【保育士お悩み解決】スマホが手放せない!子どもに動画やアプリを見せ続けて大丈夫? 河西景翔#14
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第14弾。子どもが、スマホの動画やアプリに夢中になって困っているという方も多いのではないでしょうか。おうち時間が増えると、どうしてもスマホに頼る時間が増えたという方も少なくありません。ここでは保育のプロが、スマホの使い方のお悩みを解決してくれました。
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目次
今回は、子育てに悩むママの悩みに答えていきます。
ぜひ皆様のお悩みにあわせて、参考にしてください。
ママからのお悩み
子どもがスマートフォンで動画を見るのが好きなのですが、このまま見せ続けて良いのか心配です。
河西景翔先生がお悩みを解決!
現代は、タブレット社会と言われていますね。
少し前までは、スマホやタブレットに対して警笛を鳴らすような記事が多かったですが、最近ではそのような記事も見なくなってきました。近年では、小学校からタブレットを使うオンライン授業が支流になりつつあるというのが背景にあるのかもしれません。
では本題ですが、スマホは子どもにとって良くないものでしょうか?
答えは「NO」と考えます。
要は、使いようによって良くも悪くもなります。
下記で、子どもにスマホを与えるときの注意点をお伝えします。
スマホだけでは学べないことがたくさんある
1日中スマホばかりを見ている子と、1日数時間はスマホ、他の時間は身体を動かしたり、ママやパパとふれあい遊びをしたりする子どもでは、身体や心の発達が変わってきます。
もちろん、スマホから学ぶことはたくさんあります。しかし、身体と心の基礎が育まれる乳幼児期は、スマホだけでは学べないことのほうが多いといえるでしょう。
子どもには年齢によって発達段階がある
昨今、子どもの体力が低下してきていると耳にしますが、その原因はスマホに問題があるのではと考えています。
子どもは、年齢によって発達段階があります。
・0歳は、ハイハイをして背筋を鍛える。
・1歳になれば、膝と腕を使い二足歩行ができるようになる。
・2歳になれば、全身を使った遊びを楽しむようになる。
・3歳からの幼児期になると、身体を動かすことで、情緒の安定を図れるようになる。
保育園に通っている子どもたちは、保育園にいるあいだスマホやタブレットで遊ぶということはありません。その点は安心ですが、おうちで子育てしているとどうでしょうか?
自宅で子育てする際にスマホばかりに頼ってしまうと、子どもの大切な身体の発達を奪われてしまうかもしれません。
子どもは「五感」を学ぶことも大切
「五感」と言われる感覚も、乳幼児期は大切にしていく必要があります。スマホからは「見る・聞く」はできても、「触れる・嗅ぐ・味覚」などの「五感」を学ぶことは残念ながらできません。
このようなことを大人が理解していれば、「スマホ」だけに頼ることがどうして良くないことかがわかりますよね。
子どもの「スマホ中毒」をやめさせるには?
スマホは無限大の娯楽です。大人にとっても、暇さえあればずーっと見続けてしまうものです。これは、一種の「中毒」と考えてください。
いきなりやめることで、子どもにとって相当なストレスがかかるので、少しずつ見る時間を減らすようにしましょう。減らしていくと同時に、スマホ以上に楽しめることを用意すると良いかもしれません。
スマホより夢中になる遊びの例をご紹介します。
先日2歳の子どもたちとスライムを作って遊んだのですが、子どもたちはその感触や無限大の遊びに喜び、1時間くらい遊んでいました。それを保護者の方に話すと、今度は家でもスライム遊びを取り入れたそうです。
しかも、ママがすごかったのは、少しアレンジをしたところです。ママ同士で、どのようなスライム遊びが楽しめるかを意見交換して、最終的にはビニールプールにスライムを作ってダイナミックに遊んだとか!(ビニールプールの案は、パパが考えたそうです)
子どもは同じ遊びだとあきてしまうので、ママたちのアレンジはさらなる子どもの才能を開花させます。
さらに、ママは下記のように話してくれました。
いつも「動画見せて!」と言っていた子どもが、スライムに夢中になったその日は、動画を見ずに興奮してたくさん遊んでくれました。私もとても嬉しくて…。パパも子どもの遊びに協力してくれて、パパ自身も子育てに少し自信がついたみたいです。
そうなのです。
五感を使う遊びは主に身体を使いますが、脳も使い、集中力も使います。すると子どもたちは心地良い疲労感を受け、その疲労から良質な睡眠がとれるとも言われています。良質な睡眠は、身体と心を育てます。これは、スマホでは得ることができません。
もし、子どもがスマホを手放さずに困っているのであれば、大人が線引きしてあげることから始めてみましょう。線引きするだけではなく、それ以上に楽しめるエンタメを考えていくことも必要です。きっと、子どもにも大人にも良い作用を生みますよ。
ぜひ、スマホの使い方や子どもの遊びに悩んでいる方は、子どもが夢中になれる遊びを試してみてくださいね。
※この記事は2020年5月時点の情報をもとに作成しています。
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著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
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