初詣の意味と参拝の仕方は?いつまでに行く?服装や子どもと行くときの作法・注意点
「初詣に行きたいけれど、いつまでに行けば良いのかわからない」「子どもを連れていく場合どんなことに注意すれば良いのだろう」といった疑問や悩みはありませんか。ここでは、参詣の仕方や時期などの初詣に関する基礎知識やマナー、さらに子どもを連れていく場合の注意点をわかりやすく説明します。
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目次
初詣とは?意味と由来を子どもに教えよう
初詣とは、新年に神社や寺をお参りし、1年間の健康や幸せをお祈りすることです。初詣の由来は、「年ごもり」という昔の風習にあります。年ごもりは、大晦日の夜から元旦にかけて、一家の長が神社にこもり、地域をつかさどる氏神様をお迎えするというものです。江戸時代に今のような初詣の形になったといわれています。
初詣にはいつまでに行けば良いの?
初詣はいつまでに行かねばならない、という明確な決まりはありません。一般的には、正月三が日(元旦~1月3日の3日間)あるいは、松の内(元旦~1月7日の7日間)のあいだにお参りするものと考えられています。ちなみに、松の内とは、歳神(としがみ)様が降りてきている期間のことを指し、松の内が終わると門松やしめ飾りなどのお正月飾りを片付けます。
正月三が日は、寺社周辺に露店が並ぶなど賑わいがありますが、渋滞や人も多くストレスを感じてしまうことも。小さい子どもを連れていく場合や、人混みが苦手という方は注意しましょう。
初詣のときの服装は?
初詣の服装について、特に決まりはないので、普段通りの服装で問題ありません。寒さが厳しい時期ですので防寒対策はしっかり行いましょう。特に、大みそかの夜から元旦の朝にかけてお詣りする場合は、気温がさらに低下し、身体の芯から冷えてしまいます。ホッカイロや耳当て、手袋、マフラーなど、さまざまなアイテムを準備しておくようおすすめします。
せっかくの機会ですので、着物を着てお参りするのもおすすめです。晴れやかな気持ちになり、良い新年を迎えられることでしょう。
参拝の仕方!ルールや作法をチェックしておこう
参拝のルールや作法は、お寺と神社で違いがありますが、共通しているところも多くあります。基本的なルールや作法については、次のとおりです。
山門・鳥居のくぐり方
山門や鳥居は、俗世界との境目を意味しています。くぐる前に一礼するのがマナーです。帽子をかぶっている人は、取るようにしましょう。敷居は、決して踏んではなりません。
手水(てみず、ちょうず)の作法
はじめに手水(てみず、ちょうず)で手と口を清めます。これはただ清潔にするために行うのではなく、禊を簡略化した一種の儀式です。身と心を清めてからお参りをします。
手水の流れは下記の通りです。
1.まずは手水舎に一礼します。
2.右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、左手から清めます。
3.左手に柄杓を持ち替えて右の手を清めます。
4.もう一度柄杓を右手に持ち替えて、柄杓から左手に水を注ぎ、口をすすぎます。柄杓に直接口を付けないようにしましょう。
5.再度左手を清めてから、柄杓の柄を清潔に洗い、元の場所に戻します。
お寺へお参りするやり方
お寺では次の順序でお参りをします。
1.賽銭箱(さいせんばこ)の前でお辞儀
2.鐘をつく(ない場合は省略)
3.ろうそくやお線香をあげる(ない場合は省略)
4.お賽銭(さいせん)を入れる
5.静かに手をあわせる
6.お辞儀をしてから出る
神社へお参りするやり方
神社では次の順序でお参りします。
1.鈴を鳴らしてお賽銭(さいせん)を入れる
2.2回礼をする
3.2回柏手(かしわで)を打つ
4.両手をあわせる
5.1礼する
最初に鈴を鳴らすのは、神様の気をひくためと、邪気をはらうという2つの意味があります。
子どもと初詣に行くときの注意点
乳幼児を連れて初詣に行く場合、防寒対策をしっかりと行うようにしましょう。屋外にいる時間が多い場合は、手袋や帽子を用意してください。天候は悪い場合は無理をせず、日を改めましょう。
移動時間や寺社の滞在が長いと、子どもが退屈してしまい、ぐずってしまうことがあります。子どもの好きなおやつやおもちゃ、絵本などを持っていくと安心です。
近年は、有名な寺社にお参りする人も多いですが、人が多く混雑しているので、迷子にならないように注意が必要です。手をつなぐ、抱っこするなどして、はぐれないようにしましょう。寺社内は砂利や段差が多いため、ベビーカーでの移動が困難なことがあります。ベビーカーが使えるかどうか、事前に確認しておくと良いでしょう。
心配な方は、近所の比較的小さい規模の寺社をお参りするのもおすすめです。
初詣は神社とお寺のどちらに行けば良い?
基本的には、どちらをお参りしても構いません。しいて言うならば、神社は神道の施設、お寺は仏教の施設ですので、普段から強く信仰しているほうへお参りすると良いでしょう。ちなみに、両方お参りしても問題ありません。
ただし、お正月が忌中期間(親族の死から50日間)にあたる場合は、神社ではなくお寺を参詣しましょう。
喪中でも初詣に行って良い?
忌中期間は神社参拝を控える
喪中のときの初詣については、「初詣に行ってはいけない」「鳥居をくぐらなければ行っても良い」など諸説あります。
一般的には喪中のときの初詣に関するマナーは下記の通りです。
・お寺:参拝可能
・神社:死から50日間経過していれば参拝可能
神道と仏教では、死に関する考え方が違います。神道では、死を不浄なもの、ケガレと考えます。これは、故人が汚れているということではありません。ケガレには気枯れという意味があり、悲しくつらい出来事に気力を失っている状態を指します。そのような精神状態で神様をお参りすることは避けるべき、という考えから、忌中(きちゅう)期間(死から約50日間)は神社参拝を控えるのがマナーと考えられています。
忌中・喪中の期間
忌中とは、故人を偲ぶことに専念する期間を指します。結婚式を行ったり祭りに参加したりすることは控えるのが一般的です。忌中期間は、仏教では49日間、神道では50日間です。
よく似た言葉に喪中があります。喪中は故人を偲び、悲しみを乗り越えて日常生活に戻るための期間を意味します。期間は約1年間です。
初詣で良い新年を迎えよう
初詣は、新年の幕開けに欠かせない日本の風習のひとつです。忙しい毎日を送っている人も、初詣に行くことで、どんな一年にしたいかを自問自答したり、家族や大切な人の幸せを思ったり、少し立ち止まって考える時間を与えてくれます。これまであまり行くことがなかったという方も、次の機会はぜひ初詣に行ってみませんか。ぜひ参考にしてくださいね。
※この記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。