【2025年】子どもの名前ランキングまとめ！男の子・女の子の名前1位は？

2025年12月10日、毎年恒例の「子どもの名前ランキング2025」が明治安田生命より発表されました。この名前ランキングは、明治安田生命が1989年から実施している「生まれ年別の名前調査」をもとにしたもので、2025年で37回を数えます。

2025年は保険・年金契約者の情報をもとに、2025年9月までに生まれた6,312人、女の子6,193人の名前を集計したランキングとなっています。

男の子の名前ランキングでは昨年15位の「湊（ミナト）」が初のトップ、そして昨年36位の「伊織（イオリ）」同26位の「結翔（ユウト、ユイト）」が同率で2位とそれぞれ順位を上げる結果になりました。

「湊」は船の発着場である「港」を意味する漢字です。人や物が集まり活気にあふれている場所であり、そこから始まり帰ってくる場所でもあります。世界に向けて人生を漕ぎ出し活躍する人、しっかりしたベースを築ける人、そして人や物に恵まれる人生であってほしいというイメージが伝わってきます。

2位の名前には「織る」「結ぶ」の漢字が使われていることから、人との絆やつながりがイメージされます。3位から10位までは色や自然にちなんだ名前が多くみられます。半数が1文字名前や和風ネームが選ばれているのも特徴です。

女の子の名前のトップは、「翠（スイ、ミドリ）」です。こちらも、男の子と同様、調査開始以来初のトップとなりました。

「翠」は、美しい羽の色をした鳥の翡翠（カワセミ）を指す漢字で、青緑色の名前や宝石の翡翠（ヒスイ）にも使われています。自然のいきものが持つ生命力やはばたきから連想される躍動感は、人生をしなやかに、力強く歩んでほしいという願いが感じられます。また、ヒスイは古くから徴用されてきた石で、日本の国石にも指定されていることから、輝きや安定、和もイメージできます。

2025年は、漢字一文字の名前が上位に多くランクインしました。太陽や自然、色にちなんだ名前も並んでいます。また、日本の伝統文化や古くから親しまれている季語に由来した名前にも人気が集まっているのが今回の名前ランキングの特徴といえるでしょう。

名前ランキングでは、読み方のランキングも発表されています。2025年に男の子の名前の読み方でもっとも人気だったのは「ハルト」でした。「ハルト」が1位になるのは、17年連続のことです。女の子は昨年2位の「エマ」がトップとなりました。

同じ読み方でも表記はさまざまで、「ハルト」の表記は39種、「エマ」の表記は31種にのぼります。漢字の意味、名前に込める願いによって表記を決められるのが人気の理由と考えられています。

調査によると、近年は性別にとらわれない「ジェンダーレスネーム」や外国の方にも呼びやすい「グローバルネーム」の人気が上がっているようです。今後ダイバーシティー（多様性）が浸透し社会がグローバル化するなかで、こうした傾向はますます進むのかもしれません。

2025年は日本国際博覧会（大阪・関西万博）、世界陸上と世界規模のイベントが続けて開催され、インバウンド需要が大きく膨らんだ年です。日経平均株価も史上初の5万円台に到達するなど、経済面の明るい兆しに注目が集まりました。サッカーワールドカップの出場、映画「国宝」の大ヒットなど、スポーツやエンタメ界の話題も花を添えています。一方で、政治や国際情勢の中にみられる分断、社会的な格差の広がりなど不安定な要素に加え、地震や長い夏の猛暑といった自然の脅威に触れることが多い一年でした。

そうした世相を反映してか、2025年の子どもの名前ランキングでは、人とのつながりや自然の輝き、日本の伝統的な季語や文化を感じられる名前に人気が集まりました。ここから、人を引きつける芯の強さと内面の輝きを持ち、人との縁と場との結びつきを大切にしながら、穏やかで安定した幸せな人生が送れるようにと願うママやパパの気持ちが伝わってきます。

※この記事は2025年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。