羽毛布団は家で洗える?効果的な洗濯方法やおすすめのクリーニング業者

羽毛布団は手入れが難しそうというイメージがありますよね。自宅で洗えるかどうか、普段のお手入れはどのようにしたら良いのか、どのくらいのペースで洗えば良いのか迷う人は多いかもしれません。ここでは、羽毛布団のお手入れ方法とおすすめの宅配クリーニング業者をご紹介します。羽毛布団をきれいにして、心地良い眠りを手に入れましょう。

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目次

  1. 羽毛布団は洗える?
  2. 羽毛布団を自宅で洗濯する方法
  3. コインランドリーで羽毛布団を洗濯する方法
  4. 羽毛布団のクリーニングは宅配クリーニングがおすすめ
  5. 羽毛布団を打ち直しに出す
  6. 羽毛布団の宅配クリーニングを行なっている業者
  7. ダニが気になる場合はダニ取りという選択肢もある
  8. 羽毛布団を正しくお手入れしよう

羽毛布団は洗える?

羽毛布団のお手入れと日頃のメンテナンスについてご紹介します。

汚れていないなら洗わなくても良い

羽毛布団の中にはアヒルやガチョウの羽毛が入っています。羽毛は洗うことで油分が落ちて劣化するので、頻繁に洗うことを推奨されていません。布団メーカーのなかには「目立つ汚れがないのであれば丸洗いしなくても良い」という考えを示すところもあります。

しかし、布団には汗や皮脂の汚れ、ダニ、ホコリなどさまざまな汚れが付いています。厚生労働省ではホテルや旅館業者に対し「旅館業における衛生等管理要領」で、6ヶ月に1回以上の布団や枕を丸洗いを推奨しています(※1)。一般的な布団に関しては半年に1回以上のお手入れがおすすめですが、羽毛布団は品質の劣化を防ぐために2~3年に1度洗うのが好ましいでしょう。

日頃のメンテナンス

頻繁に丸洗いをおすすめできない羽毛布団こそ、日頃のメンテナンスが大切です。布団カバーはこまめに変えて、羽毛布団本体に汚れやダニを付くのを防ぎます。天気の良い日には布団を干して、ダニやカビの予防を心がけるのも良いでしょう。

羽毛布団を自宅で洗濯する方法

羽毛布団を自宅で洗うときの方法をご紹介します。

洗濯表示を確認

羽毛布団は家庭で洗えないタイプが多いですが、洗えるものもあります。洗濯表示を確認して、洗濯機マークが付いていたら洗濯機での洗濯が可能、手洗いマークが付いていたら水洗い可能と判断します。

前処理を行う

羽毛布団を洗う前には前処理が必要です。まずは、羽毛布団に付いたホコリやゴミを取り除くために、ベランダで物干しざおなどにかけて、軽くはたきます。

次に、羽毛布団に目立った汚れがないかを確認しましょう。もし、首回りなどに汗ジミや皮脂汚れなどの目立った汚れがあったときは、おしゃれ着用洗剤を水で薄めたものをやわらかめのスポンジに含ませてなじませておきます。

前処理を行うときは、ていねいにやさしく行うのがポイントです。強くたたいたりこすったりすると生地が傷むので注意しましょう。また、羽毛布団を洗う日は、よく晴れた湿度の低い日がおすすめです。

おしゃれ着用洗剤を使用

粉末タイプの洗剤は、水の温度や洗剤を入れる量によっては溶け残るときがあります
。羽毛布団を洗うにはおしゃれ着用洗剤がおすすめです。おしゃれ着用洗剤は、洗浄力が一般の洗剤に比べると穏やかなので、羽毛や布団の生地を傷めません。柔軟剤を使用しなくてもやわらかく仕上がるものが多いのでおすすめです。

洗濯機を使うときは洗濯ネットに入れる

羽毛布団を洗濯機で洗うときは、必ず洗濯ネットに入れます。洗濯ネットに入れずに洗濯をすると、洗濯機内部のパーツに生地が引っかかったり、布が傷んだりします。洗濯後の羽毛の偏りを防ぐために、偏りが発生しにくい巾着型の洗濯ネットを選ぶと良いでしょう。

洗濯ネットに入れるときは、じゃばら折りをして丸めてから入れるときれいに入りますよ。洗濯機を使用するときは「毛布コース」や「大物洗い」のコースを選んで洗濯します。一般のコースで洗濯すると、大きなものを洗ったときにうまく回転せずに途中で止まることがあります。

洗濯後の干し方と乾燥方法

羽毛布団を洗い終えたら、中の羽毛が偏っていないかを確認して、軽くたたいて均一にします。干すときは2本の物干しざおに覆うようにして干します。2本の物干しざおのあいだにかかった部分を少しくぼませて、真横から見たときに羽毛布団が「M字型」になるように干すのがポイントです。

布団を取り込んだときに完全に乾いていなければ、室内の椅子の上にかけて乾燥させたり、布団乾燥機を使って乾燥させたりするのがおすすめです。羽毛は高い温度で乾燥させると劣化してしまうので、乾燥機には入れないほうが良いでしょう。

コインランドリーで羽毛布団を洗濯する方法

コインランドリーで洗濯するときも、家庭で洗濯するときと同じように行います。必ず洗濯ネットに入れて、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。羽毛は乾燥機を使うと劣化してしまうので、コインランドリーを利用するときは洗濯のみを行い、脱水が完了したら自宅で乾燥させることをおすすめします。

羽毛布団のクリーニングは宅配クリーニングがおすすめ

生地にボリュームがある羽毛布団は、家庭の洗濯機に入らないことが多いでしょう。コインランドリーで洗濯を行っても、乾燥機に向いていないので、自宅で干さなければなりません。そこでおすすめしたいのが宅配クリーニングです。自宅にいながら集荷や受け取りができます。

羽毛布団の宅配クリーニングの相場は?

羽毛布団を宅配クリーニングに依頼したときの相場は、一般的に5千円~1万円前後です。業者によっては、枚数が増えるほどお得になったり、リピーター割引があったりします。

保管サービスを利用できることもある

宅配クリーニングは、無料または有料で保管サービスを行っています。湿度や温度を最適な状態に保ち、ダニやカビを防いで保管してくれます。羽毛布団はかさばるので、自宅で保管するときはスペースが必要です。

普段使っていないお客様用の羽毛布団があるときや家族の人数分でスペース確保に困っているときは、保管サービスがおすすめです。

羽毛布団を打ち直しに出す

羽毛布団は新品のように布団が生まれ変わる「打ち直し」をすることができます。打ち直しに向いているケースと、買い替えがおすすめなケースをご紹介します。

打ち直しで新品のように生まれ変わる

羽毛布団は、外側の生地を張り替える打ち直しができます。打ち直しをするときは、中の羽毛を洗って足りない羽毛を補充するので新品同様になります。お祝い品などの大切な羽毛布団や高級な羽毛布団は、打ち直しもおすすめですよ。

買い替えという選択肢もある

使用年数が10年未満のものは打ち直しに向いていますが、15年を超えたものは羽毛自体がダメージを受けていることがあります。高級羽毛は寿命が5~60年ほどあるといわれているので、製品によって品質の差があります。購入したときに高級なものではなかったり、羽毛率が低かったりするときは、打ち直しより買い替えのほうが良いでしょう。

羽毛布団の宅配クリーニングを行なっている業者

羽毛布団の宅配クリーニングを行なっている、おすすめの業者をご紹介します。

ふとんリネット

リネットの布団クリーニングは、単品価格ですが、枚数が増えるほど1枚あたりの金額がお得になります。また、オプションで防ダニ加工(1000円)も行っています。価格(税抜)は以下のとおりです。

・1点 8,800円
・2点 11,800円
・3点 12,800円
・4点 14,800円
・5点以上は 14,800円に+3,000円で1枚ずつプラス
 

リナビス

リナビスではシングルサイズに限り、布団クリーニングを行っています。オプションでシーツ・カバー、枕のクリーニングも行えます。また、リピート割で2回目以降は集荷袋代金(324円・税込)が割引されます。布団クリーニングの初回価格(税抜)は以下のとおりです。

・1点 11,200円
・2点 13,800円
・3点 15,000円
・4点 18,300円
・5点 21,600円
・6点 24,900円

せんたく便

せんたく便は、2点以上の布団からクリーニングを行っています。シングル・ダブルサイズは1点分に換算し、クイーン・キングサイズは1枚で2点分に換算します。せんたく便の魅力は、最大6ヶ月まで快適な湿度と温度に保たれた部屋で保管を行うサービスです。6ヶ月以降も1ヶ月ごとに1,000円(税抜)で延長保管してくれます。

・2点パック料金 初回9,800円
・リピート料金 9,100円
・防虫・防カビ加工 6,300円(オプション)

しももとクリーニング

しももとクリーニングでは電子カルテによる顧客管理を徹底して行い、ほかの人の布団と一緒の洗濯機で洗いません。合成洗剤を使用せず、オーガニック布団の依頼も可能です。それぞれの布団に合ったコースで個別洗いしてくれます。布団のクリーニング価格(税抜)は、以下のとおりです。

・1枚 6,600円
・2枚 8,400円
・3枚 12,000円

ダニが気になる場合はダニ取りという選択肢もある

頻繁に洗うことのできない羽毛布団は、ダニの発生が気になります。ダニ取りだけの目的であれば、ダニ取りシートやマットを使うのもおすすめです。生きたままダニを捕獲し、シートから出られない状態にして死滅させます。

ダニ取りシートやマットは布団のあいだに挟み、一定期間置いたら捨てるだけなので楽にお手入れできますよ。

羽毛布団を正しくお手入れしよう

羽毛布団はデリケートな素材なので、間違った手入れをすると羽毛が傷んでしまいます。家庭で洗えるものと洗えないものの見分け方、普段のお手入れ、洗濯の頻度など正しいお手入れを心がけましょう。