【男女別】「凪」の意味・読み方、名前例220選！名付けに良くない？季語はある？

「凪」を使った名前は男の子、女の子を問わず人気です。明治安田生命が発表している人気の名前ランキング（2023年）では、男の子で8位、女の子で17位と、男女ともベスト20以内に選ばれています。

「凪」が名付けに使える漢字として人名用漢字に追加されたのは1990年のことです。人名として使えるようになってからの歴史は浅いですが、野球選手やサッカー選手など、名前に「凪」が付く若い世代の活躍が目立ってきています。

「凪」にはどのような意味や成り立ちがあるのかご紹介します。

「凪」は海が穏やかな状態を指します。「落ち着き」や「安定」を願うにふさわしい漢字ですね。

陸風と海風が切り替わるタイミングで無風状態になることも「凪」といいます。このことから、静かで冴えわたった空気感や、押し引きのバランスに長けたイメージもわいてきます。海の広大さや豊かな自然の営みが感じられるので、親しみのある名付けができそうです。

「凪」は自然の気象の様子をあらわした漢字で、俳句の季語にも用いられています。たとえば、夏の季語には「朝凪（あさなぎ）」「夕凪（ゆうなぎ）」「土用凪（どようなぎ）」があります。

冬をあらわす「冬凪」や「寒凪（かんなぎ）」「凍凪（いてなぎ）」という季語もありますよ。また、「初凪（はつなぎ）」は新年を指す季語です。漁に出る船もなく、静かな様子の海がありありと目に浮かぶようです。

このように、「凪」には夏や冬を感じさせる言葉がいくつもあります。夏生まれや冬生まれの名付けにぴったりの漢字です。しかし、「凪」一文字だけでは季節の意味を持たないため、一年を通じて名付けに活用できますよ。

凪には「止まる」という字が含まれるため、悪いイメージでとらえてしまう人もいるようです。天候や気象をあらわす漢字は、移り変わりが激しいことから好ましいイメージを持たない人もいます。

しかし、「凪」の対義語は悪天候で海が荒れている状態を指す「時化（しけ）」です。暴風が止み（やみ）、好ましい状態へと転換されると考えれば、子どもの未来に願いを託すのにふさわしい漢字といえますね。

「凪」の「な」や「なぎ」という響きは、静けさの中に研ぎ澄まされたような空気感を漂わせていますね。「なが」と読ませると、名付けの幅も広がります。「凪」を使った男の子の名前を画数付きでご紹介します。

「凪」は画数が少ないので、画数が多い文字と組み合わせてもバランスがとれて名付けに使いやすいですね。「な」の響きで終わる名前は女の子に多くみられますが、「翔」や「勇」といった漢字と合わせると、躍動感あふれる名前となります。

「な」や「なぎ」の読みは、やわらかでゆったりとした響きを持ちます。それでいて、止まるという漢字を含むことから、メリハリのきいたイメージもあわせ持っています。「凪」は、強さとやさしさを兼ね備えた女性の名付けにぴったりの漢字ですね。「凪」を使った女の子の名前をご紹介します。

「凪」は日本で作られた漢字です。日本の花でもある「桜」や元号に使われている「令」と組み合わせれば、古風で情緒豊かな名付けのイメージが広がりますね。「波」や「帆」など、海に関連する漢字との組み合わせは、さわやかさを感じられます。「花」や「実」など、四季をあらわす漢字との相性も抜群ですよ。

※この記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください