【助産師・保育士監修】よだれかけ(スタイ)の役割は?いつまで使う?手作りするには?
赤ちゃんらしさが感じられる衣類のひとつに「よだれかけ(スタイ)」がありますが、よだれかけはいつからいつまで使うことができるのでしょうか。ここでは、よだれかけ(スタイ)の役割、使う時期などについて解説します。よだれかけの作り方についても紹介するので、手作りに挑戦したいと思っているママやパパはぜひ参考にしてくださいね。
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目次
よだれかけはいつからいつまで使う?
よだれの出始め
よだれかけ(スタイ)をいつから使い始めるか、という明確な決まりはありませんが、よだれが出始めたらよだれかけを使うママやパパが多いようです。よだれが出始める時期には個人差がありますが、首がすわる時期によだれが出始める赤ちゃんが多いため、首がすわったらよだれかけを使い始めると良いかもしれません。
よだれが増える時期
個人差はありますが、赤ちゃんの身体の消化能力が上がってくるとよだれの量が増え始めます。目安として、生後5〜6ヶ月(離乳食を始める少し前)頃です。歯が生え始めたり、お座りができるようになったりすると姿勢によって、よりよだれが増える赤ちゃんが多いようです。
赤ちゃんは口の周りの筋肉があまり発達していないので、口を閉じていることができなかったり、唾液がうまく飲み込めなかったりして、よだれがたれてしまうといわれています。よだれが肌についたままにしておくと肌が荒れてしまうので、よだれかけを付けて優しく拭いてあげましょう。
ただし、よだれの量には個人差があります。ほとんどよだれが出ない赤ちゃんもいれば、一日に何枚もよだれかけが必要になるくらいよだれの量が多い赤ちゃんもいるようです。よだれが増えてきて、必要と感じたときによだれかけを使うと良いでしょう。
1歳頃には卒業
1歳頃になると、多くの赤ちゃんはよだれかけを使わなくなります。よだれかけを使い始める時期は首がすわったころからが多いので、よだれかけの使用時期はそれほど長くないといえるでしょう。短い期間しか使わないので、よだれかけを手作りするママやパパも多いようですよ。ただし、よだれが多い子どもは2歳頃までよだれかけを使うことがあります。
よだれかけの名称と役割
日本ではよだれかけ・スタイと呼ばれる
日本では、「よだれかけ」、あるいは「スタイ」と呼びます。スタイの名称がいつから使われるようになったかは定かではありませんが、スタイは和製英語といわれているため、海外では通じない可能性が高いです。それどころか、英語の「sty」(スタイ)という単語には「ものもらい」という意味があるので、注意したほうが良いかもしれません。
英語ではビブ
英語では、よだれかけのことを「bib」(ビブ)あるいは「baby bib」(ベビービブ)と呼びます。海外の通販でよだれかけを買いたい場合や、海外旅行をする場合には覚えておくと良いかもしれませんね。
赤ちゃんのよだれを拭く
デザイン性に優れたよだれかけもありますが、よだれかけの役割は赤ちゃんのよだれを拭くことです。赤ちゃんの肌はデリケートなので、肌に優しい素材でできているよだれかけを選ぶようにしましょう。よだれが多い赤ちゃんは一日に何枚も使うことがあるので、ガーゼやタオルなど吸水性の高いものがおすすめです。
服の汚れを防ぐ
よだれが多い赤ちゃんは、こまめによだれを拭いてあげないと首元やお腹周りがよだれでべたべたになってしまうことがあります。よだれで濡れた洋服をそのままにしておくと、肌が荒れてしまうかもしれません。洋服を汚さないために、よだれかけをつけると良いでしょう。よだれかけを何種類か用意しておくと、洋服に合わせてコーディネートできるためママやパパも楽しめますよ。
おでかけ用、食事用、普段用など洋服に合わせてよだれかけを選んでいました。赤ちゃんらしい着こなしができて、楽しかったです。
使わない子もいる
よだれの量には個人差があるため、よだれがまったく出ない赤ちゃんもいます。赤ちゃんのよだれが気にならないなら、よだれかけを使わなくても問題はありません。出産前によだれかけを用意していたり、出産祝いでよだれかけをもらったりしている場合は、離乳食のときにエプロンとして使うと良いでしょう。
おすすめのスタイ
おしゃれなママやパパを中心に人気を集めている、MARLMARL(マールマール)のスタイです。通常のスタイは洋服の前面しかカバーできませんが、MARLMARLのスタイは首まわりをぐるっと一周カバーすることができます。赤ちゃんが動き回ったり、お昼寝中に寝返りをうったりしても、ずれる心配がありません。汚れた面をくるっと回せば、いつでもきれいな面を使うことができるのも嬉しいですよね。
よだれかけの注意点
寝ている子どもにはつけない
よだれかけは、首につけて使うアイテムです。寝ている赤ちゃんによだれかけをつけてしまうと、寝ているあいだに赤ちゃんの首に巻きついたり、よだれかけが赤ちゃんの顔を覆ってしまったりするかもしれません。
また、濡れたままのよだれかけをつけたままにしておくと、赤ちゃんの身体が冷えてしまう可能性があります。寝ている赤ちゃんにはよだれかけをつけないようにしましょう。よだれかけをつけたまま寝てしまった場合は、起こさないようによだれかけを外してあげてくださいね。
よだれが多い子は枚数を多めに準備する
よだれが多い赤ちゃんは、一日に何枚もよだれかけを替えることがあります。天気が悪い日が続くと洗濯が間に合わないことがあるため、赤ちゃんのよだれが多いと感じた場合は、よだれかけを多めに用意すると良いでしょう。
こまめに交換する
赤ちゃんのよだれかけが濡れていたら、こまめに交換することをおすすめします。首回りがひんやりと濡れているのは、大人でも不快なものです。清潔なよだれかけを赤ちゃんにつけてあげましょう。
カビ防止のためよく乾かす
よだれかけを生乾きのまま放置すると、黒くなってしまうことがあります。黒色の汚れは菌が繁殖したものなので、洗濯をしても黒色が消えることはありません。また、雑菌は布の中にしみこんでしまっているため、漂白剤を使ったり煮洗いをしたりしてもなかなか取れにくいものです。洗濯したよだれかけは、よく乾燥させてから使うようにしましょう。
よだれかけを手作りする
よだれが多く出る赤ちゃんは、よだれかけをたくさん用意する必要があります。できるだけ出費を抑えたい場合は、よだれかけを手作りしてみてはいかがでしょうか。型紙や材料がセットになっているキットを買えば、簡単に作ることができますよ。裁縫が得意なママやパパなら、好きな布でよだれかけを手作りしてみると良いかもしれません。
肌に優しい素材を選ぶ
よだれかけを手作りするときは、ガーゼ、タオル、綿、コットンのような肌に優しい素材を選びましょう。生地の素材によっては、洗濯をすると縮んでしまったり、歪んでしまったりすることがあります。手間はかかりますが、水通しをしてから作り始めましょう。水通しの方法は以下の通りです。
1.たらいや浴槽などに水を張り、しばらく浸けておく。(綿なら1時間を目安に)
2.軽く脱水する
3.しわを伸ばして半乾きになるまで陰干しする
4.アイロンをかける
よだれが多い赤ちゃんの場合は、肌に触れる面にはガーゼ、裏面にはトレーナー生地やガーゼを何枚も挟んで作ると水分をたくさん吸収してくれますよ。
留め具を選ぶ
よだれかけの素材を選んだら、留め具を決めましょう。留め具には、ひも、マジックテープ、プラスチック製のスナップなどがあります。
留め具 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ひも | 結び方で調節ができるので赤ちゃんが大きくなってもよだれかけを使える | 結ぶ手間がある |
マジックテープ | よだれかけの着脱が簡単 | マジックテープに糸くずやほこりが付きやすい |
プラスチック製のスナップ | 簡単によだれかけに付けることができる | 専用の工具が必要なことがある(ひもやマジックテープに比べると費用がかかる) |
それぞれの留め具にはメリット、デメリットがあるので好きなものを選ぶと良いでしょう。
スタイ作りに必要な道具
スタイ作りに必要な道具を揃えていきましょう。必要な道具の一例は以下の通りです。
・縫い針
・マチ針
・縫い糸
・裁ちばさみ
・チャコペンシル
・ミシン(必要に応じて)
スタイ・よだれかけは手縫いで作ることができますが、たくさん作りたい場合はミシンを使うと便利ですよ。
手軽に作りたいならガーゼハンカチやミニタオルがおすすめ
できるだけ簡単によだれかけを作りたい場合は、ガーゼのハンカチやミニタオルで作ってみましょう。型紙の大きさに布を切る手間を省けますよ。新品のハンカチやタオルは吸水性が悪いので、一度洗ってから使ってくださいね。
よだれかけの作り方
ガーゼハンカチのよだれかけ
ガーゼハンカチのよだれかけの作り方を紹介します。裁縫初心者のママやパパでも簡単に作ることができますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
■材料
ガーゼハンカチ 2枚
留め具(スナップボタンやマジックテープ)
■作り方
1.肌に触れる部分を内側にしてガーゼハンカチを2枚重ねて、マチ針で止める。
2.返し部分を5cmほど開け、ガーゼハンカチの形に沿って端から2センチくらいの位置をぐるりと縫う。
3.ひっくり返したときにすっきりとさせるために、ガーゼハンカチのふちをきりおとす。
4.返し口から布をひっくり返して、アイロンをかける。
5.返し口を縫い、対角線上にスナップボタンやマジックテープを付ければ完成。
タオルハンカチのよだれかけ
よだれの量が多い赤ちゃんにはタオルハンカチのよだれかけはいかがでしょうか。こちらの作り方ではタオルを折ってから縫うので、少し大きめのタオルハンカチを用意することをおすすめします。
■材料
タオルハンカチ 1枚
マジックテープ 適量
■作り方
1.柄が表に出るようにハンカチを三角に折る
2.ぐるっと一周縫う
3.対角線上にマジックテープを付けたら完成
無料の型紙を利用する
パソコンとプリンターがあれば、インターネットを使って無料のよだれかけの型紙を入手することができます。動画で作り方を紹介しているサイトもあるので、楽しく手作りできそうですね。
プリンターがない場合は型紙付きの本がおすすめ
プリンターがない場合は、型紙付きの本を買ってみてはいかがでしょうか。すでに持っているよだれかけを真似して作ってみても良いかもしれません。うちわをよだれかけの型紙替わりにして、よだれかけを作るママやパパもいるようです。アイデア次第でいろいろなよだれかけが作れそうですね。
よだれかけ・スタイを使おう!
赤ちゃんがよだれかけを着けている姿はとてもかわいらしいですよね。よだれの量が気になる場合は、赤ちゃんの肌荒れを防ぐためにもよだれかけを使ってみることをおすすめします。また、よだれかけは簡単に手作りすることもできるので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。