マミーギルトとは?原因と対処法|罪悪感に悩むママへ

マミーギルトとは、子育て中の母親が抱える罪悪感のこと。多くのママが感じる理由や具体的な場面、心が軽くなる対処法をわかりやすく解説します。

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目次

  1. マミーギルトとは?意味と背景
  2. マミーギルトを感じるのはなぜ?
  3. マミーギルトを感じやすいときは?
  4. マミーギルトが与える影響は?
  5. マミーギルトへの対処法は?
  6. マミーギルトはあなただけの問題ではない
  7. 罪悪感と上手に付き合うために
  8. あわせて読みたい

マミーギルトとは?意味と背景

マミーギルトとは?

お腹に新しい命が宿ったとき、とつきとおかを過ごしてママになったとき、「笑顔いっぱいのママになりたいな」「子どものやりたい・話したいを大切にして毎日を過ごしたいな」という理想を抱いたことかもしれません。

そんな思いと裏腹に、仕事と家庭を両立する毎日は怒涛のように過ぎていき、「今日もたくさん叱ってしまった」「ゆっくり話を聞いてあげられなかった…」「家事に手が回らない」と自分を責める気持ちがこみあげ、罪悪感にさいなまれているママは少なくありません。

この感情こそ、マミーギルトと呼ばれるもの。多くのママが、子どもや家族に対して「良い母親でいられなかった」と心を痛め、このままで良いのかという悩みを抱えながら過ごしています。

多くのママが感じている理由

手作りおかずの宅配サービス「つくりおき.jp」を運営する株式会社Antwayが行った調査でも、4人中3人以上のママがマミーギルトを経験しているという実態が明らかになっています(※1)。

この調査では「子どもに対して罪悪感を感じたことがありますか」という設問に、77%のママが「ある」と回答しました。一方のパパはというと、「ある」と回答したのは56%にとどまります。

数字からは、マミーギルトが誰もが感じている珍しくない悩みであること、そして男女間の差が大きいことがわかります。罪悪感を抱く場面としては、上位5位までの回答数のうち3つが時間的な余裕のなさに起因するものでした。

総務省が2021年に行った「社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事関連時間(家事、育児、介護・看護、買い物)は、パパが1時間54分なのに対しママは7時間28分という結果が出ています(※2)。ママに比重が偏っている分、時間に追われて悩みが大きくふくらむのは当然ともいえそうです。

マミーギルトを感じるのはなぜ?

「私、子育てに向いてない?」理想の母親像とのギャップ

「理想の母親像」の定義はとてもあいまいです。ママ自身が思い描く理想の母親像と、社会で無意識的に共有されてきた理想の母親像というふたつの側面があるからです。

ママが持つ理想の母親像は「子どものためにどうありたいか」「どのように子どもと関わっていきたいか」という思いから生まれるもの。子どもの性格、家庭の環境、自分のキャリアなどによって人それぞれの考え方があり、「これが正解」という模範解答が示されることはありません。だからこそ「間違っているかもしれない」「もっとこうしたほうが良かったのでは」という自己批判から罪悪感につながってしまうことがあります。

一方の社会が描く理想の母親像として、3歳までは母親が子育てをするべきだという「3歳児神話」が支持されてきました。家庭料理を「おふくろの味」と呼び、料理は母親がするものというイメージも定着しています。このような母親像は、ときとしてママを追い詰める「他者からの評価基準」となるからちょっと厄介です。

「小さいうちから保育園に預けるのはかわいそう」「総菜や冷凍食品は悪」「ママの笑顔が家族のしあわせよ」などと、今の時代にそぐわない価値観を向けられたことがあるママもいるでしょう。社会の理想とママが直面する現実とのギャップもマミーギルトを感じる要因となり、本当は十分にやれているのに「できない自分」を責めてしまうのです。

「ママは仕事だから無理!」仕事と育児の両立ストレス

仕事をしているママにとって、仕事と育児のバランスをとるのはとても難しい問題です。忙しい時期に限って子どもが体調を崩したり、自分のキャリアアップが見えてきたタイミングで親のサポートが必要な習いごとを始めたいといわれたり。親の予定を無視して、子ども同士で勝手に約束してくることもしばしばです。

弱っている子どもに寄り添いたい気持ちも、自分の目標に向かってがんばる子どもを応援したい気持ちも本物であると同時に、子どもや家族の将来のためにお金を稼ぐこと、自分のキャリアのために仕事を大切にすることも手を抜けません。そんなとき、「子どもに我慢をさせてまで働く必要があるのか」という罪悪感が沸き上がってくることがあります。

「ちょっと待って、また今度ね!」子どもと向き合う時間不足

ママの毎日はタスクがいっぱい。自分のご飯もトイレも後回し、気づけばずっと立ちっぱなし、「前に座ったのはいつだっけ?」という状況も珍しくないでしょう。

そのような中でもご飯を食べさせお風呂に入れて、寝る準備を済ませてやっとのことで寝かしつけたとき、「今日も一日を乗り切った!」と安どする反面、「今日もゆっくり話を聞けなかった」「早くしてって怒ってばっかりだったな」と、ふと自分を責める瞬間が訪れます。

その先にすべきことがたくさんあるときは、効率を優先することも必要です。子どもと向き合って今を楽しむ時間が持てないのは、ある程度仕方がないことかもしれません。それでも、子どもとの時間を大切にしたいママにとって、解消されることのないジレンマが悩みの種になっています。

「手抜きでごめん」SNSや周囲との比較

春は行楽弁当を作ってお花見、夏はお庭プールにキャンプ、季節の行事には手作り料理を振る舞い、日々の料理や片付けにも手を抜かない。SNSには、そんなていねいな暮らしぶりを伝える投稿があふれています。

そしてリアルな生活圏の中にも、習いごとをいくつも掛け持ちしている家庭、家事や育児に協力的なパパや祖父母がいる家庭、美容やファッションに気を遣っているきらきらなママなど、時間や金銭的な余裕を感じる人が周りにいるかもしれません。

こうしたSNSや周囲の人と比較して、「手を抜いてしまって申しわけない」「きれいにしてなくてごめんね」という罪悪感が芽生えてしまうことがあります。特に、疲れがたまっているときや時間に追われているときは、普段は気にならないこともネガティブにとらえてしまい、引け目を感じてしまうことがあります。

マミーギルトを感じやすいときは?

感情的に怒ってしまったとき

・前にも同じこといったよね!
・片付けしないと捨てちゃうよ、鬼がくるよ
・いうこと聞かない子は悪い子だね

時間に余裕がないタイミングで何度も注意していたことを子どもが繰り返したり、疲れているときに聞き分けがなかったりすると、ついつい感情的に怒ってしまうことがあるでしょう。こういうときはマミーギルトを感じやすく「あんなに強くいわなくても良かった」「子どもにあたってダメな母親だ」と自分を責めてしまいます。

厳しくしすぎたとき

・3歳なんだから自分でやって!
・できないでしょ、ママがやっちゃうよ
・まだ食べ終わってないの?もうおしまい!

まだまだ甘えたい盛りの子どもに強く叱ってしまったとき、子どものペースに合わせられなかったとき、「小さい子ども相手になにをしているんだろう」「もっとやさしく手を添えてあげれば良かった」という後悔が押し寄せることがあるようです。

子どもにがまんをさせたとき

・保育園で泣かれてしまった
・仕事を優先している
・今は無理、ちょっと待ってといってばかり

保育園へ行き渋ったりお迎えが遅れて泣かれたりしたとき、在宅ワークで家にいるのに子どもの相手をできなかったとき、園や学校の行事に仕事で行けなかったときなどは、マミーギルトを感じやすい場面です。「ママ絵本を読んで」「一緒に遊ぼう」とお願いされて応えられないときも、罪悪感にさいなまれる瞬間かもしれません。

手抜き育児だと感じるとき

・片付けや掃除がついつい後回しに
・総菜や冷凍食品が続いている
・動画ばかり見せている

ていねいな暮らし、モーニングルーティン、キッチンリセットなどをこなすSNSの中の人たちと比べると、日々の暮らしで精いっぱいな自分の育児が手抜きに思えて罪悪感が消えないこともあります。

マミーギルトが与える影響は?

マミーギルトは「100点満点の母親像」と「自己評価で及第点に達していないかもしれない自分」とのあいだで揺れ動いているときに感じやすいものです。そのため自己肯定感が下がり、前向きな意欲がそがれてしまうことがあります。

子育てにも自信が感じられなくなり、自問自答を繰り返す場面が多くなるため、ストレスが貯まりやすく疲れも感じてしまいます。これがまた、悪循環。この状態が続けば、子育てが楽しくなくなったりつらくなったりするかもしれません。子育て中にマミーギルトを感じたら、放置せずにその気持ちをやわらげてあげましょう。

マミーギルトへの対処法は?

完璧な母親像を手放す

理想の母親というと、なんでもこなす100点満点の完璧な母親を求めてしまいますが、子どもにとっての理想の母親像は「一緒にいてくれるママ」といたってシンプル。大切なのは「いるべきところにいて、求めればたいていのことには応じてくれる安心できる存在」であることです。

自分が100点満点のママではないと感じたら、完璧な母親像を手放し、「及第点がとれていればOK」という考え方にシフトしてみましょう。疲れた日は外食をして夜は子どもとダラダラ。ママにとっては手抜きと思えても、子どもにとってはそんな時間こそかけがえのないものになるかもしれません。

自分を責める思考に気づく

「~しなくてはいけない」「ママはこうあるべきなのに」という考え方が強くなると、そこに当てはまらない自分を責めてしまう傾向があります。ママとしてのあり方を0か100かで考えるのではなく、「こうできたら良いな」「今度はこうしてみよう」というゆとりを持たせると、マミーギルトを感じにくくなります。

ママだからといって、あれもこれも抱え込む必要はありません。全部できなくて当たり前です。「そうはいっても、周りの人はできている」と感じたりいわれたりしたら「完璧な人間はいない」ことを思い出してください。少し抜けた部分があるのが、人としての自然なありかたです。

罪悪感の根源を知る

「罪悪感」というと悪い言葉にとらえられがちですが、絶対的に持ち合わせてはいけない悪の感情というわけではありません。罪悪感があるということは、より良い行動を模索できるということだからです。

罪悪感があるときに必要なのは、罪悪感の根源がどこにあるかをみつけること。子どもや家族を思い芽生えた罪悪感ならば、ママを責めるのではなく、子どもが幸せを感じる方法を親子で探していきましょう。

そして、ママの罪悪感の根源が社会的な母親像と照らし合わせた他者からの評価や他人との比較にあるなら、あまり気にする必要はないかもしれません。他者からの評価に耳を傾けすぎないことも大切です。

周囲に頼る・分担する

自分ひとりでなんでも抱え込んでしまうと、キャパオーバーになってできないことに悩んでしまう場面が増えます。パートナーや家族を頼ったり、外部サービスなどを活用して家事や育児の負担を分散していきましょう。

ほったらかし調理ができる電気自動調理鍋や、勝手に掃除をしてくれるロボット掃除機、洗濯物を干す手間が省ける洗濯乾燥機などの時短家電を取り入れるのもおすすめです。

子どもとの「時間の質」を大切にする

子どもと向き合う時間をとることが大切だとわかっていても、忙しい中で毎日時間をやりくりして子どもとの時間をつくるのはなかなか大変です。時間をつくることに疲弊して、その時間を楽しめなければまさに本末転倒。このようなときは、無理に時間をつくるのではなく一緒に笑う「瞬間」を大事にしていきましょう。

たとえば「いただきますとごちそうさまは一緒にいう」「話しかけられたらほほえみながら目を合わせて返事をする」「寝る前にはお休みのハグをする」など、短い時間でも子どもとしっかり向き合い、気持ちが通じる質の良い時間をつくることが大切です。

マミーギルトはあなただけの問題ではない

母の日ギフトを専門に扱う「母の日.me」が母の日にちなんで、「理想の母」をテーマに「お母さんになってほしい芸能人・有名人」の調査を実施しました(※3)。

ランキングの1位に輝いたのは、吉永小百合さんです。2位に天海祐希さん、3位に北川景子さんがランクインしました。少しランキングがとんで、19位にはマツコ・デラックスさんが選ばれています。ここからは、やさしさ、芯の強さ、慈愛の深さという王道の母親像から、自分の世界と家庭とのバランスをじょうずにとり、厳しいながらも等身大の自分で本音をぶつけてくれる現代的な母親像までが見て取れます。

このように、社会が持つ「理想の母親像」も実は千差万別です。多様な価値観があり、さまざまな働き方や家庭の形がある中で、ママに求められる役割やポジションも変化しています。

一言で言い表せない母親像だからこそ、マミーギルトはいつでも、そして誰にでも起こりうることです。あなただけが抱えているわけではなく、みんなが同じように悩んでいます。「子どもに罪悪感があるのは自分だけ」と、心配する必要はありませんよ。

罪悪感と上手に付き合うために

マミーギルトを感じるのは、ママが子育てに真剣に向き合っている証拠です。もちろん、ママとしての力が不足しているわけでもありません。もしも、ママに間違いがあったとしたら、それを素直に謝ったり修正したりすれば良いのです。それが、子どもとの信頼関係の強化につながります。ママひとりで家族の理想を背負い込まず、パパと一緒に子育てについて、家族についてを考えていきましょう。

※この記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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