ベビー・チャイルド・ジュニアシートの選び方を解説!どれを何歳まで使用する?
子どもを車に乗せるときは、チャイルドシートの使用が義務付けられています。しかし、チャイルドシートには、ベビー用やジュニア用などの種類がありますよね。ここでは、どれが何歳まで使える、どのような選び方をしたら良いかなど、チャイルドシートについて詳しくご紹介します。
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目次
法律では何歳までチャイルドシートを付けないといけない?
新生児~6歳未満の子どもを車に乗せるときには、チャイルドシートの使用が義務付けられています。退院時に新生児と車を利用するときや、カーシェアリングやレンタカーの利用、知り合いの車に短時間乗せてもらうときも例外ではありません。
どの製品でも良いというものでもなく、「ECE/R44」や「自マーク」などの保安基準に適合している型式指定を受けたチャイルドシートでないと違反対象になります。使用義務に違反したときは、罰金はありませんが、免許点数が1点引かれます。
ベビー・チャイルド・ジュニアシートは何歳から何歳まで?
チャイルドシートは身長や体重を目安にベビー用、幼児用、学童用に分類されています。以下はそれぞれのシートの年齢、身長、体重の目安です。
チャイルドシートは、体格や年齢の目安を参考に、子どもの成長にあわせて使いわける必要があります。体格にあったものを選ぶと安全性が高まるので、年齢よりも身長や体重などの体格を重視してチャイルドシートを選ぶことが大切です。
ベビーシート(ベビー用)
・年齢 0~1歳頃
・身長 70cm以下
・体重 10kg未満
進行方向に対して後ろ向きに使用するものが多いのが特徴です。首がすわってない赤ちゃん用のベッドタイプや回転させて前後に向きを変えられる回転式のタイプがあります。製品によっては、ベビーキャリーやベビーカーとあわせて使える兼用タイプもあります。
チャイルドシート(幼児用)
・年齢 1~4歳頃
・身長 60~100cm以下
・体重 9kg以上18kg以下
流通しているチャイルドシートの中で、最も商品数が多い種類です。一般的には進行方向に対して前向きで設置し、5点式のハーネスでサポートするものです。リクライニングで細かい角度調整ができたり、快適に座れるような生地を使用したりと、メーカーや商品によってさまざまな特徴があります。
ジュニアシート(学童用)
・年齢 4~10歳頃
・身長 140cm以下
・体重 15kg以上36kg以下
大人用シートベルトを使用できるよう、子どもの座面を上げるためのチャイルドシートです。持ち運びに便利なように、折りたためるタイプのものやコンパクトなサイズのものもあります。
その他のチャイルドシート
ベビーシート・チャイルドシート・ジュニアシートという名前はあるものの、境目はブランドや商品によって異なります。中には、形を変えて1歳~12歳まで使用できるものもあります。購入を検討している商品の対象年齢をあらかじめよく確認してくださいね。
先輩ママ200人に聞いた!「あなたはチャイルドシートを買い替えた?」
ままのてユーザーの先輩ママ200人にアンケートを行ったところ、以下のような回答になりました。
あなたはベビー・チャイルド・ジュニアシートを買い替えましたか?
は い 74.5%
いいえ 17.7%
その他 7.8%(購入していない)
ほとんどのママが買い替えをしていますね。チャイルドシートを購入していない人を除くと、実に80%以上の家庭が買い替えを経験していることになります。
※アンケート実施期間:2017年7月、対象:ままのてユーザーのママ200名
先輩ママのチャイルドシートを買い替えた理由は?
買い替えを経験した先輩ママの声を集めました。買い替えの理由になる主なパターンは以下のとおりです。
兄弟ができたから
子どもふたりで3台使用しました。買い換えた理由は、2歳差で赤ちゃんが生まれたことです。今まで使っていたチャイルドシートは赤ちゃんへシフトし、お兄ちゃんはサポートクッション付きチャイルドシートに切り替えました。
新しい方はジュニアシートへ変えられたので、下の子が大きくなったときはジュニアシートをもうひとつ買い足し、ふたりともジュニアシートを使用していました。
チャイルドシートとジュニアシートの2台を使用しました。下の子が生まれても良い時期だったので、チャイルドシートは下の子が使い、上の子は1歳からでも使用できるジュニアシートに買い替えました。
6歳未満はチャイルドシートが必要なので、子どもの人数が増えれば追加購入は必須です。子どもの体型にあったものを使うのがベストなので、おのずと下の子はお下がりになるでしょう。上の子にはチャイルドシートやジュニアシートなど、長期間使えるものを購入する人が多いようです。
チャイルドシートがライフスタイルにあっていなかったから
子どもはひとりですが、夫と私の車への付け替えが面倒だったので、車2台に1台ずつのチャイルドシートを購入しました。最初のチャイルドシートは安く簡素な作りのものだったので、もう1台目は作りが頑丈なタイプのものにしました。
車の買い替えのタイミングにあわせて、車とチャイルドシートのブランドを統一するのに買い替えました。純正の方が車にぴったりフィットするので、安心感と安定感がありました。
チャイルドシートは大きくて重さがあるので、車同士の移動や付け替えに手間取ってしまうこともあります。車が複数あるときは、どの車でも速やかに発進できるように1台ずつ付けておくのも良いででしょう。また、車とチャイルドシートのメーカーが同一のときは、ブランドを統一すると安全性や安心感が高まりそうですね。
体格に合わなくなったから
チャイルドシートとジュニアシートの2種類を買いました。小型のチャイルドシートだったのですが、3歳になるとキツくてジュニアシートに変えました。
ベビーシートはレンタルし、8ヶ月のときに4歳まで使用できるチャイルドシートを購入しました。今後、ジュニアシートに買い替える予定です。
子どもの体型にあわせてベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートをその都度買い替える人も多いようです。毎回買い替えると高額になってしまうので、レンタルを利用したり、兼用タイプを選んだりするとコストは抑えられそうですね。
チャイルドシートを選ぶときのポイントは?
対象の年齢・身長・体重
各メーカーのホームページや商品の説明書では、対象年齢や推奨身長・体重が表記されています。対象年齢はあくまでも参考に、子どもの身長や体重などの体格にあったものを選びましょう。
回転式か?
チャイルドシートにはシートが一方向にしか使えない固定式と、シートの向きを変えられる回転式があります。回転式のものはチャイルドシートの向きを乗せる方向に変えられるので、赤ちゃん楽に乗せ降ろしすることができます。
赤ちゃんの頭や足をドアや天井にぶつけにくいので便利ですが、固定式に比べて重いというデメリットや安全性への不安があるという声もあります。
isofix対応か?
「isofix(アイソフィックス)」とは、チャイルドシートを車に取り付けるための装置の総称です。2012年7月以降発売の新車は、isofixに対応することが義務付けられています。車のシートとチャイルドシートの金具同士をくっ付けるだけで設置でき、ぐらつきにくいことが特長です。
なお、2012年7月以前の販売車種がisofixに対応していることもありますが、当時は義務ではありませんでした。
安全性
国土交通省と自動車事故対策機構が市販のチャイルドシートを試験し、安全性を評価して公表しています。前面衝突試験と使用性評価試験の結果を誰でも見ることができますよ。購入を検討するチャイルドシートの安全性について、事前に知ることができるのはうれしいですね。
適合車種
チャイルドシートにはシートベルトで固定するものとisofixで固定するもの、あるいはどちらにも対応しているものがあります。欲しいと思ったチャイルドシートがisofix専用のもので、車の車種がisofix対応ではないときは使えません。
チャイルドシートのメーカーのホームページなどでは、取りつけ確認用の適合表が掲載されているため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
チャイルドシートの大きさ
回転式のもの、ベビー用と幼児用などの兼用タイプのもの、メーカーの上位クラスのものなどは比較的サイズが大きいのが特徴です。軽自動車やコンパクトカーなどに設置するときは、チャイルドシートが大きすぎて、荷物が入らない、ベビーカーを積めないなどの問題が出てくることもあります。
子どもの身体にあったものを選ぶことが一番大切ですが、車のサイズにあったチャイルドシートを選ぶのもポイントです。
チャイルドシートの重さ
車を複数台所有している家庭では、チャイルドシートを付け替えて使用することもあります。チャイルドシートが重いと、ママひとりで付け替えるのに苦労することも考えられます。チャイルドシートを定期的に付け替える可能性があるときは、コンパクトなものや軽量のものを選ぶと良いでしょう。
チャイルドシートは市町村によっては補助がある
市町村によっては、チャイルドシートの補助金制度があったり、貸出支援をしていたりするところもあります。応募資格や条件はあるのか、レンタルは無料か有料か、貸出場所は区役所か警察署かなど、住んでいる場所によって条件が異なります。
市町村のホームページで調べたり、交通課や子育て支援の窓口に問い合わせたりして、補助金や貸出支援を行っていないかを聞いてみるのも良いでしょう。募集要項にあてはまるか、レンタルのときは子どもの体格にあうか、返却時にクリーニングが必要かなどもあわせて確認しておくことが大切です。
チャイルドシートのレンタルと購入どちらがおすすめ?
子どもの体格にあわせたチャイルドシート選びをすることが大切ですが、乳児用、幼児用、学童用と3種類をその都度購入するのはコストがかかります。レンタルと購入の相場や使用パターンをご紹介します。
レンタルの相場
レンタルの店舗によって異なりますが、2週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月などのレンタル期間によって日割り単価が変わります。長く借りればお得というシステムをとっているところもありますよ。どの店舗でも1ヶ月単位が主流で、2~5千円台が相場になります。
どんなときにレンタルするべきか?
レンタル向きのおすすめパターンは以下のとおりです。
・使用期間の短いベビーシートをレンタルする
ベビーシートは乳児期のみと使用期間が短く高額のため、レンタルする人が増えています。ベビーシートとチャイルドシートの兼用タイプでは安全性が心配なので専用タイプを使いたいけれど、費用は抑えたいという人に向いています。
・チャイルドシートの相性を見極めたい
チャイルドシートは、赤ちゃんの乗り心地が悪いときや好みの角度ではないときにぐずりの原因になることがあります。また、設置のしやすさや所有する車にあったものなのかを見極めるために、購入前に一時的にレンタルして検討するという方法もあります。レンタル会社によっては、新品指定や買取のサービスを行っているところもありますよ。
・一時的に利用したい
帰省や旅行で一時的にチャイルドシートを利用したいときにもレンタルがおすすめです。電話やインターネットでレンタルを申し込むときに、届け先を指定することもできますよ。
購入するときの相場
チャイルドシートの種類、固定式か回転式か、シートベルト固定かisofixかなどによって相場は異なります。また、長期間使えるものだと価格が上がります。
一般的にベビーシートは高めのもので3万円前後、チャイルドシートやジュニアシートは2~5万円台が相場といえるでしょう。高性能のものやメーカーの上位ブランドのものは、10万円を超えることもあります。
長期利用をするときは購入がおすすめ
レンタルは1ヶ月、あるいは数ヶ月単位で更新する必要があります。長期間利用するときは、購入した方がお得になるでしょう。
自宅の車に設置するときは購入した方が良さそうですね。成長にあわせて、乳児用、幼児用、学童用のいずれかをレンタルして、最も長く使うものを購入するという方法もおすすめです。
乳児用と幼児用、幼児用と学童用などの兼用タイプもあります。子どもや設置する車にあったもので、長期間使えるものがあれば、兼用タイプを購入することで安価で済むこともありますよ。
子どもや車にあったものを見極めよう
チャイルドシートは、いざというときに子どもの命を守る大切な道具です。子どもの成長や車にあったものを使うことが安全につながります。
また、長い期間使っていると対象年齢や身長、体重を超えてしまうことがあります。子どもの成長や車の買い替えにあわせながら、その都度使っているものがあっているかどうかを見極めたいですね。