出産祝いの祝儀袋のマナーは?のし袋の種類と選び方・書き方を紹介
出産祝いを現金で贈る際に必須となる祝儀袋。ここでは、適切な祝儀袋の選び方から、シチュエーションにあわせた表書き・中袋への金額の書き方、お金の包み方について解説します。また、一般的なものから、豪華・カジュアルなもの、ガーゼの祝儀袋まで、おすすめの祝儀袋もご紹介します。
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目次
出産祝いの祝儀袋の種類は?
のし袋は、水引と呼ばれる袋にかけられている紐の違いで、どの場面で使うかが決まってきます。水引の種類は「結びきり」「あわじ結び」「花結び」の3種類です。それぞれに意味があるので間違えないようにしましょう。
出産祝いは「花結びの水引」
「花結び」は「蝶結び」とも呼ばれます。何度も結んだり、ほどいたりできる結び方なので、人生のうちに何回あっても良い事柄に用いられます。出産は何回あっても嬉しいことですよね。出産祝いを贈るときに使うのし袋は、「花結び」の水引の付いたものを選ぶのが正解です。
のし袋の色は?
出産祝いで使うのし袋の色は「白」が正式とされています。また、中に入れる金額によってのし袋を選ぶことが基本です。豪華なのし袋は、それなりの金額を入れる袋です。のし袋が豪華なのに中身がそれにともなっていなければ、違和感を与えてしまうことにつながります。
出産祝いにふさわしくないのし袋
水引が結びきり・あわじ結びのもの
「結びきり」と「あわじ結び」は中心で固く結ばれていて、1度結んだらほどくのが難しいと感じさせるものです。1度結んだらほどけない、もう2度と繰り返さないようにという願いを込めて、結婚祝いや快気祝い、または弔事で使用されます。
水引が偶数本のもの
水引の本数も慶事と弔事で違いがあります。基本的に慶事では奇数の水引を使い、弔事では偶数の水引が使われます。
出産祝いは慶事なので水引が奇数のものを使うことになるのですが、気を付けたいのは水引が9本のもの。9は縁起の悪い数字といわれていることから、9本の水引は使わず、3・5・7本を使うようにしましょう。
印刷された水引のもの
水引がのし袋に印刷されているタイプのものは簡略化されたものですので、包む金額は5,000円以内がふさわしいでしょう。お祝いごとの際には適さない場合も考えられますので、なるべく印刷された水引でないのし袋を選ぶようにしましょう。
表書きに「寿」とあるもの
表書きに「寿」と書いてある慶事用のものは、婚礼のときに使うのが一般的です。出産祝いで使う場合は、「御祝」や「御出産御祝」と書いてあるのし袋を使うことが望ましいでしょう。
金額が5万円前後の場合におすすめの祝儀袋
のし袋には種類があり出産祝いに適したのし袋を選ぶ必要があります。出産祝いに最適なのし袋は「花結び」の水引のものですが、中に入れる金額によっても選び方が変わってくるため、選ぶ際は注意すると良いでしょう。
出産祝いで5万円前後包むケースは、自分の子どもたちに渡す場合や、かなり親しい親族、また職場などの複数名で渡す場合が多いでしょう。
最近の祝儀袋はデザイン豊富でかわいいものが多くありますが、職場で渡す場合はかわいいデザインのものではなく、一般的な水引ののし袋を選ぶことが望ましいでしょう。包む金額が高額なため、中身に見劣りしないよう豪華なのし袋を選ぶと良いでしょう。
一般的な祝儀袋
個人でも職場関係でも使用できるベーシックなデザインの祝儀袋です。表書きは「御祝」となっており、出産祝い以外のお祝い事にも使用できますよ。この際に出産祝い用とあわせて準備をしておくのはどうでしょうか。
豪華な祝儀袋
白の和紙を基調に、落ち着いた金の水引があしらわれたデザイン。短冊は「御出産御祝」「御新築御祝」「御入学御祝」「無地」の4種が付いているので、出産祝い以外のお祝いにも使用できますよ。
金額が3万円前後の場合におすすめの祝儀袋
出産祝いに3万円前後包む場合も、金額に見合った上質なのし袋を選ぶのがおすすめです。派手過ぎず、簡易過ぎないものを選ぶようにしましょう。
水引を外さないでお金を入れることができるのし袋です。従来ののし袋と違い水引を外す手間、水引を元に戻す手間が掛からないのは嬉しいですね。短冊は「御祝」「御出産お祝」「御新築御祝」「白無地」の4種類が付いています。赤と青の2色展開です。
金額が1万円前後の場合におすすめの祝儀袋
出産祝いに1万円前後包む場合は、相手の好きそうなデザインなども考慮に入れて、かわいいデザインののし袋を選ぶと良いでしょう。3~5万円を入れるのし袋は豪華なもので良いですが、1万円前後の場合は豪華過ぎるのし袋は避けるようにしましょう。中身に見合ったのし袋を選ぶことが大切です。
カジュアルな祝儀袋
ミッフィーのシルエットがイラストされた祝儀袋。ドット柄のプリントにパール箔を重ね、品のあるやさしい雰囲気に仕上げられています。表書きが「お祝」となっているので、出産のお祝いはもちろんのこと、七五三や入園・入学などの幅広いお祝い事に使えますよ。
ガーゼハンカチの祝儀袋
ミッフィー柄のガーゼハンカチで作られた金封。祝儀袋として使った後には、ガーゼハンカチとしてずっと使える祝儀袋です。短冊は2枚「ご出産祝」「お祝」が付いているので、出産祝い以外のお祝い事にもおすすめです。ピンクとブルーの2色展開です。
出産祝いの表書きは?
のし袋の書き方は、出産祝いを贈る人数によって違います。特に連名で出産祝いを贈る場合には、書き方に気を付けましょう。
書く道具
まずは書く道具からお話しします。のし袋に字を書くときは、ボールペンではなく毛筆で書くようにしましょう。毛筆がない場合は筆ペンでも問題ありません。色は黒で太く書くようにします。弔事のときには薄墨で書くのが基本です。くれぐれもお祝い事に薄墨で書くことがないよう注意しましょう。
個人で贈る場合
個人で出産祝いを贈るときの書き方は、表に「御祝・御出産祝・祝御出産」という書き方をして、下段に名前をフルネームで書きます。場合によっては姓だけでも大丈夫です。
夫婦連名で贈る場合
出産祝いを夫婦などの連名で贈るときの書き方は、下段の中央に夫の氏名をフルネームで書き、その左側に妻の名前のみを書きます。
先輩や上司と連名で贈る場合
夫婦以外に2名連名で出産祝いを贈るときの書き方は、向かって右側が目上の人、左側がその下の人の名前を書きます。先輩や上司と連名で出産祝いを贈るときは、この書き方です。
3名以上の連名で贈る場合
会社全体や、3名以上の連名で出産祝いを贈るときの書き方は、下段の中央に代表者の名前をフルネームで書き、左側に「外一同(他一同)」と書きます。3名以上の連名の場合、中袋に代表者以外の人の名前を書き、表には書きません。
中袋の書き方は?
中袋の意味は?
中袋は、ご祝儀を贈る際にお金を包む袋のことを指します。一般的にご祝儀を贈りたいときは、のし袋の中にお金を包んだ中袋を入れて渡します。正式にご祝儀を贈る場合には、お金を中袋に包んでからのし袋に入れるようにしましょう。
中袋の表には金額を記入する
中袋の表側には中に入っている金額を書きます。金額を書くときは旧字体(1=壱、3=参、5=伍)を使って書くようにしましょう。金額を書く位置は、封筒の中央部分に縦書きをしましょう。
中袋の裏には、住所・氏名を記入する
中袋の裏の書き方は、住所・氏名を左下に記入します。郵便番号・都道府県を記載するとより丁寧な書き方になります。
基本的に封を閉じる必要はありませんが、中袋の種類によっては封閉じと書いてあることもあります。封閉じの文字が印刷されている中袋については封をしましょう。
中袋がない場合は?
一般的には、のし袋の中に中袋を入れお金を包むことがマナーとされていますが、どうしても中袋が用意できないこともあります。
その場合は、のし袋に直接お金を入れることはせず、白い無地の封筒や和紙・半紙で代用しても大丈夫です。白い無地の封筒であればどこにでも売られているので、何も包まずにそのまま渡すのは控えるようにしましょう。
のし袋に関するその他の注意点
お金の包み方
中袋がある場合は、中袋の表側にお札の肖像画がある面がくるように入れます。また、肖像画が中袋の上部にくるように入れましょう。もしも中袋がなく半紙や和紙を使って包む場合は、次の手順で行ってください。
1.お金を包む紙を準備したら自分に対してまっすぐに置くのではなく斜めに置きます。そこにお札の肖像画を表側、そして右側にくるように置きます。
2.お札に沿ってまずは下側を折りましょう。次は左側、そして右側の順に折ります。最後に上部分を折ってでき上がりです。きっちりとお札の大きさに折るのではなく少し余裕をもって折るときれいに仕上がります。
3.完成したら字を書くことになるのですが、このとき注意したいのが上下です。表面にできた折り返し部分の三角形が上にあるとお祝い事、下にあると弔事なので、出産祝いのときには上に三角部分がくるように表書きをします。
中袋の入れ方
中袋が完成したらのし袋に入れていくのですが、その手順を紹介します。
1.のし袋を開いて裏返します。のし袋の表になる場所に中袋を置きます。このとき、自分の名前や住所が書いてある裏面が上になるように置きましょう。
2.「左」「右」「上」「下」の順に折り目あわせて折りたたんで完成です。「上」を折った後に「下」を折るということがポイントになります。弔事では「下」から「上」となり逆になりますので、間違わないように注意しましょう。
出産祝いで使えるメッセージ
相手を問わずさまざまな場面で使える文例
・「ご出産おめでとうございます。お子様の健やかなご成長をお祈りしております。」
・「お子様のご誕生、誠におめでとうございます。健やかなご成長を心よりお祈り申し上げます。」
・「お子様のご誕生を心よりお慶び申し上げます。健やかなご成長をお祈りいたします。
ママ友におすすめの文例
・「赤ちゃんのご誕生、おめでとうございます。健やかな成長をお祈りします。」
・「ご出産おめでとうございます。ささやかですがお祝いの品を贈らせていただきます。またお会いできる日を楽しみにしています。」
・「ご出産おめでとうございます。赤ちゃんとご家族の皆様に、たくさんの夢と希望が満ち溢れますように。」
親しい友人におすすめの文例
・「おめでとう!無事に出産を終えたと聞いて安心しています。素敵なパパ&ママになってね!」
・「赤ちゃんの誕生おめでとう。そしてお疲れ様!ゆっくり休みながら赤ちゃんのお世話楽しんでね。赤ちゃんに会えるのを楽しみにしています。」
出産祝いに使わない方が良いNGワード集
出産後は幸せな気持ちであると同時に、産後うつの心配もつきもの。たとえママになった相手を励ましたい気持ちがあっても、不安になるような言葉を使うことはNGです。「がんばれ」という言葉もプレッシャーになる場合がありますので、おすすめできません。
また、子どもの成長のスピードもそれぞれなので「ぐんぐん育て」というような言葉も嫌がる人もいます。相手の気持ちに寄り添い、トゲを刺すような言葉は使わないように気を付けましょう。実際に避けた方が良いワードを下記にまとめましたので参考にしてください。
・絶える、切る、流れる、死ぬなどの不吉な言葉
・大変だけど、心配だけど
・苦労、不安、困ったことがあったら
・早く大きく、ぐんぐん育って
・男の子でよかった、女の子でよかったなど性差別につながる言葉
出産祝いの金額の相場は?
出産祝いの金額は、少なすぎず多すぎず、出産祝いを贈る人との関係により相場は変わります。
親戚への出産祝い
親戚への出産祝いの相場は、「3,000~3万円」が一般的です。
親戚は身内ということもあり、友人や同僚に贈るよりも上限が少し高めに設定されています。また、他の身内と相談してお互い金額をあわせると良いでしょう。
近所の人への出産祝い
近所の人への出産祝いの相場は、「3,000円」が一般的です。直接的な付き合いがあまりないことが多く、気持ちだけという金額で3,000円を包む人が多いようです。
同僚・会社の人への出産祝い
同僚・会社の人への出産祝いの相場は、「3,000~5,000円」が一般的です。
どれだけ自分と関わりがあるかは重要になってきますが、特にお世話になっている人には、1万円を包む方もいるようです。
友人・知人への出産祝い
友人・知人への出産祝いの相場は、「5,000円~1万円」が一般的です。
知人には5,000円程度、友人には1万円を包む人が多いですが、1万円以上は出産祝いを贈った相手がお返しに困ってしまう可能性があります。
親友への出産祝い
親友への出産祝いの相場は、「1万円程度」が一般的です。
友人の中でも特に仲が良い親友には、気持ちを込めて1万円を包むと良いでしょう。
出産祝いの祝儀袋に関する体験談
ままのて編集部に寄せられた、先輩ママの体験談をご紹介します。
親戚と会って、出産祝いやお年玉など色々な人からいただきましたが、誰からもらったのかわからないお金がありました。のし袋やお年玉袋には、できるだけ名前を書いて欲しいなと思いました。
出産祝いの書き方やマナーについては、口に出さないもののやはりもらった相手は気ににすることもあります。正しいお金の包み方や書き方をするようにしましょう。
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マナーを守って出産のお祝いをしましょう
赤ちゃんが誕生することはとても喜ばしいことですよね。その際に正しい書き方やマナーを守っていないと、せっかくお金を包んでも相手を不快にさせてしまうこともあります。祝福の気持ちを伝えるためにも、マナーを身に付けて気持ちを込めて贈りましょう。