生後2ヶ月の授乳間隔と回数!授乳量やミルク量は?母乳・混合・ミルク別で解説!生後2ヶ月の授乳に関するQ&Aも【小児科医監修】
小児科医監修・体験談あり|生後2ヶ月は新生児期を卒業し、授乳間隔にリズムができてくるころだといわれています。しかし、なかには授乳間隔があかず、心配になるママもいるでしょう。ここでは、生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔や授乳回数、母乳・ミルクの量について、完全母乳、混合栄養、完全ミルクの授乳方法別に解説します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
生後2ヶ月の赤ちゃんと授乳間隔
生後2ヶ月を迎えた赤ちゃんは、生まれたころに比べてふっくらとした赤ちゃんらしい体形になります。首を少し自分の意志で動かせるようになり、ママの方をじっと見つめることが増えてきたのではないでしょうか。
一度におっぱいやミルクを飲めるようになるため、生後2ヶ月頃になると授乳間隔がのびたと感じることがあるかもしれません。夜にまとまって眠る時間が長くなり、夜中の授乳回数が減っていくケースも多いようです。しかし、夜中に何度も赤ちゃんが泣き、1~2時間おきに授乳をするママもいるでしょう。
【完母】生後2ヶ月の授乳間隔と母乳の量
生後2ヶ月頃の赤ちゃんは、新生児期に比べると少しだけ首がすわり上手に母乳を飲むようになります。完全母乳(母乳栄養)で育てている赤ちゃんの授乳間隔や母乳量の目安について解説します。
目安は3~4時間おき
生後2ヶ月頃になると、ママの母乳の分泌量が増えるともに赤ちゃんが一度に飲む母乳の量が増えるので、次の授乳までの間隔が空くようになります。
一般的には、生後2ヶ月の授乳間隔は3~4時間おきが目安です。授乳回数でいうと、1日6回~8回授乳をするよう指導されることが多いようです。授乳時間は1回につき10~20分程度が目安です。
少しずつ夜間の授乳間隔が空くようになる
生後2ヶ月頃の赤ちゃんは、夜に4~5時間ぐっすり眠ることが増えます。生後2ヶ月から6~7時間続けて眠る赤ちゃんもいるようです。
赤ちゃんの食欲にはムラがあるため、授乳間隔がいつもより長くなっても不思議ではありません。前の授乳時に母乳を多く飲んだなどの理由で、赤ちゃんのお腹が空かないことがあります。授乳間隔が空くと栄養が足りないのではないかと心配になるかもしれませんが、体重が順調に増加していれば問題ありません。
あまり授乳時間が空いてしまうと、ママのおっぱいが張り、乳腺炎を起こす可能性があります。おっぱいの張りを感じたら軽く搾乳するなど対処しましょう。
赤ちゃんの体重が5kgになるころには、授乳の時間が3時間ほど空くようになってリズムができてきました。具体的には、朝6時に起きてから深夜12時ごろまで3時間ごとに授乳し、そのあとは朝6時までまとめて寝てくれるようになりました。
母親としては久しぶりのまとまった睡眠にホッと一息つけた記憶があります。しかし、授乳時間が6時間空くと、両胸がパンパンに張り詰め、朝目が覚めるとブラトップもパジャマも母乳がにじみ出てビチョビチョということが何度もありました。
完全母乳だったので、赤ちゃんが欲しいときに欲しいだけ母乳をあげていました。すると完全母乳にも関わらず、生後2ヶ月から夜中に急に6~7時間も眠るようになりました。心配で助産師に相談したら順調に体重が増えていた(むしろ大きめ)ので、無理矢理起こさなくても良いと言われました。
胸の痛みに耐えられなかったので、少量だけ搾乳するように言われ、夜中にひとり寂しく搾乳していました。一方、日中は頻回に飲んでいて、なかなか授乳の間隔が空きませんでした。
生後2ヶ月では授乳間隔が短い赤ちゃんも多い
母乳を飲む量や間隔には個人差があります。生後2ヶ月頃であれば、頻回授乳が続いている赤ちゃんも多いでしょう。特に母乳は消化と吸収が良いため、ミルクに比べて早くお腹が空くといわれています。
赤ちゃんが母乳を欲しがるのは単にお腹が空いているからではなく、安心感を得たいからというケースも多いといいます。おっぱいを与えることは、ママと赤ちゃんの信頼感を高めてくれるスキンシップの機会になるでしょう。
ただし、昼間の授乳時間が2時間おきなど短く、夜間も頻繁にお乳を欲しがるようであれば、母乳不足の可能性があります。体重があまり増加していなければ、小児科に相談してみてはいかがでしょうか。
育児書にはだんだんと授乳間隔が空くようになると書かれていましたが、生後2ヶ月になっても1日に12~15回程度の頻回授乳を続けていました。夜中も1~2時間ごとに起きて泣くため、そのたびに授乳。寝不足でフラフラでした。今思えば赤ちゃんの眠りが浅くなっていただけなのかもしれませんが、当時は必死だった記憶があります。
【混合】生後2ヶ月の授乳間隔とミルクの量
母乳とミルクの混合栄養で赤ちゃんを育てる場合の授乳間隔やミルクの足し方を説明します。
目安は3~4時間おき
混合栄養の場合でも、完全母乳育児と同じように、生後2ヶ月の授乳回数は3~4時間おきに1日6回~8回と指導されることが一般的です。
母乳を先に飲ませてからミルクを足そう
母乳不足が気になってミルクを足す場合、次の2つの方法があります。
1.母乳が出にくい時間帯の授乳をミルクにする
2.先に母乳を与えてからミルクを足す
母乳の分泌を促すためには、なるべくおっぱいを吸わせて刺激を与えることが大切です。今後は完全母乳に切り替えたい場合や、混合栄養であっても母乳を継続したい場合は、母乳を先に飲ませてからミルクを足すようにしましょう。
授乳が終わり、赤ちゃんの様子を見て「まだ足りないかな」と思った場合、ミルクを40~60mLほどあげてみてください。おっぱいを飲ませた後に赤ちゃんがミルクを飲まないのであれば、母乳でお腹が満たされているのかもしれません。無理にミルクを足す必要はありませんよ。
新生児から生後2ヶ月頃までは母乳とミルクの混合でした。特に夜に母乳だけではお腹が空いてしまうようで、ミルクを足してあげていました。生後2ヶ月を過ぎた頃には母乳の出も非常に良くなり、完全母乳になりました。授乳はだいたい3時間おきくらいで、片方10分ずつくらい飲みました。
出産前から妊娠高血圧症候群で入院していたため、おっぱいマッサージなどのお乳のお手入れができず、最初はお乳はほとんど出ていませんでした。
赤ちゃんの1ヶ月健診のとき、体重の増え方が良くないとのことで調べてみると、どうも私のお乳がほとんど出てなく、「おっぱいの後にあげていた60mLの粉ミルクで体重を保っているのでは…」という小児科の先生の診断でした。とても悲しく、情けなく、そして何より赤ちゃんに対して申しわけなくて、帰りの運転中に自然と涙が出ていました。
私は今までお乳をあげている「つもり」だったのでした。「これではダメだ」と思い、母乳教室に通い、赤ちゃんにおっぱいをあげる楽な姿勢を教えてもらいました。そのおかげか明らかに母乳が出るようになり、赤ちゃんの体重も増えました。
【完ミ】生後2ヶ月の授乳間隔・回数とミルクの量
ミルクは牛乳を原料に開発された人工栄養です。最近の研究によって、ミルクの成分やカロリーは限りなく母乳に近づいています。
授乳回数の目安は6回
完全ミルクで育てる場合、生後2ヶ月の授乳回数は1日6回を目安にします。ミルクであっても3時間授乳間隔を空けなければいけないわけではありません。しかし、泣くたびにミルクを与えてしまうと、かえってお腹が空かずに授乳リズムが乱れてしまうことがあります。そのため、授乳時間をある程度決めてあげると良いでしょう。
ミルクの量は120~160mL
生後2ヶ月の赤ちゃんのミルクの量は1回120~160mLが目安です。ただし、赤ちゃんの食欲にはムラがあるので、毎回同じ量を飲むとは限りません。だらだら飲み続けている場合は、15分ほどで切り上げるのもおすすめです。飲む量は1日のトータルで考え、体重が順調に増えていればあまり心配しなくて良いでしょう。
生後2ヶ月の頃はミルク缶に記載の量と時間をきっちり守っていましたが、大きくなるにつれだんだんとその量では足りない様子が感じられたので、少し多めにあげていました。赤ちゃんの体格など、個人差があるのだと思います。
体重が増えすぎることはなく、むしろがっちりとした筋肉質の男の子に育ちました。ミルクは毎回飲んだ量を記録できるので、増やすタイミングや量を管理しやすかったです。
生後2ヶ月の授乳に関するQ&A
生後2ヶ月頃の赤ちゃんの授乳に関してよくある疑問と回答をピックアップしました。
Q.赤ちゃんが授乳を嫌がる場合は?
この時期の赤ちゃんはまだ口が小さくて哺乳力が弱く、飲むのを嫌がるそぶりをみせることがあります。ママの乳首の形が扁平、陥没している場合や、哺乳瓶に慣れて乳頭混乱を起こしてしまった場合など、原因はさまざまのようです。
もちろん搾乳したものを哺乳瓶で与えてもまったく問題はないのですが、ママ自身が疲れてしまいますよね。直接母乳に慣れさせたいという場合は、乳頭保護器をつけて授乳してみたり、授乳前にマッサージして乳房や乳首を柔らかくしてから授乳してみたりしてはいかがでしょうか。
母乳の場合、赤ちゃんが吸い始めてから出始めるまで1分ほど時間がかかることがあるようです。事前に軽く搾乳することで、赤ちゃんの待ち時間を減らせるでしょう。母乳がたくさん出て溢れて飲みにくいといった場合にも搾乳がおすすめです。
Q.赤ちゃんがすぐに寝てしまうときには?
授乳の途中で赤ちゃんが寝てしまうことは多いですよね。おっぱいを飲んでお腹が満たされるのに加え、ママに抱かれてリラックスするという効果もあるようです。
しっかりと飲めているか心配なときには、おむつを確認してみてください。日本ラクテーション・コンサルタント協会によると、1日5枚のおむつがしっかり濡れていておしっこの色もにおいも薄いと、母乳やミルクを十分飲めているとのことです(※)。
未熟児で生まれた赤ちゃんの場合、まだ体力が十分でなく疲れて寝てしまうことがあるようです。小児科医と相談しながら、回数を増やす、寝ていても起こすなどの対応を検討しましょう。
Q. おでかけのときの授乳はどうする?
生後1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんとのおでかけも楽しみのひとつですよね。でかける直前の授乳でお腹いっぱいになってもらい、機嫌良く電車・車の旅を過ごしてもらいましょう。
大きな駅ビル、ショッピングセンターでは授乳室を備えているところが多く、飲食店などでも授乳できるところがあります。事前にチェックして当日の行動ルートを決めると安心ですね。
ミルクをあげたい場合でも、授乳室の多くは給湯器を備えてありますが、万が一に備えお湯を携帯することをおすすめします。母乳をあげているママは、授乳ケープも忘れずに持っていくようにしましょう。
わからないことがあれば専門家に相談しよう
授乳は赤ちゃんの健康や成長を支える大切なものです。母乳が不足しているかもしれない、哺乳瓶を嫌がって飲んでくれないなど、授乳に関する悩みや不安は多いですよね。大切なことは、ひとりで悩みを抱え込まないことです。疑問があれば小児科医や助産師などの専門家に相談し、解決策を教えてもらいましょう。
※この記事は2022311月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。