【お悩み解決】産後のメンタルケアに必要なことは?妊娠中に夫婦でできること 河西景翔#17
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第17弾をお送りします。妊娠中は赤ちゃんが生まれるのが待ち遠しい反面、産後の生活や赤ちゃんのお世話に不安がありますよね。妊娠中に夫婦でできることや話し合っておくことはあるのでしょうか。産前産後のメンタルケアなど、夫婦の不安に答えてくださいました。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
こんにちは。河西です。今回は、産前産後のメンタルケアについてお話させていただきます。
子どもの命が身体に宿った瞬間から、多くのママたちは「赤ちゃんは無事に生まれてくるのか?」「パパは育児を助けてくれるのか…」などさまざまな悩みを抱える方がほとんどです。身体も環境も大きく変化するのですから、不安になるのは当たり前ですよね。
今回は、そんなお悩みに対して私なりの考えをお答えします。
河西景翔先生へのお悩み
現在、妊娠6ヶ月です。
赤ちゃんが無事に生まれてくるのが第一と考えていますが、どうしても産後の生活が不安です。夫婦で話し合っておいたほうが良いことなどありますか?
赤ちゃんを迎える前に大切なこととは?
お腹の中で赤ちゃんを育てる期間は、わずか10ヶ月。だいたい3ヶ月目くらいで妊娠が判明する方がほとんどですが、それから出産まで産後の準備をしても7ヶ月程度しかありません。
産後の生活のプラン作りが大切
産後のママの身体は、どのような出産方法でもかなりの負担がかかっています。産後のママの生活を支えるためにも、家族の理解や協力は欠かせません。
妊娠中にしておかなければならないのは、産後生活のプランづくりです。赤ちゃんのお世話や家事の分担などを産前からしっかり考えておくことが大切です。
男性にも女性の身体のメカニズムを知ってもらう
特に男性は「産後鬱」という産後のトラブルを知る人は少ないのではないでしょうか。
産後の身体のメカニズムなどを男性が知っているだけでも、産後の過ごし方は変わってきます。言葉や感情だけでは伝わりにくいので、男性自身にも産前産後の女性の身体についてきちんと学んでもらうことが大切です。
ワークショップに積極的に参加しよう
男性が女性の産後を知るためにも、さまざまな場所で行われている「プレママ・プレパパ」向けのワークショップが開催に参加してみましょう。私の周りでもワークショップに夫婦で参加してから、出産が楽しみになったという意見をよく聞きます。
実際に私も参加してみたところ、妊娠期〜出産後に起こりうる不安・不満・トラブルなどを助産師さんが事例を出して話をしてくれたり、パパ視点・ママ視点のズレの理解と解消の仕方を教えてくれたりと、子どもがいない人でも勉強になることがたくさんありました。
ワークショップで一番良いなぁ…と感じたのが、参加者の中で男性・女性で分かれて「不安や悩み」を話し合うコーナでした。
そこで出た話を先生が丁寧に聞き、プラスの方向へ導くように回答をしていたのですが、男性自身も赤ちゃんが誕生したときに自信を持って育児ができるよう感じていることが印象的でした。
ワークショップでは同じ悩みを抱えている人が多く、悩みが共感に変わり、そこからパパ友・ママ友へとつながっている方もたくさんいました。同じ悩みを夫婦だけでなく、いろいろな人と共感できることで、「自分だけじゃなかったんだ!」と広い視野で考えられます。こうした交流は非常に大切だと感じました。
オンラインでのワークショップや講座も徐々に増えているので、機会があればぜひ夫婦で参加してみてくださいね。
大切なのは「がんばらない」こと
私たちは何かにつけて「がんばろう!」と意気込みがちです。この「がんばろう!」がかえって負担になり精神を追い詰めることにつながります。大切な呪文は「マイペース」です。
自分自身をいたわってあげてください。鏡を見て「今日もお疲れ様」と声をかけたり、自分の身体を頭から足の爪先までさすったり…いたわることや大切にすることが、お腹の中にいる赤ちゃんにも良い成長を促します。
SOSを発信できる場所を作っておくことも大切です。
パートナーやママ友にも話せない悩みが出てくるかもしれません。そんなときにひとりで悩みを抱え込まず、自治体や民間のサービスを利用して悩みを吐き出すことも忘れずに。
パパになる男性へ
女性はお腹の中で赤ちゃんがすくすくと育っていると実感することで、親になる自覚が出てきます。しかし、男性は親になる自覚を持つことが難しいという話をよく聞きます。
私がセミナーで話しているのは、「自覚をするのは出産してからでも大丈夫。今はとにかく、不安を感じているママに寄り添いながら良き理解者となり、気持ちを受け止めてあげること。」と伝えています。
思うように育児ができないと「パタニティブルー」になる男性もいますが、パパにはパパなりにできることはたくさんあります。育児が平等にできなくても、そばで支え良き理解者でいることが、大切なことなのです。
家族が増えることは、楽しみの反面不安もいっぱいです。
一日一日を大切にして、頑張りすぎず気持ちをリラックスして赤ちゃんの誕生を楽しみにしたいですね。
※この記事は2020年6月時点の情報をもとに作成しています。
河西景翔先生による子育てのアドバイス動画はこちら!
YouTubeのままのてチャンネルでは、専門家の先生による育児に関するお役立ち情報を配信しています。河西先生の動画も好評配信中ですよ。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いたします。
絵本の読み聞かせ
赤ちゃんのあやし方
最先端の幼児教育
赤ちゃんの寝かしつけ方法
赤ちゃんとの関わり方
赤ちゃんのげっぷのさせ方
おむつ交換のコツ
河西景翔先生のコラム
著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!
ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。