冷蔵庫内の温度!夏と冬の目安、冷えにくい原因と対策は?

冷蔵庫内の温度を気にした事はありますか。何気なく使っている冷蔵庫ですが、確かに夏と冬の温度設定は同じで良いのか、適温は何度なのか、疑問に思うママは多いのではないでしょうか。冷凍庫やチルド室、野菜室の使い分け方も難しいですよね。今回は、冷蔵庫の温度設定についてご紹介します。

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目次

  1. 冷蔵庫の庫内の温度とは?
  2. 冷蔵庫内の温度の目安
  3. 夏と冬で温度設定はどう違う?
  4. 冷蔵庫が冷えにくいと感じる原因と対処法
  5. 冷蔵庫、冷凍庫の収納のコツ
  6. まとめ
  7. あわせて読みたい

冷蔵庫の庫内の温度とは?

冷蔵庫の温度はJIS規格で決められている

冷蔵庫の冷蔵室はJIS規格で、「室温が15~30℃において、冷蔵室内を0~10℃の範囲で調整ができること」と定められています。このJIS規格とは日本工業規格(Japanese Industrial Standards)の略で、製品の種類、材料、形状、品質、寸法などを標準化することで、品質の安定と生産効率の向上が図られています。

冷蔵庫の中でも場所によって温度が異なる

冷蔵庫はいろいろと部屋が区切られていますがそれぞれに冷却方式が違います。高機能なモデルになると冷凍室、野菜室、冷蔵室でそれぞれ冷やし方が違い、きめ細やかな温度のコントロールができるようになっているようです。

冷蔵庫の中の温度は備え付け状態や室内温度で変化する

冷蔵庫の庫内温度は冷蔵庫据え付け状態や室内温度、使用条件等で変化します。例えば夏は冷蔵庫がおいてある室内は冷房が効いていていたり、逆に冬は暖房がついていたりとその時その時で室内温度は変化しますよね。すると冷蔵庫の中の温度も必然と変化するのです。

メーカーによって微妙に温度が違う

メーカーの独自機能によっては冷蔵室や冷凍室の保存温度が変わってくることもあるので、きちんと説明書やカタログなどをチェックして把握しておく事も大切です。

冷蔵庫内の冷えやすい場所と冷えにくい場所

冷蔵庫の冷気の吹き出し口などは、冷えやすい傾向にあり、逆にドア側は外気にふれやすいため、冷えにくい傾向にあります。また、食品、食材の大きさ、置き場所によっては、冷気の流れが変わるため冷えやすくなったり、冷えにくくなったりする場合があります。

冷蔵庫内の温度の目安

冷蔵室

約3~6℃

サラダやお惣菜などの残り物、デザート類など、すぐに食べる物や凍らせたくない物を保存するのに適しています。

パーシャル室

約‐3~‐1℃

食材がわずかに凍る微凍結の状態です。完全には凍らないので、氷が食品の細胞を傷つけることを防ぎます。肉や魚、ハムなどの加工食材などを保存するのに適しています。

チルド室

約0~2℃

冷蔵室より低く、氷温より高い0℃近くの温度です。肉や魚などの生鮮食品、ヨーグルトや生クリームなどの乳製品、かまぼこなどの練り製品、漬物など、冷凍には不向きな食材を保存できます。

冷凍室

約‐20~‐18℃

冷凍食材やアイスクリームなどの長期保存が可能な食材を保存します。

野菜室

約3~8℃

冷蔵室よりも温度がやや高めで、野菜専用のスペース。果物やドリンク類も保存が可能です。

ドアポケット

約6~9℃

冷蔵室のドアポケットはどうしても外気に触れる機会が増えるため、温度も上がります。

製氷室

約-1℃

一般的には、この温度は凍る直前の温度帯となっています。肉や魚、貝類、お刺身などの保存に適していますが、水はー1℃で凍るので製氷室の場合この温度になっています。

夏と冬で温度設定はどう違う?

室温で冷蔵庫内の温度も変化する

冬は寒く室温も比較的に低くなるので、冷蔵庫の温度の強弱を「弱」に設定しておきます。反対に、夏は冷蔵庫の中身に応じて、「中」または、「強」にこま目に設定すると節電対策になります。

しかし、気をつけたいのが冷暖房の使用です。夏だからといってエアコンにより室温が高くなっていないのであれば、強にする必要はありません。逆に生ものなど入っておらず、少量しか冷蔵庫に入れていないようであれば、夏でも弱でも大丈夫です。

節約につながる温度設定を

冷蔵庫は中や弱にすれば良い、というわけではありません。食べ物を保管する場所であることを忘れないで下さいね。冷蔵庫の温度設定は、冷蔵庫周りの室温や、中に入れている食品の量により異なってきます。必要に応じて、その都度冷蔵庫を適温にする事が一番の節約だと言えるでしょう。
その家の環境によって状況は違うので、強・中・弱で考えるだけでなく、ベストなのは冷蔵庫内に温度計を置いて、適温になっているか計ってみることをおすすめします。

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冷蔵庫が冷えにくいと感じる原因と対処法

ドアの開け閉めが多い

冷蔵庫の庫内温度が上昇する原因として最も起こりやすいことは「扉の開け閉めを頻繁にする」ことです。ドアの開閉が多くなると、冷気が外へ逃げ出し庫内に暖気が侵入します。ドアの開閉を少なくすると、庫内が冷えやすくなります。

隙間もないほど詰め込む

冷蔵庫の内部では、冷却効果を全体で同じにするように常に空気を循環させています。食材を詰め過ぎてしまうと冷気の流れを妨げてしまい、庫内の冷気の循環が出来なくなってしまいます。しっかりと食材と食材の間に隙間を作り、空気が上手く通るようにしてください。庫内の突き当たりの壁が所々見える程度の収納量を目安にしましょう。

ドアを長く開けている

食材が挟まって冷蔵庫や冷凍庫の扉がきちんと閉められてないことで、外気が入り込んでしまい冷却能力が低下します。扉がしっかりと閉まっていることを毎回確認しましょう。センサーが稼働して、扉が閉まっていないことを音で知らせてくれる製品もありますね。

また、冷蔵庫を開けっ放しにして飲み物をコップに注ぐことはよくあると思いますが、開けっ放しのままにするのではなく、きちんと1回1回閉めるようにしましょう。

冷媒ガスが漏れている

正常に動作している時は、冷蔵庫の側面に耳を当てると水が流れている音が聞こえます。もし水の音が聞こえなかった時は、冷蔵庫を冷やすのに重要である「冷媒ガス」が漏れてしまっている可能性があります。

冷媒ガスの漏れの修理代は物凄く高いので、修理するよりも買い替えた方が安上がりになると思います。気になる場合は、業者やメーカーに問い合わせてみましょう。

冷蔵庫の周りに隙間がない

冷蔵庫の設置状況を意識したことはありますか?冷蔵庫というものは中身を冷やすために外に熱を出すので、その際に冷蔵庫周りに隙間がないと熱がこもってしまいます。冷蔵庫ごとに細かく違うかもしれませんが、最低でも左右に5mm以上、上部に40mm以上の余裕は持たせるようにして下さい。

また、冷蔵庫の側面にポスターなどを貼っていませんか?冷蔵庫は、側面より放熱をしていますので、ポスターなどを貼ることで、放熱妨害になる可能性があります。さらに、背面・天面・周囲にほこりがたまっていると、放熱がうまくいかない場合があります。定期的に清掃をするようにしましょう。

設置したばかりのとき

冷蔵庫を購入して、自宅に設置した直後は冷蔵庫内の温度が下がるまでに少々時間がかかります。冬場は1時間程度で冷えると思いますが、夏場は庫内が冷えるまでに1日以上かかることもあるので設置の際はその点も注意が必要です。

料理を冷まさずに入れる

料理を作り過ぎたからと言って、温かいまま冷蔵庫に入れてしまうのは絶対にいけません。入れてしまうと、その食品の熱によって庫内全体の温度が上がってしまい他の食品が腐ってしまう事があります。鍋の残りなど、熱いものは、十分に冷ましてから、冷蔵庫に入れてください。

冷気吹き出し口が塞がれている

冷蔵庫には「冷気吹き出し口」という場所があります。冷蔵庫によって場所は異なりますが、冷蔵庫を冷やすための冷たい空気が出る場所です。そこが食品などによって塞がれると冷蔵庫内の温度が下がりにくくなります。

さらに庫内を冷やそうとして、より多くの電力を使うことにもなりかねないので、冷蔵庫の取り扱い説明書をよく見てその場所は塞がないように注意しましょう。

室温と冷蔵庫の設定温度が合っていない

冷蔵庫によっては、度設定やモード変更が出来るものがあります。もし夏場に一番温度が高くなる設定にしていると、全く冷却効果が期待できない事が考えられます。冷蔵庫によって、つまみなどの温度調節が出来る場所は異なるので分からない場合は説明書を確認してみてください。

冷蔵庫、冷凍庫の収納のコツ

トレイを使って見やすく引き出しやすくする

棚だけで仕切られた横幅の広いスペースは、そのままではちょっと使いにくい。そんなときはトレイを活用して。食材や用途ごとにトレイに入れれば、どこ何があるかすぐにわかるし、奥行きも有効に使えます。使うトレイは100円均一のものでも十分使えますよ。

誰が見ても分かりやすいラベリング

普段あまりキッチンを使わない子供やパパは、自分に必要なものがどこにあるのか把握していないもの。種類別にラベルを貼るのはもちろん、「早めに食べてね!」のようにわかりやすいラベルを貼っておけばさらに安心です。マスキングテープの上にラベルを貼れば、用途が変わったときもはがしやすくて便利です。

野菜室はシートと仕切りを使う

一回で使い切れないことが多い野菜は、気をつけないと使い忘れてしまうこともありますよね。野菜室は高さがある作りなので、高さのあるカゴが便利です。引き出しの幅に合わせて並べれば、スペースを有効に使えます。底に食器棚シートを貼っておけば、野菜の汁や泥の汚れもつかないので、お掃除も楽チンです。

使いかけ野菜は専用ボックスにまとめる

大きさや形がバラバラの野菜は、細かく仕切り過ぎると逆に収納しにくいですよね。使いかけ・野菜・果物、3つの分類くらいが、使いやすい野菜室収納のコツです。ナチュラル素材のカゴなら見た目もかわいくておすすめです。

冷凍するときは詰め替えてから冷凍する

作り置きおかずや冷凍食品、忙しいママたちを助けてくれるアイテムが詰まっている冷凍庫。次から次へと詰め込みすぎて、奥の方に埋もれている食材があったりするのもしばしば。

特に買って来たお肉をトレーのままそのまま冷凍していると、使い忘れてて冷凍やけして食べられなくなってしまった!なんて事にもなりかねません。お肉はもとからかかっているラップを活用しながらタッパーに移すことで、省スペースで管理しやすく、さらに冷凍やけも軽減できます。

冷凍室は立てて収納すれば見やすい

ついついごちゃごちゃになりやすい冷凍室ですが、深めの引き出し部分などには、立てる収納にすればどこになにがあるのか一目でわかります。更に、100円均一の仕切り板を使えば、好みの幅で細かく仕切れて便利ですよ。

そこまで出来ないママはお肉系、魚系、野菜系等、それぞれ入れる位置をカゴで仕切るだけでもかなり見やすくなるのでおすすめです。

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まとめ

普段何気なく使っている冷蔵庫だけに、今まで気にする事なかった冷蔵庫の設置環境や、温度設定。一年を通してずっと同じ温度設定のご家庭も多いはず。

正しい冷蔵庫の温度設定と、冷蔵庫内収納がすっきりすれば、電気代の節約や毎日のお料理だってもっと楽しくなりそうですよね。もう一度冷蔵庫の設置している環境や、冷蔵庫内を見直して、使いやすい冷蔵庫にしてみて下さいね。

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