【中期~】離乳食ささみのレシピ9選!超簡単なほぐし方&缶詰はいつからあげていい?

ささみは脂分が少なく、赤ちゃんが食べる初めてのお肉としておすすめの食材です。お肉が食べられるようになると、取り分けレシピにも活用できます。ここでは、離乳食にささみを使うときの下ごしらえの仕方や簡単に作れるレシピを紹介します。缶詰を使用したいときやパサパサしがちなささみをしっとりゆでるコツも参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

南城 智子
管理栄養士
南城 智子

目次

  1. ささみはいつから食べられる?缶詰はあげてもいい?
  2. 離乳食ささみのあげ方のコツ&簡単なほぐし方
  3. 離乳食のささみの冷凍保存のコツ&解凍法
  4. 離乳食中期(生後7・8ヶ月頃)のレシピ
  5. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ
  6. 離乳食完了期(1歳~1歳半頃)のレシピ
  7. ささみの栄養と選び方
  8. ささみは良質なタンパク源
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ささみは、赤ちゃんに初めてお肉を与える際におすすめの食材です。脂分が少なく赤ちゃんの胃や腸に負担をかけにくいので、下ごしらえやレシピを確認して、上手に活用していきましょう。

ささみはいつから食べられる?缶詰はあげてもいい?

脂肪分が少なく赤ちゃんが消化しやすいささみは、初めてのお肉としておすすめの食材です。まずは豆腐や白身魚などでタンパク質に慣らして、その後ささみを試してみると良いでしょう。

時期
かたさや形
初期 (ゴックン期) ×加熱するとかたくなり、ペースト状にできないので与えない
中期 (モグモグ期) △豆腐や白身魚などのタンパク質に慣れたら与える
後期 (カミカミ期) 〇すりつぶし、少し粒が残るくらいのかたさで与える
完了期 (パクパク期) 〇細かく刻んで与える

ささみは中期以降から与える

ささみは肉類の中でも脂質が少なめで、脂肪分の消化が苦手な赤ちゃんにやさしい食材です。離乳食中期(モグモグ期)以降に、豆腐や白身魚に慣れてから少量ずつ与えると良いでしょう。初めて与えるときはアレルギーの可能性を考えて、少量にしておくと安心です。

ささみのパサパサしがちな食感が苦手な赤ちゃんもいるので、しっとり調理するコツを活用しても良いですね。

ささみの缶詰は後期以降がおすすめ

ささみの缶詰はフレーク状になっていて、ゆでたりほぐしたりしなくて良いのが魅力です。食品メーカーによっては離乳食で与えてよいものもありますが、後期(カミカミ期)以降に使用するのが望ましいでしょう。初めて与えるときはそのままではなく、加熱してからのほうが安心です。

缶詰を使うときは、食塩無添加(無塩)のものやオイル無添加のものを選ぶようにしましょう。いなばやコープから発売されているので探してみてくださいね。

離乳食ささみのあげ方のコツ&簡単なほぐし方

ささみは食感があり、かたいので誤嚥(ごえん)に注意が必要です。あげ方ややわらかく調理するコツ、簡単なほぐし方を紹介します。

スジを取ってからゆでる

ささみには白く細長いスジがついています。スジがついたままゆでるとかたくなりやすいので、取ってからゆでましょう。

スジの簡単な取り方
1.すべらないようにキッチンペーパーでスジをつかみ、割りばしの隙間に挟む。
2.上下に動かしながらスライドさせると簡単に取れる。

やわらかくゆでるポイント

ゆでる前に片栗粉をまぶすとコーティング効果でしっとりやわらかく仕上がるのでおすすめです。

初めはすりおろして与える

初めて与えるときは、すり鉢やブレンダーを使って細かくすりつぶします。汁ものやおかゆに混ぜたり、片栗粉でとろみをつけたペーストにしたりすると食べやすいでしょう。

慣れてきたらほぐして与える

すりつぶしたものに慣れたら、細かくほぐしたものにステップアップしてみましょう。手でほぐせますが、包丁で刻んでも良いでしょう。

赤ちゃんによってはささみの食感を好まず食べない場合もあるようです。片栗粉でとろみをつけたり、水分の多い食材と混ぜたりなど工夫してみましょう。

【簡単】ささみのほぐし方

離乳食に使うささみはなるべく細かくほぐしたいですよね。手でほぐすのは意外と手間がかかるので、次の方法を試してみてはいかがでしょうか。

■麺棒を使う方法

1.ゆでたささみをフリーザーバッグなどに入れる
2.麺棒を軽く転がす
※一気にほぐれるので楽ちんです。

■袋の上からもむ方法

1.ゆでたささみをフリーザーバッグなどに入れる
2.両手でもんでほぐす
※微調整がしやすい方法です。

■フォークを使う方法

1.ゆでたささみをまな板の上に置く
2.フォークを2本用意し、1本で固定し、もう1本で端から削ぐようにほぐしていく
※均一な大きさにほぐしやすい方法です。

離乳食のささみの冷凍保存のコツ&解凍法

ささみを冷凍保存しておくと、毎日の離乳食作りがぐっと楽になります。加熱前と加熱後のどちらでも冷凍できるので、やりやすい方法を試してみてくださいね。

加熱前に冷凍

ささみのスジを取り、ひとつずつラップに包んで冷凍します。こうしてフリージングしたものは凍ったまますりおろして使えて便利です。

加熱後に冷凍

ゆでてすりつぶしたり、ほぐしたりしたささみを1回分ずつラップに包んで冷凍します。製氷皿を利用しても簡単です。

解凍方法

冷凍したささみは常温で解凍すると傷みの原因になるため、冷蔵庫の中で解凍しましょう。加熱してから冷凍したものであっても、そのままでは与えずに必ず再加熱してください。

離乳食中期(生後7・8ヶ月頃)のレシピ

離乳食中期(モグモグ期)におすすめのささみを使ったレシピを紹介します。

※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。

初めてのささみペースト

材料(作りやすい分量)
・ささみ 1本
・だし汁(こんぶやかつお) 100mL
・水溶き片栗粉 少々

作り方
1.ささみを4~6等分する
2.小鍋にだし汁を煮立て、1をやわらかくなるまで5分ほどゆでる
3.すり鉢やブレンダーでなめらかにする
4.鍋に戻し、水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成

ささみときゅうりのおかゆ

材料
・ささみ 10g
・きゅうり 10g
・7倍粥 50~80g

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、すりつぶす
2.きゅうりは皮をむいてすりすりおろし、ラップをかけて電子レンジで5秒ほど加熱する
3.ささみときゅうりを7倍粥にのせたら完成

ささみのミルク煮

材料
・ささみ 15g
・キャベツ(葉先) 10g
・粉ミルク(溶いたもの) 大さじ2
・水溶き片栗粉 少々

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、すりつぶす
2.キャベツをやわらかくゆで、みじん切りにする
3.小鍋に溶いた粉ミルクを入れ、ささみとキャベツを加えてひと煮立ちさせる
4.水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成

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離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ

離乳食後期(カミカミ期)の赤ちゃんに作ってあげたいささみレシピを紹介します。手づかみ食べメニューも参考にしてみてくださいね。

ささみのおやき

材料
・ささみ 20g
・キャベツ 10g
・軟飯 80g
・青のり 少々

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、少し粒が残るくらいにすりつぶす
2.キャベツをやわらかくゆで、みじん切りにする
3.軟飯を軽くつぶし、ささみとキャベツと青のりを混ぜる
4.成形し、フライパンで焼いたら完成

レシピポイント

やわらかくて成形しづらいときは、スプーンですくってフライパンに落とし、平らにならすだけでもOKです。

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ささみとかぼちゃのミルクスープ

材料(作りやすい分量)
・ささみ 1本
・かぼちゃ 1/8個
・牛乳 200mL

作り方
1.ささみをやわらかくゆでてほぐす
2.皮をむき、種を取り除いたかぼちゃを薄く切り、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジで3分ほど加熱してつぶす
3.ささみとかぼちゃ、牛乳をミキサーやブレンダーでなめらかになるまでくだく
4.鍋で加熱したら完成

レシピポイント

塩こしょうを加えると大人向けになるので、取り分けメニューとしておすすめです。牛乳の代わりにお湯で溶いた粉ミルクを使用しても良いでしょう。

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ささみ入りあんかけうどん

材料
・ささみ 20g
・ゆでうどん 1/4玉
・玉ねぎ(みじん切り) 10g
・だし汁(こんぶやかつお) 100mL
・水溶き片栗粉 少々

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、少し粒が残るくらいにすりつぶす
2.ゆでたうどんを1cm程度に切る
3.鍋にだし汁とささみ、玉ねぎを入れてやわらかくなるまで煮る
4.水溶き片栗粉でとろみをつける
5.うどんにかけたら完成

レシピポイント

離乳食後期(カミカミ期)以降は、缶詰のささみが利用できます。フレークになっていて、ゆでてほぐす手間が省ける点が便利です。塩分やオイルが添加されていない赤ちゃんにやさしいものを選びましょう。

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離乳食完了期(1歳~1歳半頃)のレシピ

離乳食完了期(パクパク期)の赤ちゃんに作ってあげたいささみレシピを紹介します。大人との取り分けレシピにアレンジしても良いですね。

やわらかささみナゲット

材料(作りやすい分量)
・ささみ 100g
・絹ごし豆腐 100g
・塩 ひとつまみ
・片栗粉 大さじ1

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、細かく刻む
2.材料を全て混ぜ、成形する
3.フライパンで両面を焼いたら完成

レシピポイント

まとめて作って冷凍しておくと便利です。成形しづらいときはスプーンですくってフライパンに落とし、少し形を整えるだけでもOKです。

ささみの豆腐ハンバーグ

材料
・ささみ 100g
・豆腐 50g
・玉ねぎ 10g
・片栗粉 大さじ1
・塩 ひとつまみ
・溶き卵(全卵) 大さじ1
・ケチャップ 少々

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、細かく刻む
2.玉ねぎをみじん切りにし、ラップをかけて電子レンジで10秒ほど加熱する
3.ケチャップ以外の材料を混ぜ、成形する
4.フライパンで蒸し焼きにし、ケチャップ少々をかけたら完成

レシピポイント

ささみを細かく刻むことでひき肉代わりに使うことができます。ケチャップは味が濃いので、赤ちゃん用や減塩のものをごく少量使用しましょう。

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ささみの親子丼

材料
・ささみ 20g
・玉ねぎ 10g
・ほうれん草(葉と茎) 10g
・だし汁(こんぶやかつお) 100mL
・砂糖 小さじ1/3
・しょうゆ 小さじ1/3
・溶き卵(全卵) 1/3個分
・刻みのり 少々
・ご飯 80g

作り方
1.ささみをやわらかくゆで、細かくほぐす
2.ゆでたほうれん草を1cmほどに切り、玉ねぎはみじん切りにする
3.小鍋にだしと調味料を入れて煮立て、ささみとほうれん草、玉ねぎを加えて煮る
4.玉ねぎがやわらかくなったら溶き卵を流し入れてとじる
5.卵に火が通ったらご飯にのせ、刻みのりをかけて完成

レシピポイント

卵でとじるときは、半熟にせず完全に火を通しましょう。ふたをして弱火で加熱すると早く固まります。

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ささみの栄養と選び方

ささみは栄養が豊富

ささみは鶏肉の中で脂肪がもっとも少なく、やわらかい肉質の部位です。タンパク質やビタミンB群などが含まれ栄養豊富です。

ヘルシーで栄養価の高いささみですが、一度にたくさんの量を与えると赤ちゃんの胃腸で消化しきれずに嘔吐や下痢を引き起こす恐れがあります。与えすぎないように注意しましょう。

ささみのパサパサしがちな食感が苦手な赤ちゃんは、食べさせるとえづいてしまうことがあります。大きさやかたさを変えたり、水分の多いものに混ぜたりしてあげると食べやすくなるので工夫してみてくださいね。

新鮮なささみの選び方

ささみを含む鶏肉は豚肉や牛肉よりも水分を多く含むため、傷みやすいのが特徴です。パックに赤い液体がたまっているものは避け、透明感のあるピンク色をしたささみを選びましょう。

ささみは良質なタンパク源

ヘルシーさで人気のささみは、離乳食にも使いやすい食材です。パサパサしがちなのが難点ですが、片栗粉をまぶしてしっとりゆでたり、とろみをつけたりすれば赤ちゃんもきっと好きになってくれますよ。便利な缶詰は食塩やオイルが無添加のものを選び、毎日の離乳食作りに役立てましょう。良質なタンパク源として、ぜひささみを活用してみてください。

※この記事は2019年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。

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