【管理栄養士】離乳食2ヶ月目の量やメニューの例は?食材のかたさの目安や食べない場合の対応方法
離乳食2ヶ月目は、1回食から2回食に切り替わる時期です。赤ちゃんは、少しずつ舌を動かして食材をつぶせるようになるでしょう。ここでは、離乳食2ヶ月目の食材の種類や量、食材のかたさについて紹介します。離乳食2ヶ月目のメニュー例や、コツ・注意点、離乳食を食べてくれない赤ちゃんへの対応方法も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
離乳食2ヶ月目とはどんな時期?
離乳食を開始した時期にもよりますが、およそ生後6~7ヶ月頃に離乳食2ヶ月目を迎えるのが一般的といえるでしょう。離乳食に徐々に慣れ、上手にゴックンができるようになる赤ちゃんも多いようです。少量ずつではありますが、主食・主菜・副菜を食べられるようになります。
離乳食を開始したばかりのころは前後にしか動かなかった赤ちゃんの舌は、上下にも動かせるようになり、舌を使って食材をつぶせるようになっていきます。離乳食2ヶ月目に入ったら、赤ちゃんの様子を見ながら1回食から2回食に移行していきましょう。
離乳食2ヶ月目の食材の量とかたさの目安
離乳食2ヶ月目の食材の種類
離乳食を開始したばかりの1ヶ月目は、一般的に以下のような流れでステップアップしていきます。
・1週目:おかゆのみ
・2~3週目:おかゆと野菜
・4週目~:おかゆと野菜と豆腐や白身魚
離乳食2ヶ月目になると、おかゆや野菜だけでなく、豆腐や白身魚などのタンパク質を含む食材を食べられるようになります。また、主食として食パンやうどん、そうめんなどを食べることができるようになります。
豆腐や白身魚からスタートした主菜には、少しずつ赤身魚や鶏ささみ、ヨーグルトなども取り入れていきましょう。卵は固ゆで卵の卵黄を1さじから始めてくださいね。
離乳食2ヶ月目の1食分の量
離乳食2ヶ月目に入ったら、メニューは主食1品、主菜1品、副菜1品の組み合わせが理想です。主食は炭水化物が多く含まれているおかゆなど、主菜はタンパク質が多く含まれている豆腐や白身魚など、副菜はビタミンが多く含まれている野菜・果物などを指します。離乳食2ヶ月目の量の目安は以下の通りです。
・おかゆやうどんなどの主食:小さじ5
・白身魚や豆腐などの主菜:小さじ2~3
・野菜などの副菜:小さじ3
1回あたりの離乳食の量は、合計で10さじ程度と考えておくと良いですね。2回食を始めたばかりのころは、午前の食事量は上記を参考にし、午後の食事量はその1/3~1/2量からスタートしましょう。2回食に慣れてきたら、徐々に1回あたりの離乳食の量を増やしていってくださいね。
離乳食2ヶ月目の食材のかたさ
離乳食初期は食材をすりつぶしたり裏ごししたりして、ペースト状にして与えますが、離乳食中期には舌でつぶせる豆腐程度のかたさの食材を食べられるようになります。離乳食2ヶ月目は少しずつペースト状から粒状に食材のかたさを変えていく時期です。赤ちゃんの様子に合わせて徐々にかたさを変えてみてください。
赤ちゃんが舌をまだ上下に動かせず、舌で食材をつぶすことが難しそうなら、無理にステップアップせずに赤ちゃんの成長に合わせてくださいね。かたさを変えても赤ちゃんの口がモグモグと動かず、丸飲みをしているようなら、食材がかたすぎる可能性があります。形状を見直して、柔らかめに調理すると良いでしょう。
離乳食2ヶ月目のメニューの例
離乳食2ヶ月目のメニューはどのようなものにすれば良いのか悩むママは多いのではないでしょうか。以下でおすすめのメニュー例をいくつか紹介しているので、参考にしてみてくださいね。1週間ごとの献立や離乳食の量をカレンダー形式で管理すると、進み具合が把握しやすいですよ。
・おかゆ + 白身魚のとろとろ煮 + 野菜スープ
・うどん + 豆腐かぼちゃ + ほうれん草とろとろ
・パンがゆ + ささみのトマト煮 + バナナヨーグルト
離乳食2ヶ月目は、食材をやわらかく調理し、赤ちゃんが食べやすいように工夫しましょう。鶏ささみなど、パサつきやすい食材は片栗粉などを使ってとろみをつけると食べやすくなります。だしを使ってのばしたり、ヨーグルトと混ぜたりしても良いですね。
離乳食2ヶ月目のコツや注意点
初めての食材は1さじから
赤ちゃんに初めて与える食材は、アレルギーの心配があるので1さじからスタートしましょう。病院が開いている日の午前中であれば、万が一アレルギー症状が出たときにスムーズに対応することができます。
離乳食が進むと、それまでに与えたことがある食材なのかがわからなくなるかもしれません。あとになって困らないように与えたことのある食材はメモし、アレルギーの有無をチェックしておいてはいかがでしょうか。
食材のかたさを工夫する
離乳食2ヶ月目は、離乳食初期から離乳食中期へステップアップする途中のタイミングです。赤ちゃんの発達の度合いによって適切な食材のかたさは異なるので、注意してください。ペースト状から徐々に豆腐程度のかたさに移行していき、赤ちゃんが飲み込みづらそうならかたさを調節してあげましょう。
塩分に注意する
赤ちゃんの離乳食では、なるべく味はつけず、素材の味をいかすようにしましょう。離乳食2ヶ月目のころは、塩や砂糖などの調味料を使う必要はありません。だしを活用すると、薄味でも十分おいしく仕上がります。顆粒出汁には塩分が含まれているものが多いので、栄養表示をよく確認しましょう。
だしは1週間分程度まとめてとって冷凍保存しておくと、毎回の離乳食作りの手間を減らすことが可能です。また、うどんなどの麺類やしらすを使うときは、ゆでて塩抜きをするようにしましょう。しらすの場合は、熱湯を回しかけても良いですね。
離乳食2ヶ月目に赤ちゃんが食べない場合は?
離乳食の進み具合は赤ちゃんによって個人差が大きいものです。それまで順調に離乳食を食べていたのに、急に食べなくなってしまうこともあります。赤ちゃんが離乳食を食べないと不安になりますが、機嫌が良く元気なら心配しなくても問題はあまりないでしょう。
離乳食を赤ちゃんが食べなくても無理強いはせず、赤ちゃんの意思を尊重し、食べたくなるのを待ってあげましょう。離乳食の時間を家族の食事の時間に合わせても良いですね。手作りの離乳食は嫌がるのにベビーフードは食べる赤ちゃんもいるので、一度取り入れてみてはいかがでしょうか。
せっかく作った離乳食を食べないと落ち込んでしまいますが、パパやママのストレスやイライラが赤ちゃんに伝わってしまうかもしれません。あまり神経質にならず、気長に赤ちゃんのペースに付き合ってあげましょう。
離乳食2ヶ月目の体験談
離乳食2ヶ月目の赤ちゃんの様子について、ままのて編集部に寄せられた体験談を紹介します。
娘の離乳食をスタートしたのは、生後5ヶ月に入ったころでした。「大人の食事に興味を示す」「口をもぐもぐと動かす」「よだれが増える」などのサインが出てから開始したのですが、肝心の離乳食は食べてくれない日々でした。
離乳食2ヶ月目に入っても離乳食はなかなか進まず、1さじも食べてくれない日も多かったです。苦労して裏ごしした離乳食を振り払われたり、口に入れてもすぐに出してしまったりする娘に、ストレスを感じる毎日でした。娘の体重は順調に増えていましたが、ママ友の子と比べては落ち込んでいました。
離乳食の時間は「どうせ食べてくれないのに」とネガティブに考えるようになり、それが伝わったのか、娘の機嫌が悪くなってしまったことも多かったです。娘が離乳食を食べてくれるようになったのは、離乳食後期に入ってからでした。今考えると、離乳食初期~中期のドロドロとした口あたりが苦手だったようです。
赤ちゃんには個性があり、食感や味にも好みがあるということを当時は忘れていたのかもしれません。4歳になった今の娘は、好き嫌いはありますが、毎日しっかりと食事をとっています。今思い返してみると、離乳食をなかなか食べてくれないからとあれほど悩む必要はなかったようです。
離乳食2ヶ月目を親子で楽しもう
離乳食を用意するのも、赤ちゃんに食べてもらうのも、ママやパパにとっては大変なものですよね。しかし、ママやパパがストレスを感じると、赤ちゃんにも伝わってしまうかもしれません。離乳食をまとめて作って冷凍しておいたり、ベビーフードを活用したりして、上手に手を抜きながら離乳食を進めていきましょう。
初めての味や食感に対する赤ちゃんの反応を楽しみながら、親子で離乳食の時間をポジティブに過ごせると良いですね。
※この記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。