洗濯でダニは死ぬの?乾燥機やお湯は効果がある?ダニの死滅温度を紹介

家庭での洗濯でダニを死滅させることはできるのでしょうか。ダニを死滅させるために効果的な方法やダニを寄せつけなくするための対策をご紹介します。ダニの特徴や家庭でできる方法を知ることで、アレルギーを発症するリスクを抑えたいですね。

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目次

  1. ダニは洗濯しても死なない?
  2. ダニを死滅させられる方法は?
  3. ダニを寄せ付けなくする方法やダニの死がいを除去する方法は?
  4. ダニは減らすことが大切

ダニは洗濯しても死なない?

ダニは高温で多湿な場所を好むので、家庭のあらゆる場所に潜んでいます。洗濯や乾燥をすればダニは落ちるイメージがありますが、洗濯機や乾燥機に効果はあるのでしょうか。ダニと洗濯の関係性についてご紹介します。

ダニの死骸は洗濯で除去できることが多い

家庭で洗濯することによって、ダニの死がいやふんなどのアレルゲンは、比較的洗い落とすことができるようです。

生きているダニも、生地の目が詰まったものや薄手のものであれば家庭の洗濯機でほぼ洗い流すことができるといわれています。ただし、生地が厚いものやふかふかした素材などはダニが入り込みやすいので、落とすことが難しいでしょう。

家庭の洗濯で除去しやすいものとしにくいもの

家庭の洗濯で生きているダニを除去しやすいものと除去しにくいものは以下のとおりです。

●除去しやすいもの
・生地の目が詰まっているもの
(例:シーツ、布団カバー、枕カバー、薄手のカーテンなど)
・薄手の衣類
(例:Tシャツ、ワイシャツなど)

●除去しにくいもの
・生地が厚めのものやふかふかしたもの
(例:布団、毛布、タオルケット、セーターなど)
・洗濯しにくいもの
(例:羽毛布団、クッション、ラグマット、ぬいぐるみなど)

ダニは高温に弱い

ダニは乾燥と高温に弱いので、50℃なら30分程度、60℃ならすぐに死滅するといわれています(※1)。布団を外に干しただけでは50~60℃に達するのは難しいので、布団についたダニは布団乾燥機を使うほうが死滅しやすいといえます。

ただし、布団乾燥機を高温で当て続けると発火する可能性もあるので、安全には十分気をつけて行うことが大切です。

ダニの数を減らすことが大切

厚手の素材やふかふかしたものの場合、家庭での洗濯でダニを完全に死滅させるのは難しいでしょう。しかし、ダニ自体の数を減らすことによってアレルゲンとなるダニの死がいやふんを減らすことができます。

アレルギー症状が出る原因を少なくするために、布団カバーやシーツなどの洗濯できるものは頻繁に洗濯して、ダニの数を減らすことが大切です。

ダニを死滅させられる方法は?

アレルギー症状が出る原因を少なくするために、ダニの駆除方法をご紹介します。

布団乾燥機

布団乾燥機はダニの駆除に効果的な方法のひとつです。布団乾燥機を使用する場合は説明書をよく読み、推奨された時間の乾燥を行うようにしましょう。布団乾燥機は出力温度が異なり、商品によっては十分な時間を当てないとダニを死滅させることができないものがあります。

基本的にダニは50℃なら30分程度、60℃ならすぐに死滅するといわれています。ダニを死滅させるためにも、適切な方法でしっかりと乾燥させるようにしましょう。

50℃以上のお湯で洗濯をする

ダニは高温で死滅するので、50℃以上のお湯で洗濯すれば死ぬ確率が上がります。洗濯をする場合は以下の2点に気をつけましょう。

●洗濯表示を確認する
洗濯するものは、50℃以上の洗濯が可能かどうかを確認しましょう。無理に洗濯をしてしまうと、生地が傷んでしまう原因になるので注意してくださいね。

●高温洗浄が可能な洗濯機を使用する
高温洗浄ができない洗濯機の場合、故障の原因になってしまうかもしれません。洗濯機は高温洗浄が可能なものを使用しましょう。

スチームアイロン

ダニは60℃以上で死滅するので、スチームアイロンを当てることは効果的といえるでしょう。アイロンをかけてもよい洗濯物や厚手のシーツやカバーなどにおすすめの方法です。

クリーニングにだす

クリーニングは洗濯後に高温のアイロンで仕上げてくれるので、ダニ対策におすすめです。厚手のものや布団も、丸洗い後に高温加熱乾燥を行うことが多いのでダニ対策に有効といえるでしょう。

衣替えの季節などで一つひとつ対策を取るのが難しいときは、クリーニングにまとめて依頼するのがおすすめです。

ダニを寄せ付けなくする方法やダニの死がいを除去する方法は?

ダニ自体を寄せつけなくする方法や、ダニの死がいやふんを除去する方法は以下のとおりです。

ダニ取りシートを設置する

ダニ取りシートには、ダニが好む誘引剤が含まれています。誘引剤に誘われたダニがシートに付いている乾燥剤で乾燥させられて死滅したり、粘着剤で動けなくなったりして死ぬ仕組みになっています。

一般的には約3ヶ月程度使用でき、使ったあとは家庭ゴミとして捨てられるものが多いので、簡単にダニ対策ができますね。

洗濯をする

生きているダニを完全に洗い流すのは難しいですが、ダニの死がいやふんは家庭の洗濯でほぼ落ちます。また、ほこりにはダニの死がいやふんが多くついています。衣類やシーツ、カバーについたほこりを落とすだけでもアレルゲンの減少につながるでしょう。

掃除機のダニ専用ノズルを使用する

普通の掃除機で布団や薄手のマットを吸い込むと、表面の生地だけを吸い込んでしまいうまくかけられないことがあります。掃除機の布団専用ノズルやダニ専用ノズルを使えば、一定時間ゆっくり吸引できるのでおすすめです。

ダニ専用ノズルには、ローラーで生地を軽くたたいてダニをかきだしやすくするタイプもあります。掃除機の先端を床用、布団用、隙間用と使い分けることによって、ダニの死がいやふん、ほこりを効率的に吸い取ることができますよ。

ダニ対策の洗剤

抗菌剤が配合されているダニ対策用の洗剤を使うのもおすすめです。洗濯機用の洗剤タイプは柔軟剤、漂白剤、糊剤を一緒に使えるものがあります。そのほかに、衣類や洗濯ができないものに直接スプレーできるタイプがあります。ダニ対策をしたいアイテムによって使い分けるのもおすすめです。

防ダニ加工

宅配クリーニングの布団丸洗いコースなどでは、抗菌・防ダニ・防カビ加工をオプションでつけられるところがあります。カビはダニのエサになるので、カビを防ぐことはダニ対策になるといえるでしょう。

ダニが嫌がる洗剤で洗濯をし、繊維1本1本にダニがたまらない工夫をする「防ダニ加工」をすれば、ダニの増殖を防ぐ可能性も広がるでしょう。

ダニは減らすことが大切

高温多湿を好むダニは、衣類や布団を中心に家のあらゆる場所に生息しています。生活をしている限り、ダニを発生させないことは難しいですが、増やさない工夫はいくらでもできます。

家庭で洗濯できる薄手のものは適度に洗濯して、ダニを増やさないことが大切です。家庭で洗濯しにくいものは、乾燥機を使ったりクリーニングに出したりして対策を行いましょう。