「汰」の意味・読み方、名前124例！名付けに悪い漢字？赤ちゃんの命名でのポイント

「汰」は「太」と読み方も漢字の成り立ちもよく似ており、男の子の名前の止め字として使われるケースが多いようです。よく見る漢字のひとつですが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。

「汰」はさんずいが付いているように、「洗う」「潤う」といった意味も含みます。水は優しさや豊かさの象徴であり、癒やしのイメージがあるようです。「汰」が付く名前は響きが力強いだけではなく、優しく豊かな心を持ってほしいという願いを込めることができますね。

「汰」には「よなげる、にごる」という読みがあるように、濁るといった意味を含みます。それでは、「汰」は名づけでは避けたほうが良いのでしょうか。そもそも「濁る」という意味はどこから来たのでしょうか。

「汰」の形は「サンズイに太い」であり、「たっぷりの水」という成り立ちがあります。転じて「たっぷりの水で洗い流す」「すすいで余計なものを取り去る」という意味になりました。洗うと水は汚れるため「濁る」という意味が派生したようですね。

水が濁るのは、汚れを落として磨き上げたためと考えると、悪い意味とはいえません。名づけランキングでも常連の人気漢字ですから、必要以上に気にすることはないですよ。

止め字として人気の「太」と「汰」は読みも成り立ちも似ています。違いは「汰」は水のイメージがあるところ、また画数が4画（太）か7画（汰）かというところです。短く書きやすい名前が良ければ「太」、現代的にしたいときは「汰」など、好みで選ぶと良いでしょう。

「汰」は「太」と同じように、止め字として使われることが多い漢字です。字画を調整したいときや、「太」よりもかぶりにくい名前にしたいとき、「水」のイメージを持たせたいときにも便利な漢字ですね。

「汰」は止め字として汎用性が高く、お気に入りの漢字一文字の後ろにつけるだけで名前がかっこよく決まります。「汰郎（たろう）」や「汰朗（たろう）」という使い方もできますね。ユニークな名づけをしたいときは「汰」を名前の一番初めに持ってくるのも良いですよ。

「汰」は男の子の名前の一部という印象が強いですが、場合によっては女の子にも使うことができます。かわいらしく、柔らかい響きの名前に使うと映えるかもしれません。女性にも使えそうな名前例を紹介します。

三文字の名前に「汰」を使えば、他とは少し違った目立つ名前になるかもしれませんね。「汰」は水のイメージが強いので「太」よりは女の子らしさがありますが、やはり男子の名づけに使われることが一般的です。女の子に「汰」を使うときは、全体のバランスをよく見て考えましょう。

※この記事は2021年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。