産後のセックスレスを解消するための8つの掟!妻と夫の本音とは?
産後のセックスレスに悩む夫婦は少なくありません。セックスレスはいつまで続くのか、どうやって解消するのか気になりますね。妻が拒否する理由と夫が拒否する理由を体験談から探り、セックスレスの原因にせまります。そこからみえてくるセックスレス解消のための8つ掟とはどのようなものでしょうか。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
産後、セックスレスになった?
産後はホルモンバランス、体形、生活リズムなどが出産前と比べて大きく変わります。こうした変化が、夫婦の夜の営みに影を落としています。出産を機にセックスレスになり、二人目妊活に影響が出ているというような声も聞こえていますよ。
子どもはふたりいますが、一人目、二人目とも産後にセックスレスになりました。一人目のときは長く、二人目を妊娠するまで2年近くセックスレスでした。いつまでもこのままではいけないと思い意識して仲良しするようにして、妊娠することができました。
産後は会陰切開の傷に違和感が残り、痛いからと1年ほど拒否していました。子育ての疲れもあってその気になれず、気付くと前のセックスから3ヶ月~半年たっていることもよくあります。二人目が欲しいのですがなかなかうまくタイミングがとれません。
産後、セックスレスになる原因
ホルモンバランスの変化
妊娠中は妊娠を継続するために、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが多く分泌されています。しかし、産後はこれらのホルモンの分泌は急激に減少し、授乳のためにプロラクチンやオキシトシンの分泌が増加します。こうしたホルモンの大きな変動が、性欲の低下、疲労感の蓄積、不眠、イライラといった症状の出現にかかわっていると考えられています。
ホルモンバランスが乱れている状態は、産後しばらく続きます。産後はじめての排卵が起こるのは、授乳している人で34~256日、授乳していない人で25~72日の期間がかかります(※1)。妊娠前の状態までホルモンバランスが回復するには長い時間がかかることがわかりますね。
ストレスや身体の疲れ
産後はホルモンバランスの変化、子どもの夜泣き、授乳などで睡眠不足や睡眠の質の低下がみられます。赤ちゃんが生まれてうれしい反面、慣れない子育てと生活リズムの変化にとまどい、心身ともに疲れがたまった状態です。
そのような中で夫が子育てはわからないからと丸投げだったり、仕事を理由に非協力的だったりすると、夫への評価は下がります。夫の役割に期待できないストレスが夫に対する嫌悪感や性的な魅力の低下につながり、セックスレスに発展することが多いようです。
セックスすること自体が怖い
帝王切開や会陰切開の傷は通常1ヶ月健診までに回復し、その後は夫婦の夜の営みも再開して良いということになっています。しかし実際は半年から1年たっても傷跡の痛みや違和感が残り、行為自体が苦痛に感じられることは少なくありません。
また、産後にエストロゲンが減少しているあいだは腟が乾燥しやすくなっています。そのため、濡れないことが悩みとなっているケースもあります。一度はセックスに応じるものの「痛い」「濡れない」ことが気になり、だんだんとセックスから遠ざかってしまうのです。
子どものことが気になる
セックスは夫との大切なコミュニケーションのひとつではありますが、子どもの存在が気になってセックスに集中できないことも、セックスレスになる理由のひとつです。
子どもが横で寝ていると母親のスイッチが入ってしまいその気になれなかったり、前戯をする余裕もなくあわただしく挿入して終わったりと、産後のセックスはムードもなにもありません。行為の途中で子どもが起きてしまえばそこで中断せざるをえず、「それならばあえてする必要もない」とセックスレスへの扉が開くのです。
相手を性的な対象として見られなくなる
子どもが生まれると夫は妻に対して、妻は夫に対して男女の役割よりも親としての役割を求めるようになります。家族としての位置づけが強くなり、性的な対象としてみられなくなることもセックスレスの要因になります。
特に男性は、妻が立ち合い出産で苦しむ姿や、育児に奮闘する様子に触れ、気持ちに変化が生じることもあるようです。女性からしてみれば「優雅にはふるまっていられない状況でそんなことをいわれても」と驚きをかくせませんが、男性にとってみれば理想と現実の格差が大きい事柄なのです。
身体のラインが気になる
年を重ねると肌の張りや腰回りの肉付きは変わってくるものですが、産後はお腹や胸のたるみが特に気になりますね。セックスレスの人の中には、変わってしまった自分の体形に自信が持てず、セックスを拒否してしまうケースもみられます。ほかにも腟のゆるみや加齢に伴う体臭の変化もセックスを避けたい理由にあげられます。
「なんとなく」ということも
1ヶ月以上セックスがない状態をセックスレスといいますが、出産後特に理由もなく、セックスを再開していない夫婦も見受けられます。夫婦のコミュニケーションが円滑で、家族が一緒にいられることに精神的な満足感があると、この傾向が強いようです。
産後のセックスを拒否する方・される方の本音
産後のセックスに対する思いは人によってさまざまで、「これまでのようにセックスしたい」という人もいれば「セックスしたくない」という人もいます。ここでは、ままのて編集部に寄せられた体験談の中から、セックスを拒否する妻(夫)、拒否される妻(夫)、それぞれの本音をほんの一部ですがご紹介します。
拒否する妻の本音
セックスは正直、面倒くさいです。子どもが起きないように気をつかうし、そのあとに子どもを抱っこすることを考えると、セックスしたまま寝落ちもできません。セックスする時間、行為後のことを考えると子どもと一緒に寝ていたいです。
夫は子どもの世話を途中で無理だと投げ出します。父親としても夫としても頼りなくて、自分ひとりで子育てをしているみたいです。心のつながりがなくて、セックスのときに男性を感じません。父親としての頼りがいがあるところをみせてほしいです。
夫はあまり避妊に協力的ではありません。「夫婦なんだし避妊は必要ない」と考えているようです。しかし、私は子どものお世話で手いっぱいです。時期が来たら仕事にも復帰したいし、次の子はまだ考えられません。毎回避妊でもめるので、セックス自体を躊躇してしまいます。
拒否される妻の本音
夫も私も歳を重ねて、若いころほどセックスに興奮しなくなっていました。夫が酔ってセックスしたときに、途中で精力がつきてしまってからは頻度ががくんと減り、いまや1年以上セックスレスです。夫も自分に自信がないのかもしれません。もういいかな、という感じです。
次の子が欲しいから私はセックスしたいのですが、夫はその気になりません。私から誘うことや、排卵日だからセックスしようという義務的なのが嫌なのだと思います。セックスをにおわせると「女性から誘ってくるのは怖い」「寝かせてくれ」と不機嫌になり、私から声をかけられません。
拒否する夫の本音
子育てに大変なのはわかります。しかし常にイライラした様子なので、妻にどう話しかけたら良いのか悩みます。普段がそんな調子だと、セックスなんて考えられません。
セックスは自分ひとりでするものではありません。しかし、仕事で疲れていると相手のことを考える心の余裕がないのです。身体がきついというのもありますが、とにかくセックスが面倒です。スキンシップもプレッシャーです。
おもちゃや洗濯物がそのままだったり、寝具も朝起きたままだったりと、家が雑然としすぎて気持ちが落ち着かずセックスする気になりません。本音をいうと、妻の身なりももう少し気遣ってほしいです。最近は部屋着しかみていないので女性を感じられないです。
拒否される夫の本音
妻の「今日は無理」のひと言がこたえます。気にせずに次も誘えば良いのかもしれませんが、何度も断られることが続くと気持ちが萎えます。近づくと警戒されるのがわかるので、最近は誘うこともなくなりました。
妻は、私が近づくことすら嫌がります。たまに「私がここにいる意味はなんだろう」と切なくなります。いっそのこと、浮気や離婚ができれば楽なのにと頭をよぎります。時間が過ぎれば解決するのでしょうか。
産後のセックスレス解消のための8つの掟!
掟1.セックスを目的にしないスキンシップを
ハグやキスなどのスキンシップは、相手を受け入れているというサインでもあります。しかし、セックスを感じさせてしまうと壁を作る原因にもなるので要注意です。まずは肩や腰のマッサージなどで、お互いの気持ちを近づけることからはじめましょう。くすぐりあいなどのじゃれあいも楽しいものですよ。
掟2.断るときはきちんと理由をいう
ただひと言「無理」というのではなく、理由をしっかり説明すると相手は安心します。セックスできない理由に対し、一緒に解決策をみつけられる話し方で次につなげてみましょう。
夫婦とはいえ、相手の考えていることはわかりません。「察してほしい」というのは難しいものです。希望がもてない断り方は、夫婦仲の冷え込みを助長してしまうかもしれませんよ。
掟3.夫婦で一緒に寝る
次の日の仕事に支障がでないようにと、夫だけ別室で寝ているという家庭は多いようです。そうなると、必然的に夜の夫婦の時間は減っていきます。毎日一緒に寝るのが難しくても、夫が寝るときは一緒に布団に入る、寝る前にお休みのキスをするなど布団の中でのふれあいを意識してみましょう。
子どもがある程度大きくなったら、旅行に出かけるのもひとつの手です。家事から離れ、寝室をともにすれば新鮮な気持ちが蘇るかもしれません。
掟4.たまには子ども抜きの時間を作る
子どもが生まれると、夫婦ふたりきりの時間を作るのはなかなか難しいものですが、保育園に預けたりお互いの両親を頼ったりしてふたりだけの時間を作って出かけてみましょう。映画やドライブなど、ふたりで時間や空間を共有すると、お互いの距離感が縮まるかもしれませんよ。子どもを預けるのが難しければ、おでかけの際に手をつないでみるのもおすすめです。
掟5.自分に自信が持てる工夫を
「体形が崩れてきた」「下着が魅力的ではない」「身体のにおいが気になる」など、自分に自信が持てない理由はありますか。もしも思い当たることがあれば、一つひとつ対策を考えて、少しずつで良いので行動に移してみましょう。
ストレッチや軽い運動で身体を引き締める、プチプラでもデザインが良い下着を身につける、石鹸やシャンプーを変えてみるといったことで、気持ちが前向きになりますよ。
掟6.家族の未来について話し合う
セックスは夫婦の絆を深める行為であるのはもちろん、新しい家族を迎え入れるために必要な行為です。子どもができる可能性がセックスの先にある以上、今後の仕事や子どもの教育に関する考え方をすり合わせておくことが大切です。心配を取り除いて、セックスを前向きにとらえられると良いですね。
掟7.整理整頓と身だしなみを気にかける
部屋が雑然としていたり、身なりが整っていなかったりすると、少しずつ気持ちもすさんできます。子どものお世話で時間が取れない分、収納グッズや家事のツールを活用して家事を効率よく進められるように工夫してみましょう。
部屋着やちょっとしたおでかけ着はシンプルでもきれいにみせられようにしたいですね。ユニクロや無印良品のファッションアイテムは、サイズ展開が豊富で産後の体形にもあうのでおすすめです。
掟8.完璧なセックスを求めない
産後のセックスは身体面、精神面ともに妊娠前と同じようにはいきません。射精やオーガズムが最終目的ではなく、人肌のぬくもりを感じることが大切です。授乳中で胸にさわられるのが不快なときは、ブラジャーをつけたままの方が落ち着きます。腟の乾燥で濡れないという心配があれば、潤滑ゼリーを使うのも良いでしょう。
子どもが起きたときのために、さっと身に着けられるガウンや前開きのロングワンピ―スを用意しておくのもおすすめです。産後のセックスは中断することもあると理解して、スキンシップを楽しみたいですね。
産後のセックスレスはあせらず向き合おう
産後の身体の変化、生活の変化は男性にとっても女性にとってもダイナミックなものです。妊娠している10ヶ月のあいだに親になる準備を進めているとはいえ、想像の域を超えていることもあるでしょう。産後に夫婦の関係が大きく変化するのは、ある程度仕方がないことなのかもしれませんね。
セックスレスはときに自分の存在意義を否定されたような気持ちにもなりますが、セックスだけで夫婦の絆や愛情を推し量ることはできません。焦らずにじっくりと相手を理解していくことから始めましょう。