳食に、ママはいつだって疲労困憊です。何でも頑張りたいと思う気持ちは立派ですが、どこかで調整しなければママが倒れてしまいます。
搾乳器は授乳をパパに代わってもらえるというだけでなく、「手軽に母乳をストックできる」といういわば保険のような存在ですから、購入して精神的に楽になったというママもいるようです。
猫の手も借りたい育児中は、便利なものは積極的に取り入れたいですね。あると安心の搾乳器で、心にゆとりを持って効率的な母乳育児を楽しんでくださいね。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。