妊娠8週|赤ちゃんの成長と妊婦の身体の変化・過ごし方【エコー写真】

【医師監修】妊娠8週になると子宮は握りこぶしほどの大きさになり、赤ちゃんは胎盤からも栄養をもらいはじめます。お腹の張りを感じたりつわりの症状が強くあらわれたりすることもあるため、ママにとってはつらい時期かもしれません。ここでは、妊娠8週の過ごし方や注意点、あらわれやすい症状とその対策などを解説します。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 妊娠8週の赤ちゃんの成長の様子
  2. 妊娠8週の妊婦の身体の変化と症状
  3. 妊娠8週の過ごし方と注意点
  4. 妊娠8週のママへ
  5. あわせて読みたい

妊娠8週の赤ちゃんの成長の様子

妊娠8週の赤ちゃんの基礎情報

妊娠8週は妊娠3ヶ月の1週目にあたります。それまで「胎芽(たいが)」と呼ばれていた赤ちゃんはようやく「胎児」と呼ばれるようになり、正常な妊娠であれば心拍が確認できます。エコーではピコピコと動く心臓や2頭身の姿が見られることもあるでしょう。

頭殿長(CRL)
体重
発達
1~2.5cm3~6g・頭と胴体がわかれ、2頭身になる ・へその緒から栄養をもらうようになる ・軟骨だった骨が硬い骨に変わる

妊娠8週のエコー検査では赤ちゃんの頭殿長(とうでんちょう)を測ります。頭殿長とは赤ちゃんの頭からおしりまでの大きさのことです。CRLと表記されることもありますよ。妊娠8~10週の赤ちゃんの大きさは個体差が少ないため、この時期のCRLの値によって出産予定日が正確に決まります。

また、胎芽の時期の赤ちゃんは「卵黄のう」という袋から栄養をもらっていましたが、妊娠8週には胎盤からも栄養をもらいはじめます。胎盤が完成するのはまだ先なので、それまでは卵黄のうと胎盤の2ヶ所から赤ちゃんに栄養がわたりますよ。

妊娠8週の赤ちゃんのエコー画像

妊娠8週6日のエコー画像です。2頭身になっていることがわかりますね。

妊娠8週の妊婦の身体の変化と症状

妊娠8週の妊婦の身体の変化

子宮の大きさ
お腹の大きさ
身体の変化
握りこぶしと同じくらいほとんど目立たない・つわりの症状がピークに ・乳白色のおりものが増える ・乳房やお腹が張る ・腰痛がでることも

妊娠8週になると、子宮は握りこぶし程度の大きさになります。この「握りこぶし」は男性の手の大きさが基準となるので、ママのこぶしよりもひと回り大きいイメージです。また、つわりの症状がピークを迎えたり胸やお腹の張りを感じはじめたりするころでもあります。

この時期はまだお腹が目立たないため妊娠による体調不良を理解してもらいにくく、つらい思いをすることもあるかもしれません。妊娠中は無理をしないことが大切です。体調が悪いときはきちんと申し出て、短時間でも休むようにしてくださいね。

妊娠8週にあらわれやすい症状

妊娠8週はつわりの症状が強くあらわれやすい時期です。思うように食事や水分がとれないときは食べられるものを少量ずつとるようにしましょう。

吐き気や食欲不振の症状が重度であれば「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という診断がなされ、薬の処方や入院などの措置が必要な場合があります。1週間に3kg以上体重が減ってしまうような状態であれば病院を受診しましょう。

また、お腹の張りが出てくる時期でもありますが、少し休んでおさまるようなら問題のないことがほとんどです。横になって休んでも張りがおさまらない、10分おきなど規則的に腹痛がある、出血を伴うといった症状があるときは流産の兆候である可能性があるため、受診が必要になりますよ。

妊娠8週にあらわれやすい症状と対策を表にまとめたので、参考にしてくださいね。

症状
対策
吐き気・食欲不振・食べられる食品をみつける
お腹の張り・しばらく横になって休む
胸の張り・マタニティブラを着用するなど、胸の締め付けを軽減する
おりものが増える・おりものシートを使用し、こまめに取り換え清潔な状態を保つ
頻尿・カフェインの入った飲み物を避ける ・身体を温め、冷やさない ・水分を控えるのはNG
静脈瘤・着圧ソックスを履く ・こまめに水分を摂る

妊娠の経過はかなり個人差が大きいので、妊娠期間を通してつわりの症状を経験しない人もいます。吐き気や食欲不振がないからといって赤ちゃんが成長していないわけではないので、心配いりませんよ。ただし、突然つわりの症状がなくなるのは流産の兆候のひとつなので、そのような場合は念のため医師に相談することをおすすめします。

空腹になると気持ちが悪くなってしまう「食べつわり」のママは体重が急激に増えてしまわないように注意が必要です。インスタントの味噌汁や春雨スープなど、すぐに作れて低カロリーなものを常備しておくと便利ですよ。

【産婦人科医監修】妊娠8週の流産の症状や確率は?心拍確認後はリスクが下がる?
https://mamanoko.jp/articles/7371

妊娠8週の過ごし方と注意点

食べられるものを食べて

つわりによる食欲不振で思うように食事がとれないときは、食べられるものを探すことから始めましょう。この時期の赤ちゃんが必要とする栄養はあまり多くないので、多少偏食になっても大丈夫です。まずはママの体力を考えて、「食べられるときに、食べられるものを、食べられる量だけ」食べることが大切です。

ひどいつわりは「妊娠悪阻」の可能性も

つわりが重症化すると「妊娠悪阻」という病名がつき、治療が必要になります。つわりは病気ではないとされていますが、妊娠悪阻は病気なので健康保険が適用されますよ。

妊娠悪阻は妊婦全体の約0.5~2%にみられますが、その割合の少なさから家族や周囲の人に病気であると認識してもらえないこともあるようです。妊娠悪阻の治療には精神的なサポートもとても重要になります。パパが仕事で忙しい場合などは早めの里帰りを考えても良いでしょう。

妊娠初期の器官形成期には葉酸の摂取が重要

葉酸は赤ちゃんの成長を助ける重要な栄養素として広く知られています。特に妊娠初期は赤ちゃんの重要な器官が多く形成される時期なので、葉酸を意識して摂取するよう心がけましょう。

妊娠中の葉酸の1日必要量は通常時に比べて約2.7倍も増加するため、妊娠中はサプリメントを利用して葉酸を摂取するのが効率的ですよ。妊娠中におすすめの葉酸サプリメントをご紹介します。

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妊活中~妊娠3ヶ月の女性は葉酸の積極的な摂取が望ましいとされています。厚生労働省は妊娠可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。 ベルタ葉酸からは400μgの葉酸を手軽に摂取できるほか、鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルなどが摂取でき、妊娠中の健康維持に役立ちますよ。

葉酸を効率良く摂取できるように体内にとどまりやすい「酵母葉酸」を使用している点もこだわりポイントのひとつ。香料、着色料、保存料などを使用していないところもうれしいですね。サプリメントの大きさは直径9mmと小さく比較的飲みやすいでしょう。

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ママニックの一番の特徴は、葉酸以外に40種類の成分が配合されているところです。野菜成分もプラスされていて、全て国産かつ産地限定という徹底ぶり。また、普段の食事からなかなか摂取できない成分も摂取できるので、妊娠中のマイナートラブルの改善にも良さそうですね。

「ママニック葉酸サプリ」は400μgの葉酸に加えて、40種類以上の成分が配合されたサプリメントです。鉄分やカルシウム、ビタミンなどの成分が配合されています。さらに、乳酸菌も配合されているのも特徴。粒の表面はにおいを抑えるコーティングがされ、比較的飲みやすいのもポイントですね。

放射能・農薬試験済みで製造はGMP準拠工場、配合されている野菜はすべて国産。品質管理を徹底しているところも心強いです。15日間全額返金保証付きなので、飲み続けられるか心配なママでも安心して購入できますよ。

足のだるさやむくみは下肢静脈瘤の可能性も

妊娠中はホルモンの影響などで「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」の症状があらわれやすくなります。具体的には、足のむくみやだるさ、頻繁に足がつるといった症状があげられます。

見た目の症状としては、足の血管がふくれてコブのようになったり、赤紫や青紫の血管がクモの巣状に浮かび上がったりすることがあります。命に関わるような病気ではありませんが、症状が重いと痛みを伴ったり見た目が悪くなったりするので妊娠初期から予防を心がけましょう。

下肢静脈瘤の予防には足の血流を良くすることが大切です。足を高くして寝たり、フットマッサージや着圧ソックスを試したりしてみましょう。

妊娠の届け出をして母子手帳をもらおう

母子手帳は一般的に、住民票のある自治体の市役所や区役所に「妊娠届」を提出することで交付してもらえます。妊娠8~10週で出産予定日が確定すると病院から「母子手帳をもらってください」という指示をもらうはずなので、そのタイミングで役所の窓口へ行きましょう。なお病院によっては、早めに受診票を使えるように胎嚢が見えた時点(5週~)で母子手帳をもらうように指示をするところもあります。

妊娠届は役所の窓口で用紙をもらい必要事項を記入する形式が多いようですが、地域によっては病院から発行された「妊娠証明書」を持参しなけばならないケースもあります。事前に自治体のHPなどで確認しておくと安心ですね。

妊娠の届け出が受理されると、母子手帳と一緒に「妊婦健康診査受診票」がもらえます。妊婦健康診査受診票は健診や検査の費用を自治体が一部助成してくれるもので、病院の受付に提出して利用します。自治体によって助成額は違いますが、だいたい10万円前後の助成がある自治体が多いようですよ。

マタニティマークを活用して

妊娠8週はまだお腹が目立たず、妊娠していることがわかりづらい時期なので、外出の際は「マタニティマーク」を身につけましょう。万が一貧血や事故でママが意識を失ってしまっても、マタニティマークをつけていれば素早く的確な対応をしてもらえる可能性が高まります。赤ちゃんを守るためにもぜひ活用したいですね。

マタニティマークはほとんどの自治体で母子手帳の交付の際にもらえます。駅でも配布されており、JR東日本では無人駅を除く全駅でマタニティマークがもらえますよ。

バストが苦しいときはマタニティブラの出番

妊娠8週は胸の張りが気になる時期でもあります。バストが苦しいと感じたら普段のブラジャーからマタニティブラへの切り替えどきかもしれません。

多くのマタニティブラは妊娠中はもちろん授乳期にも使いやすい仕様になっています。産前産後はバストサイズが変化しがちなので、アンダーもトップも普段よりワンサイズ上で見積もっておくのがおすすめですよ。

犬印本舗 2Wayオープンハーフトップ
¥1,731〜(2022/05/11 時点)

サイズ:M、L、LL
カラー:ピンク、ブラック
産前・産後兼用マタニティブラ。ママと犬印本舗の共同開発商品です。

出典:amzn.to
kerata マタニティブラジャー 5枚セット
¥3,480〜(2022/05/11 時点)

サイズ:M、L、LL、3L
カラー:ネイビードット、ピンク、ラベンダー、グレー、チャコール
お得な5枚セットのマタニティブラ。延長ホック付きなので産前産後の体形の変化にも対応できます。

妊娠8週のママへ

妊娠8週はつわりがピークを迎える時期なので、吐き気や強い眠気、唾液過多などさまざまな症状と闘っているママがたくさんいることでしょう。つわりは症状も多様ですが、効果的な対策も人それぞれ違います。

今まで苦手だった食べ物がおいしく感じたり、没頭できるものをみつけて忙しくすることで気がまぎれたりすることもありますよ。自分に合った対策をみつけて、少しでも妊娠生活を楽しめると良いですね。

※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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