布団のダニ退治の方法は?ダニの種類や刺されたときの症状も解説
布団にダニがまったくいない環境を作ることは難しいですが、ダニの数を減らすことは可能です。布団にいるダニの種類や発生したときの症状、ダニの繁殖条件と弱点について紹介します。布団のダニのさまざまな対処法や、注意したいダニ対策もあわせて解説するので、ダニ退治の参考にしてみてくださいね。
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目次
布団にいるダニの種類は?発生したときの症状は?
そもそも布団には、多かれ少なかれ必ずダニが生息しているものです。ダニがまったくいない環境を作ることは困難ですが、ダニアレルゲンを減らすことでダニアレルギーを軽減することができます。ダニに刺される可能性も減らすことができるでしょう。
ヒョウヒダニ
家庭のダニのおよそ8割は「ヒョウヒダニ(チリダニ)」という種類のダニだといわれています。ヒョウヒダニは布団だけでなく、じゅうたんやソファ、ぬいぐるみなどにもいるダニです。人や動物のフケやカビなどを食べ、1年間を通して生息しています。
ヒョウヒダニは人を刺さないためダニに刺される原因にはなりませんが、フンや死がいはアレルギーを引き起こすため注意が必要です。とくに、小児ぜん息の9割以上は、ヒョウヒダニによるものだといわれています。ダニアレルギーによって皮膚に湿疹や肌荒れが起こる可能性もあるため、気になるときは病院を受診しましょう。ヒョウヒダニの大きさは0.3~0.4mmと小さく、目で確認することはできません。
コナダニ
たたみや食品戸棚などに繁殖することが多いコナダニは、米や麦、ワラなどを食べるダニです。梅雨や秋の初めごろに増殖しやすいといわれています。発生条件がそろうと大量発生し、白い粉に覆われたような見た目になるのが特徴です。コナダニは人を刺さないのでダニに刺される原因にはなりません。
しかし、コナダニが増殖すると、コナダニをエサとするツメダニも増えるため注意が必要です。コナダニは低温に強いダニですが、乾燥に弱いため湿度を下げることが有効な予防法となります。コナダニの大きさは0.3~0.4mmで、ヒョウヒダニと同じくらいの小ささです。
ツメダニ
ツメダニはコナダニなどを主食とするダニで、コナダニが大量発生するとツメダニの大量発生を招いてしまうこともあります。ツメダニが増える時期は、梅雨や秋の始めごろでピークは8~9月です。ツメダニは吸血しないダニですが、数が増えるとダニ刺されの原因となることがあります。
太股や二の腕の内側、お腹、腰など衣類に覆われたところを刺すことが多く、刺された部分は強いかゆみを伴う湿疹となります。ただしかゆみの有無や湿疹の大きさは個人差があり、まったくかゆみがない人もいるようです。ツメダニの大きさは0.3~1mm程度なので、肉眼で確認することは難しいでしょう。
イエダニ
イエダニは鳥やネズミに寄生する吸血性のダニです。宿主であるネズミが死んだときや、ネズミの巣で大量に発生したときなどに人を刺すことがあります。ネズミの感染症を媒介する可能性もあるため、注意が必要です。イエダニは5月ごろから発生し、6~9月にピークを迎えます。
イエダニによるダニ刺されは、湿疹などの肌荒れを引き起こすことがあるため、早めに皮膚科を受診しましょう。ダニ刺されや湿疹に効果のある薬を処方してもらえるはずですよ。また、イエダニは人に寄生することもありますが、数日で死滅するので心配しなくても問題ありません。
ダニ対策だけ行ってもネズミがいる限りまた発生してしまう可能性があるため、ネズミの駆除やネズミの巣の撤去が有効な対処法だといえるでしょう。ネズミの駆除を行ったあと、ダニ対策も徹底してくださいね。イエダニの大きさは0.6~1mm程度で、ほかのダニと比べて大きめです。
どんな布団に繁殖しやすい?季節は?
湿気が多い季節は繁殖しやすい
ダニは乾燥に弱く、湿気の多い環境を好みます。とくに湿気が多い梅雨や秋の初めごろに繁殖しやすいので注意しましょう。
放湿性が低い布団は繁殖しやすい
ダニは湿気のある環境で繁殖しやすいため、放湿性が低い布団はダニが繁殖する格好の場所となってしまいます。布団を選ぶときは、放湿性の高さも考慮するようにしましょう。
部屋の湿度を適切に保つことが大切
ダニの繁殖を防ぐためには、部屋の湿度を50%以下に保つことをおすすめします。こまめに換気をしたり、除湿機を活用したりしてはいかがでしょうか。扇風機などを使って、部屋の空気を循環してもよいですね。
ダニは高温と低い湿度に弱い
そもそもダニ対策には「ダニを死滅させる」「ダニの死骸を除去する」「ダニの繁殖を防ぐ」という3つの視点があります。それぞれの目的を果たすには、どのような対処をすれば良いのでしょうか。
ダニを死滅させる
ダニは高温や低温に弱い生き物です。温度が20℃以下あるいは30℃以上になると成長が鈍くなり、55℃以上の高温で死滅します。温度が23℃以上あれば冬を越すことができるので、冬場に暖房をつけっぱなしにしている家庭は注意しましょう。またダニは低い湿度が苦手なので、40~50%の湿度が5~11日ほど続くと脱水によって死滅します。
ダニの死骸を除去する
ダニを死滅させるだけでは、ダニアレルギーの解決にはなりません。ダニアレルギーはダニの死骸やフンによって引き起こされるため、ダニの死骸を除去するためには、吸引力の高い掃除機で時間をかけて掃除するようにしましょう。
ダニの繁殖を防ぐ
ダニは人や動物のフケ、カビ、食べ物のカスなどをエサとします。そのため枕カバーやシーツなどはこまめに洗濯し、清潔に保つことが大切です。また天気が良い日に布団を干すと、布団の湿気を減らせるためダニの繁殖を軽減することができます。
ただし生きたダニは布団の裏側に逃げるため、布団の天日干しはダニの死滅という点では有効な対処法とはいえません。また布団をたたくと布団内部のダニアレルゲンが布団表面に出てきてしまうため、布団は叩かずに表面のほこりを払う程度にしましょう。
布団のダニ対策5選
宅配クリーニングに出す
ダニの死滅や死骸の除去におすすめなのが、クリーニングに出すことです。クリーニング店では家庭用の洗濯機と違い、専用の機械で洗浄力の強い洗剤を使って洗ってもらえます。またクリーニング店では高温のお湯をたっぷり使って洗濯するところが多いため、高温に弱いダニが死滅し、死骸も除去できる可能性が高いといえるでしょう。
さらに、洗濯後の布団の乾燥を乾燥機を使って行うところも多いです。ダニは65℃以上で死滅するため、もし洗濯でダニが生き延びていても乾燥の段階で死滅させることができるでしょう。
しかし、布団は大きくかさばるため、クリーニング店へ持ち運ぶのは大変ですよね。宅配クリーニングならインターネットなどで申し込めば、自宅まで布団を取りにきてもらえるので持ち運びの手間がかかりません。保管サービスを行っている宅配クリーニング業者では、布団にとって最適な環境で布団を保管しておいてもらえます。自宅の押し入れもすっきり片付くため、保管サービスもチェックしてみてくださいね。
ダニ取り
手軽に布団のダニ対策を行いたいなら、置いておくだけでダニ対策ができるダニ取りを活用してみてはいかがでしょうか。生きたダニを誘引剤でおびき出し、乾燥させて死滅させることができます。ダニの死骸やフンを内部にしっかりと閉じ込めてくれるので安心ですね。
ただし布団全体のダニの死骸・フンを吸引し除去することはできないため、掃除機などでアレルゲンを吸い取るようにしましょう。
サイズ:約15×13.5×0.8cm
カートリッジ交換頻度:3ヶ月に1回
布団クリーナー
ダニのフンや死骸といったアレルゲンの除去におすすめなのが、布団クリーナーです。布団専用タイプやハンディクリーナーとしても使えるタイプだけでなく、手持ちの掃除機に取り付ける布団専用ノズルも販売されています。機能や予算に応じて、適したクリーナーを探してみてはいかがでしょうか。
また、布団クリーナーにはUV機能がついているものもありますが、生きたダニを完全に死滅させることができるとは言い切れません。布団の表面のダニしか死なない可能性もあるため、布団クリーナー以外のダニ対策を併用することをおすすめします。生きたダニは普通の掃除機で吸引しても、すべて吸い取ることは難しいようです。
サイズ:30×35.2×15.05cm
重量:1.95kg
カラー:ホワイト、パステルブルー、ベビーピンク、ハニーイエロー
サイズ:25×17×6.8cm
重量:222g
布団乾燥機
生きたダニ対策には、布団乾燥機がおすすめです。ダニは高温に弱い生き物なので、ダニモードが搭載されている布団乾燥機で布団を高温にすることにより、ダニを死滅させることができるといわれています。ただし布団乾燥機を使用するだけではダニの死骸やフンを除去することができないため、注意が必要です。
サイズ:約16×14×36cm
重量:約1.8kg
カラー:パールホワイト、ピンク
ダニスプレー
ダニを効果的に死滅させたいなら、ダニスプレーを活用しても良いですね。ダニスプレーには注入式のものや噴射式のものがあるので、使用する場所によって使い分けるようにしましょう。ダニスプレーを使うときは、直接スプレーがかからないよう、赤ちゃんや子どもは別室で過ごさせることをおすすめします。
おすすめの防ダニ対策3選
宅配クリーニングの防ダニ加工
宅配クリーニング業者のなかには、オプションとして防ダニ加工を行っているところがあります。安全性の高い薬剤を使うため、小さな子どものいる家庭にもおすすめです。ただし防ダニ加工を行っておけばダニが絶対に繁殖しないというわけではないので、日ごろのお手入れも欠かさないようにしましょう。
防ダニスプレー
手軽にダニを予防したい場合は、防ダニスプレーを使ってみてはいかがでしょうか。1ヶ月に1回スプレーするだけなので、布団だけでなくぬいぐるみなどの布のおもちゃ、カーペットのダニ対策としてもぴったりです。
容量:250g
効果持続期間:約1ヶ月
防ダニ布団
ダニを寄せ付けたくないという方は、価格は高額となりますが防ダニ布団を使うと良いでしょう。生地が高密度でダニが入り込む隙間がなく、薬剤を使わなくてもダニを防ぐことができるようです。また、良質のウレタンフォームを中綿に採用したムアツ布団も、ダニ防止におすすめです。
サイズ:掛布(150×210cm)敷布団(100×205cm)枕(43×63cm)掛カバー(150×210cm)敷カバー(100×205cm)枕カバー(43×63cm)
素材:綿100%(詰め物 ポリエステル100%)
カラー:グレー、ナチュラル、ピンク
注意が必要な布団のダニ対策
スチームアイロン
ダニは55℃以上の熱によって死滅するため、スチームアイロンを使ってダニ対策を行うこともできるようです。しかしスチームアイロンはそもそもダニ対策グッズではないため、その効果が立証されているわけではありません。また布団の素材によっては、布団自体が傷んでしまう可能性もあるので注意が必要です。
ドライヤー
ダニは55℃以上の高熱で死滅するとされているため、高温の温風を出すことができるドライヤーも布団のダニ対策として有効かもしれません。しかしドライヤーは本来髪の毛を乾かすためのものであり、ダニ対策グッズではないため効果の保証はないので注意しましょう。
またドライヤーの温風によって布団内部まで温まるかどうかは実証できないため、ダニが布団の内側や裏側に隠れてしまったら駆除は難しいかもしれません。
自宅やコインランドリーでの洗濯
布団を自宅やコインランドリーで洗濯することは、ダニの死骸やフンといったダニアレルゲンの除去に効果が期待できます。ダニアレルゲンは水に溶けやすいため、9割以上のダニアレルゲンを除去できるとされているようです。
ただし生きたダニを駆除するためには熱湯での洗濯が効果的だといわれており、自宅やコインランドリーでの洗濯では死滅させるのは難しいため気をつけましょう。
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ダニ対策を徹底して、安心して眠ろう
ダニ対策を行っていないと、気がつかないうちに布団がダニの温床になっている可能性があります。快適な睡眠環境を作るためにも、適切なダニ対策を怠らないようにしましょう。ダニ対策によって、ダニ刺されだけでなく、ダニが原因のさまざまなアレルギー症状を緩和させることができるかもしれませんよ。