【保育士解説】自粛中のママの悩みにアドバイス! 子どもにとって大切なこととは? 河西景翔#12
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第12弾。今回は「外出ができないときのママへのアドバイス」。おうち時間が増えると子どもとの遊びが制限されたり、在宅の仕事に集中できなかったりとストレスがたまる方も多いのではないでしょうか。ここでは、保育のプロが外出ができないママたちへアドバイスを送ります。
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目次
こんにちは。新型コロナウイルス感染症の拡散防止に伴い、日本も4月から外出の自粛が始まりました。
今回は、なかなか外出できないと感じているママへのメッセージをお送ります。
自粛中のママの悩み「外に出られない」「ウイルスをもらったら…」
新型コロナウイルス感染症の拡散防止を受けて、日本も月から自粛が始まりました。
ワーキングマザーの方が在宅で働きながら子どもを見ている、専業主婦のママもなかなか子どもと外に遊びに行けないといった家庭が増えました。新型コロナウイルス感染症の収束が見えず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私の元へも、ママたちから「自粛中は外へ出てはいけないのか?」という質問や相談が多数きています。
・天気が良くても外に出られない
・外に出ることで、他者からの視線が気になってしまう
・外に出たら、菌をもらってしまうのではないか…
このような不安に駆られているママはたくさんいるようです。
自粛中も子どもと遊べる環境はある?
人が少ない時間に公園などで遊ぶ
新型コロナウイルスなどの感染を避けるためにも「三密」と言われている場所(スーパー、大型施設など)へ出かけるのは避けたほうが良いでしょう。しかし、私は気分転換に戸外へ少しだけ出ることは、決して悪いことだとは思いません。
たとえば、私の知人のママは、早朝6時に公園へ行って子どもと少しだけ遊ぶそうです。早朝であれば日中と異なり、人も多くないので、安心して遊べますよね。人と重ならない時間を選ぶことも解決策のひとつです。
人工芝・水遊びなど自宅のベランダを活用
マンションなどでベランダしかない場合は、ベランダに人工芝などを敷いて、そこで子どもが楽しめるような空間を作っっても良さそうです。夏に近付くとともに気温が高くなり暑くなるので、時間帯によっては水遊びなどをして過ごしても良いかもしれません。
このときに気を付けたいのが、子どもが危なくない環境を作るということです。子どもがベランダの柵を乗り越えられないよう、台になるようなものはしまい、大人が目を離さないよう遊んでください。
庭にハンモック・テントを置いてもOK
庭があるのでしたら、大きな布を木に吊ってハンモックにしてみたり、テントを張ってみたりして、いつもと違う空間を作るだけでも、子どもたちには新鮮で、特別な遊び場所になります。
「神経質になりすぎない」ことが大切
外出が制限される中で大切なことは、大人が神経質になりすぎないことです。
テレビやインターネットのニュースなどを見ていると「〜思われたらどうしよう…」という先入観で、ついつい神経質になる方もいるでしょう。
しかし、まずは子ども第一で考えてあげてください。このようなときだからこそ、ママたちも周りの方々にSOSを出して、夫婦だけではなく、チームで育児していくことも大切なのではないでしょうか。
子どもにとって大切なことを考える
子どもの成長にはビタミンDが必要
子どもの発達的なことを言えば、子どもは陽に当たることで、ビタミンDを作り出すことができます。ビタミンDが不足することで「認知症・糖尿病・統合失調症・呼吸器感染症」になりやすいとも言われています。
近年では、陽に当たらせない家庭が増えたことにより、ビタミンDが不足している子どもが増えているとも言われているのです。ビタミンCのように摂取できるものなら良いのですが、ビタミンDは、陽に当たることにより身体の中で作られます。大切なのは、とにかく陽に当たること。
「子どもの身体のためにも、陽に当たることが大切なんだ」
と大人が理解していれば、戸外に出ることをためらわず割り切って外に出ることができますよね。
周囲の方々にも子どもが戸外へ出ることが、なぜ大切なのかということを訴えることで、「子どもを戸外に出している」などの偏見がなくなっていくと思います。
「脱水」「熱中症」に気を付ける
5月に入り日照が強くなってきているこの時期は、「脱水」「熱中症」などの心配も出てきます。以下のことを参考に浴びる時間を調節してみてください。
・浴びるべき時間5〜30分
・避けるべき時間30分以上
あわせて、熱中症も増えてくる時期なので、水分補給などの対策などもしっかり行っていきたいですね。
ストレスをためすぎずSOSを発信する勇気も持とう!
まだまだ、終りが見えないコロナウイルス感染症。
コロナ感染症も怖いですが、コロナが原因で規制が増えて、子どもの大切な成長・発達が奪われてしまうことも怖いです。
子どもたちのために今できることを考えたり、実行をするとともに、子育てをしている方々が、外出自粛などの規制により心が病んでしまったり、精神的に落ち込んだりしてしまわないようにケアしていくのも私の仕事だと思っています。
今、悩んだり、苦しんだり、SOSが言えないような環境にいるようでしたら、いつでもご連絡ください。コロナに感染しないために大切なのは、不要不急と言われていますがストレスをためないことも大切ですよ。
ママやパパが元気であれば、子どもも笑顔になります。まずは、子どものために私たちにできることを無理なく行っていきましょうね。
※この記事は2020年5月時点の情報をもとに作成しています。
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著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
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