【超簡単】なすの離乳食レシピ8選!冷凍保存や下ごしらえの方法を写真で徹底解説!

なすは水分と、夏に不足しがちなカリウムを豊富に含む野菜です。アク抜きと皮の処理をすることで離乳食初期の後半~離乳食中期から赤ちゃんに与えることができます。なすの旬は夏から秋ですが、暑い季節でも手軽にできる電子レンジを使った下ごしらえの方法や、離乳食初期~完了期に合わせたおすすめレシピを紹介します。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. なすはいつから食べられる?
  2. なすの下ごしらえのコツとは!
  3. なすは冷凍保存できる?
  4. 離乳食初期(生後5・6ヶ月)のなすレシピ
  5. 離乳食中期(生後7・8ヶ月)のなすレシピ
  6. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のなすレシピ
  7. 離乳食完了期(1歳〜1歳半ごろ)のなすレシピ
  8. どんな調理法でもおいしいなすで、離乳食の可能性を広げよう
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なすは和・洋・中さまざまなジャンルの料理に合わせることのできる万能野菜です。1年中スーパーに並ぶ定番野菜ですが、旬は夏から秋です。煮たり焼いたりとさまざまな方法で調理できるので、離乳食にも取り入れやすいですよ。

なすはいつから食べられる?

夏から秋にかけてなすはいっそうみずみずしく、本来のうまみを感じられるでしょう。「秋なすは嫁に食わすな」という言い伝えがありますが、これは水分を多く含むなすの性質によるものです。

なすには夏に損なわれやすいカリウムなどが含まれていますが、実は90%以上が水分でできていて、身体の内側を冷やす働きがあります。そのため、「大切なお嫁さんの身体を冷やしては大変」という意味から「嫁に食わすな」という言い伝えになったようです。

もちろんよほどの量を食べなければ身体を冷やすことはないので、少量を離乳食で使う程度では気にする必要はありません。赤ちゃんに与える際は、かたくて食べづらい表皮はむいて中身の白い部分を加熱して与えます。火を加えるとすぐにトロトロになるので加工しやすいのも嬉しいポイントです。

なすは厚生労働省が指定する「アレルゲンを含む食品」には含まれていませんが、まれに口腔アレルギーを起こす赤ちゃんもいます(※1,2)。また、アクが強いのが特徴なので、切ったら水にさらしてアク抜きをしてあげましょう。それでも多少の苦みが感じられることもあるので、初めて与えるのは離乳食初期(ゴックン期)の後半から中期(モグモグ期)にかけてがおすすめです。

なすは、味の好き嫌いが出やすい食材でもあります。焦る必要はないので、赤ちゃんのペースで取り入れていきましょう。

時期別のなすのかたさや形状の目安は、以下を参考にしてみてくださいね。

時期
かたさ・形状
初期 (5・6ヶ月頃) △やわらかくなるまで加熱し、すり鉢やブレンダーで裏ごしして、なめらかなペースト状にする。
中期 (7・8ヶ月頃) ○舌で潰せるかたさまでやわらかく茹で、2~3mm程度のみじん切りにする。
後期 (9〜11ヶ月頃) ◯バナナ程度の歯ぐきで潰せるかたさまでやわらかく茹で、6~7mm程度のみじん切りにする。
完了期 (1歳〜1歳半頃) ◯歯ぐきで噛めるかたさまでやわらかく茹でて刻む。

なすの下ごしらえのコツとは!

皮をしっかりとむく

離乳食で使う際、かたくて噛みちぎりにくいなすの皮はしっかりむきましょう。ピーラーを使うと便利ですよ。また、なすの中心部には種が詰まっていますが、しっかり加熱すれば取り除く必要はありません。気にせず使用しましょう。

アク抜きをする

皮をむいたら加工しやすい大きさにカットして10分ほど水にさらしましょう。それでも独特のえぐみを感じられることがあるので、しっかりと加熱してから与えましょう。

レンジを使った加熱方法

電子レンジでもなすの下ごしらえを行うことができます。鍋にお湯を沸かすより早く、耐熱容器さえあればできるので、洗い物が少なくて済み、必要な分量だけすぐに作ることができますよ。

1.なすの皮をむき小さく切る。
2.10分ほど水にさらしてアクを抜く。
3.耐熱容器に入れてひたひたになるくらいの水を入れる。
4.600wの電子レンジで4~5分加熱する。
5.やわらかくなるまで火が通っていれば、食べやすい形状になるまでブレンダーやすり鉢などですりつぶす。
6.水気が多い場合は余分な水分を捨てる。器に盛り付けたら完成。

なすは冷凍保存できる?

なすは水分が多く傷みやすい食材です。本来なら購入後新鮮なうちに食べきるのがおすすめですが、どうしても長期保存したい場合はできるだけ早く冷凍保存を行いましょう。

生のまま冷凍する場合

なすは生のまま冷凍することができますが、解凍後はどうしても水っぽくなりがちです。炒め物や煮物などに使うと良いでしょう。使用するときは自然解凍せず、凍った状態のまま調理してくださいね。

1.使いやすい大きさにカットする。
2.水に10分ほどさらしてアク抜きをする。
3.しっかりと水気を拭き取り、「ジブロック」などのフリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷凍する。
4.1ヶ月を目安に使い切りましょう。

下ごしらえ後に冷凍する場合

離乳食用には下ごしらえ後に冷凍保存するのがおすすめです。なすはアク抜きがあり調理に時間のかかる食材ですが、すぐに使える状態で冷凍保存しておくと日常的に赤ちゃんの食事に取り入れることができますよ。

1.なすを加熱し、ペースト状やみじん切りにする。
2.1回の食事で使用する分量ごとに製氷皿に入れて冷凍する。
3.1週間を目安に使い切りましょう。

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離乳食初期(生後5・6ヶ月)のなすレシピ

なすは、離乳食初期(ゴックン期)からおいしく食べることができますよ。おすすめのレシピを紹介します。

※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。

なすのとろとろ粥

[材料]
なす 10g
かつおだし 20mL
お粥 1食分

1.なすは皮をむいてアクを抜き、電子レンジで加熱する。
2.1をすり潰し、かつおだしを加えながらのばす。
3.お粥の上に2をのせて完成。

なすと豆腐のあえもの

[材料]
なすペースト 15g
絹ごし豆腐 10g

1.豆腐をキッチンペーパーで包んで電子レンジで1分ほど加熱し、水切りする。
2.1となすのペーストをあえて完成。

離乳食中期(生後7・8ヶ月)のなすレシピ

なすとパプリカの洋風あんかけうどん

[材料]
なす 10g
パプリカ 10g
鶏ひき肉 10g
うどん 50g
水 100~150mL
ベビーコンソメ・片栗粉 適量

1.なす、パプリカはピーラーで皮をむく。なすは10分ほど水にさらしてアクを抜く。
2.1を2~3mmのみじん切りにしたら鍋に入れ、水を加える。
3.2にベビーコンソメ、鶏ひき肉とうどんを加え、具材がやわらかくなるまで煮る。
4.片栗粉でとろみをつけたら完成。

POINT

夏野菜を使ったカラフルな洋風煮込みです。うどんを入れずに作れば使い勝手の良い洋風野菜あんにもなります。なす・パプリカともに皮がかたいので、皮は厚めにむいてくださいね。市販のベビーコンソメのほか、手作りの野菜スープを使用しても良いでしょう。

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おかかとなすの煮びたし

[材料]
なす 20g
かつおだし 20mL
かつおぶし 適量

1.なすは皮をむき、みじん切りにしたら水にさらしてアクを抜く。
2.鍋にかつおだしを入れて沸騰させ、1を加えてクタクタになるまで煮る。
3.かつおぶしをちらして完成。

離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のなすレシピ

なすとトマトのミートソース

[材料]
なす 20g
トマト 20g
玉ねぎ 10g
豚ひき肉 10g
ベビーコンソメ 適量

1.なすは皮をむき、みじん切りにしたら水にさらしてアクを抜く。
2.トマトは湯むきして種を取り除く。
3.1・2と玉ねぎを5~6mm角のみじん切りにする。
4.フライパンに油をひき、豚ひき肉を炒める。
5.火が通ったらみじん切りした野菜をすべて加え、出てきた水分で炒め煮にする。
6.コンソメを加え、具材がやわらかくなるまで煮込んだら完成。

POINT

パスタにはもちろん、パンにのせたりチーズをかけて焼いたりしてもおいしいミートソースです。冷凍保存も可能なので、多めに作っておくと便利ですよ。手順6の後にニンニクや塩コショウで味を整えれば大人用アレンジも可能です。

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なすとツナのリゾット

[材料]
なす 30g
ツナ(ノンオイル) 20g
牛乳 100mL
軟飯 60g
粉チーズ 適量

1.なすは皮をむき、みじん切りにしたら水にさらしてアクを抜く。
2.ツナには熱湯を回しかけ、余分な油を落とす。
3.鍋に牛乳、なす、ツナを入れて煮る。
4.やわらかくなってきたら軟飯を入れてさらに煮る。
5.粉チーズで味を整えて完成。

POINT

牛乳は離乳食後期から徐々に与えて良い飲み物です。しかし、アレルギーの心配があるので、一度にたくさんあげないように気をつけましょう。牛乳の代わりに粉ミルクを使ってもおいしく仕上がりますよ。

離乳食完了期(1歳〜1歳半ごろ)のなすレシピ

なすとほうれん草のグラタン

[材料]※作りやすい分量
なす 20g
ほうれん草 20g
玉ねぎ 20g
牛乳 100mL
薄力粉 大さじ1
無塩バター 小さじ1
とろけるチーズ 1/2枚

1.なすは皮をむき、みじん切りにしたら水にさらしてアクを抜く。
2.玉ねぎとほうれん草は食べやすい大きさに切り、電子レンジで加熱して軽く火を通しておく。
3.弱火で熱した鍋にバターを加え溶けたら薄力粉を加え、だまにならないようにしっかりと混ぜ合わせる。
4.3に牛乳を少しずつ加えてとろみが出るまで混ぜ、ホワイトソースを作る。
5.耐熱容器に1・2を入れ、上からホワイトソースととろけるチーズをのせる。
6.焼き目がつくまでトースターで加熱したら完成。

POINT

ホワイトソースはひと手間かかりますが、パラつきやすい食材をおいしくまとめてくれる便利なソースです。野菜のペーストなどと同じように多めに作って製氷皿に入れて1食ごとに冷凍しておくと便利ですよ。牛乳で伸ばしてコンソメを加えればシチューになります。

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なすとピーマンの味噌炒め

[材料]
なす 20g
ピーマン 20g
豚ひき肉 20g
味噌 小さじ1/2
お湯 少量

1.なすは皮をむき、みじん切りにしたら水にさらしてアクを抜く。
2.ピーマンは種を取り除き、みじん切りにする。
3.フライパンに油をひいて豚ひき肉を炒める。
4.火が通ったら1・2を加え、やわらかくなるまで炒める。
5.野菜から水分が出てきたら味噌を少量のお湯で溶いて加え、味を整えて完成。

どんな調理法でもおいしいなすで、離乳食の可能性を広げよう

なすは焼いて良し、煮て良し、揚げて良しの万能野菜です。揚げ物を与えるのは完了期以降がおすすめですが、調理方法や味付けがマンネリになりがちな離乳食のなかでもなすはアレンジの幅が広い食材といえますね。ぜひ、なすが旬を迎えているうちに食卓に取り入れてみてくださいね。

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