【管理栄養士監修】離乳食2ヶ月目の量やかたさは?食材と進め方・食べない場合の対処法を紹介!

離乳食2ヶ月目は、1回食から2回食に切り替わる時期です。赤ちゃんは、少しずつ舌を動かして食材をつぶせるようになるでしょう。ここでは、離乳食2ヶ月目の食材の種類や量、食材のかたさについて紹介します。離乳食2ヶ月目のメニュー例や、コツ・注意点、離乳食を食べてくれない赤ちゃんへの対応方法も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

南城 智子
管理栄養士
南城 智子

目次

  1. 離乳食2ヶ月目とはどんな時期?
  2. 離乳食2ヶ月目の食材の量とかたさの目安
  3. 離乳食2ヶ月目のメニューの例
  4. 離乳食2ヶ月目のコツや注意点
  5. 離乳食2ヶ月目に赤ちゃんが食べない場合は?
  6. 離乳食2ヶ月目の量やカレンダーがわかるおすすめ本
  7. 離乳食2ヶ月目の体験談
  8. 離乳食2ヶ月目を親子で楽しもう
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離乳食2ヶ月目とはどんな時期?

離乳食を開始した時期にもよりますが、およそ生後6~7ヶ月頃に離乳食2ヶ月目を迎えるのが一般的といえるでしょう。月齢別では、生後6ヶ月は離乳食初期の後半、生後7ヶ月は離乳食中期の前半に当てはまります。

離乳食を始めた時期や成長の状況により離乳食の進み方には個人差があるものの、離乳食も2ヶ月目になると食べることに徐々に慣れてきて、上手にゴックンができるようになる赤ちゃんも多いようです。また、少量ずつではありますが、主食・主菜・副菜を食べられるようになります。

離乳食を開始したばかりのころは前後にしか動かなかった赤ちゃんの舌は、上下にも動かせるようになり、舌を使って食材をつぶせるようになっていきます。離乳食2ヶ月目に入ったら、赤ちゃんの様子を見ながら1回食から2回食に移行していきましょう。

月齢
離乳食スケジュール
離乳食の回数
生後5~6ヶ月頃離乳食初期・ごっくん期離乳食1ヶ月目/1日1回 離乳食2ヶ月目/1日1~2回
生後7~8ヶ月頃離乳食中期・もぐもぐ期離乳食2~4ヶ月目/1日2回
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離乳食2ヶ月目の食材の量とかたさの目安

離乳食2ヶ月目の食材の種類

離乳食を開始したばかりの1ヶ月目は、一般的に1週目がおかゆのみ、2週目がおかゆと野菜、そして3週目以降から豆腐や白身魚を加える流れで少しずつステップアップしていきます。離乳食2ヶ月目には、主食として食パンやうどん、そうめんなどを食べることができるようになります。

離乳食中期になると、わかめや里芋、やわらかく煮たりんごやみかんなどの野菜と果物のバリエーションも増えてきます。豆腐や白身魚からスタートした主菜には、赤身魚や鶏ささみ、チーズ、ヨーグルトなども取り入れていきましょう。卵は固ゆで卵の卵黄を小さじ1杯から始めてくださいね。

主食
主菜
副菜
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期)から食べられる食材おかゆ (2ヶ月目から) 食パン うどん そうめん豆腐 鯛 カレイ ひらめ しらすにんじん 大根 かぼちゃ さつまいも ほうれん草 小松菜 ブロッコリー トマト など
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期)から食べられる食材ロールパン マカロニ スパゲッティたら 鮭 まぐろ 鶏ささみ チーズ ヨーグルト 卵黄 などわかめ 里芋 もやし バナナ みかん など

離乳食2ヶ月目の1食分の量

離乳食の2ヶ月目は、1日1回食から2回食にステップアップする時期です。2回食に進めるポイントは、離乳食をはじめて1ヶ月以上が経ち、赤ちゃんが口を閉じてじょうずに「ごっくん」と飲みこめるようになることです。

メニューは炭水化物が摂れる主食1品、たんぱく質が摂れる主菜1品、ビタミン・ミネラルが摂れる副菜1品の組み合わせが理想です。離乳食2ヶ月目の離乳食の量は、1回の食事で主食が小さじ5杯、主菜が小さじ2~3杯、副菜が小さじ3杯が目安となり、合計で小さじ10杯程度と考えておくと良いでしょう。

午後の食事量はその1/3~1/2量からスタートします。2回食に慣れてきたら、徐々に1回あたりの離乳食の量を増やしていってくださいね。離乳食の中期では、1回あたりの食事で主食が50~80g、主菜が魚で10~15g、副菜が20~30gが目安になります(※1)。

ただし、離乳食2ヶ月目の量はあくまで目安です。赤ちゃんは栄養の大半をおっぱいやミルクから得ています。全量を食べきらなくても焦らずに、赤ちゃんのペースを見守りましょう。

スケジュール
主食
主菜
副菜
1週目10倍がゆ(小さじ1~3)
2週目10倍がゆ(小さじ2~4)野菜(小さじ1)
3週目10倍がゆ(小さじ3~5)豆腐や白身魚(小さじ1)野菜(小さじ1~2)
4週目10倍がゆ(小さじ4~5)豆腐や白身魚(小さじ1)野菜(小さじ2~5)
離乳食2ヶ月目(1回あたり)7倍がゆ(小さじ5)豆腐や白身魚(小さじ2~3)野菜・果物(小さじ3)
主食
主菜
副菜
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期)の1回あたりの量の目安全がゆ(50~80g)魚または肉(10~15g) または 豆腐(30~40g) または 卵黄(1個) または 乳製品(50~70g)野菜・果物(20~30g)

離乳食2ヶ月目の食材のかたさ

離乳食初期は食材をすりつぶしたり裏ごししたりして、ペースト状にして与えますが、離乳食中期には舌でつぶせる豆腐程度のかたさの食材を食べられるようになります。離乳食2ヶ月目は少しずつペースト状から粒状に食材のかたさを変えていく時期です。赤ちゃんの様子に合わせて徐々にかたさを変えてみてください。

赤ちゃんが舌をまだ上下に動かせず、舌で食材をつぶすことが難しそうなら、無理にステップアップせずに赤ちゃんの成長に合わせてくださいね。かたさを変えても赤ちゃんの口がモグモグと動かず、丸飲みをしているようなら、食材がかたすぎる可能性があります。形状を見直して、柔らかめに調理すると良いでしょう。

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離乳食2ヶ月目のメニューの例

離乳食2ヶ月目のメニューはどのようなものにすれば良いのか悩むママは多いのではないでしょうか。以下でおすすめのメニュー例をいくつか紹介しているので、参考にしてみてくださいね。1週間ごとの献立や離乳食の量をカレンダー形式で管理すると、進み具合が把握しやすいですよ。

・おかゆ + 白身魚のとろとろ煮 + 野菜スープ
・うどん + 豆腐かぼちゃ + ほうれん草とろとろ
・パンがゆ + ささみのトマト煮 + バナナヨーグルト

離乳食2ヶ月目は、食材をやわらかく調理し、赤ちゃんが食べやすいように工夫しましょう。鶏ささみなど、パサつきやすい食材は片栗粉などを使ってとろみをつけると食べやすくなります。だしを使ってのばしたり、ヨーグルトと混ぜたりしても良いですね。

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離乳食2ヶ月目のコツや注意点

初めての食材は1さじから

赤ちゃんに初めて与える食材は、アレルギーの心配があるので1さじからスタートしましょう。病院が開いている日の午前中であれば、万が一アレルギー症状が出たときにスムーズに対応することができます。

離乳食が進むと、それまでに与えたことがある食材なのかがわからなくなるかもしれません。あとになって困らないように与えたことのある食材はメモし、アレルギーの有無をチェックしておいてはいかがでしょうか。

食材のかたさを工夫する

離乳食2ヶ月目は、離乳食初期から離乳食中期へステップアップする途中のタイミングです。赤ちゃんの発達の度合いによって適切な食材のかたさは異なるので、注意してください。ペースト状から徐々に豆腐程度のかたさに移行していき、赤ちゃんが飲み込みづらそうならかたさを調節してあげましょう。

苦手な食材は食べ方を変えてみる

赤ちゃんにとって初めての食材は「何が起こるかわからないもの」です。未知の体験に驚いて口から出したり嫌がるそぶりを見せることがあるかもしれません。そういった食材もおかゆに混ぜたり、だしをくわえてみたりすると食べるようになることがあります。

離乳食の2ヶ月目はいろいろな食材に慣れる大切な時期です。1度食べないから苦手な食材とあきらめずに、時間をおいて2回、3回と試していくと、食べられるようになるかもしれません。

塩分に注意する

赤ちゃんの離乳食では、なるべく味はつけず、素材の味をいかすようにしましょう。離乳食2ヶ月目のころは、塩や砂糖などの調味料を使う必要はありません。だしを活用すると、薄味でも十分おいしく仕上がります。顆粒出汁には塩分が含まれているものが多いので、栄養表示をよく確認しましょう。


だしは1週間分程度まとめてとって冷凍保存しておくと、毎回の離乳食作りの手間を減らすことが可能です。また、うどんなどの麺類やしらすを使うときは、ゆでて塩抜きをするようにしましょう。しらすの場合は、熱湯を回しかけても良いですね。

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離乳食2ヶ月目に赤ちゃんが食べない場合は?

離乳食の進み具合は赤ちゃんによって個人差が大きいものです。それまで順調に離乳食を食べていたのに、急に食べなくなってしまうこともあります。赤ちゃんが離乳食を食べないと不安になりますが、機嫌が良く元気なら心配しなくても問題はあまりないでしょう。

離乳食を赤ちゃんが食べなくても無理強いはせず、赤ちゃんの意思を尊重し、食べたくなるのを待ってあげましょう。離乳食の時間を家族の食事の時間に合わせても良いですね。手作りの離乳食は嫌がるのにベビーフードは食べる赤ちゃんもいるので、一度取り入れてみてはいかがでしょうか。

せっかく作った離乳食を食べないと落ち込んでしまいますが、パパやママのストレスやイライラが赤ちゃんに伝わってしまうかもしれません。あまり神経質にならず、気長に赤ちゃんのペースに付き合ってあげましょう。

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離乳食2ヶ月目の量やカレンダーがわかるおすすめ本

初めてママ&パパのための365日の離乳食カレンダー
¥1,320〜(2025/03/24 時点)

発売日:2019年02月
レーベル:ベネッセ・ムック たまひよブックス ひよこクラブ特別編集
出版社:ベネッセコーポレーション
ページ数:117p

365日の離乳食カレンダーは、離乳食の進め方が視覚的にわかるムック本です。離乳食1ヶ月目は1日ごとのカレンダー形式でメニューが載っていたり、離乳食2ヶ月目の量やかたさがわかる写真が掲載されていたりと、離乳食作りに慣れていない時期の目安になります。

赤ちゃんの好みや離乳食の進み具合、初めての食材をあげるときの注意点などに気をつけながら、離乳食作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。

離乳食2ヶ月目の体験談

離乳食2ヶ月目の赤ちゃんの様子について、ままのて編集部に寄せられた体験談を紹介します。

子どもがなかなか離乳食を食べてくれず落ち込む日々でした

娘の離乳食をスタートしたのは、生後5ヶ月に入ったころでした。「大人の食事に興味を示す」「口をもぐもぐと動かす」「よだれが増える」などのサインが出てから開始したのですが、肝心の離乳食は食べてくれない日々でした。

離乳食2ヶ月目に入っても離乳食はなかなか進まず、1さじも食べてくれない日も多かったです。苦労して裏ごしした離乳食を振り払われたり、口に入れてもすぐに出してしまったりする娘に、ストレスを感じる毎日でした。娘の体重は順調に増えていましたが、ママ友の子と比べては落ち込んでいました。

離乳食の時間は「どうせ食べてくれないのに」とネガティブに考えるようになり、それが伝わったのか、娘の機嫌が悪くなってしまったことも多かったです。娘が離乳食を食べてくれるようになったのは、離乳食後期に入ってからでした。今考えると、離乳食初期~中期のドロドロとした口あたりが苦手だったようです。

赤ちゃんには個性があり、食感や味にも好みがあるということを当時は忘れていたのかもしれません。4歳になった今の娘は、好き嫌いはありますが、毎日しっかりと食事をとっています。今思い返してみると、離乳食をなかなか食べてくれないからとあれほど悩む必要はなかったようです。

離乳食2ヶ月目を親子で楽しもう

離乳食を用意するのも、赤ちゃんに食べてもらうのも、ママやパパにとっては大変なものですよね。しかし、ママやパパがストレスを感じると、赤ちゃんにも伝わってしまうかもしれません。離乳食をまとめて作って冷凍しておいたり、ベビーフードを活用したりして、上手に手を抜きながら離乳食を進めていきましょう。

初めての味や食感に対する赤ちゃんの反応を楽しみながら、親子で離乳食の時間をポジティブに過ごせると良いですね。

※この記事は2025年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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