コープ共済のこども向け保険とは?ケガの請求はどこまで?たすけあいジュニアコースを徹底解説

食品の配達でお馴染みのコープでも子供向け医療保険を取り扱っています。幅広い保障と手頃な掛け金が魅力で、特約を付帯すれば自転車保険代わりにもなる優れものです。保険会社に行かなくてもいつもの配達員やコープのお店が窓口という手軽さも嬉しいですね。コープ共済の子供向け保険「たすけあいジュニアコース」の魅力を紹介します。

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この記事の監修

田中 みゆき
ファイナンシャルプランナー
田中 みゆき

目次

  1. そもそもコープ共済(生協)とは?
  2. コープ共済のこども向け保険とは?
  3. 子供のケガの請求はどこまで可能?
  4. コープ共済に子供の自転車保険はある?
  5. コープ共済に学資保険はある?
  6. 手頃な掛け金で幅広い保障を
  7. ままのて限定!ライフスタイルを考える無料相談
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そもそもコープ共済(生協)とは?

「コープ共済(CO・OP共済)」のコープとは、生活協同組合を意味する「CO・OPERATIVE SOCIETY」の略称です。生活協同組合を略して「生協」という呼ばれ方でもお馴染みですよね。生活をより豊かにしたいと願う人々により作られた消費者自身の組織で、厚生労働省認可のもと消費生活協同組合法に基づいて運営されています。

コープは、コープデリなど食品配達のイメージが強いかもしれませんが、地域の人々の生活向上のためにさまざまな事業を展開しています。そのひとつが共済事業です。

共済加入者は掛け金を出し合いひとつの大きな資産を形成し、加入者の誰かが事故や病気、火災で困っているときに集めたお金からあらかじめ定められている共済金を支払います。みんなで支え合い助け合うことを目的としていますが、お金を支払い保障を受ける点では民間の保険と同じ性質を持っています。

「保険」と「共済」の言葉の違い

民間の保険会社では「保険」、県民共済・都民共済をはじめとする共済組織では「共済」という言葉を用います。たとえば県民共済では、生命保険を「生命共済」と呼びます。基本的な保障や仕組みはほとんど同じです。

コープ共済のこども向け保険とは?

たすけあいジュニア20コースのこと

たすけあいジュニア20コースは0~19歳の子どもを対象とした医療共済です。標準的なコースとして、J1000円コース・J2000円コースの2つがあります。

掛け金はコースの名称通り月額1,000円、2,000円の2タイプです。病気やケガでの入院・手術やケガによる通院、事故や病気による重度障害など幅広く適用されます。掛け金は子供の年齢・性別を問わず一律で、保障期間は満20歳までとなっています。

また2つのコースのほかに、月額1,900円で加入できるJ1900円コースがあります。J1900円コースは、子供向け保険としては珍しい加入条件の優しい共済です。「現在入院中であるか」「医師から今後一年以内の手術や入院を勧められているか」というふたつの質問に答えるだけで加入でき、内容次第ではすでに病歴や手術歴があっても加入できるケースがあります。

親の万が一や損害賠償にも対応

たすけあいジュニアコースでは親が死亡した場合にも共済金が支払われます。亡くなった親が扶養者でない場合も適用対象となり、親が重度障害状態になったときも同額の共済金が支払われます。

さらに月額140円プラスすれば特約で個人賠償責任保険を付けられ、最高3億円までの損害賠償をカバーすることができます。買い物中に商品を壊してしまったり、ボールで他人の家のガラスを割ってしまったり、ときに子供は思わぬ事故を起こします。いざというときのために入っておくと安心ですよ。

コープ共済のこども向け保険に関する口コミ

コープの商品を気に入って購入していたことから、たすけあいについて知りました。ちょうど子供の保険を考えていたので、良い商品だと思い契約しました。

病気だけでなく、ケガの通院に対する保障も付いているところが良いと思います。わずかな金額で先進医療特約を付加することができるのも良いです。ただし、掛け金が少ない代わりに掛け捨てになるところはデメリットだと思います。
(tomさん/2017年ジュニア20コース加入)

子供のケガの請求はどこまで可能?

骨折や捻挫による通院

実のところ、子供のケガによる入院はそれほど多くはありません。数日間の短期入院がほとんどで、多くの場合は通院を通して治療を行います。よって子供の医療保険に加入する場合は、ケガ通院だけでも共済金が支払われるかどうかがひとつのポイントとなるでしょう。

コープ共済のたすけあいジュニアコースはケガ通院にも対応しています。実際、共済金受け取り支払い事由の73.4%がやけどや打撲、部活動での転倒などのケガ通院によるものです。

特に不慮の事故によって骨折や捻挫、脱臼、打撲などを負った場合は、入院にならなくても長期間の通院による治療費が懸念されます。それを踏まえて、たすけあいジュニアコースでは事故日から180日以内に限り、通院日数分の「事故通院共済金」が支払われることになっています。

骨折でも支払われないケースがある

骨折でも原因が「不慮の事故」でないときは、共済金支払いの対象とならないケースがあります。不慮の事故とは「急激」「偶然」「外因」の3つの条件に当てはまるものを指し、交通事故や運動中の転倒による骨折などがあげられます。一方、疲労骨折や筋肉痛などは不慮の事故に当てはまらないため、共済金を請求することはできません。

中耳炎による手術

耳の構造が未発達な子供がなりやすい病気として中耳炎があげられます。海外のデータによれば3歳までに80%の子供が中耳炎を経験するそうです。一度かかってしまうとたびたび繰り返し、完治まで何度も通院しなければいけない厄介な病気ですが、基本的には中耳炎による通院では通院共済金を請求できないので注意しましょう。

ただし鼓膜切開をしてチューブを挿入する手術が必要な場合は、中耳炎でも手術共済金の支払い事由となります。鼓膜を切開しただけでは支払対象にならず、手術の内容によって判断が異なるのであらかじめコープ共済に確認しておきましょう。

歯列矯正は適用外

健康に直接かかわりがない歯列矯正は、共済金支払いの対象にはなりません。これは一般的な医療保険でも同じです。親知らずなどの抜歯手術も手術共済金適用外です。

コープ共済に子供の自転車保険はある?

自転車事故は大きな被害を出すことがあり、自転車保険への加入を義務化する自治体も増えています。コープ共済に自転車保険という名の商品はありませんが、たすけあいジュニア20コースに月々140円の掛け金をプラスすることによって個人賠償責任保険を付加することができます。コープ共済の個人賠償責任保険では、自転車による事故もカバーできますよ。

安価な掛け金でありながら保障限度額は最高3億円と、十分に備えられます。誰かひとりが加入すれば家族全員が保障対象となるので、ほかで加入していない方は付けてみても良いでしょう。個人賠償責任保険のみの加入はできないので、対象の商品に付帯する形になります。

コープ共済に学資保険はある?

コープ共済には残念ながら学資保険はありません。たすけあいジュニア20コースには親の死亡や重度障害に備える保障がありますが、共済金額は低く十分とはいえないでしょう。

民間の保険会社の中には、学資保険を販売しているところが多くあります。返戻率の高い学資保険なら効率的に貯めることができるうえに、親が死亡したときにはその後の保険料支払いが免除される保険料免除制度が付いているなどのメリットもあります。

たとえば、代表的なものとしてソニー生命の「学資金準備スクエア」や明治安田生命の「つみたて学資」などがあげられます。気になる方は、民間の学資保険を検討してみると良いでしょう。

手頃な掛け金で幅広い保障を

たすけあいジュニア20コースの魅力は、一律1,000円から加入できる手頃な掛け金と、病気やケガ、親の死亡にまで対応する幅広い保障です。子供に多い骨折など長期間になりがちなケガ通院の保障がある点や、個人賠償責任保険の特約を付帯すれば自転車保険代わりになる点など、子供を育てる上で存在するさまざまなリスクについてよく考えられた保険であるといえるでしょう。

ほかにもコープ共済は共済金請求後の支払いが早いという評判があります。公式サイトには支払い目安は書類到着後7~10日営業日と記載されていますが、実際にはそれよりも早かったという声も多いようです。一番困っているときに素早く対応する姿勢は、長く付き合う保険のパートナーとして心強いものですね。

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※この記事は2018年7月時点の情報をもとに作成されています。
※この記事に掲載されている口コミは、2018年6月25日~6月26日にアンケートを通じて集計されたものです。