【基本~応用】おくるみの巻き方!いつまで使う?使い方&手作り方法を紹介!

おくるみに包まれた赤ちゃんは、ママのお腹の中にいるような安心感が得られます。その姿は何ともかわいらしいものです。前もっておくるみの巻き方を知っているとママも安心ですね。赤ちゃんの成長にあわせて、おくるみの巻き方を変えていくと良いですよ。ここでは、おくるみの巻き方と月齢別のおくるみの使い方、注意点をご紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. おくるみはいつからいつまで使う?
  2. おくるみの役割は?
  3. おくるみの巻き方
  4. 月齢別!おくるみの使い方
  5. おくるみで赤ちゃんを巻くコツ
  6. おくるみを使うときの注意点
  7. 手作り「おくるみ」の作り方
  8. おくるみで快適な育児ライフを
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おくるみはいつからいつまで使う?

おくるみとは、赤ちゃんの身体を包む大きな布のことを指します。生まれたばかりの赤ちゃんは、首や腰がすわっていないため身体が不安定な状態です。

特に、抱っこにまだ慣れていない初めて赤ちゃんを迎えるパパやママは、おくるみの巻き方を覚えておきましょう。赤ちゃんを寝かせるときや抱っこするときなどさまざまなシーンで役立ちますよ。

おくるみは産後すぐから使用し、赤ちゃんの首がすわる生後3~4ヶ月頃まで使うことが多いでしょう。おくるみとしての役割を終えてもブランケット替わりなどにも使えるため、1枚持っていると安心ですね。

おくるみの役割は?

赤ちゃんに安心感を与える

赤ちゃんは、おくるみで巻いてあげるととても気持ち良さそうにしています。ママのお腹の中にいたときの姿勢を作っておくるみで包んであげると、10ヶ月間ママのお腹の中で守られてきた赤ちゃんは、とても安心するそうですよ。

モロー反射を防ぐ

赤ちゃんが、両手足をぴくっとさせる姿を見たことがあるパパやママもいるのではないでしょうか。これは、生後3ヶ月くらいまでにみられる原始反射です。突然両腕を広げたり足をビクッと痙攣させたりする動作を「モロー反射」といいます。

赤ちゃんがせっかく寝ても、モロー反射によって目が覚めてしまうことがあるでしょう。ときには驚いて泣いてしまう赤ちゃんもいます。おくるみで赤ちゃんを包んであげるとモロー反射を防ぐことができるので、赤ちゃんはぐっすりと眠れますね。

夏場の冷房対策

おくるみは、体温調節がまだ上手にできない赤ちゃんの、夏の冷房対策としても活躍します。移動中の車内やお店など、夏の冷房は大人でも寒く感じるときがありますよね。冷房が効いている場所で赤ちゃんの身体が冷えないよう、おくるみでくるんであげましょう。

お風呂上がり、寒い日の保温

お風呂でせっかく身体が温まっても、ベビーベッドまで運んでいるあいだに身体が冷えてしまうことがあります。赤ちゃんが湯冷めしないよう、お風呂上りはおくるみでくるんであげると良いですよ。バスタオル替わりにも使えるでしょう。

寒い日は、おくるみでくるんであげると、寒さ対策だけでなく保湿ができるので、赤ちゃんを乾燥から守ることもできます。

寝かしつけ

赤ちゃんを抱っこで寝かしつけても、ベビーベッドに置くときに泣き出してしまうという経験をしたパパやママも少なくありません。またいちからやり直しになると、パパやママは疲れてしまいますよね。

おくるみを使って、赤ちゃんがママのお腹の中にいたときの状態を再現してあげましょう。おくるみにくるんだまま寝かしつけると、赤ちゃんはママに抱っこされているような安心感を得られ、寝つきやすいといわれていますよ。

おくるみの巻き方

基本の巻き方:スワドリング

おくるみの巻き方は、大きな布で赤ちゃんの身体をしっかり固定するスワドリングが基本です。スワドリングは、海外でも使われている世界共通の巻き方です。日本では正方形のおくるみを使うのが一般的でしょう。

強く締めつけてしまわないよう、両手足は緩めに巻くのがポイントです。しかし、緩すぎるとすぐにはだけてしまうので、何度も試してみて適度な固定感を確認していきましょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れるとサッと巻くことができますよ。

■手順
1.正方形のおくるみをひし形に置き、赤ちゃんの頭がくる角の部分を折り返す
2.折り目が赤ちゃんの肩にくるよう、赤ちゃんをおくるみの上に寝かせる
3.赤ちゃんの左腕を胸の上に置いたら、そのまま向かって右側の布を左の脇の下までくるみ、先端は身体の下まで入れる
4.布の裾を赤ちゃんの首元から中に折り込む(赤ちゃんの足が窮屈にならないよう注意してください)
5.赤ちゃんの右腕も3と同じように胸の上に置き、左側の布を右の脇の下までくるんだら、先端を身体の下までしっかり入れて完成

赤ちゃんの身体の下に入れた布は、できるだけシワを伸ばしてあげてくださいね。シワになっていると皮膚がその部分だけ圧迫されて心地悪かったり、痛かったりするかもしれません。

おひなまき

おひなまきは、ママのお腹の中で丸くなっていた胎児姿勢をおくるみで再現してあげる巻き方です。赤ちゃんにとって落ち着く姿勢なので、寝つきが良くなったり泣き止んだりすることがあります。

おひなまきのコツは、赤ちゃんの足をカエルのようにM字にして、股関節脱臼にならないよう緩めに固定してあげることです。おひなまきをするときは、長方形のおくるみを使いましょう。

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簡単!人気のスワドルミーを利用する

「スワドルミー」とは、簡単に赤ちゃんを巻くことができるようアメリカの小児科医によって開発されたおくるみです。上半身がしっかり固定されることで、ママのお腹の中にいたときのようなフィット感が再現されています。赤ちゃんの肌に優しいコットン100%の伸縮素材で、包み込まれる感覚が赤ちゃんを安心させますよ。

おくるみとしては珍しい三角形で、自由に足が曲げられるように足元は袋状になっています。足の部分はめくれるので、上半身をくるんだままおむつ交換をすることができるのは便利ですね。

■手順
1.スワドルミーを広げ、袋状の部分(ポケット)を下にする
2.おくるみの上が赤ちゃんの肩の位置に揃うようにして、赤ちゃんを寝かせる
4.ポケットに赤ちゃんの足を入れる
3.向かって左端の羽根部分を赤ちゃんの右腕を包むように巻いていき、先端は赤ちゃんの左腕の下まで挟み込むように入れる
5.向かって右側の羽根部分を左側に向けて巻き、面ファスナーで留めたら完成

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月齢別!おくるみの使い方

おくるみは、ただ赤ちゃんを包むだけでなく、さまざまなシーンで役立つ便利なアイテムです。赤ちゃんの成長にあわせ、おくるみの巻き方も変えていきましょう。

新生児から生後2ヶ月頃まで

おくるみは、産後すぐに使うことができるため、入院中赤ちゃんが泣き止まなかったり寝つかなかったりするときにも活躍します。スワドリングでもおひなまきでも、パパやママがやりやすい巻き方を選んでください。

生まれたばかりの赤ちゃんも、ママのお腹の中を思い出して落ち着くようです。抱っこでの寝かしつけが上手くいかないときは、最初からおくるみでくるんであげると赤ちゃんも安心しますよ。

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生後3ヶ月~4ヶ月頃(半ぐるみ)

生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、そろそろ首がすわってきます。モロー反射もなくなり、いろいろなものに興味を示すでしょう。好奇心旺盛な赤ちゃんならおくるみを嫌がってしまうかもしれません。

手を動かすことに興味を持ち始めたら、下半身だけを巻く「半ぐるみ」という巻き方を試してみると良いでしょう。半ぐるみなら窮屈さがなく、両手の自由も利きますね。

生後5ヶ月以降

生後5ヶ月を過ぎると、おくるみは卒業の時期です。おくるみは、ブランケットやバスタオル替わりにするなど、別の使い道もあります。早い子どもであれば寝返りを始めるため、今までのようにおとなしく寝てくれないでしょう。赤ちゃんがおくるみを嫌がり始めたら、おくるみで巻くのはやめてスリーパーを使うと良いですね。

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おくるみで赤ちゃんを巻くコツ

おくるみで赤ちゃんを巻くときは、しっかり固定することが大切です。緩すぎると赤ちゃんが動いただけでおくるみがほどけてしまいます。最初は赤ちゃんがきついのではないかと心配になるかもしれませんが、赤ちゃんの様子を見ながらしっかりと巻くようにしましょう。

一方で、おくるみがきつすぎると、赤ちゃんは窮屈で苦しくなってしまいます。おくるみで赤ちゃんを巻いたら、隙間に大人の手のひらが入るくらいの余裕があると良いでしょう。きつく巻きすぎるとおくるみの中に熱がこもり、赤ちゃんの体温が上がってしまうことも考えられます。

おくるみを上手に巻けるようになるまでは、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングで何度か練習をしてみると良いでしょう。ほど良いホールド感があるか、毎回おくるみで巻いたら確認してくださいね。

おくるみを使うときの注意点

赤ちゃんを温めすぎない

赤ちゃんが寝ているときに突然呼吸が止まってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」という病気があります。赤ちゃんのうつぶせ寝などが要因と指摘する声もありますが、乳幼児突然死症候群(SIDS)を発症する原因は、まだはっきりと解明されていません。

最近の研究では、赤ちゃんの体温が上がると深い眠りについて、赤ちゃんが目を覚ましにくいことがわかってきています。赤ちゃんを温めすぎると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるという説もあるようです。

おくるみをスワドリングで巻くときは、赤ちゃんの身体にぴったりと固定されるため、体温の上昇に気を付けなければいけません。薄い生地のおくるみを使ったり、おひなまきなら手を出したりして赤ちゃんの体温の逃げ道を作ってあげると良いでしょう。

赤ちゃんの足に気をつける

おくるみを巻くとき、赤ちゃんの足は基本姿勢であるM字にキープしてあげましょう。赤ちゃんの足をまっすぐ伸ばしたりねじれたりした状態でおくるみを巻くことは、先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)の原因になりかねません。

先天性股関節脱臼の原因としては、生まれたときに不安定だった股関節が、徐々に脱臼に移行することが多いとされています。先天性と称していますが、生後3~4ヶ月頃に発症することが多いようです。

赤ちゃんから目を離さない

スワドリングは、赤ちゃんが仰向けで寝かせられることから、寝返りやうつぶせ寝を防止することができるため、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを軽減できると考えられています。しかし、乳幼児突然死症候群(SIDS)によって突然死にいたった赤ちゃんの中には、スワドリングでうつ伏せの状態で見つかっている子もいるという報告もあります。

万が一、おくるみを巻いて寝返りをしてしまったら、赤ちゃんは首を横にして呼吸をすることが難しいため、窒息の危険性が高まります。赤ちゃんをおくるみで巻いたら、パパやママは必ず赤ちゃんから目を離さないようにしてくださいね。

長時間の利用を控える

おくるみは赤ちゃんとパパ・ママが快適に過ごせるお役立ちアイテムですが、長時間の利用はさまざまなリスクを高めてしまうかもしれません。赤ちゃんの体温が上がりすぎたり、足の締め付けが続くことで股関節が脱臼したりする可能性が考えられます。

育児中のパパやママは休める時間は少ないですが、おくるみをして寝かしつける場合、おくるみを使うのは赤ちゃんが寝るまでというような区切りをつけると安心です。赤ちゃんが寝たらおくるみをほどいてあげましょう。

赤ちゃんの寝つきが悪く寝かしつけが大変という場合は、お昼寝のときだけおくるみを活用するなど、長時間の利用は控えて上手に使い分けをしましょう。

赤ちゃんが嫌がるときには無理強いしない

ママのお腹の中にいるような感覚から安心する赤ちゃんが多いとはいえ、なかにはおくるみを嫌がる赤ちゃんもいます。赤ちゃんがおくるみを嫌がるときは、無理に使うのはやめましょう。

もしかしたら、赤ちゃんは直接ママに触れたいのかもしれません。おくるみを嫌がるうえ寝かしつけが大変なら直接抱きしめてあげたり、パパにも協力してもらって交代で寝かしつけたり、方法を変えてみると良いでしょう。

手作り「おくるみ」の作り方

育児をするうえで、子どもには手作りのものを使いたいという方もいます。妊娠中におくるみを作って、出産後に使用するママもいますよ。もちろん、出産後でも子育てに余裕があればおくるみを作ってみるのも良いでしょう。

提供:ふわりこ

おくるみの材料

引用元:www.fuwarico.com

表(外側)生地:長さ115cm×幅85cm
裏(内側)用生地:長さ85cm×幅85cm

1.「フード」型紙のタグ付け位置を参考にタグを縫い付ける

引用元:www.fuwarico.com

2.「フード」をアイロンで半分に折る

引用元:www.fuwarico.com

3.くま or ねこのお好きな⽿を2枚ずつ中表にして縫い、ひっくり返してアイロンをかける

引用元:www.fuwarico.com

4.「本体」チェック柄→「フード」→「⽿」→「本体」ひつじ柄の順に⽣地を重ねて、返し⼝を空けて縫う

引用元:www.fuwarico.com

5.返し⼝からひっくり返しアイロンで形を整えて端から0.3〜0.5cmの位置を⼀周縫う

引用元:www.fuwarico.com

6.できあがり

引用元:www.fuwarico.com

手作りしたい方におすすめのキット

【ふわりこ】手作り4点キット
¥9,000〜(2020/05/11 時点)

おくるみ・ガラガラ・スタイ・ハンカチ

赤ちゃんのために、おくるみやおもちゃを手作りしたい方におすすめのキットです。ふわりこの手作り4点キットは、赤ちゃんにやさしい日本製オーガニックコットン100%を使用し、おくるみ・ガラガラ・スタイ・ハンカチを作ることができます。

妊娠中に赤ちゃんのことを思いながらハンドメイドしてみるのはいかがでしょうか。

おくるみで快適な育児ライフを

赤ちゃんはおくるみで巻かれると、まるでママに抱っこされているような感覚になります。赤ちゃんが泣き止んだり寝かしつけがスムーズに進んだり、おくるみはパパやママにとってもうれしい育児グッズです。

最初はおくるみを上手に巻けないかもしれませんが、慣れれば簡単にできるようになります。赤ちゃんが苦しくならないよう様子を見ながら、赤ちゃんの成長にあわせた巻き方をしてあげてくださいね。おくるみを巻いていないときは赤ちゃんとスキンシップをとり、ママの愛情をいっぱい伝えてあげましょう。

※この記事は2020年3月時点の情報をもとに作成しています。

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