流産後の妊活はいつからOK?流産後は妊娠しやすいって本当?

流産は子どもを待ち望んでいたカップルにとって、とてもつらいことです。しかし、流産後に、次の妊娠を前向きに考えている方も多いでしょう。流産を経験した後は、いつから子作りを再開することができるのでしょうか。また、流産後に妊娠しやすくなったり、妊娠しにくくなったりすることはあるのでしょうか。

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目次

  1. 流産後の子作りはいつからできる?
  2. 流産後は妊娠しやすいって本当?
  3. 流産後に妊娠しにくくなるケースもある
  4. 繰り返す流産は不育症(習慣流産)の可能性も
  5. 流産後の妊娠の体験談
  6. 流産後の妊活は夫婦で話し合って
  7. あわせて読みたい

流産後の子作りはいつからできる?

つらい流産を乗り越えた後に次の妊娠を希望する場合、いつから子作りを始めて良いのか気になりますよね。ここでは、流産後に子作りを始めて良いタイミングを解説します。

一般的な流産後の子作り

流産後の妊娠までには、流産により身体が受けたダメージを回復するのを待つことが必要です。流産をしてすぐの妊娠は身体に負担がかかるでしょう。また、流産後の生理は無排卵月経になることがあります。流産後は、卵巣や子宮の状態が十分に回復しホルモンバランスが整うまでに、数ヶ月かかる場合もあります。

一般的には、流産後に1~3回生理を見送るように医師から指導されることが多いようです。流産後の身体の状態によって指導内容が異なるので、かかりつけ医の指示に従うようにしてください。

流産後の生理は、1ヶ月前後で来る人が多いようですが、生理再開のタイミングにも個人差があります。流産後の生理がなかなか来ない場合は、産婦人科で相談すると良いでしょう。

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流産の原因によっては1年以上避妊が必要な場合も

流産の中には「胞状奇胎(ほうじょうきたい)」によるものもあります。胞状奇胎は、胎盤を作る絨毛(じゅうもう)が異常増殖して子宮内部に充満してしまい、赤ちゃんが育たなくなるものです。子宮内の絨毛を除去するための手術を2~3回行い、6ヶ月~1年程度の避妊が必要とされています。

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化学流産の後の子作り

妊娠検査薬のフライング検査で陽性反応が出たのに、生理が来ることがあります。これは「化学流産(化学的流産)」と呼ばれるもので、医学的には流産には入らないとされています。化学流産とは、受精はしたものの受精卵が子宮内膜に着床しない、または着床しても胎嚢が見える前に発育が止まり、生理として流れてしまうことを言います。以前はほとんど気付かれなかった化学流産ですが、最近は妊娠検査薬の精度が向上したことによって化学流産に気づく女性が増えてきています。

化学流産は、染色体異常をもった受精卵が、着床前後に自然淘汰されることによるものだと考えられています。化学流産の場合は、通常の生理と同じか少し遅れたタイミングで生理がきます。化学流産に気づかない女性が多いのもそのためです。

化学流産では子宮がダメージを受けているわけではないため、一般的には子作りのための性交渉を制限する必要はないと考えられています。ただし、医師の中には化学流産後も生理を一回見送るように指導する場合もあるようですので、かかりつけ医の指示に従うようにしましょう。

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流産後は妊娠しやすいって本当?

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「流産後は子宮がクリーンになっており、妊娠しやすい」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

これは、流産により子宮内がリセットされる、流産手術により胎児と一緒に子宮内にある内容物を出すために子宮の中が掃除される、といった考えによるもののようです。しかし、この説に対するはっきりとした医学的根拠はないようです。

妊娠初期の流産は、赤ちゃんにもともと成長する力が備わってなかったために起こるものがほとんどです。受精や着床には問題がないケースが多く、身体そのものは妊娠の準備ができているとも考えられます。実際に流産後の早い時期に妊娠するケースは多いようです。

流産後に妊娠しにくくなるケースもある

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妊娠の早い時期に赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまう流産には、医学的に「稽留(けいりゅう)流産」「不全(ふぜん)流産」「完全流産」という分け方があります。

診察時に赤ちゃんや子宮内容物が出血とともにすべて自然に外に出ていると診断される完全流産では、流産手術をせずに、経過観察か子宮収縮剤の投与で対処できることが多いでしょう。


しかし、出血してはいるものの赤ちゃんや組織が一部子宮に残っている不全流産や、死亡した赤ちゃんが子宮内に留まっている稽留流産では、流産手術が必要となります。

流産手術を行う場合、器具を用いて子宮内膜をかき出す「掻爬(そうは)手術(子宮内容除去術)」が一般的です。この手術では、子宮に穴があいてしまう「子宮穿孔(しきゅうせんこう)」、子宮頸管が傷つく「頸管損傷(けいかんそんしょう)」などの合併症をおこす場合が稀にあります。こういった場合は、妊娠しにくくなるリスクもあります。

また、明確なデータがとられているわけでないですが、掻爬(そうは)手術によって、生理(月経)不順、習慣流産、不妊症、次の分娩時の障害、精神的な問題などが引きおこされるという指摘もあります。

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繰り返す流産は不育症(習慣流産)の可能性も

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一般的に、全妊娠のうち約15~20%の確率で流産がおこるとされています。流産の多くが妊娠12週未満でおこる早期流産で、これは赤ちゃんにもともと染色体異常があり成長する力が備わっていないためにおこると考えられます。

流産の多くは夫婦の身体に何らかの異常があるわけではなく、その後の妊娠で無事に出産できる場合が多いのです。流産の確率は決して低いものではありません。

しかし、一部では妊娠できても赤ちゃんの流産や死産を繰り返すことがあります。これを「不育症」と言います。不育症の場合は、流産をおこしやすい何らかの原因があると考え、検査する必要があるでしょう。また、妊娠中期(妊娠16週)以降にお腹の中で赤ちゃんが育たないことは珍しく、この場合はそれまでに流産歴がなくても原因を調べる必要があるようです。

不育症の原因となる危険因子には、染色体異常や子宮形態の異常、ホルモンの分泌異常やストレスなど、さまざまなものがあります。一般的に、3回以上流産を繰り返す場合を「習慣流産」と言いますが、連続して2回流産する確率はそこまで高いものではないため、流産を2回以上繰り返す場合は検査を受けてみても良いでしょう。

流産後の妊娠の体験談

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筆者は初めての妊娠で稽留流産を経験しました。お腹の赤ちゃんの心拍を確認できた翌週、妊娠7週目でお腹の赤ちゃんの心臓が止まっていることがわかり、流産手術を受けました。

手術を受けた病院では、生理を1回見送った後は子作りを再開して良いと言われました。しかし「どうして赤ちゃんが育たなかったのだろう?」「産んであげられなくてごめんね」といった気持ちから、なかなか立ち直れず、もう一度子作りに取り組もうと思えるまでに3ヶ月ほど時間がかかりました。

その後子作りを始め、約半年後に再び妊娠。一般的に流産が少なくなるといわれる妊娠12週までは、「また流産してしまうのではないか」と毎日が不安でたまりませんでした。自分が無事に出産を迎えられるのかという恐怖から、お腹の軽い痛みや張りなどの症状を感じる度に、次の妊婦健診を待たずにかかりつけの産婦人科に駆け込んだものです。

とにかく不安で仕方ない妊娠初期が過ぎ、安定期に入ると、妊婦生活をやっと楽しめるように。その後、妊娠37週で無事に元気な男の子を出産しました。

産後、友人に「実は息子が生まれる前に早期流産していて…」と話すと、「実はわたしも…」と流産の経験を話してくれるケースが何度かありました。妊娠初期の流産を経験している人は、自分で思っていた以上に多いと感じました。そういった友人の多くが、再び妊娠し、無事に出産しています。

流産を経験したことのある方は、また流産をするのではないかと不安になるものでしょう。しかし、流産後に無事に妊娠・出産している人は多いのです。もう一度妊娠したいという気持ちが出てきたら、パートナーの方と一緒に前向きに子作りに取り組めると良いですね。

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流産後の妊活は夫婦で話し合って

流産後に、早く赤ちゃんに会いたいと思っている方も多いことでしょう。流産後の子作りは、一般的には生理を1~3回見送った後に始めるように医師から指導されることが多いようです。しかし、その人の回復の状態によって子作りを再開できる時期は異なりますので、医師の指導に従うようにしましょう。

また、流産をすると女性は精神的にも肉体的にも大きなダメージを負っています。パートナーである男性も精神的なダメージがあるでしょう。子作りを再開する一番良いタイミングは、夫婦によって異なります。パートナーとお互いの気持ちを思いやり、自分たちにとってベストなタイミングで妊活を再開できると良いですね。

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