子宮体がんの検査とは?痛みや出血が心配?結果はどう見る?
「子宮体がん」という病名をご存じですか。「子宮がん」や「子宮頸がん」は聞いたことがあっても、子宮体がんは聞き馴染みがない人が多いのではないでしょうか。子宮体がんは子宮がんの一種で、子宮頸がんと同様に女性が注意すべき病気のひとつです。子宮体がん検査の費用や方法、結果の見方について知り、早期にがんを発見しましょう。
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目次
子宮体がんとは?検査を受けるべき?
「子宮体がん」とはどのような病気なのでしょうか。子宮体がんは「子宮内膜がん」とも呼ばれ、子宮の内側の膜から発生するがんのことを指します。日本では、子宮体がんによって年間2000人強の人々が命を落としています。子宮頸がんとの違いや検査を受けに行くべき初期症状について知っておきましょう。
原因はホルモンバランス
子宮体がんの発生には「エストロゲン」や「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンのはたらきが関係しています。通常はこのふたつのホルモンがバランスを保って女性らしい身体をつくったり妊娠を支えたりしますが、両者のバランスが崩れることが病気の原因となる場合があります。プロゲステロンの分泌量に比べてエストロゲンの分泌量が多すぎる場合には子宮内膜が増殖して「子宮内膜増殖症」という子宮体がんの前段階の状態になり、その後子宮体がんにいたると考えられています。
主な症状は不正出血
子宮体がんのもっとも特徴的な症状は不正出血です。少量の出血がだらだらと続く傾向があります。不正出血以外の症状には、おりものの異常や排尿時の出血・痛み、性交時痛、骨盤の周辺の痛みといったものがあります。これらの症状が確認できる場合には、一度病院を受診してみましょう。
早期発見が重要
子宮体がんは、ほかのがんと同様に早期に発見して治療をはじめることで治る確率が高まります。少しでも子宮体がんの症状に心当たりのある人は、放置せずに子宮体がんの検査を受けてみてはいかがでしょうか。
子宮頸がんとは違う
子宮体がんは、子宮の入り口にできるがんである「子宮頸がん」とは区別されます。子宮体がんと子宮頸がんでは症状や検査方法、治療方法が異なるため、両者について正しい知識をつけておくことが大切です。子宮頸がんは初期では無症状の場合が多く、症状が出る場合には不正出血や月経量の増加を伴う可能性があります。
子宮頸がんは自分では気づきにくいがんですが、検査では初期段階でも簡単に発見できる場合が多いため、国・地方自治体が20歳以上の女性に対して2年に1度の検診を推奨しています。一般に「子宮がん検診」というと「子宮頸がん」の検査を指すことが多いため、「子宮体がん」の検査を受けたい場合には事前に確認しておきましょう。
子宮体がんの検査の方法は?痛みや出血はある?
子宮体がんの検査では、「細胞診」と「組織診」によって細胞や組織に異常があるかどうかを調べます。このふたつの検査は、検査中の痛みや出血、まれに細菌感染による検査後の腹痛を伴うことがあります。また、がんが具体的にどこにあるか、どのくらい広がっているか、ほかの臓器に転移していないかといった詳細事項を調べるために超音波検査、CT検査やMRI検査といった精密検査を行うことも考えられます。それぞれの検査について確認しましょう。
細胞診
子宮体がんの検査で最初に行う検査が「細胞診」です。子宮内膜の細胞を専用のブラシやチューブで採取し、顕微鏡で観察します。子宮口が小さい人だと器具が子宮内に入らないことがあり、その場合には子宮口を広げる処置をほどこすことになるでしょう。
細胞診では痛みを感じたり少し出血したりする可能性があります。我慢できるくらいの少しチクッとした痛みを感じる人もいれば、強い痛みを感じて検査を続行できない人もいます。痛みが心配な場合や痛みが強い場合には、麻酔をして検査に臨むことになるかもしれません。細胞診で異常があった場合にはより精密な検査に進みます。
組織診
細胞診で異常があると判断された場合は、「組織診」を行うことになります。細胞診だけではがんは完全には確定されないため、組織診を行うことでより結果が明確になります。
組織診では細胞診と同様に子宮内に器具を入れ、異常があると思われる部分の子宮内膜を削ったり吸い取ったりします。子宮内膜全体を採取する「全面掻爬(そうは)」やはさみで子宮内膜をつまんで採取する方法をとることもあるでしょう。
組織診も痛みや出血を伴うことがあり、痛みが強い場合や全面掻爬する場合などには麻酔をかけて検査を行います。
子宮鏡検査
細胞診や組織診とセットで行われることが多い検査が「子宮鏡検査」です。細胞や組織を切り取るときに細いカメラを腟から子宮に向かって挿入し、どこにがんがあるか、がんがどのような形状をしているかを直接観察します。一般に、子宮鏡検査では痛みは感じにくいといわれています。
内診、直腸診
腟から指を入れて子宮や卵巣の状態を調べたり、肛門から指を入れて直腸(腸のうち肛門の直前にある部分)やその周辺に異常がないかを調べたりすることがあります。直接触ることにより、がんがどこまで広がっているかを確認します。
超音波検査(エコー検査)
超音波検査(エコー検査)を行って、子宮内膜の厚さやがんと臓器の位置関係を調べる場合もあります。超音波が出る器具を腟から入れ、子宮の内部の様子を画像にして観察します。
CT検査、MRI検査
CT検査やMRI検査でがんが子宮の筋肉のどのくらい奥まで広がっているか、周辺の臓器に転移していないか、リンパ節に転移していないか、肺や肝臓といった子宮から遠い部位にまで転移していないかといったことを調べることもあるでしょう。
これらの検査を行うときには造影剤を用いる場合があるため、薬剤のアレルギーがある人は事前に医師に相談しておきましょう。
子宮体がんの検査結果はいつ出る?結果の見方は?
検査結果は1週間~10日で出る
細胞診は検査から1週間程度、組織診も検査から1週間~10日程度で結果がわかります。その後の超音波検査やCT検査、MRI検査についても1週間前後で結果が出る場合が多いでしょう。
「陰性」、「疑陽性」、「陽性」
細胞診検査では、「陰性」、「疑陽性」、「陽性」という3つの段階で結果があらわされることがあります。陰性の場合には、基本的にはより精密な検査に進む必要はありませんが、不正出血などの症状の治療を行っても改善しない場合は再度検査を受けることになるかもしれません。疑陽性や陽性という結果が出たときには組織診以降の精密検査に進みます。
I~Vのクラス
細胞診検査では、上記の3段階ではなくI~Vの細胞のクラスとして結果が表示される場合もあります。このクラスわけは子宮頸がんの細胞診においても用いられる結果表示方法で、I~IIの場合は正常、IIIだと「子宮内膜増殖症」IV~Vの場合は子宮体がんであることが疑われます。
このI~Vの細胞のクラスは、がんの進行度合いを示す「ステージ」とは別のもので、あくまで細胞が悪性であるかどうかの判定にかかわるものなので、混同しないように注意しましょう。
子宮体がんの検査費用はどのくらい?
子宮体がんの検査を受けるためにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。できるものなら安い料金で検査を受けたいですよね。国や自治体からの補助金はあるのでしょうか。
症状がある場合は保険適用になる
子宮体がんの検査では、子宮がん検診(子宮頸がん検診)のように自覚症状がないときから病気の診断が行われることは少なく、不正出血やおりものの異常、排尿時出血、排尿痛、性交時痛、骨盤の痛みなどを訴えた人が検査を受け、子宮体がんであることがわかる場合が多いと考えられます。このように症状が出てから検査を受ける場合には、保険適用になる場合が多いでしょう。
症状がなくても念のため受けておきたいという場合、人間ドックや子宮がん検診(子宮頸がん検診)のように検診として受ける場合には、自治体による補助がない限りは全額自費負担となるのが一般的です。
細胞診は保険適用で2,000~3,000円
何回検査を行うか、何種類の検査を行うか、麻酔を使用するか否かによって検査の料金は変わります。一例として、保険適用で細胞診を行う場合には1回あたり2,000~3,000円、保険適用外の場合は1回あたり6,000~8,000円程度と見積もっておくと良いでしょう。
地方自治体や健康組合の補助金を確認しよう
子宮体がんの検査は、市町村や所属している健康保険組合において補助金が出たり、割引の対象になったりしている可能性があります。補助金の有無や割引額は市町村によって異なりますが、子宮頸がんとセットで検査を行い、割り引いてくれる市町村もありますよ。すべての市町村や組合がこうした取り組みを行っているわけではないため、ホームページなどで確認してみましょう。
子宮体がん検査で異常が見つかったらどんな治療をする?
子宮体がんの検査を受け、子宮体がんであると診断された場合にはどのような治療を行うことになるのでしょうか。子宮体がんにはI期~IV期のステージがあり、ステージや患者それぞれの事情によって治療法の組み合わせが変わってきます。医師と話し合いながら、自分に合った治療を選びたいですね。
外科手術
子宮やその周辺のがんを取り除くために行う外科手術は、子宮体がんの治療の中でももっともよく行われる治療です。初期段階の子宮体がんの治療では、手術が治療の中心となることが多いでしょう。
手術で切除する部位は、がんがどこまで広がっているかによって変わります。子宮のみを取り除く場合もあれば、子宮に加えて卵巣や卵管、腟、リンパ節などをまとめて切除する場合もあります。がんが進行すればするほど、がんが広範囲になるため、切除範囲も広がる可能性が高いといえるでしょう。
ただし切除範囲が大きくなると、術後に排便・排尿に支障をきたす、足がむくみやすくなる、更年期障害と同様の症状が起こる、といった後遺症が残ることが考えられます。こうしたリスクを踏まえた上で十分に話し合って手術の範囲を決定しましょう。
ホルモン療法
がんになる前の子宮内膜増殖症の場合やステージI期の比較的がんが進行していない場合で、子宮を残したいという希望がある人に対して主に用いられる方法が、ホルモン療法です。抗がん剤治療を行うことが困難な場合や、手術後の再発を防止したい場合にホルモン療法を選択することもあります。
ホルモン療法では、プロゲステロン(黄体ホルモン)を投与することにより、がんの増殖を抑えます。手術を行わずにホルモン療法を行う場合は、子宮を残すため再発のリスクがあることを頭に入れておく必要があるでしょう。
抗がん剤治療
抗がん剤治療は、がんが再発したときや、手術後の再発を防止したいとき、がんが広範囲に広がって摘出手術が難しいときなどに行われます。抗がん剤はがん細胞を破壊して増殖するのを防ぐ薬剤で、飲み薬や点滴で体内に取り入れます。
脱毛や吐き気、下痢、白血球の数の減少による免疫力の低下といった副作用があり、副作用がひどい場合には治療に使用する薬の種類を変えたり、治療を休止・中断したりすることがあります。
放射線治療
放射線治療も、手術を行った後に再発の可能性がある場合や、再発した場合、がんが進行していて手術を行うのが困難な場合などに行う治療です。放射線治療では、がん細胞を小さくするためにX線やガンマ線でがん細胞を傷つけます。
照射する方法は主に3種類あり、もっともよく行われるのは「外部照射」と呼ばれる身体の外から照射する方法です。このほか子宮や腟に器具を入れて照射する方法がとられることがあるでしょう。
副作用としては、吐き気やおう吐、食欲不振、だるさ、膀胱炎(ぼうこうえん)や下痢などが起こる可能性があります。
子宮体がんを検査して早期に治療をはじめよう
子宮体がんのもっともよくみられる症状である「不正出血」は、子宮体がん以外にもさまざまな病気の症状として考えられるため、子宮体がんかも、とすぐに見当をつけることは難しいかもしれません。
しかし病状が進行すると、がんが広範囲に広がり、命にかかわる危険があります。少しでも気になる症状があるときには、早めに婦人科を受診しましょう。市町村や健康保険組合の補助金がある場合には、ぜひ活用してくださいね。
子宮体がんの検査は痛みを伴うことがありますが、がんが進行すると検査の痛みに耐えることよりもはるかにつらい状態になってしまうことが予想されます。痛みが気になるときには麻酔を投与して和らげてもらい、検査を乗り切りましょう。
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