学資保険の返戻率とは?金額はいくら入る?平均相場&元本割れ・契約時の注意点も紹介

学資保険を選ぶときに欠かせないポイントのひとつが「返戻率」です。戻ってくるお金の比率のことで、返戻率によって学資金に数十万円の差が生まれることもあります。そのため、学資保険を決める前にしっかりと理解しておくと良いでしょう。ここでは、学資保険の仕組みや返戻率の意味、よりお得になるポイントやトレンドについて解説します。

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この記事の監修

田中 みゆき
ファイナンシャルプランナー
田中 みゆき

目次

  1. 学資保険の返戻率とは?
  2. 学資保険と予定利率の関係とは?
  3. 返戻率と受け取り金額の計算方法
  4. 学資保険の元本割れとは?
  5. 学資保険の返戻率が高いケースは?
  6. 学資保険の返戻率は比較できない?
  7. 最もお金が増える学資保険を一括比較
  8. 返戻率と条件、バランスの良いものを選びましょう
  9. あわせて読みたい

学資保険の返戻率とは?

返戻率とは戻ってくるお金の比率

学資保険の返戻率(へんれいりつ)とは、保険会社へ支払った保険料の総額に対してどのくらいの学資金を受け取ることができるかを数字で表したものです。

基本的に返戻率はパーセンテージ(%)で記載されます。保険料の総額と受け取った学資金が同じ場合、返戻率は100%と計算されます。返戻率が高いほど、支払った保険料よりも多くの金額を受け取ることができます。

学資保険の返戻率の平均相場は?

学資保険の返戻率は、貯蓄を重視したタイプと保障を重視したタイプでは異なります。一般的に、貯蓄を重視した商品のほうが余分な保証がないぶん、返戻率が高いといえるでしょう。

2023年4月現在、各社の学資保険を比較すると、返戻率は101%~109%前後の商品がほとんどといえます。

学資保険と予定利率の関係とは?

予定利率は保険料を決める基準のひとつ

学資保険に加入する際は、予定利率を理解しておきましょう。

予定利率とは、契約者に対して約束する運用利回りのことで、保険料を決める際の基準のひとつとなります。通常保険会社は、契約者から支払われた保険料の一部を積み立てて運用すると考えてください。

予定利率が高いほど利回りが高くなり、保険料が安くなるという仕組みです。

予定利率を決めるための基準が標準利率

標準利率とは、金融庁が定めた一定の基準のことです。10年国債の利回りなどをもとに決められていて、経済状況によって左右します。標準利率は予定利率に影響し、標準利率が上がると予定利率も上がる仕組みです。

標準利率・予定利率が上がると返戻率も上がる

基本的に、標準利率・予定利率が上がると返戻率も上がります。予定利率が高いということは、契約者が支払う保険料に対して、保険会社が予定している収益も高くなるからです。そして、予定利率が高くなると割引が大きくなるため、保険料は下がります。

保険料
返戻率
標準利率・予定利率が上がる下がる上がる
標準利率・予定利率が下がる上がる下がる

返戻率と受け取り金額の計算方法

返戻率の計算方法

返戻率は「受け取る学資金の総額(以降「受取金」)」を「支払った保険料の総額(以降「支払金」)」で割り、100%を掛けます。

返戻率=受取金÷支払金×100

受け取り金額の計算方法

受取金は、支払金と「返戻率を100で割った数字」を掛け算します。

受取金=支払金×(返戻率÷100)

受け取り金額の計算例

支払金
受取金
支払金と受取金の差
A.返戻率90%200万円180万円-20万円
B.返戻率110%200万円220万円+20万円
C.返戻率110%300万円330万円+30万円

たとえば、返戻率が90%の学資保険で総額200万円の保険料を支払った場合、受取金は180万円になります。そして、支払った200万円よりも受け取る金額が20万円少なくなります。(表A)

200万円×(90÷100)=180万円

一方で、返戻率が110%の学資保険に総額200万円の保険料を支払った場合、学資金として220万円を受け取ることができます。実際に支払った200万円よりも、20万円多く返ってくるという計算です。(表B)

200万円×(110÷100)=220万円

返戻率が100%を超えている場合、支払った保険料が高いほど返戻率も高くなります。(表C)

学資保険の元本割れとは?

受け取る学資金よりも支払った保険料が多い

「元本(がんぽん)割れ」とは、学資金の受け取り総額が支払った保険料の総額よりも下回ることです。投資したお金である保険料を「元本」と呼び、元本よりも利益が下回ることから元本割れと呼ばれます。

元本割れは、返戻率が100%を下回る場合に起こります。満期になっても元本割れしている学資保険は一見損に感じるかもしれませんが、その分保障内容が充実しているケースがほとんどです。

学資保険の契約内容によっては、医療保険などと保障内容が重複している可能性があります。保障内容によっては、学資保険以外の保険に別途加入したほうがお得になるケースもあるでしょう。

解約返戻金次第で元本割れに

保険料の払い込みが厳しいなどの理由で途中解約した場合、解約返戻金の設定金額によっては支払ったお金がほとんど戻ってこないことがあります。

解約返戻金を受け取ることができないと、本来100%を上回っていた返戻率が元本割れしてしまう可能性があるでしょう。そのため、満期までしっかりと払えるような学資保険を選ぶことが大切です。

学資保険の返戻率が高いケースは?

子どもが小さいうちに加入する

学資保険は子どもの年齢が低ければ低いほど、保険料が安くなります。学資保険の商品によっては、妊娠中に入れるものまであります。学資保険を検討している場合は、子育てで忙しくなる前にチェックしておくと良いですね。

学資金の受け取りを後にする

基本的に支払った保険料は、保険会社に預けている期間が長いほど運用される期間も長くなります。そのため学資金の受け取りはできるだけ先のほうが、運用される期間が長くなるため返戻率が高くなります。

余分な特約を付けない

学資保険によっては、特約として医療保障や死亡保障が付いているものがあります。保障をつけるとそのぶん保険料が値上がりし、返戻率が下がります。返戻率を高くするには、できるだけ余分な特約を付けないほうが良いでしょう。

しかし、「保険料払込免除」の特約はおすすめです。保険料払込免除とは、万が一契約者が死亡した場合などにそれ以降の保険料の支払いが免除されるというもので、基本的にはどの学資保険にも付いています。

※特約…メインの保障に対して付けることができるオプションのようなもの

できるだけ一括で払う

保険料は月々で支払うよりも、できるだけまとめて支払ったほうが安くなります。1年分をまとめて支払う年払いや、保険料をすべてまとめて支払う一括払いなどです。支払う余裕がある場合は、まとめて支払ったほうが良いでしょう。

ただし、一括払いの場合は、クレジットカード決済ができないケースがあります。クレジットカードのポイントが気になる場合は、支払い前によく確認しておきましょう。

学資保険の返戻率は比較できない?

学資保険の返戻率の条件は商品によってさまざまです。そのため商品同士で返戻率を比較する際は、できるだけ条件をそろえるようにしましょう。おもな条件は以下の通りです。

●契約者(子どもの保護者など)と被保険者(子ども)の年齢
●保険料の支払い期間・方法
●学資金の受け取り時期
●受け取る学資金の総額
●特約の保障内容

すべての条件をぴったりとそろえて比較することは難しいかもしれません。その場合は、条件の中で自分がまず優先するポイントを決めて比較すると良いでしょう。

学資保険の比較は一括資料請求がおすすめ

学資保険を選ぶ際は、一括資料請求を利用してはいかがでしょうか。返戻率が高い保険を選んで資料を届けてくれる会社もありますよ。最もお得に学資保険を貯めるためにもプロが選ぶ保険を比較して、ライフプランに合わせたものを選べると良いですね。

最もお金が増える学資保険を一括比較

ほけんの窓口インズウェブ

インズウェブは保険の比較・一括資料請求ができる情報サイトです。学資保険をはじめ生命保険、自転車保険、積立保険などの商品名や特徴が一覧でまとまっているため、広く情報を集めたいときに頼りになります。専門家に相談してから決めたいという人向けに、保険のプロが対応するオンライン保険相談サービスも提供していますよ。

また、保険の窓口インズウェブで資料を一括請求すると、さまざまな学資保険を比較してもっともお金が増える保険を選べるというメリットがあります。2014年のキャンペーン開始以来、40,000名以上のママ・パパが学資保険の資料請求をした実績を持つ信頼のおけるサイトといえるでしょう。

資料請求はたったの1分程で簡単に申し込むだけです。

おすすめポイント

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返戻率と条件、バランスの良いものを選びましょう

学資保険で教育資金の貯蓄を考えている場合、できるだけ返戻率の高いものが嬉しいですよね。商品によっては数十万円の差が生まれるものもあるため、返戻率は学資保険選びの中でも非常に大事なポイントです。

学資保険を選ぶ際は返戻率だけでなく、家族のライフプランに合ったバランスがとれた保険を選べると良いですね。

※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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