赤ちゃんの寝返り返りはいつから?できないときには練習が必要?

赤ちゃんが寝返りをできるようになるとうれしいものですが、寝返り返りができないと「うつ伏せの状態が続いて危険なのでは」と心配ごとも増えますよね。夜中に寝返りした赤ちゃんが泣いてしまい、たびたび起きることに苦労しているママは多いのではないでしょうか。ここでは、寝返り返りができるようになるコツや、注意点について紹介します。

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この記事の監修

二見  朝子
保健師
二見 朝子

目次

  1. 寝返り返りとは
  2. 寝返り返りはいつごろからできる?
  3. 寝返り返りの練習はした方が良い?
  4. 寝返り返りができるまでの注意点
  5. 寝返り返りまであとひと息、今できなくても心配しないで
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寝返り返りとは

仰向けになった状態からうつ伏せに反転する動作を寝返りと言うのに対し、うつ伏せから仰向けに戻る動作は一般的に寝返り返りと言われています。寝返りはできたのに、寝返り返りはできないという赤ちゃんは少なくありません。

特に生後3ヶ月や4ヶ月などの早い時期に寝返りができるようになった赤ちゃんの場合、寝返り返りまでの時間がかかることが多いようです。

研究で、寝返りができるようにななるころには、赤ちゃんは自分の見ている方向に身体を動かせるようになっている可能性があるようです(※1)。

つまり、寝返りができる赤ちゃんには、すでに寝返り返りをする力も備わってきているということです。仰向けに戻れなくて泣く赤ちゃんを戻したり、夜中心配でゆっくり眠れなかったりとママは大変ですが、赤ちゃんはきっともう少しで寝返り返りができるようになりますよ。

寝返り返りはいつごろからできる?

寝返り返りは、いつごろまでにできるという目安はありません。一般的に生後5~6ヶ月頃が寝返りの目安といわれています。

厚生労働省のデータによると、生後6~7ヶ月のあいだに、およそ9割の赤ちゃんが寝返りができるようになるとされています。なかには生後3~4ヶ月の早い時期に寝返りができるようになる赤ちゃんもいるようです(※2)。

海外の病院が発表した資料によると、寝返りの開始時期の目安が生後4ヶ月頃から、寝返り返りの開始時期の目安が生後6ヶ月頃とのことです(※3)。

赤ちゃんが寝返りを始めているということは、自分の意志で身体を動かせる証拠です。なお、赤ちゃんの寝返り返りまでに時間がかかっても焦る必要はありません。寝返りや寝返り返りをしないままハイハイを始める赤ちゃんもいます。心配な場合は、かかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。

早産の赤ちゃんの場合は、誕生日ではなく出産予定日からの月数を目安にするようにしましょう。

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寝返り返りの練習はした方が良い?

寝返り返りに特別な練習は必要ありません。しかし、夜中に頻繁に起こされるなど、ママに負担がかかかるために早く寝返り返りができるようになってほしい場合は、腹ばいで過ごす時間を増やすようにしても良いですね。頭を持ち上げたり、腕で上半身を持ち上げたりしているうちに、不意に寝返り返りを始めるかもしれません。

赤ちゃんの機嫌が良いときに赤ちゃんをうつ伏せにし、おもちゃやママの声や仕草で気を引きながら顔を左右に向けたり、片手を伸ばしたりするように誘導してみましょう。赤ちゃんがいろいろな身体の向きに慣れるだけでなく、寝返りの準備運動にもなるそうです。

ただし、寝返り返りができるようになるまでは、うつ伏せにさせるときには必ず大人が赤ちゃんのそばにいるようにしてくださいね。

寝返り返りができるまでの注意点

部屋の環境に気を付ける

寝返り返りができるようになるまでは、目を離しているあいだに赤ちゃんが寝返りをしてうつ伏せになったらどうしようと心配になりますよね。しかし、寝返り防止クッションの販売・使用は、赤ちゃんの窒息事故の原因となるとして、アメリカでは禁止され、それに伴ってイギリスでも販売されなくなっています(※4)(※5)。

大人用ベッドにつける転落防止のベッドガードにおいても、赤ちゃんがベッドガードとベッドのあいだに挟まり窒息する事故が発生しており、日本でも1歳半までは使用が禁止されています(※6)。

大人用ベッドにつけるベッドガード

赤ちゃんが寝返りしても口をふさがれないよう、赤ちゃんの寝ている場所の近くでは大人用枕・クッションや人形は置かず、重い布団は使用しないようにし、赤ちゃん用の敷布団や枕は固めのものを使用しましょう。赤ちゃんはベビーベッドに寝かせると安心です。ベビーベッドの中につけるベビーベッドガードも、窒息事故の原因になるといわれています。窒息事故を防ぐためのポイントは消費者庁の資料(※7)も参考にしてみてください。

ベビーベッドにつけるベビーベッドガード

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寝返り返りができるまでSIDSにも注意が必要

乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome)は、睡眠中の赤ちゃんが何の前触れもなく突然亡くなる病気です。まだ原因ははっきり特定できていませんが、赤ちゃんを仰向けに寝かせることでリスクが減らせることがわかっています。

寝返り返りまであとひと息、今できなくても心配しないで

寝返りができるということは、赤ちゃんが自分の思う方向に身体を動かせている証拠です。寝返りして胸を上に持ち上げられるようになったら、あと1歩で寝返り返りができるようになるでしょう。焦らずに見守ってくださいね。

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