お食い初めのときに使う歯固めの石とは?使い方や意味、代用品まとめ
生後100日頃の赤ちゃんはちょうど歯も生え始める時期です。お食い初めでは、赤ちゃんに石のように丈夫な歯が生えることを願う「歯固め」という儀式を行います。歯固めで使う石の意味や使い方についてご紹介します。
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目次
お食い初めの歯固めとは?
お食い初め(おくいぞめ)とは、生後100日〜120日目頃に赤ちゃんの健やかな成長を願って行われる儀式のこと。この頃から赤ちゃんの歯が生え始めることから「子どもが一生食べ物に困らないように」という願いを込めてお祝いの料理を与える、日本古来の伝統行事です。もちろん、この時期の赤ちゃんはまだ固形物を食べることができませんので、食べさせるまねだけをします。
歯固めの儀式に込められた思い
お食い初めの際に準備しておくもののひとつに「歯固めの石」があります。この石は、赤ちゃんに石のように丈夫な歯が生えますようにと願う「歯固め(はがため)」という儀式を行うときに用いる石です。
昔から、「歯が丈夫なことが長寿のもと」と言われてきました。歯が丈夫で食べ物をしっかりと噛めることは、健康に年を重ねるということに深く関わっていると考えられているのです。お食い初めにおける歯固めの石には、「石のように丈夫な歯が生えて、健やかな成長と共に長生きできますように」という願いが込められています。
歯固めに最適な石とは?
石は1~2個用意する
歯固めの石の数は、基本的には1~2個用意しますが、必ずこの個数でなければいけないということはありません。もし神社などで借りてくる場合は、1~2個あれば十分でしょう。ただ、地方の風習やならわしによって個数が異なる場合もあるようです。祖父母や親戚などを交えてお食い初めを執り行う場合は、代々歯固めの石を何個用意していたか、事前に確認しておくと良さそうですね。
石の大きさや形、色
一般的に歯固めの石の大きさは、1cmぐらいの小さなものから、5cmぐらいの大きいものまでさまざまです。形状は、「丸くてつるんとしたもの」や、「少し角ばっているもの」などがあり、必ずこれでなければならないと言うわけではありません。
歯固めの石の色は、「黒」「白」「赤」があり、これらを1個ずつ用意するのが正式とされています。しかし、これらを揃えようとすると購入が必要になってきますので、神社で借りる場合など、必ずしも色にこだわる必要はありません。「黒と白だけ」、もしくは「黒だけ」「白だけ」の石でも大丈夫ですよ。
きれいに洗って、煮沸消毒
歯固めの石は、儀式とはいえ、お食い初めのお祝い膳と共に赤ちゃんの口に触れるものです。神社や河原で石を借りて使用する場合は、あらかじめ石を熱湯消毒して乾かして使いましょう。使用後はまた綺麗に洗浄し、感謝の気持ちを込めて拾ってきた元の場所に戻しましょう。
歯固めの入手方法
神社でいただく
神社によってはお宮参りの際に祝い箸などと一緒に歯固め石を授かる場合もあるようですが、授からなかった場合は神社の境内にある小石を拾ってお借りします。あるいは、地元の土地の守り神である氏神様の神社にお参りをして、その境内にある小石を拾ってお借りすると良いでしょう。お食い初めを終えた後は、綺麗に洗ってから元の場所にお返しするようにしましょう。
河原で拾う
もちろん、歯固めの石は神社からお借りするだけが正解と言うわけではありません。もし家の近くに河原がある場合は、そこできれいな小石を拾って使うのも良いでしょう。できるだけ小さめの丸い石を選ぶと、お膳にぴったりのサイズとなり、無理なく歯固めの儀式を行うことができますよ。
ただし、河原で拾う際には衛生的なことも含めて、あまり人が歩いていない場所から拾い、使用する前に必ず煮沸消毒してから使うようにしましょう。
購入する
もし近くに神社や河原が無い場合は、歯固め石を販売しているお店から購入しましょう。近くにお店がない場合は、通販ショップなどでも適切な歯固めの石が販売されていますよ。およそ500円前後で販売されていますので、値段もお手ごろです。メール便対応している販売店もありますので、送料もさほど気になりません。
お食い初めが終わったら記念に歯固めの石を取っておきたい、という方にも購入するのをおすすめします。
お食い初めプランにはセットされていることも
お食い初めプランのあるホテルやレストラン、自宅でできるお食い初めの宅配や通販などには、歯固めの石もセットされている場合があります。プランを選ぶ際には、歯固めの石も含まれているか確認し、持ち帰って自分たちで保管できるかどうかも合わせて確認しておきましょう。
歯固めの石の正しい使い方
歯固めの儀式では、赤ちゃんの歯茎に石をあてたり石を噛ませたりなど、さまざまなやり方があるようですが、それらは現在ではあまり好ましい方法とされていません。赤ちゃんの誤飲の恐れもありますので、石を直接赤ちゃんの歯茎にあてるのは避けましょう。
現在の歯固めの石の儀式の方法としては、まず歯固めの石にお箸をかるくちょんちょんとあてます。そのお箸を「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めながら、赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんとあててあげましょう。
歯固めの石のおすすめ通販5選
歯固めの石の購入をお考えの方のために、こちらでは歯固めの石を購入できるおすすめ通販をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
白崎八幡宮授与所
こちらの歯固めの石は、山口県岩国市に鎌倉時代に創建した「白崎八幡宮」が販売している石です。実際に由緒ある神社から石を授かることができるので、多くの方が利用しているようですよ。御祈祷済みなので、赤ちゃんの健やかな成長を願う儀式としてはふさわしい代物です。
駿府姫桜
赤ちゃんの着物や命名書、乳歯ケースなど、子どもの成長を祝うために必要なアイテムが揃っている「駿府姫桜」。こちらのお店でも歯固めの石が販売されていますが、天然石を加工したものなので大きさはまばらなようです。
別売りですが巾着も購入しておくと、お食い初めの儀式としての見栄えが良く、保管もしやすいですよ。値段も購入しやすい価格で嬉しいですね。
引用元:review.rakuten.co.jp■この商品に関する口コミ
・長女のお食い初め用に購入しました。石はツルツルで形が丸とハートのようでかわいいです。偶然だと思いますが嬉しい形でした。
・石はキレイですし、一緒に購入した巾着もかわいくて気に入りました。
熊野神社のお清め石
山形県鶴岡市温海町にある「熊野神社」にてお清めされた歯固めの石です。石は2つセットになっていますが、こちらも天然石を加工して作られているので大きさはまばらのようですね。石は熊野神社にてお清めされていますが、祈祷などはされていないとのことですのでご注意ください。ひとつひとつ手作りの巾着がかわいくて石がきれいとレビューは高評価ですよ。
豊受稲荷本宮
柏市に社を構える、全国でも珍しい神仏習合の「豊受稲荷本宮」にて実際に祈祷された歯固めの石です。「水晶」「インド翡翠」「伊勢ごろた石」の3点から1点をお好みで選べます。また、巾着と小箱も付いていますので、記念に取っておくのにもぴったりですね。発送も早いようですので、慌てずに済みますよ。
引用元:review.rakuten.co.jp■この商品に関する口コミ
・水晶にしましたが、大きさが直径1.5cm位で程よいと思いました。箱もきれいなので今後はお守りとして大切にしたいと思います。
・伊勢ごろた石の大を注文したのですが、大きさはウズラの卵程度です。かわいらしい石が、これまたかわいらしい巾着と箱に入っています。記念にこのまま取っておけそうです。
お食い初め食器セット
こちらは、お食い初め用の食器レンタルなのですが、このようなセットにも歯固めの石がプレゼントとして付属されている場合があります。また、宅配のお食い初めお料理セットに付属されている場合もあります。お食い初めの食器も本格的にそろえたい、という方にはおすすめの商品です。
引用元:review.rakuten.co.jp■この商品に関する口コミ
・写真通りの素敵な食器で満足しています。歯固めの石が付属しているので、助かりました。
・お椀の色は、落ち着いた色合いで、気に入っています。また、歯固めの石が付いていたのも助かりました。
歯固めの石を使い終わったら
神社に返す
歯固めの石を神社からお借りしてきた場合は、きれいに洗って感謝の気持ちを込めて元の場所に返すようにしましょう。その際には、「無事にお食い初めを執り行うことができた」というお礼の報告をかねて、お参りもできるといいですね。
食器やへその緒と一緒に保管
最近では、元の場所に返さず、お食い初めの記念として手元に残しておく方もいるようです。必ずこうしなければならないといったルールは無いため、半紙に包んでへその緒と一緒に保管しておくといいかもしれませんね。また、歯固めの石と乳歯ケースがセットになっているものもあるので、 成長と共に抜けた乳歯と一緒に、大切に保管しておくのも良いでしょう。
歯固めの石と乳歯を一緒に保管できるケースです。
歯固めの石の代用品
歯固めの儀式に使われるものは、「石」だけとは限りません。代用品を使うこともありますが、地方によっては「歯固めと言えばこれ」というものもありますのでご紹介します。
たこ
歯固めの石の代わりにたこを用いているのは、主に大阪・兵庫・四国が多いようです。たこで代用する意味としては、「固いたこでも食べられる丈夫な歯」、「食べることに、困らないように」の頭文字「た」と「こ」から取ってげんを担いでいる、ということのようですよ。
梅干し
なぜ梅干し……と思われがちですが、「梅干しのように、しわができるまで長生きできるように」という意味があります。赤ちゃんの健やかな成長を願うと同時に、長生きしてほしいという意味が込められているのですね。
栗やくるみ
丈夫な歯は長寿の秘訣と言われてきたように、栗やくるみを代用する意味として「固い栗やくるみの実が噛めるほど、丈夫な歯が生えるように」という願いが込められているようです。代用品として使用するのはやはり、丈夫な歯になるように願いを込めたアイテムが多いようですね。
アワビ
アワビも歯ごたえのある固めの食べ物です。「固いアワビも噛めるほど、健康で丈夫な歯が生えるように」という願いが込められています。主に岩手では、歯固めの儀式にアワビが使われていることが多いようですよ。
紅白餅
紅白餅はなんといっても日本の伝統的な縁起物でもありますよね。昔は石ではなく、お餅が使われていたとも言われています。現在でもお食い初めの際には、紅白餅を用意されるご家庭もあることでしょう。紅白餅は、「持ちがいい」「長持ちする」などの言葉と掛けて、縁起が良いとされているようですよ。
碁石やパワーストーン
「石」であれば素材にこだわらないという地域もあります。例えば、パワーストーンをきれいに洗浄して使っても良いですね。なんと、地方によっては碁石を使うところもあるようですよ。
赤ちゃんの健やかな成長を願って
お食い初めで行われる歯固めの儀式は、「石のように丈夫な歯が生えるように」と願いを込めて行います。最近では「儀式」というよりも、「皆で赤ちゃんの成長を願う」という風習が定着していますので、歯固めの儀式も決まったルールはありません。
なによりも赤ちゃんの健やかな成長を願い行うことが一番大切です。すてきな記念日になるように、きちんと事前に準備をして、赤ちゃんと家族にとって思い出に残るイベントにしましょう。