産後は妊娠しやすい?年子のメリットとデメリット、産後の妊娠兆候もご紹介!

「産後は妊娠しやすい」といわれていますが、産後1年で妊娠出産する年子育児は、ママの負担も大きいものです。しかし、高齢出産や次の出産を軽くしたいという理由で、年子の妊娠を考えているママもいることでしょう。今回は、年子を妊娠するメリットとデメリットと、産後や授乳中の妊娠の兆候についてご紹介します。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 産後の生理の再開はいつから?
  2. 産後は妊娠しやすい?
  3. 授乳中でも妊娠できる?
  4. 年子のメリットとデメリット、コツ
  5. 産後の妊娠の兆候とは?
  6. 産後の妊娠に関する体験談
  7. 年子の妊娠、育児はパートナーとの協力と理解が大事
  8. 産後の妊娠の関連記事はこちら

産後の生理の再開はいつから?

産後とは出産後1年のことを指し、出産で傷んだ身体を回復させる大切な時期です。産後は授乳をすることで、排卵が起こりにくくなります。母乳育児の人は半年から1年程度、ミルク育児の人は2ヶ月から半年程度で生理が再開することが多いようです。

生理の再開時期は個人差が大きいものですが、産後は1年くらい生理がこない人が多いようです。また、女性の生理はストレスや生活環境の影響を多く受けるので、育児ストレスや生活の乱れなどにより、産後1年以上たっても生理が再開しないこともあります。

断乳の状況によっても生理の再開時期は異なりますが、産後2年以上生理がない場合は、病院に相談してみると良いでしょう。

産後の生理不順の原因と改善法7選!妊娠の可能性も?

産後は妊娠しやすい?

赤ちゃんを出産した後のママの身体は排卵が止まり、少しの期間妊娠しにくい身体になっています。母乳育児をすることによってプロラクチンというホルモンが分泌されますが、このプロラクチンは、排卵・生理を止める効果を持っています。育児が落ち着くまでは妊娠しないように、身体が調節しているのでしょうね。

母乳育児中は妊娠しにくいとはいえ、妊娠する可能性はゼロではありません。次の子どもを予定していない場合は、避妊は忘れないようにしましょう。母乳育児に比べて、ミルク育児の人は比較的早めに生理が再開するようです。

産後は産道が柔らかくなっているので、年子にすると次の出産が比較的楽になるともいわれていますが、医学的な根拠はありません。

授乳中でも妊娠できる?

よく「おっぱいをあげていると生理がこないし妊娠しない」と聞きますが、実はそうでもないのです。プロラクチンの分泌量やママの体質に個人差はありますが、授乳中でも生理が始まる人もいますし、排卵が再開すれば妊娠することは可能です。

生理を確認したら排卵が再開されている可能性があるのはわかりやすいのですが、生理が再開される前にも妊娠する可能性もあります。産後はじめての排卵と性交渉とのタイミングがたまたま合えば、生理再開前に妊娠することもあり得るのです。

産後の子宮は大きなダメージを受けているので、できれば産後半年以上(帝王切開の場合は1年以上)期間をあけて妊娠することが好ましいとされています。

年子のメリットとデメリット、コツ

年子の妊娠や育児は大変というイメージがありますが、メリットもたくさんありますよ。ここでは、年子のメリット・デメリットをご紹介します。

年子のメリット

まだ上の子が赤ちゃんのうちに赤ちゃんが産まれるわけですから、上の子の赤ちゃん返りが少なくて済みます。2歳や3歳差になるとイヤイヤ期や自我の芽生えがあるので、ママを取られたという気持ちになってしまいますが、年子なら比較的産後のママの精神面が楽になるようです。

また、つわりがある場合も、まだ0歳の赤ちゃんは家の中で過ごすことが多い時期に終わるので、負担も少なく済みます。

年子の場合は、保育園に入りやすいというメリットがあります。保育園や幼稚園の補助金を多めにもらえたり、兄弟の割引が適用されたりする場合もあり、金銭面でもちょっとお得になります。お仕事をしているママは育児休暇を2人まとめて終わらせることができるため、社会復帰を早めにすることもできるでしょう。

長期的にみると、子育ての大変な時期が一気に終わるというメリットもありますね。

年子のデメリット

子育てが一気に終わると先ほど書きましたが、その期間は怒涛の忙しさを覚悟しておかないといけません。赤ちゃんを一気に2人育てるということで、乳幼児期のママの心身の負担はとても大きくなります。ママの取り合いもします、夜泣きをする子なら、何日も眠れない夜が続きます。食事や着替えなどのお世話も2人分です。

入園や入学も毎年のように来ることや、乳幼児期のおむつやおしりふきなどの消耗も大量になるので、経済的にも大変になるかもしれません。

年子が欲しい人の妊活のコツ

産後の排卵が再開されないことには、年子の妊娠はできません。年子を狙って妊娠を計画している場合は、排卵を起こしやすくするために、早めに卒乳をすると良いでしょう。

基礎体温を測って自分の身体について把握しておくことも、妊娠には大切です。産後はホルモンバランスも乱れやすく、生活リズムも狂いがちです。育児をしながら妊活をするのは大変なことでしょうが、妊娠しやすい身体になるよう、心身を整える努力も大切ですよ。

産後の妊娠の兆候とは?

育児に忙しい時期ですが、ママの身体の変化や体調も気にしておいたほうが良いでしょう。「産後だから疲れているのかな」と体調不良を見過ごしていたら、実は妊娠していたということもよくある話なのです。

母乳が出にくいこと

ママの体質により大きく変わりますが、妊娠して母乳が出にくくなったと感じる人もいるようです。妊娠で母乳の味が変わり、赤ちゃんが飲まなくなることもありますし、妊娠に向けてホルモンバランスが変化し、母乳が出にくくなることがあるようですが、妊娠しても母乳が出る人もいるようです。

授乳中に乳首や下腹部に痛み

授乳中でも妊娠する可能性があります。おっぱいを飲ませるときに痛みや違和感があったり、授乳による子宮の刺激で下腹部に痛みを感じたりすることで、妊娠に気が付く場合があります。

妊娠中に授乳すると、お腹が張りやすくなるのではと気になる方もいるかもしれませんね。授乳で子宮収縮が起こることはありますが、妊娠中にお腹が張りやすいこととは関係がありません。

吐き気や頭痛などつわりの症状

眠くて仕方ないのは育児疲れだと思っていたら、実は妊娠していたという話をきいたことがあります。その他に、吐き気や頭痛などつわりの症状で妊娠に気が付くことがあります。産後は育児疲れやホルモンバランスの崩れから体調が崩れやすいものですが、自分の身体を後回しにせず、変化があれば病院を受診するようにしてくださいね。

産後の妊娠に関する体験談

筆者は完全母乳育児だったのと、何十年も生理不順だったこともあり、生理再開は産後2年かかりました。2人目の妊娠は産後初めての排卵のタイミングと重なり、生理が始まる前に妊娠しました。まさか妊娠の可能性があるとは思っていなかったため、びっくりしました。3人目の妊娠は、1回目の生理の後でした。2年もたっているので産後とは言わないかもしれませんが、身体が妊娠しやすくなっていたのだろうと思います。

ちなみに筆者は3人の子どもを産んで、下の2人の妊娠中は、妊娠しながらも授乳をして過ごし、産後もタンデム授乳(2人の子どもを同時に授乳すること)をしていました。ママの体質によるでしょうが、授乳していても妊娠しますし、妊娠中も授乳し続けることは可能です。

もうひとつ、年子で出産し、生理再開前に妊娠した筆者の友人の話です。産後なので生理がないものだと思っていたら、周りから太ったねと言われるようになり、ストレスによる体調不良だと思い病院に行ったら「妊娠7ヶ月です」と言われたという人もいましたよ。

年子の妊娠、育児はパートナーとの協力と理解が大事

赤ちゃんは授かりものだとはいえ、妊娠の計画はしっかりしておいたほうが良いでしょう。産後すぐに妊活に入ろうという場合は、ミルク育児に切り替えて排卵を起こしやすくすることが妊娠への近道であると言えます。反対に少し間をあけて兄弟を作りたいと思っている人は、産後は妊娠しやすい体質になっているので、避妊をしっかりすることが必要です。

年子は、子育てが一気に終わり、ママが早くに1人の時間を持てるという良さもありますが、乳幼児期の負担は想像を絶する大変さがあります。そのため、年子妊娠は、パートナーの協力がとても大事になってきます。それも踏まえて、よく相談し、妊娠のタイミングを決めていきましょうね。

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