赤ちゃんの歯並びの基礎知識!歯並びが悪くなる原因、良くするにはどうしたらいい?

生後6ヶ月くらいになると歯が生えてくる赤ちゃんもいますよね。歯が生えてくると気になるのが、赤ちゃんの歯並びです。歯並びが悪くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは赤ちゃんの歯並びが悪くなる原因と影響、歯並びを良くする方法について解説します。

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この記事の監修

雨森 洋貴
歯科医
雨森 洋貴

目次

  1. 大人とは違う赤ちゃんの歯並び
  2. 年齢別の歯並び
  3. 赤ちゃんの歯並びを悪くする原因
  4. 歯並びが悪いことによる将来への影響
  5. 赤ちゃんの歯並びを良くする方法
  6. 赤ちゃんの歯並びは日ごろの習慣から!

大人とは違う赤ちゃんの歯並び

赤ちゃんの歯はすきっ歯

赤ちゃんの歯が生えてくると隙間が気になる方も多いのではないでしょうか。ほとんどの赤ちゃんは歯に隙間があるいわゆる「すきっ歯」のことが多いです。

きれいな歯並びは要注意

赤ちゃんのうちから歯と歯の間に隙間がないような、大人のようにきれいな歯並びの場合は要注意です。このあと生えてくる永久歯は乳歯より一回り大きいので、スペースが小さすぎてガタガタの歯並びになる可能性もあります。
とはいっても、セルフケアでどうにかするのは難しいので、歯医者を受診してみてもらうのがおすすめですよ。

心配しすぎないで!

歯並びが良くても心配しすぎることはありません。その後赤ちゃんのあごも育っていくため、永久歯が生えるころには大きくなっていることも考えられます。心配しすぎず、様子を見守っていきましょう。

年齢別の歯並び

生後6ヶ月頃

早い子では生後6ヶ月頃から歯が生えてきます。一番初めに生えるのは下顎の乳中切歯で、2本生えてきます。このときは歯と歯の間が空いているのが普通です。今後ほかの歯が生えてくると隙間が埋まってきます。

この歯が生えてくる時期はとてもむずかゆく、赤ちゃんはストレスが溜まって夜泣きなどをする時期でもあります。歯固め用の固いおもちゃを噛ませてあげて、むずがゆさを緩和させてあげると良いでしょう。

1~1歳6ヶ月頃

1歳頃には、乳側切歯が生えます。その後、1歳6ヶ月頃に第一乳臼歯が生えてきます。奥歯は歯の溝が細かく、歯垢がたまりやすいので歯みがきを丁寧に行いましょう。
この時期に歯みがきを怠ると、子どもが大きくなっても自分から歯みがきをしなくなったり虫歯になりやすくなったりするので注意が必要です。

1歳6ヶ月~2歳頃

2歳頃には、乳犬歯が生えます。このころには離乳も完了し、いろいろなものが食べられるようになっているでしょう。おやつは時間を決めて食べ、歯みがをしっかりとするようにしましょう。

2~3歳頃

3歳頃までに第二乳臼歯が生え、乳歯が生え揃います。このころには歯と歯の隙間も少なくなります。まだ歯医者さんに行っていない場合は、検診に行ってみましょう。

5~6歳頃

5~6歳になると、永久歯に生え変わる時期になります。このころには一般に「すきっ歯」といわれる歯並びになってきます。これは、顎がきちんと成長している証です。このあと生えてくる永久歯のためのスペースを作っています。

赤ちゃんの歯並びを悪くする原因

先天的要因

遺伝により、顎の大きさが大きすぎたり小さすぎたりすると歯並びが悪くなる傾向があります。

後天的要因

顎の骨格をゆがめる癖や食べ方などの環境の要因で、歯並びが悪くなることがあります。

後天的要因となる日ごろの癖

おしゃぶり、口呼吸、舌を前に出して飲み込む癖、固いものを食べない、口を開けたまま食べる癖、食べる時の姿勢が悪い、寝る姿勢に偏りがある、頬杖を突く癖、下唇をかむ癖、歯や舌の異常 のような癖があると、歯並びが悪くなりやすいといわれています。

歯並びが悪いことによる将来への影響

虫歯になりやすい

歯並びが悪いと、磨ききれない箇所が多くなり虫歯になりやすくなります。子どもの歯並びが悪いと感じた場合は、歯の隙間の歯石をしっかりと磨くようにしましょう。また、歯科の定期健診に通うのがおすすめです。

口臭の原因になる

磨き残しがあると歯垢が残りやすく、口臭の原因になることもあります。

いびきをかきやすい

歯並びが悪いと口がうまく閉じられないことがあり、その隙間から寝息が出ることでいびきをかきやすくなってしまいます。

見た目が気になる

口を開けたときの印象が悪くなり、見た目が気になってしまいます。

赤ちゃんの歯並びを良くする方法

おしゃぶりや爪噛みを止めさせる

おしゃぶりや爪を噛む癖は強い力が顎にかかるので、なるべくさせないようにしましょう。無理に止めるのではなく、気をそらしたり、別のことに関心を向けたり、ストレスとなっていることがあれば取り除いたりするなどしてあげると良いですね。

頬杖をつかせない

顎のゆがみを防ぐため、頬杖はなるべくつかせないようにしましょう。

虫歯に注意する

虫歯ができると、痛みなどで噛み合わせの問題が出てくることもあります。歯みがきを丁寧に行い、虫歯ができないように注意しましょう。

食生活や食べ方に注意する

柔らかいものばかり与えたり、時間を気にせずに甘いものを食べさせたりすると、虫歯や顎の弱体化の原因になります。食事は決まった時間に与えるようにしましょう。栄養バランスとともに、食べ物の固さなどにも配慮しましょう。

寝る体勢に注意する

同じ方向にばかり偏らないように注意して、いろいろな方向で寝るようにさせましょう。

赤ちゃんの歯並びは日ごろの習慣から!

赤ちゃんの歯並びは、先天的な原因もありますが、日ごろの習慣によりよくしていける点も多いです。できるだけ歯並びがよくなるような習慣を身につけさせてあげたいものですね。きっと歯並びだけでなく、健康にとっても良い習慣になるでしょう。

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