生命保険は掛け捨てと貯蓄型どちらがお得?積立保険は貯金の代わりにならないって本当?
医療保険や死亡保険など、加入する生命保険の種類を決めていても掛け捨てと貯蓄型のどちらにすべきかで迷ってしまう場合があるのではないでしょうか。掛け捨てと貯蓄型はそれぞれに特徴があり、どちらのほうがふさわしいかはケースによって異なります。掛け捨てと貯蓄型について、メリット・デメリットや保険料の相場などをご紹介します。
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目次
生命保険は掛け捨て・貯蓄型どちらがお得?
死亡保険や医療保険、学資保険などをはじめとする生命保険には、おもに「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2種類があります。掛け捨て型の保険は、支払った保険料が戻ってこない代わりに、安い保険料で手厚い保障を受けることができます。一方、支払った保険料が戻ってくるタイプを貯蓄型といい、掛け捨て型と比較して保険料が高いという特徴があります。
一見、支払った分のお金が戻ってくる貯蓄型のほうがお得に感じるかもしれませんが、必ずしも貯蓄型の保険がお得とは言い切れません。掛け捨て型と貯蓄型のそれぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴を踏まえて適切なタイプを選ぶ必要があるでしょう。掛け捨て型・貯蓄型のそれぞれについて、お得になるケースをご紹介します。
生命保険の掛け捨て型とは?
掛け捨て型のメリット・デメリット
掛け捨て型のメリットは、安い保険料で手厚い保障を受けられる点です。たとえば掛け捨て型の定期死亡保険の中には、月々1,000円の保険料で保険金1,000万円の死亡保障を受けられる保険があります。貯蓄型の死亡保険で同様の保険金額を設定すると、ほとんどの保険で月々数万円の保険料がかかってしまいます。そのため、掛け捨て型の保険は保険料をおさえたい場合におすすめです。
一方で、支払った保険料が戻ってこない点は、掛け捨て型のデメリットといえるでしょう。保険を利用せずに済むことが一番ですが、人によってはもったいないと感じるかもしれませんね。
掛け捨て型がおすすめな人は?
掛け捨て型の生命保険は、何かと出費の多い子育て中の家庭や収入にまだ余裕のない20代の人におすすめです。たとえば子育て中の家庭では、親の万が一に備えつつ子どもの教育資金を蓄える必要があります。親の死亡保障を掛け捨て型の生命保険で安く済ませた場合、浮いた分のお金を子どもにかかる費用へ回すことができるでしょう。
掛け捨て型の生命保険の相場は?
掛け捨て型の保険料の相場は、生命保険の種類や加入する商品によって異なります。ここでは、死亡保険の保険料の相場についてご紹介します。
30歳の男性が、ライフネット生命の定期死亡保険「かぞくへの保険」に加入した場合、保険料は以下の表のとおりになります。保険金額は、子育て世代の平均に近い2,000万円で設定しています(※1)。掛け捨て型の保険の場合、保険金額を3,000万円に設定しても保険料の月額は3,000円以内に収まります。
月払保険料 | 保険金 | 保険期間 |
---|---|---|
1,886円 | 2,000万 | 10年 |
生命保険の貯蓄型とは?
貯蓄型の生命保険のメリット・デメリット
貯蓄型のメリットは、保障を受けられると同時に、支払った保険料の全額もしくは一部が契約者に戻ってくる点です。解約時には解約返戻金、満期時には満期保険金が、保険会社の積立金の中から契約者へ支払われます。返戻率(へんれいりつ)によっては、支払った保険料よりも多くのお金を受け取ることができるケースもありますよ。
一方で、掛け捨て型と比べて保険料が高くなってしまう点は、貯蓄型のデメリットといえるでしょう。さらに貯蓄型の保険の多くは、中途解約をすると戻ってくるお金が少なくなってしまいます。結果的に掛け捨て型のほうがお得な場合があるため、契約時によく検討する必要があるでしょう。
貯蓄型がおすすめな人は?
貯蓄型の保険は、名前の通り貯蓄をしたい人におすすめです。たとえば、子どもが小さい家庭は学資保険で教育資金を蓄えたり、収入に余裕が生まれてきた家庭は低解約返戻金型保険で老後の資金を蓄えたりすることができるでしょう。貯金と異なり、商品によって保険料払込免除や死亡保険金などの保障が付いているため、貯蓄をしつつ万が一に備えたい人にもおすすめです。
そのほかに、貯金が苦手な人にもおすすめといえるでしょう。毎月保険料を支払う必要があるので、解約しない限りは確実にお金を貯めることができます。貯蓄型の保険は早期解約をすると損をするケースが多いため、仮に一括払いで済ませていても一定期間は解約せず預けておこうと思えますね。貯蓄型の生命保険の中には、5年~10年が満期の定期保険もありますよ。
保険料を支払う契約者が亡くなったり高度障害状態になったりした場合、その後の保険料の支払いが免除される保障のこと。保険料は支払ったものとみなされ、被保険者は保険金を受け取り保障を受けることができる。
貯蓄型の生命保険の相場は?
掛け捨て型と同様に貯蓄型の保険料の相場も、加入する商品によって異なります。ここでは、貯蓄性の高い低解約返戻金型終身保険の保険料の相場についてご紹介します。
30歳の男性が、オリックス生命の低解約返戻金型終身保険「ライズ」に加入した場合、保険料は以下の表のとおりになります。返戻率が100%を超えていて、支払った保険料の総額よりも18万円多く戻ってきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
月払保険料 | 6,669円 |
保険金 | 300万 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 60歳 |
返戻率 | 107.50% |
解約返戻金(戻ってくるお金) | 約258万円 |
ただし、上記の条件で子育て世代の平均保険金額に近い2,000万円を備えようとした場合、保険料の月額は43,280円になります。家庭によっては、月に4万円以上の保険料を支払うのは厳しいかもしれません。余裕を持って支払える分だけ貯蓄型で蓄え、大きな保障は掛け捨て型で備えるなど、バランス良く加入できると良いですね。
貯蓄型の保険は貯金の代わりにならない?
人によっては、貯金の代わりに貯蓄型の保険(積立保険)を利用するのはおすすめできないという意見を耳にしたことがあるかもしれません。確かに、貯蓄型の保険を貯金代わりにすると、中途解約をしづらいというリスクをともないます。
貯蓄型のほとんどの保険は、どんなに返戻率が高くても早期に解約すると戻ってくる金額が少なくなり、結果的に損をしてしまいます。加入時は保険料の支払いに余裕があっても、その後保険料を支払い続けることができるとは限りません。たとえば、病気になったり子どもの教育費が想定よりもかかったりして、突発的にお金が必要になるケースがあるでしょう。
貯蓄型の保険を検討するときは、中途解約せずに済むよう、準備をきちんとしたうえで加入できると良いですね。
目的によっては掛け捨てがお得
支払ったお金が戻ってくるという点では、貯蓄型がお得といえるでしょう。しかし、掛け捨て型は安い保険料で手厚い保障を受けることができます。たとえば、掛け捨て型の医療保険は実際にかかった医療費よりも多くの保険金を受け取れる場合があり、支払った保険料の総額を差し引いても結果的にお得になるかもしれません。
掛け捨て・貯蓄型のそれぞれは、ライフプランによってお得になるケースが異なります。どちらにすべきか悩む場合は、保険代理店や保険ショップに相談してみるのがおすすめです。保険商品は仕組みが複雑なものも多いため、思わぬ見落としがあるかもしれません。加入する保険を決めている場合でも、一度詳しい話を聞いておくと安心ですよ。
おすすめの保険相談の探し方
「どこの保険相談サービスを利用すればいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。テレビでみたことがあるから、プレゼントが欲しいから、という理由だけで選んでしまうのは要注意です。
特に気をつけたいのは【取扱保険会社数】です。多くの保険会社の商品から、より自分にマッチした保険を選びたいですよね。しかし数十社の取扱いをうたいつつも、実際は10社以下の取扱いしかないところが多数あります。
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【取扱保険会社数】【相談スキル】に信頼をおけるサービスを比較してみましょう。ぜひあなたの保険選びに役立ててくださいね。