離乳食のスケジュール!月齢別の量は?離乳食1ヶ月目の献立カレンダーも紹介!

離乳食が始まると、どのくらい食べさせれば良いか、味付けはいつからできるのかなど、わからないことがたくさんありますよね。ここでは、離乳食初期・中期・後期・完了期の特徴や食材の増やし方、2回食や3回食への進め方を紹介します。また、離乳食1ヶ月目の献立スケジュールなど、初めて離乳期を迎えるママに役立つ情報をお届けします。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. 離乳食の進め方のスケジュールの基本
  2. 離乳食の2回食・3回食の進め方
  3. 離乳食の食材の増やし方
  4. 離乳食の料理の仕方・味付けの進め方
  5. 離乳食1ヶ月目の献立カレンダー
  6. 離乳食の進め方は赤ちゃんによって個人差がある
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離乳食の進め方のスケジュールの基本

生後5ヶ月~1歳半頃までを離乳期と呼びます。離乳期には大きく4つのステップがあり、それぞれ食べさせる食事の内容や回数、量が違います。ここでは、基本的な離乳食の進め方とスケジュールについて説明します。

1.離乳食初期(ゴックン期)は生後5~6ヶ月頃が目安

生後5ヶ月頃になると首がすわり、支えがあればおすわりができる赤ちゃんが多くなります。大人の食事に興味を示したり、よだれが増えたりしたら離乳食開始のサインです。遅くとも生後7ヶ月を迎えるまでには、離乳食を始めましょう。離乳食初期の特徴は次の通りです。

・食べ方
舌を前後に動かし、食べ物を少しずつ奥に動かして飲み込む

・食材のかたさ
なめらかにすりつぶすか裏ごしする(ヨーグルト・ポタージュ状)

・食事量の目安
最初は裏ごしした10倍がゆを1さじから始める。慣れてきたらおかゆを少しずつ増やし、裏ごし野菜なども試す。

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2.離乳食中期(モグモグ期)は生後7~8ヶ月頃が目安

離乳食中期は2回食に慣れていく時期です。ママは離乳食づくりが負担にならないように、冷凍保存をうまく活用しながらいろいろなメニューに挑戦しましょう。

・食べ方
舌と上あごでつぶしながら食べる

・食材のかたさ
舌でつぶせるかたさにする(絹ごし豆腐が目安)

・食事量の目安
全がゆ:50~80g、野菜:20~30g、タンパク質:肉や魚なら10~15g、豆腐なら30~40g、卵なら卵黄1個分または全卵1/3個分、乳製品なら50〜70g

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3.離乳食後期(カミカミ期)は生後9~11ヶ月頃が目安

離乳食後期になると3回食が始まり、離乳食から摂取する栄養の割合が多くなります。献立は主食・主菜・副菜の組み合わせで考えると、栄養バランスがとりやすくなります。手づかみ食べが始まるので、調理方法や食材の切り方を工夫しましょう。

・食べ方
舌や上あご、歯ぐきでつぶしながら食べる

・食材のかたさ
歯ぐきでつぶせるかたさ(バナナが目安)

・食事量の目安
全がゆ:90gまたは軟飯:80g、野菜:30~40g、タンパク質:肉や魚なら15g、豆腐なら45g、卵なら全卵1/2個分、乳製品なら80g

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4.離乳食完了期(パクパク期)は1歳~1歳半頃が目安

離乳食完了期は、3回食+おやつを食べさせるのが基本です。生活リズムを整えるためにも、食事時間を決めておきましょう。自分で進んで食べられるように、手づかみ食べやスプーン、コップを使う練習を始めましょう。

・食べ方
少しずつ歯でかみつぶせるようになる。スプーンやコップを使う練習をさせる。

・食材のかたさ
歯ぐきでかみ砕けるかたさ(肉団子が目安)

・食事量の目安
軟飯90gまたはご飯:80g、野菜:40~50g、タンパク質:肉や魚なら15~20g、豆腐なら50~55g、卵は全卵1/2~2/3個程度、乳製品なら100g

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離乳食の2回食・3回食の進め方

離乳食は1日1回からスタートし、ステップに応じて回数を増やしていきます。2回食、3回食の進め方について説明します。

1.1回食:まずは1日1回の離乳食

離乳食開始から1ヶ月間は、離乳食を1日1回与えます。最初は子どもの様子をみながら、赤ちゃん用のスプーンに軽く乗せる程度の量から始めましょう。母乳やミルクは、赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてもかまいません。発疹や便の異常など、体調に異変がなければ、徐々に離乳食の量を増やしていきましょう。

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2.2回食:離乳食を始めて1ヶ月を過ぎたころから

離乳食開始から1ヶ月経ったら、食事回数を午前と午後の2回に増やします。食事回数が増えるので、毎回同じメニューでは飽きてしまうことがあります。だしやスープなど、風味付けに役立つ食材を活用しましょう。また、つぶした豆腐や白身魚、卵黄などのタンパク質にも挑戦し、さまざまな味を覚えさせましょう。

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3.3回食:2回食がしっかりと食べられるようになったら

3回食は生後9ヶ月頃から始めます。2回食がしっかりと食べられるようになり、絹ごし豆腐程度のかたさのものをモグモグと噛む仕草が見られたら、3回食へ移行しましょう。最初は午前、午後、夕方の3回、それぞれ4時間程度の間隔をあけて食べさせます。3回食に慣れたら食事の間隔を徐々に広げ、大人の食事の時間に近づけましょう。

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離乳食の食材の増やし方

離乳期は赤ちゃんの味覚を育てるために、さまざまな食材の味を覚えさせることが大切です。ここでは、離乳食に食べさせる食材の増やし方を説明します。

1.離乳食を始めたころ

離乳食を始めたころは、アレルギーの心配が少なく消化に良い「つぶしがゆ」を1さじ与えましょう。慣れてきたら、キャベツ、にんじん、サツマイモなど、クセが少ない食材を試していきます。初めて食べさせるものは1日1品にし、1さじのみにしましょう。赤ちゃんの体調に問題がなければ、少しずつ量を増やしていってください。

2.離乳食が進んできたら

離乳食に慣れたら、果物やたんぱく質を含む食材などを取り入れます。いつも同じメニューばかりでは赤ちゃんが飽きてしまうことがあるので、食材の組み合わせをアレンジしたり、だしやスープで風味を変えたりするのがおすすめです。

3.生後9ヶ月以降は鉄分を積極的に摂ろう

生後9ヶ月頃になると、ママのお腹にいるときに蓄えた鉄分が減少し、貧血気味になる赤ちゃんが見られます。そのため、鉄分摂取を意識した離乳食を食べさせるようにしましょう。

鉄分を多く含む食材は、レバーや赤身肉、マグロの赤身、ほうれん草などです。赤ちゃんの好みに合わせて食べやすく調理してあげましょう。フォローアップミルクや鉄分を多く含んだベビーフードもチェックしてみてくださいね。

赤ちゃんに食べさせてはいけないものに注意!

赤ちゃんは消化器官が未熟なため、アレルギーを起こしやすかったり、食中毒を起こして重症化しやすかったりします。食中毒やアレルギーを引き起こすリスクのある食べ物には注意が必要です。例えば、1歳未満の赤ちゃんには「はちみつ」を食べさせてはいけません。刺身は、3歳頃までは与えないようにしましょう。

赤ちゃんが喉に詰まらせやすいお餅やピーナッツなどの小さくて丸いものも、3歳以降に食べさせるようにしてください。

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離乳食の料理の仕方・味付けの進め方

離乳食の料理の方法や味付けの進め方について説明します。

おかゆの進め方

おかゆは基本的につぶしがゆから始め、ステップアップするごとに少しずつ水分を減らしていきます。ステップごとのおかゆのやわらかさの目安は次の通りです。

離乳食初期つぶしがゆ(10倍がゆをとろとろにすりつぶしたものが一般的)
離乳食中期7倍がゆ
離乳食後期5倍がゆ(全がゆ)
離乳食完了期軟飯~ご飯
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野菜やたんぱく質の進め方

おかゆに慣れたら、野菜やたんぱく質を少しずつ取り入れていきましょう。野菜はにんじんやかぶ、キャベツなど、クセがなく繊維が少ないものから始めます。レタスやキュウリなど、生食する野菜では最初は加熱するのが基本です。ほうれん草はアクを抜く、繊維質の野菜はよく刻むなど、それぞれの野菜に合った調理をしましょう。

豆腐やしらす、白身魚などのたんぱく質を含む食材は、離乳食初期から食べさせることができます。離乳食を始めて3週間~1ヶ月ほど経ち、赤ちゃんがおかゆや野菜に慣れたら、たんぱく質を含む食材を食べさせてみてください。白身魚に慣れたら、離乳食中期頃から赤身魚(まぐろなど)、離乳食後期頃から青背の魚(あじ、さばなど)を試しましょう。

卵はアレルギーの発症リスクがあるため、卵黄(固ゆで)に慣れてから全卵を食べさせるようにしましょう。肉類は離乳食中期から、脂肪が少ない鶏のひき肉がおすすめです。鶏肉に慣れたら、離乳食後期から豚肉や牛肉を少しずつ食べさせましょう。

味付けについて

離乳期は、素材そのものの味を覚えて赤ちゃんの味覚を養うことが重要です。塩やしょうゆ、砂糖などは、離乳食後期まで使用を控えましょう。特に赤ちゃんは腎臓が発達段階にあるため、塩分をとりすぎると腎臓に負担をかけてしまうことがあります。離乳食後期以降も薄味を意識し、調味料は風味付け程度に使いましょう。

離乳食の味が薄く、食が進まないようであれば、調味料の代わりに風味付けの食材(きなこ、削り節、海苔など)やだしを使うのがおすすめです。

離乳食1ヶ月目の献立カレンダー

離乳食を始めたばかりのころは、どんなふうに進めれば良いか悩んでしまう方も多いですよね。ここでは、離乳食1ヶ月目の献立や食事量の目安をカレンダー形式で説明します。

1.1週目

初めて離乳食を食べさせるときは、体調に問題がないことを確認し、午前中で機嫌が良いときにしましょう。つぶしがゆをスプーン1さじ分与え、その後の体調に変化がないか注意しながら様子を見てください。

2.2週目

おかゆに慣れてきたら、いもや野菜類を食べさせましょう。野菜はやわらかく茹でてからすりつぶします。葉物は繊維が残りやすいので、裏ごしがおすすめですよ。初めて食べさせるものは必ず1さじとし、その後の体調に変化がないか確認しましょう。

3.3週目

3週目になると食べられる食材が増えてきます。食材の組み合わせを変えたり、おかゆ以外の主食(うどん、パンなど)にも挑戦したりして、バリエーションを広げましょう。食べる量も少しずつ増やしていきます。

4.4週目

ポタージュ状の離乳食に慣れてきたら、少し水分を減らしたものを食べさせます。2回食に向けて授乳間隔を調節し、生活リズムを付けることを意識しましょう。離乳食の進みが順調な場合、離乳食を始めて3週間たったころから白身魚や豆腐など、たんぱく質を含む食材が食べられるようになります。

離乳食の進め方は赤ちゃんによって個人差がある

離乳食の進め方には赤ちゃんによって個人差があります。特に離乳食初期は、スプーンを嫌がる、飲み込めずに吐き出すということがありますが、あまり心配はいりません。赤ちゃんのペースに合わせて温かく見守ってあげるようにしましょう。もし離乳食の進め方で心配や不安がある場合は、かかりつけの医師や地域の保健師に相談してみましょう。

※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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