【2024】冬至はいつ?かぼちゃやゆず湯の由来・冬至の食べ物

冬至は1年で最も昼が短く、夜が長い日です。年末が近づくと朝晩の寒さが特に厳しくなり、大人も子どもも風邪をひきやすくなりますね。冬至の習慣には、冬を元気に過ごすための知恵や工夫がたくさん詰まっています。ここでは、冬至の由来やゆず湯の入り方、冬至の日の食べ物をわかりやすくご紹介します。

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目次

  1. 冬至とは?
  2. 2024年の冬至の日はいつ?
  3. 子どもとゆず湯に入ろう
  4. 冬至にかぼちゃを食べる理由は?
  5. 冬至の食べ物とおすすめレシピ
  6. 冬至の風習で冬を元気に乗り切ろう
  7. あわせて読みたい

冬至とは?

日本では、昼が最も短くなる日を冬至と呼んでおり、昔から現在にいたるまで、さまざまな風習が受け継がれています。冬至の意味や由来を学び、子どもたちに伝えてあげましょう。

冬至の意味

日本では、1年間の季節の変化を24にわけて考えていました。これを二十四節季(にじゅうしせっき)と言います。たとえば、夏が始まる日は立夏(りっか:5月6日ごろ)、霜が降り始めるころは霜降(そうこう:10月23日ごろ)、祝日である秋分の日や春分の日も二十四節季のひとつです。冬至は二十四節季の中で昼が最も短く、夜が最も長い日を表します。

昔の人は、日照時間が短くなると人間の力も衰えると信じてきました。しかし冬至を過ぎれば徐々に日が長くなり、人間にも力がみなぎってくると考えたようです。そのため、冬至は太陽がよみがえる日として、とても重要な節目となりました。

これらのことから冬至には、かぼちゃや小豆を食べて体力をつけ、ゆず湯に入って温まるという、冬至を乗り切るための習慣が生まれました。

一陽来復(いちようらいふく)

一陽来復とは、中国の「易経」という古い書物に由来する言葉です。冬至を境に太陽の力が戻り、冬が終わって春が来ること、すなわち悪いことが終わり良いことが来ることを意味しています。

一陽来復は冬至を指すことも多いですが、年賀状の文言や金運アップにつながるとされる穴八幡宮(新宿区西早稲田)のお守りにも、一陽来復の文字が使われています。

2024年の冬至の日はいつ?

2023年の冬至は12月21日(土)です。冬至の日は定期法といって、太陽の通り道である黄道の角度を根拠に決定します。毎年12月22日であることが多いのですが、2032年までは4年に1度の間隔で12月21日が冬至となり、2024年はちょうどその年にあたります。

2032年以降はまたサイクルが変わります。冬至の日付が変動するのは、暦を1太陽年の周期にあわせるためです。1955年以前は12月23日が冬至という年もありました。

子どもとゆず湯に入ろう

冬至の日には、ゆずをお風呂に浮かべたゆず湯に入る習慣があります。ゆず湯の効果や入浴方法を具体的にみていきましょう。

ゆず湯の由来

江戸時代の銭湯ではすでに、ゆず湯に入る習慣があったと考えられています。ゆず湯は、身体を温め寒い冬を元気に乗り切るという、昔の人たちの知恵でもありました。

東京ガス都市生活研究所は、ゆず湯と何も入れていないさら湯を用意し、それぞれ10分間入浴したあとの皮膚表面温度を調べるという研究を行いました。すると、さら湯に比べてゆず湯の方が皮膚表面温度が高く、1時間近く効果が続くことがわかったのです。これらの研究結果により、ゆず湯に入ることで湯冷めしにくく、風邪の予防にもつながることがわかります。

ゆず湯には保温性以外にも嬉しい効果が期待できます。ゆずにはさまざまな成分が含まれており、特に皮にはビタミンCが豊富です。皮を食べることはあまりありませんが、お風呂に入れることでビタミンCが溶けだし、肌の保湿性を高める、抗酸化などの効果が得られます。柑橘系の香りに包まれ、リラックスしたバスタイムになるでしょう。

ゆず湯の入り方

ゆず湯には嬉しい効果がたくさんありますが、痛い、かゆい、ヒリヒリするなどの肌トラブルを招くことがあります。ゆずの皮に含まれる油脂や果汁に含まれる酸性の成分は、人によっては刺激が強すぎるため、肌にダメージを与えてしまいます。特に肌が敏感な子どもやアレルギー体質がある方は注意しましょう。少しでも異変を感じたら、すぐに浴槽を出てシャワーでしっかり洗い流しましょう。

ゆず湯を用意する際は、刺激を少なくするために以下のポイントに注意してください。

・一般的な家庭の浴槽に対し、1~2個使用する。
・ゆずはカットせずに丸ごと浸ける。
・揉みほぐさない(果汁を出さない)。

それでも心配な方は、乾燥させたゆずの皮を使う、ゆずをガーゼで包んでから入れる、入浴する前に足湯で異常がないか確認する、などの方法もありますので試してみてくださいね。

冬至にかぼちゃを食べる理由は?

運盛り

冬至の日には、運盛りといって、名前に「ん」がつく食材を食べて縁起を担いできました。50音や「いろはにほへと」でも「ん」は一番最後の音です。「ん」のつく食べ物を食べることで、病気や災難がこの日で終わる、という意味があります。子どもと一緒に運盛りの食べ物を探してみても楽しいですね。

冬至の七種(ななくさ)

冬至の七種は栄養が豊富に含まれ、かつ「ん」が使われている食材です。特に「ん」が2回使われているものは縁起が良いとして食べられてきました。冬の七草は以下の通りです。

・なんきん(かぼちゃ)
・にんじん
・かんてん
・れんこん
・ぎんなん
・きんかん
・うどん

いずれも、食糧が乏しい時代においては貴重な栄養源でした。冬至七種を食べる際は、子どもに由来を伝えてあげましょう。

冬至の食べ物とおすすめレシピ

冬至の日に食べられてきた伝統的な食材と、おすすめのレシピをご紹介します。いずれも簡単に作れるものばかりなので、ぜひお試しください。

かぼちゃ

かぼちゃは夏に実る野菜ですが、冬の時期まで保存がきくため、冷蔵庫がない時代にも貴重な食料として重宝されてきました。免疫力を高めるベータカロチンが豊富に含まれ、風邪の予防にもつながるとされています。かぼちゃのワタには食物繊維が豊富に含まれています。便秘が気になるという方は、スープにするなど、捨てずに調理しましょう。

【いとこ煮(冬至かぼちゃ)】
いとこ煮とは、東北地方をはじめとした各地で食べられている郷土料理で、野菜や豆を一緒に煮込んだ食べ物のことです。いとこのように似(煮)ている食材を使うため、硬い素材からおいおい(甥々)煮るためなど、いとこ煮の語源は諸説あります。冬至では、かぼちゃと小豆を用いたいとこ煮がよく食べられています。

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小豆

小豆の赤い色は魔よけの意味があると伝えられてきました。小豆にはカリウムや鉄分、ビタミンが豊富に含まれています。むくみや貧血予防にもおすすめの食材です。特に煮汁に栄養成分が溶けだしているので、煮汁は捨てずに使うようにしましょう。

【冬至粥(小豆粥)】
炊飯器を使った、お手軽な冬至粥(小豆粥)のレシピです。栄養豊富な優しいお粥で、身体をいたわってあげましょう。

こんにゃく

昔の人はこんにゃくのことを「身体の砂はらい」や「胃のほうき」と称しました。こんにゃくには水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、古くから体内の悪いものを排出する食材として認識されています。腸内をきれいにするほか、低カロリーで食べごたえがあるのも魅力です。海外でも、ダイエット効果がある食材として注目が高まっています。

【けんちん汁】
たっぷりの冬野菜と鶏肉、こんにゃくを使った、ボリュームたっぷりのけんちん汁です。鶏肉から出る出汁と野菜のうまみがあわさり、風味豊かなスープに仕上がります。冷えた身体を内側からしっかりと温めてくれますよ。けんちん汁には「ん」が2回使われており、縁起を担いでいるのもポイントです。

冬至七種(とうじななくさ)

冬至七種を使った料理に挑戦してみませんか。七種すべて使用するのは難しくても、使いやすいものを選んだり、複数のメニューに分けて使ってみましょう。野菜の皮むきなど、子どもにお手伝いをしてもらうのもおすすめです。

【冬至七種うどん】
冬至七種の食材を使った、子どもが食べやすいメニューです。野菜をたっぷり使い、仕上げに味噌で味を整えます。

【れんこんと銀杏のマヨサラダ】
れんこんのシャキシャキ感とゴマの風味がクセになるマヨネーズサラダです。ひじきとゴマで栄養たっぷりですね。お弁当にもおすすめの一品です。

【きんかんと寒天のスイーツ】
きんかんはそのまま食べられますが、ひと手間加えておいしくヘルシーなスイーツを作ってみませんか。忙しいママでも作りやすい、レンジを使った時短レシピです。

冬至の風習で冬を元気に乗り切ろう

年末年始は疲れがたまりやすく、風邪をひいたり、体調を崩してしまったりする人が多くなります。特に抵抗力が弱い子どもは、体調をしっかりと管理してあげたいですよね。冬至の習慣には、免疫力を高め風邪を予防するなど、昔の人々の知恵がたくさん含まれています。家族の健康のために、冬至の習慣を実践してみませんか。

※この記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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