【編集部調査】産後、パパがやってくれて嬉しかったこと!先輩ママのリアルな声&ワーク・ライフ・バランスの取り方を紹介

2021年6月に育児・介護休業法が改正されました。男性の育児休業取得が注目される中、ままのてTwitterで「産後、パパがすすんでやってくれて嬉しかったこと」のアンケートを実施。調査結果とパパのワーク・ライフ・バランスの在り方について助産師監修で紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 産後のママの心身の状態は?
  2. 先輩ママの生声!産後にパパがやってくれて嬉しかったこと
  3. 産後のパパの役割は?
  4. パパのワーク・ライフ・バランスの取り方は?
  5. 思いやりの気持ちをもってふたりで育児と家事に取り組もう
  6. あわせて読みたい

産後のママの心身の状態は?

心身ともに不調を覚えやすい

赤ちゃんがお腹の中にいる約10ヶ月のあいだ、ママの身体は妊娠前と比べて大きく変化しています。大きくなった子宮や緩んだ骨盤周囲の筋肉は産後6~8週間ほどかけ徐々に回復していきますが、その一方で、身体の中では母乳をだすためのホルモンが分泌されるようになります。

出産を経てもすぐに元の状態へ戻るわけではなく、妊娠期とは異なる変化が起こるのです。さらに、産後はママの生活環境も大きく変化します。まとまった睡眠や休息が取りづらく、抱っこや頻回な授乳により身体的な疲労がたまりやすくなります。また、慣れない育児への不安から、心の不調を覚えやすい時期でもあります。

産後うつや産後クライシスになる可能性も

疲れやストレスを抱える状態が続くのは、ママにとっても家族にとっても好ましいことではありません。産後うつや産後クライシスを予防する意味でも、産後のママはできるだけ心身を休めることが重要です。

そのために望まれるのが、パパや周囲の方のサポートです。まずはパパが敏感になっているママの気持ちに寄り添いながら、二人三脚で家事や育児に取り組んでいくことができると良いですね。

先輩ママの生声!産後にパパがやってくれて嬉しかったこと

※ままのて公式Twitter 投票機能 359票 2021年11月25日〜12月2日

アンケート結果

1位ママの自由な時間を作ってくれる39.8%
2位赤ちゃんのお世話(おむつ替え、お風呂など)32%
3位掃除・洗濯・お風呂洗い15.6%
4位食事の買い物や準備12.5%

ままのて公式Twitterでは随時ママやパパに向けたアンケートを実施しています。今回は「産後パパがやってくれたことで嬉しかったこと」、または「やって欲しいこと」をテーマに投票を呼びかけました。

アンケートの結果1位となったのは「ママの自由な時間を作ってくれる」の39.8%でした。続いて「赤ちゃんのお世話(おむつ替え、お風呂など)」が32%、3位は「掃除・洗濯・お風呂洗い」の15.6%、4位は「食事の買い物や準備」の12.5%という結果となりました。

※ままのて公式Twitter 投票機能 359票 2021年11月25日〜12月2日

1位 ママの自由な時間を作ってくれる

アンケートで第1位に選ばれたのは「ママの自由な時間を作ってくれる」ことでした。赤ちゃんのお世話をしていると、自分のことはどうしても後回しになってしまうことが多いですよね。ご飯をゆっくり食べることが難しい日もあるかもしれません。

パパが家にいる時間は、意識してママひとりの時間を作ってみてはいかがでしょうか。仮眠をとったりゆっくりご飯を食べたりするだけで、身体と心のこわばりがほぐれていきますよ。慣れてきたら、ママひとりでの外出にチャレンジするのも良いですね。

ママの自由時間には、パパと子どもの親密な時間を作るという側面もあります。パパと子どもが触れ合う時間が増えれば、赤ちゃんとの絆も深まりますよ。

2位 赤ちゃんのお世話(おむつ替え、お風呂など)

第2位はおむつ替えやお風呂などの「赤ちゃんのお世話をする」ことでした。おむつ替え、着替え、お風呂、授乳、昼寝と夜の寝かしつけなど、赤ちゃんのお世話はまるでエンドレスです。ここでパパのサポートがあれば、ママの気力や体力は回復しやすくなりますね。

パパが育児に不慣れなうちは、ママからパパにやって欲しいことや赤ちゃんが求めていることを伝えてみましょう。赤ちゃんと触れ合う時間が増えてくれば、何をしたら良いか自然とわかるようになります。

理想は「おむつを変えて」「お風呂に入れて」とママからお願いしなくても、「今からパパがやるから大丈夫だよ」とパパが自分から動いてくれると嬉しいですよね。ふたりで一緒に楽しみながら赤ちゃんのお世話をしていきましょう。

3位 掃除、洗濯、お風呂洗い

第3位には掃除、洗濯、お風呂洗いの比較的体力が必要な家事がランクインしました。産後のママは腰痛、股関節痛、腱鞘炎など身体の痛みが起こりやすくなっています。

こうした痛みを抱えながら家事をするのは大変です。そんなときにパパの力強いアシストがあれば気持ちがふっとやわらぎ、ママの身体を休めることもできるでしょう。掃除場所の分担を決めておくとスムーズかもしれませんよ。

4位 食事の買い物や準備

やってくれて嬉しいことの第4位は、「食事の買い物や準備」という結果でした。食事の準備は家事の中でも手間と時間のかかる作業です。準備中に赤ちゃんが泣いてしまうこともしばしばで、そのたびに調理を中断したり抱っこしたりしなければなりません。

このような中でパパの食事だけでも自分で準備してくれれば、ママの負担はだいぶ軽減されます。夜中の授乳や夜泣きで睡眠不足なママの代わりに、朝食はパパが作るというのもおすすめです。休日に作り置きした料理を温めなおしたり簡単に調理できるミールキットを使ったりすると、調理の手間と時間が省けますよ。

買い物もパパに任せたいことのひとつです。今はネットスーパーが充実しているとはいえ、配達地域や時間によっては必要なものがすぐに手に入らないこともあります。赤ちゃん連れでは身軽に動くことが難しいため、パパのフットワークが軽いと助かりますね。

産後のパパの役割は?

家事や育児のサポートはもちろん大切ですが、仕事などで日中の時間がとりづらいこともあるでしょう。そのようなときは、夫婦ふたりで語らう時間を持つように心がけてみてはいかがでしょうか。

産後のママは、大人と語り合う時間が限られています。パパが「今日はどうだった?」などと話しかけて、話を聞いてくれたり気持ちに共感してくれたりするだけでも、気持ちが満たされることもあります。感謝の気持ちやねぎらいの気持ちを言葉でママに伝えられるとさらに良いですね。

ほかにも出生届や健康保険の手続きなど、届出が必要な出産関連書類の作成やお祝いのお返しといった事務的な手続きもパパが担当しやすい作業です。最近では健診の予約・付き添いをパパが担当している家庭も多くみかけますよ。

パパのワーク・ライフ・バランスの取り方は?

仕事が休みの日は家族を優先する

日本労働組合総連合会が行った調査によると、仕事がある日にパパが行っている育児は「子どものお風呂」がもっとも高い割合でしたが、それでも48.4%と半数以下にとどまっているのが現状です(※1)。

育児の比重はママに偏ってしまうところが多く(※2)、家族の一員としてパパが育児に参加するためには、日ごろから時間の使い方を変えていく必要があります。

パパの予定はママと赤ちゃんの予定ともすり合わせ、仕事が休みの日は子どもとの触れ合いや家族の都合を優先してみると良いかもしれません。子どもやママの体調不良など、イレギュラーなことにも対応できるよう準備することも大切です。

会社の制度を利用する

パパが仕事と育児を両立するためには、時間のやりくりが大きなテーマとなります。2021年6月に改正された育児・介護休業法では、男性が育児休業を取得しやすいように、企業へ環境を整備するよう求めています。

育児休暇は原則として1歳になるまでの子どもを育てる男女従業員が利用できる制度です(※3)。2020年10月に厚生労働省が発表した男性の育休取得率は12.65%と低い水準ながらも過去最高値を記録しました(※4)。

2022年10月には育児休暇とは別に出生後8週間以内に最大4週間まで休みを取得できる産後パパ育休の制度が創設されています。

法改正による体制整備や社会的な気運の高まりを受け、男性の育児休暇取得は今後ますます拡大すると期待されます。会社の制度を上手に利用して、パパも育児に参加する時間を増やしていきたいですね。

専門のサービスを利用する

サポートの手が足りないときは、専門のサービスを利用するのもひとつの方法です。自治体では、助産師・保健師・看護師による専門的なサポートを提供しています。

子育てをサポートする訓練を受けた産後ケアリストや産後ドゥーラといった民間のサービスはママやパパのニーズに柔軟に対応しています。サービスの内容は団体によって異なりますが、パパが子どもの面倒を見ているあいだに、ママのカウンセリングや家事の代行を依頼することも可能です。

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思いやりの気持ちをもってふたりで育児と家事に取り組もう

アンケートの結果をみると、家事・育児といった具体的なサポートから時間を作るというメンタル面のケアまで、産後のママは幅広いサポートを求めていることがわかります。

きょうだいがいたりママの仕事の有無であったりと、家庭の事情によって必要なサポートの項目は変わってくることでしょう。ママとパパが意見を出し合いながら、お互いに感謝と思いやりの気持ちをもって、より良い家族の在り方を探してくださいね。

※この記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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