生後2ヶ月の睡眠時間!うちの子は長い?短い?寝ないときの対策は?

生後2ヶ月を迎えると、育児にも少し慣れてくるかもしれませんね。しかし、まだ赤ちゃんの生活リズムは大人と大きく違うため、赤ちゃんが夜寝てくれなくて悩むママや、反対に寝過ぎが心配になっているママは少なくないようです。ここでは、赤ちゃんの睡眠時間の平均や寝ない原因、寝ないときの対策を解説します。

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この記事の監修

千葉 智子
小児科医
千葉 智子

目次

  1. 生後2ヶ月の平均睡眠時間
  2. 生後2ヶ月の赤ちゃんが寝ない原因
  3. 赤ちゃんが寝ないときの対策
  4. 赤ちゃんの睡眠リズムの整え方
  5. 赤ちゃんの眠りはおおらかに見守り、ママの身体も大切にしよう
  6. あわせて読みたい

生後2ヶ月の平均睡眠時間

睡眠時間の合計は15時間ほどが平均的

アメリカの国立睡眠財団によると、生後2ヶ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間は、1日14~17時間です(※)。個人差はありますが、多くの赤ちゃんが1日15時間ほど寝ているようです。新生児のころと比べるとだんだん続けて寝る時間が増えてくるので、「少し楽になった」と感じるママもいるかもしれませんね。

まだ夜に何度も目を覚ますことが多い

続けて寝る時間が増えつつあるとはいえ、赤ちゃんの眠りはまだ大人とは大きく違います。昼と夜の区別がはっきりとついておらず、また胃の容量が小さいので空腹となり、夜中に何度も目を覚ます赤ちゃんは多くいます。

昼夜の区別が少しずつつくようになるのは、生後1~2ヶ月頃からといわれています。しかしまだ生活リズムが整わないので、ママは睡眠不足や寝かしつけで大変な時期ですよね。

なかなか寝ない赤ちゃんの睡眠不足を心配するママもいるようですが、グズグズしながら実は眠っているという場合があります。赤ちゃんの眠りは浅いので、ぐっすりと眠る様子が見られなくても健康状態が悪くなることはまれです。あまり心配する必要はありませんよ。

まとまって眠るようになる赤ちゃんも

赤ちゃんの眠りには個性があり、早い子では生後2ヶ月頃から夜にまとまって眠るようになります。よく寝る赤ちゃんの場合、起こして授乳をしたほうが良いのか悩むママが多いようです。

元気で体重が順調に増えていれば、無理に起こす必要はありません。もし体重の増えが悪い場合は、3~4時間で起こして授乳し、赤ちゃんに十分な栄養と水分を与えましょう。

生後2ヶ月の赤ちゃんが寝ない原因

眠りが浅い

赤ちゃんは大人と違って眠りが浅く、ちょっとした物音でもすぐに目覚めてしまいます。通常、人間の睡眠は浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しますが、赤ちゃんはこの間隔が大人より短いため、眠りが浅くなりやすいのです。

大人の場合、浅い眠りのレム睡眠が睡眠時間のおよそ25%なのに対し、赤ちゃんはおよそ50%と大きく違うことからも、眠りの浅さがよくわかりますね。しかし、レム睡眠は脳の発達を促す大事な眠りといわれています。グズグズしている様子が見られても、赤ちゃんの成長に必要な眠りの時間と受け止め、おおらかに見守りたいですね。

昼夜の区別がついていない

生後2ヶ月の赤ちゃんは、太陽が昇ると明るくなり、日が沈むと暗くなる外の世界に慣れようとしている最中です。まだ昼夜の区別がつかないので、大人のように夜にまとめて眠ることができません。

だんだんと昼間起きている時間が長くなり、生後6ヶ月頃になると朝起きて夜に眠る生活リズムが整うようになります。

赤ちゃんの個性

赤ちゃんには生まれたときから一人ひとり違う個性があります。眠りの様子も個性のひとつで、眠るのが上手な子もいれば、あまり得意でない子もいます。きょうだいがいると眠りの様子は人それぞれだと受け止めやすいですが、初めての赤ちゃんだと心配になってしまうかもしれませんね。

ぐっすり寝る子でもグズグズが続く子でも、本能のままに生きる赤ちゃんに寝不足はありません。あまり心配しないでくださいね。

赤ちゃんが寝ないときの対策

スリング・抱っこ紐を使う

抱っこしていれば寝てくれるのに、ベッドに置いた瞬間泣き出してしまう赤ちゃんも多いですよね。下ろすと泣いてしまうときは、スリングや抱っこ紐を使ってみましょう。

スリングは、大きめの布を片方の肩にかけて吊るし、赤ちゃんを横抱きにするアイテムです。布のくぼみに身体がすっぽりはまって丸まるので、赤ちゃんが落ち着きやすいといわれています。

抱っこ紐は機能豊富で長く使えるものが多く、さまざまな抱き方ができるものがあります。使いやすいものを選び、寝ない赤ちゃんを上手にお世話できると良いですね。

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おくるみを使う

赤ちゃんは、手足が自由に動きすぎて起きてしまう場合があります。優しくおくるみでくるみながら授乳し、寝入ったらおくるみごと寝かせることが有効な場合もあるでしょう。

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バウンサーを使う

ゆらゆらと揺れ、赤ちゃんを心地良い眠りに導いてくれるバウンサーを使ってみるのもおすすめです。バウンサーは、抱っこしてあげたいけれど手が離せないときにも役立ちます。

昔からゆりかごが重宝されているように、赤ちゃんにとって「やさしい揺れ」は心地の良いものです。ママのお腹で羊水に浮いていた感覚と似ているため、お腹の中を思い出して安心できるのかもしれませんね。

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赤ちゃんを抱っこしたまま休憩する

抱っこしていないとどうしても眠ってくれない赤ちゃんの場合は、抱っこしながらもママの身体を休めるようにしましょう。

リクライニングできるソファーや椅子があれば、赤ちゃんを抱っこして背もたれを倒し、なるべく楽な姿勢で身体を休めることができます。深く眠れなくても、身体はだいぶ休まるはずですよ。

添い寝・添い乳をする

ずっと抱っこしているのは大変なので、添い寝する方法も良いでしょう。添い寝では、背中をトントンしたり、子守唄を歌ったりして赤ちゃんを安心させてあげるのがポイントです。

最初は泣き続けるかもしれませんが、だんだんぐずる時間が短くなり、眠る儀式として学習してくれる場合があります。赤ちゃんが添い寝を入眠儀式と認識してくれれば大成功ですね。

添い乳は癖になることやげっぷをしないで寝てしまうことなどから、あまりおすすめできないという意見があります。しかし、ママが疲れてつらいときには、身体を休められるのがメリットです。赤ちゃんの安全を配慮した上で取り入れてみると良いかもしれません。

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夫婦で分担する

パパがお休みの日や早く帰ってこられた日には、寝かしつけをお願いしてみましょう。そのあいだにママは睡眠を取り、身体をしっかり休めるようにします。ママのがんばりや大変さをパパが理解する良いきっかけにもなりそうですね。

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赤ちゃんの睡眠リズムの整え方

1.毎日同じことを繰り返す

赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためには、毎日同じ時間帯に同じことを繰り返すようにすると良いでしょう。たとえば、起床時間やお散歩に行く時間、お風呂に入る時間などを決めて、毎日同じスケジュールで生活してみてください。赤ちゃんの生活リズムが整うと、睡眠リズムも自ずと整ってきます。

ただし、スケジュールにこだわりすぎてしまうと、スケジュール通りに進められないときにストレスを感じてしまうかもしれません。臨機応変に対応できると良いですね。

2.朝は6~7時ごろに起こす

パパやママの都合があるかもしれませんが、朝は6時~7時ごろには起こすようにしましょう。明るくなったら起きて、暗くなったら眠るというサイクルに慣れることで睡眠のリズムも整います。

3.朝に光を浴びさせるようにする

人間の身体には、太陽の光を浴びると自然と目覚めるメカニズムが整っています。赤ちゃんも同じなので、朝起きたらカーテンを開けて部屋の中に陽の光を届けましょう。赤ちゃんを抱っこして窓辺に連れて行くのも良いですね。

4.外気浴やお散歩を取り入れる

日中に外気浴やお散歩をして活動的に過ごすと、ほど良い疲れが赤ちゃんを眠りに誘い、早寝しやすくなります。すると、自然と早い時間に起きるようになり、早寝早起きのリズムが整います。

5.なるべく同じ時間にお風呂に入れる

お風呂につかると身体が温まり、眠気に誘われるものです。夜寝る前の毎日同じ時間帯にお風呂に入れることは、赤ちゃんの睡眠リズムを整えるのに役立ちます。ただし、体温が高いとスムーズに眠ることができないため、お風呂は寝る直前よりも就寝の1~2時間前に済ませるのが理想的です。

6.寝るときには部屋を暗くする

赤ちゃんが眠る環境は、睡眠リズムを整えるためには大切なことです。寝る時間になったら部屋を暗くし、テレビを消して静かな環境を作りましょう。暗くなったら眠り、明るくなったら起きるリズムを身に付けられるようにサポートしてあげたいですね。

赤ちゃんの眠りはおおらかに見守り、ママの身体も大切にしよう

赤ちゃんの眠りの様子はお世話の仕方を大きく左右するので、ママの悩みどころでもありますよね。しかし、赤ちゃんの眠りが浅いのは仕方がなく、グズグズしながらも寝ている場合があるので、寝ないことに対してはあまり神経質にならなくても良さそうです。

とはいえ、ママの身体がつらいのは変わりありません。便利なアイテムを使ったり、周りの人に助けてもらったりしながら、なんとかこのつらい時期を乗り越えましょう。まとまって寝てくれるようになる時期は必ず来ますよ。

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