産褥ニッパーおすすめ13選！産後いつから使える？ウエストニッパーとの違いは？｜助産師監修

産褥ニッパーは産後に使えるリフォームインナーで、お腹や骨盤の一部をサポートして、体形を戻すのを助けるために使います。ウェストから骨盤の一部を覆うタイプが多く、棒製のプラスチックでできたボーンや布の強度を増すためのあて布を使い、骨盤周りをやさしく支えます。

産後のリフォームは時期を見ながら行います。体調や体形にあわせ、骨盤ベルト、骨盤ガードル、ウエストニッパーなどのリフォームインナーを使い分けましょう。トコちゃんベルトのように産前から産後まで使えるものもありますよ。

骨盤関節は妊娠・出産を通じ、「リラキシン」というホルモンの影響で靭帯や筋肉が緩んだ状態です。また、産後は赤ちゃんのお世話で良い姿勢が保ちにくくなります。産褥ニッパーはウェスト部分から下腹部にかけて保護することで、正しい姿勢が保ちやすくなり、妊娠・出産で緩んだ骨盤関節の回復をサポートすることにつながるでしょう。

骨盤が緩んだままだと、恥骨痛、腰痛、肩こりといった痛みや、尿漏れ、血行不良といった不調が生じやすくなります。また、姿勢の乱れから骨盤が歪みやすくなり、お腹がぽっこりしたり体形の戻りが遅くなったりします。良い姿勢を保つことは、身体の不調やボディラインを整えることにつながりますよ。

産褥ニッパーは、かつては産院の入院準備品のリストに含まれ、産後の処置の一環として使われることが一般的でした。ただし、お腹を締め付けすぎることで、子宮脱や血行不良のリスクもあるため、現在は産後すぐに使うことはあまり推奨されなくなっています。入院準備品に含まれていないときは、巻いてもよいか医師や看護師に許可を得ると安心です。


いつからいつまで装着するかはママの体調によって異なります。退院してから着け始める人も多いですが、帝王切開や会陰切開の傷が痛むときや体調がすぐれないときは1ヶ月健診のときに、産褥ニッパーを使っても良いかどうかを医師に確認しましょう。

産褥ニッパーは産後の身体をやさしくサポートするのに対し、ウエストニッパーはボディラインを整えるために使用します。産褥ニッパーよりも引き締める力が強いので、1ヶ月健診以降に体調が落ち着くのを待って使うようにしましょう。

骨盤の一部もサポートする産褥ニッパーとは違い、ウエストニッパーがカバーするのは主にウエスト部分です。締め付け過ぎると下腹のたるみや子宮脱の原因になるといわれているため注意が必要です。

犬印本舗は産後の身体の回復を3ステップに分けて、それぞれの時期に適したリフォームインナーを提案しています。ステップ1は産後の身体の回復期。出産後すぐから使える「産後すぐニッパー」で、お腹とお尻をケアします。特許を取得したフロントクロス構造のベルトが、産後の身体をしっかりサポートしてくれますよ。

犬印本舗の3ステップリフォームのステップ2は、リフォーム開始期。前後に取り付けられた4本のボーンとウエスト部分のパワーネットで、ウエスト周りをしっかり支えます。上下2枚のパネルはワンタッチでサイズ調節が可能なので、身体にぴったりフィットしますよ。産後のやわらかい脂肪を移動し、身体のラインを整えていきます。

産後1ヶ月頃になると悪露が落ち着いてくるので、本格的な美ボディづくりを始めましょう。オールインワンガードルは3段階に分かれたベルトでニッパー、骨盤ベルト、ガードルの3役をこなします。

締め加減も自由に変えられるので、身体をしっかり整えます。中央部分にはファスナーが付いているので、着脱も手軽です。お腹、ヒップ、太もも、骨盤のトータルケアにおすすめです。

さらしのようにお腹を保護しながら、さらしよりも着脱が簡単なリフォームサポーターです。産後すぐから使え、寝ているあいだも着用可能なので、昼は産褥ニッパー、夜はサポーターと使い分けても良さそうです。産後の冷え対策にも重宝しますよ。

骨盤サポーターと骨盤ニッパーがセットになった産後すぐセットです。サポーターのみ、ニッパーのみの使用も可能で、身体の回復に合わせて自由に使い分けができますよ。ニッパーはベルトが二段式になっており、フィット感を手軽に調整できるのがうれしいですね。

人気のマタニティ雑誌で紹介されたこともある、ローズマダムのおしゃれなウエストニッパーです。就寝時にも無理なく着用できるので、寝ている間にケアできる優れものです。カラーはピンク・ブラック・ネイビー・グレーがあります。

産後すぐから使えるソフトシェイプサポーターと骨盤ニッパーのセットです。腰を支えるニッパーと、お腹周りをやさしく引き締めるサポーターが、産後の身体の回復を助けます。ニッパーはウエスト部と下腹部の上下二段階のパネルになっているので、締め付け具合が自在に調節できます。

助産師とママの声から生まれたウエストニッパーは、フロントのパネルが上下二段、さらに内側と外側の二重構造となっており、サイズを微細に調整できます。背部と脇に合わせて6本のボーンが入り、身体を適度に引き締めてくれますよ。通気性・伸縮性にすぐれた素材なので、着け心地も抜群です。

後ろからフロントにぐるりと回して着用します。背中と脇には4本のボーンが入り、後ろからボディラインをきれいに整えてくれますよ。骨盤ベルトと一緒に着用することで、骨盤の安定を助けます。

公益社団法人「日本助産師会」とワコールの「人間科学研究所」の共同開発で生まれた骨盤ベルトは、産後に緩みやすい仙骨関節、大転子、恥骨結合を環状にサポート。背部はY字構造でヒップをはさみこみ、ずれにくい構造になっています。ウエストシェイパーとのダブル使いで、産後の骨盤からウエストまでのケアはおまかせです。

骨盤ベルトの代表格ともいえるトコちゃんベルトですが、実は産褥ニッパーとしての役割も果たします。産婦人科の入院準備品リストには、産褥ニッパーの代用品としてあげられていることもありますよ。

後ろから前に骨盤を引き締めるトコちゃんベルト2は、トコちゃんベルトの中でもスタンダードなタイプです。恥骨付近に痛みがある人は、トコちゃんベルト1がおすすめです。購入の際はトコちゃんベルトと腹巻きの適したサイズの組み合わせをお選びください。

アメジストはマタニティ用品、ベビー用品、メディカル用品などを数多く取り扱い、安全性と品質には定評があるブランドです。ママ色ニッパーは腹部にあたる部分がパイル地になっており、産後のママのお腹をやさしく保護します。帝王切開後のケアにもおすすめです。

3本のフロントベルトに骨盤を支える機能、お腹を支える機能、身体をやさしく包む機能をもたせ、骨盤と子宮の回復をサポートしますよ。

一般的な開腹手術の創部の保護にも使われる腹帯だけあって、やわらか素材でやさしい肌触りが特長です。ワンタッチで着脱可能で、身体に負担がかかりません。伸縮性にもすぐれており、産後の身体にやさしくフィットしますよ。

産後すぐに使用するアイテムは、妊娠10ヶ月の体重が妊娠前からどれくらい増加しているかで判断します。体重増加が8kg未満であれば妊娠前と同じサイズ、体重増加が8kg以上11kg未満なら、妊娠前から1サイズ上のサイズを選びましょう。体重が11kg以上増えている場合は、2サイズ上が目安となります。

同じサイズでも、商品ごとに着用感が小さめだったり緩めだったりと特徴があるので、レビューを参考にすると安心です。

着ける位置は商品ごとに異なりますが、一般的な産褥ニッパーはウエストラインから骨盤の一部までをカバーするように装着します。足の骨の一番出っ張っている部分にニッパーの下辺を合わせるようにしましょう。背骨にニッパーの中心をしっかり合わせ、左右のバランスを整えることも大切です。

産後すぐから使える産褥ニッパーは締め付けが弱く、商品によっては帝王切開後でも使用が可能とされています。しかし、傷の戻りには個人差があるため、産褥ニッパーを産後はじめて使うときは医師と相談し許可を得ると安心です。

傷口に触れて痛いときは、ガーゼやタオルを当てるか、サポーターの上に巻いて傷口に触れないようにしましょう。痛みが強いときは、使用を控えます。ベルトの幅が広かったり、締め付けが緩めだったりする「腹部保護帯」や「腹帯」もおすすめです。レビューには「傷に響かず楽だ」という声がいくつか寄せられていますよ。

産褥ニッパーは寝ているあいだも着けられるよう身体にやさしい作りとなっていますが、必ずしも着けなくてはいけないというものではありません。着けていたほうが楽であれば着けたまま寝て、つらいときは外すようにしましょう。

前で開閉できるタイプなら、寝たままでも脱着が可能です。産後の体力が回復していないときは、看護師や助産師が装着してくれることもありますよ。

産褥ニッパーは産後のケアのなかでも初期の段階で使われるアイテムです。正しい姿勢を保ちやすく、変化が大きいウェスト部分のケアに適しているので、ママたちの強い味方といえるかもしれません。

しかし、産後の身体は体力の消耗や筋肉の疲労が激しいものです。焦らず段階を踏んで産後の身体をケアしていきましょう。産褥ニッパーを卒業したら、ウエストニッパーや骨盤ガードルを使って、美しいボディラインの回復を目指したいですね。