【時短】離乳食後期からのしいたけレシピ8選&初期から使えるだしの取り方
料理のうまみだしに大活躍のしいたけは、離乳食の後期から使うことができます。シイタケのだしは離乳食初期のゴックン期から取り入れることができますよ。ここでは、おいしくて簡単なしいたけを使った離乳食レシピと、下ごしらえのコツやだしの取り方などを紹介します。しいたけを使いこなしておいしい離乳食を作りましょう。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
カルシウムの吸収を助けるといわれるしいたけは、子どもの健やかな成長のためにも取り入れたい食材です。しいたけ本来の栄養とうまみを赤ちゃんに教えてあげるためにも、戻し汁を使用したアイデアや赤ちゃんが食べられるレシピを参考に効率良く取り入れてみてくださいね。
しいたけはいつから食べられる?
毎日の料理によく登場するしいたけは、赤ちゃんにはいつから食べさせて良いのでしょうか。
しいたけは繊維が豊富で消化しづらいため、生後9ヶ月頃の離乳食後期(カミカミ期)から使い始めるのがおすすめです。食べさせるときは細かく刻んで、飲み込みやすいようにしてあげましょう。干ししいたけは水分が少なく生しいたけよりかたいため、誤嚥(ごえん)を防ぐためにも1歳以降に与えたい食材です。
しいたけから取っただしであれば、離乳食初期(ゴックン期)から使えます。ただし、しいたけの食物アレルギーがあるため、初めて食べさせるときは中心まで加熱したものを少量にして様子を見ましょう。
時期 | かたさ・大きさ |
---|---|
初期 (5・6ヶ月頃) × | 繊維が多くペースト状になりにくいので与えない |
中期 (7・8ヶ月頃) △ | ・加熱してもやわらかくなりにくいので与えない ・与えるならだしがおすすめ |
後期 (9~11ヶ月頃) 〇 | やわらかくゆでて細かく刻む |
完了期 (1歳〜1歳半頃) 〇 | 歯茎でかみ切れるかたさまで加熱し、みじん切りにする |
※誤嚥……食べ物をうまく飲み込めずに気管を詰まらせること
離乳食期のしいたけの下ごしらえや冷凍のコツ
下ごしらえのコツ
しいたけは加熱してもやわらかくなりにくく弾力があるので、しっかりと下ごしらえをする必要があります。以下の手順を参考に、調理してみてください。
1.しいたけを流水でよく洗う
2.しいたけの軸を取る
3.かさの部分を鍋で沸かした熱湯で5分ほどゆでる
4.みじん切りする
しいたけは洗うと風味が落ちるといわれていますが、離乳食に使うときはよく洗って汚れを落とします。かたい軸は切り落として、かさの部分だけを使いましょう。
鍋でやわらかくゆでたら赤ちゃんが飲み込みやすいようにみじん切りにします。みじん切りにしてからゆでてもかまいませんよ。
電子レンジを使えば時短で下ごしらえできます。手順は以下のとおりです。
1.耐熱容器にみじん切りにしたしいたけを入れる
2.しいたけがかぶるくらいの水を加える
3.耐熱容器にふんわりとラップをかける
4.600Wで1分ほど加熱する
加熱時間は機種によって変わるので、様子を見ながら調節してください。
冷凍のコツ
しいたけはまとめて下ごしらえして冷凍しておくと便利です。やわらかくゆでたら水気を切り、みじん切りにして製氷皿やフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
ミキサーやブレンダーでなめらかにして冷凍するのもおすすめです。ポタージュやシチューなどのうまみだしとして重宝しますよ。
簡単にできる!しいたけのだしの取り方
しいたけのだしならば、離乳食初期から使うことができます。干ししいたけで簡単に作れるので常備してみてはいかがでしょうか。
材料(作りやすい分量)
・干ししいたけ 1~2枚
・水 適量
作り方
1.保存容器に干ししいたけを入れる
2.水をしいたけがかぶるくらいひたひたに注ぐ
3.冷蔵庫に入れて半日~1日おけば完成
必ず冷蔵庫で保存し、2~3日で使い切るようにしましょう。しいたけのだしは「生」と同じ扱いになるので、使うときは必ず加熱してください。好みで一緒に昆布を入れておくと、風味が増すのでおすすめです。
離乳食中期(生後7・8ヶ月)のしいたけレシピ
離乳食中期(モグモグ期)におすすめのしいたけを使ったレシピを紹介します。
※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。
しいたけだしの野菜スープ
材料(作りやすい分量)
・しいたけ 1個
・キャベツ 適量
・人参 適量
・玉ねぎ 適量
・水 3カップ
作り方
1.野菜は適度な大きさに切る
2.鍋にしいたけ(そのまま、または大きくカットしたもの)と野菜を入れ、水を注いで火にかける
3.あくを取りながら野菜が柔らかくなるまで弱火で15~20分ほど煮る
4.ざるなどでこす
5.しいたけ以外の野菜を取り分けて、みじん切りにする
6.器に刻んだ野菜大さじ1とスープ大さじ3を注いだら完成
・後期にはしいたけを細切りにして入れて、野菜と一緒に与えても良いでしょう。
・できあがった野菜スープは冷凍保存して離乳食作りに活用できます。
しいたけだしの野菜うどん
材料
・ゆでうどん 50g
・人参 少々
・キャベツ 少々
・玉ねぎ 少々
・しいたけだし 100mL
作り方
1.ゆでうどんと野菜をみじん切りにする
2.小鍋にしいたけだしを入れ、うどんと野菜を入れて火にかける
3.ふたをして弱火でやわらかくなるまで煮たら完成
煮るときはふたをして水分が飛びすぎないようにしましょう。鍋の種類や分量によって吹きこぼれやすいので、ふたは少しずらしておくのがポイントです。
離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のしいたけレシピ
離乳食後期(カミカミ期)になると食べられる食材の幅が広がります。おすすめのしいたけレシピを紹介するので、離乳食の進み具合によりお気に入りの一品を見つけてくださいね。
ほうれん草としいたけのパンキッシュ
材料
・食パン(サンドイッチ用) 1/2枚
・溶き卵(全卵) 1/2個
・お湯で溶いた粉ミルク 大さじ2
・しいたけ 1/4個
・ほうれん草 少々
・粉チーズ 少々
作り方
1.しいたけとほうれん草をやわらかくゆでてみじん切りにする
2.食パンを小さくちぎって耐熱容器に敷き詰める
3.しいたけとほうれん草をのせる
4.溶き卵にお湯で溶いた粉ミルクを加えてよく混ぜ、容器に流し入れて粉チーズをふる
5.オーブントースターで5分ほど焼いたら完成
オーブントースターで焼く前に電子レンジに1分ほどかけると早く火が通ります。
しいたけ入り納豆お好み焼き
材料
・ひきわり納豆 大さじ1
・しいたけ 小さじ2
・小麦粉 大さじ3
・水 小さじ1
・溶き卵(全卵) 大さじ1
・しょうゆ(赤ちゃん用) 2~3滴
・青のり 少々
作り方
1.ひきわり納豆を茶こしに入れ、熱湯をかけてぬめりを取る
2.しいたけをやわらかくゆでてみじん切りにする
3.小麦粉に水を加えて混ぜ、納豆、しいたけ、溶き卵、しょうゆを加えて混ぜる
4.フライパンで両面を焼く
5.青のりをふり、食べやすい大きさに切ったら完成
・手づかみ食べが始まるころにおすすめのレシピです。
・青のりが手につかないように、生地に混ぜ込んでも良いでしょう。
【とりわけメニュー】しいたけとほうれん草の豚鍋
材料
・豚薄切り肉 200g
・しいたけ 3個
・しめじ 1/2パック
・ほうれん草 1束
・お好みのたれ 適量
・しょうゆ(赤ちゃん用) 少々
作り方
1.土鍋に水を張って火にかける
2.沸騰したら豚肉、しいたけ、しめじを入れて煮る
3.大人はポン酢など好みのたれでいただく
4.赤ちゃん用に豚肉1枚、ほうれん草、やわらかく煮えたしいたけとしめじを取り分けて細かく刻む
5.少量のしょうゆをたらしたら完成
野菜は冷蔵庫にあるものを使ってかまいません。赤ちゃんにはやわらかく煮て刻んだものを与えましょう。
離乳食完了期(1歳~1歳半)のしいたけレシピ
離乳食完了期(パクパク期)におすすめのしいたけを使ったレシピを紹介します。
しいたけと玉ねぎの卵とじ
材料
しいたけ 1/2個
玉ねぎ 1/4個
溶き卵 1/2個
和風だし 100mL
しょうゆ 少々
作り方
1.しいたけを薄切りにしてから細かく切る
2.玉ねぎは薄切りにしてから1cmほどに切る
3.小鍋にだしを入れ、玉ねぎとしいたけを加えてやわらかくなるまで煮る
4.しょうゆで味を調える
5.溶き卵を流し入れてとじたら完成
完了期になると全卵を1/2~2/3程度食べられる時期になります。しかし、まだまだ卵にはしっかり火を通すようにしましょう。
しいたけ入り親子丼
材料
鶏むね肉 20g
しいたけ 20g
玉ねぎ 1/8個
ほうれん草 10g
だし 大さじ5
砂糖 小さじ1/3
しょうゆ 小さじ1/3
溶き卵 1/2個
刻みのり 少々
ご飯 80g
作り方
1.鶏むね肉は1cm角に切り、しいたけと玉ねぎは薄切りにしてから1cmほどに切る
2.ほうれん草をやわらかくゆでて1cmほどに切る
3.小鍋にだしと調味料を入れて煮立て、鶏肉、しいたけ、玉ねぎ、ほうれん草を加えて煮る
4.火が通ったら溶き卵を流し入れてとじる
5.ご飯の上にのせ、刻みのりをかけたら完成
ほうれん草の代わりにちんげん菜やきぬさやを使っても彩り良く作れます。
しいたけとにんじんいため
材料
・しいたけ 20g
・人参 20g
・塩 少々
作り方
1.しいたけは薄切りにし、1cmほどに切る
2.人参を千切りにし、1cmほどに切る
3.フライパンでしいたけと人参をやわらかくなるまでよく炒める
4.塩少々で味付けしたら完成
人参としいたけをよく炒めることで甘みが増しておいしくなります。
しいたけの栄養と選び方
しいたけにはビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。なかでも日光に当たるとビタミンDに変化するプロビタミンD2は、骨粗しょう症やくる病予防に役立つ大事な栄養素です。
しいたけの香り成分の「レンチナン」は免疫力を高め、がんの抑制効果があるともいわれています。干ししいたけは乾燥してうまみと香りが濃厚になっていて、だしとしても活用されます。
以下のポイントをチェックして、新鮮で栄養価の高いしいたけを選びましょう。
種類 | 選ぶポイント |
---|---|
生しいたけ | ・肉厚で湿っていないもの ・軸が太くて短いもの ・かさが開きすぎていないもの ・かさの内側が白いもの |
干ししいたけ | ・かさの表面が黄茶色のもの ・かさの裏面が黄色っぽいもの ・かさが半分程度開いているもの |
離乳食のだしやうまみはしいたけにおまかせ!
しいたけは煮物や煮込み料理、炒めものなど何にでも活用できて、おいしさをアップしてくれる頼りになる食材です。やわらかく煮て細かく刻めば離乳食後期から使えるので、ぜひ活用してみてくださいね。
うまみたっぷりのしいたけだしもあると重宝します。水に入れておくだけで簡単に作れるのですぐに試せそうです。離乳食作りに不可欠な和風だしは干ししいたけにおまかせして、ママの調理の手間を省いていきましょう。
※この記事は2019年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。