【助産師監修】「あれ?子どもの口が臭い!」子どもの口臭の原因と対策を知ろう

ふと気付いたら「子どもの口がくさい…」と感じたことはありませんか。子どもにも口臭につながってしまう原因があります。また、もし子どもの口臭が気になりだしたら、どのように対処すれば良いのでしょう。今回は、子どもの口臭が発生する原因と対策についてご紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 意外と多い!子どもの口臭に悩む親の声
  2. 子どもの口臭の原因
  3. 子どもの口臭、どう対処する?
  4. 子どもの口臭の原因から受診する病院を決めよう
  5. 子どもの口臭が気になったら、早急に対策を

意外と多い!子どもの口臭に悩む親の声

子どもの口臭に悩んでいる親は意外にも多いようです。毎日一緒に生活している親だからこそ、口臭は気付きやすいですよね。しかも、虫歯もなく毎日しっかり歯磨きもしているのに口がくさいとなると、親も心配になってしまいます。どうして子どもの口臭が発生してしまうのでしょうか。まずは、子どもの口臭の原因を知る必要があるようです。

子どもの口臭が気になります。何か良い方法はないでしょうか?小学5年生の息子ですが、かみあわせが悪いせいかいつも口があいています。寝るときだけかみあわせの矯正をしています。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

5歳なんですが最近口臭が気になります。今日保育園である先生にも口くさいと言われたみたいで…子どもは気にしてないみたいですが私が気になってショックで(;_;)

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

子どもの口臭について。本気でにおいます。6歳(年長組)の娘の口臭がひどくて悩んでます…。1年半ほど前から気になりだし、歯磨き、口臭予防グッズ、小児科、歯科で相談などいろいろ試してみましたが、全然効果なしです。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

子どもの口臭の原因

虫歯や歯磨き不足

虫歯は菌によるものなので、虫歯ができてしまうとにおいが発生します。虫歯は歯や歯肉が炎症を起こして強い口臭となって発生するため、子どもの虫歯や歯磨きが上手にできていないことで口臭となっている可能性があります。また、歯磨き不足で食べ物が歯に詰まったままの状態になるとにおいが強くなりやすいです。

口呼吸により口が乾燥するため

普段から口呼吸をしている子どもは口の中が乾燥し雑菌が繁殖しやすい状態となっています。唾液には殺菌作用や口の汚れを流れ落とす働きがあるため雑菌の繁殖を防ぐ役割を果たしているのですが、口呼吸により口内が乾燥すると唾液の作用もなくなり雑菌が増えやすくなります。その結果、口臭となって口から嫌なにおいを発します。また、口の中が乾燥していることで虫歯ができやすいという悪循環も引き起こすのです。

鼻炎やアレルギーによるもの

鼻炎やアレルギーにより、鼻や喉に炎症を起こすことで鼻の奥に膿がたまることがあります。この膿自体が直接の口臭の原因となるほか、膿がたまることで鼻呼吸ができなくなり自然と口呼吸をしてしまいます。そうすると口呼吸により口内の乾燥が進み口臭を発生する原因となっています。

風邪や胃腸が弱っている

子どもの口のにおいで風邪かなと感じることがありますが、免疫力が低下していると雑菌が繁殖しやすいため、喉の痛みや発熱は口臭の原因となります。また、胃腸が弱っていると悪玉菌が増え悪臭を発します。その悪臭が血管を通って体臭や呼気に混ざり口臭となるのです。

ストレス

子どもにもストレスを感じることがあります。ストレスを感じると緊張状態となり、緊張することで唾液の分泌が低下するといわれています。このような体調の変化は口内環境を悪化させることとなり、結果として口臭につながります。

食べ物が原因

ニラやにんにく、ネギといった強いにおいを発する食材を食べたことにより、口臭が気になる場合があります。これは子どもだけでなく大人にもいえることです。子どもだけがにおうのか、食べたものにより口臭が原因なのかにより、子どもの体調が悪いかどうかの見極めになります。

子どもの口臭、どう対処する?

仕上げ磨きを忘れずに

子どもの口臭の原因ともなる虫歯や歯磨き不足に対しては、しっかり親が最後の仕上げをしてあげましょう。歯の表面が溶ける時間をできるだけ減らすよう、だらだら時間をかけて食べるのはNGです。歯医者さんへ行って正しい歯の磨き方を親子で教えてもらうのも子どもの口臭対策になります。

鼻呼吸に転換させるトレーニングをしよう

口呼吸の子どもは、鼻づまりが原因となっている可能性もありますが、その他にも口の周りや舌の筋肉が発達不足により口呼吸となっている場合もあります。

まずは、鼻呼吸へ転換させるためのトレーニングが必要となります。口の周りの筋肉を鍛えるために口を大きく開けてから小さくすぼめる動きを繰り返したり、ガムを1日3回、計1時間口を閉じて噛み続けたりするのもトレーニングになります。このとき、ガムは砂糖なしのキシリトールガムを選ぶと良いでしょう。

必要ならば耳鼻科やアレルギー科の受診を

鼻炎やアレルギーによる口臭はなかなか自然と直すのが難しいところもあります。そのためには耳鼻科やアレルギー科を受診し、どのように改善していくか相談することが大切です。

食物繊維豊富な食事で腸内環境を改善

風邪や胃腸が弱っているときには、十分な休養と免疫力を上げる必要があります。しっかり水分補給をすることや、腸内環境改善のため食物繊維豊富な食事を取り入れることが大切です。また、便秘の場合は特に口臭が出やすいため、お腹の調子を整える必要があります。

食べ物の場合は一時的なので気にせずに

においがきつい食べ物を食べたことが口臭の原因となっている場合は、一時的なものであるためガムを噛むなどして気にしないようにしましょう。逆に、口臭が長く続く場合は食べ物以外の原因が考えられるため、ほかに考えられる原因を見つけて改善する必要があります。

子どもの口臭の原因から受診する病院を決めよう

子どもの口臭の原因はさまざまあることがわかりましたね。病気が原因で口臭が発生している場合は、病院の受診が必要となる可能性があります。風邪や胃腸なら小児科、鼻炎やアレルギーは耳鼻科やアレルギー科、または状況により呼吸器科の受診となることもあります。

まずは、子どもの口臭の原因を突き止めてその原因に合った対策をしてみてください。もし、対策をしても改善されない場合は病院に相談しましょう。受診する科に迷った場合は、病院へ行く前に電話で問い合わせてみると安心でしょう。

子どもの口臭が気になったら、早急に対策を

子どもも気にしていないように見えて、実は口臭に気付いて落ち込んでいるかもしれません。周りのお友達に「口がくさい」と言われ悲しい思いをしてしまうかもしれません。そうなる前に、子どもの口臭に気付いたら早急に対処してあげてください。

また、ママが子どもに口がくさいことを指摘するときの言い方にも注意が必要です。子どもだから気にしないだろうと思わず、子どもが気にならないよう傷つかない言い回しで伝えてあげることも大切です。