不妊治療の漫画おすすめ8選!不妊治療がわかる、不妊に悩んでいるときに読みたい漫画
実際に不妊に悩んだ漫画家さんが、自身の不妊治療の体験を漫画にまとめたものを「不妊漫画」と呼ぶことがあります。不妊治療の進め方や検査の内容を漫画で知ることができるので、文章量が多い本や堅苦しい本が苦手な人にはおすすめですよ。不妊治療について学べるおすすめの不妊漫画をご紹介します。
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目次
おすすめの不妊漫画で不妊治療の疑似体験を
不妊症や不妊治療の体験を人から聞く機会は、普通に生活していたらめったにないかもしれません。しかし、実際に不妊に悩んだ作家さんが描いた不妊漫画を手に取れば、いつでもリアルな不妊の体験を知ることができます。書店で販売されているマンガ以外に、最近では不妊治療の記録としてブログやSNSにイラストをアップしている人も多いですね。
男性不妊・女性不妊と男女それぞれに不妊の原因があることや、検査をしても原因不明な不妊があること、不妊治療を進めるにあたって夫婦の協力が必要不可欠なことなど、不妊治療のいろはを教えてくれるマンガが多くあります。不妊についてパートナーと話すことに抵抗がある人は、まずはおすすめの不妊漫画を読んで参考にしてみてはいかがでしょうか。
編集部おすすめの不妊漫画8選
『不妊治療、やめました。~ふたり暮らしを決めた日~』堀田あきお&かよ(著)/ぶんか社
漫画家の堀田あきお&かよさん夫婦の、不妊治療と向き合った10年間に及ぶ日々が描かれたコミックエッセイです。専門外来での不妊治療以外に、漢方薬を飲んだり子宝に恵まれると評判のスポットに足を運んだり、あらゆる方法を試した夫婦が不妊治療をやめる決断をするまでの葛藤の日々が、笑いあり涙ありで描かれています。
堀田さん夫婦が不妊治療をしていた時期は1990年代~2000年代にかけてなので、マンガ内で描かれている病院の対応や治療に関して、現在とは異なる部分があるかもしれません。しかし全編を通して、不妊治療に対しての夫婦での向き合い方や治療のやめどきなど、現在でも悩みが絶えないテーマについて描かれているので、不妊治療をしている人だけでなく「夫婦での生き方」を考えたい人にとってもきっと参考になるマンガでしょう。
『それでも、産みたい―40歳目前、体外受精を選びました―』小林裕美子(著)/新潮社
「子どもが欲しい」というところから描かれる不妊マンガが多い中、「子どもが欲しいと思うまでの著者の心の変化やモヤモヤした気持ち」をスタート地点に描かれているのが印象的な作品です。「子どもを持ちたい」と気持ちが固まり、不妊治療に足を踏み入れ、妊娠・出産するまでの著者の実体験が、かわいいシンプルな絵で描かれています。
著者の小林さんは、体外受精を経て赤ちゃんを授かりますが、お腹の赤ちゃんが基準より小さめなこと、高齢出産であることから羊水検査を受ける決断をします。羊水検査前後の夫婦の葛藤が描かれている場面では、「自分だったらどうするか」と思わず自問自答しながら読み進める人が多いかもしれません。不妊治療の経験の有無にかかわらず、子どもを持つことや不妊治療に対してモヤモヤした気持ちを抱えている人におすすめの一冊です。
『2人目まだなんです~不妊治療(体外受精)コミックエッセイ~』桜まづる(著)
昔と比べて不妊治療の話をオープンにできるようになってきたとはいえ、二人目不妊の話はなかなかしづらいと考える女性は多いのではないでしょうか。そんな二人目不妊のママたちから支持を集めるマンガが、『2人目まだなんです~不妊治療(体外受精)コミックエッセイ~』です。
著者の桜さんは「二人目がどうしても欲しい」という思いから、タイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしていく不妊治療の様子をユーモアを交えつつ詳細に描いています。「一人目が自然にできたのだから、二人目もすぐにできる」といった言葉をかけてくる親戚に対しての著者の気持ちや、育児をしている中で不妊治療を受ける大変さなど、二人目不妊のママは共感できる部分がたくさんあるかもしれませんね。
『ベビ待ちバイブル』赤星ポテ子(著)吉田 淳(監修)/中経出版
著者の赤星さんは27歳で子宮体ガンが見つかり、闘病生活の末、病を克服します。しかし喜びもつかの間、病気は再発する可能性が高く、子どもが欲しい場合は病気の再発前に妊娠するよう医師から告げられるのです。
文章で見るとかなり重いテーマに感じるかもしれませんが、ガン治療も不妊治療の様子も、前向きにテンポ良く描かれているので、とても読みやすい作品です。不妊治療中の親戚付き合いや友人との距離感、ベビ待ち夫の本音など、わかりやすくためになるコラムも充実しています。不妊治療をこれから始めようと考えている人は、ご夫婦で一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
『ああ不妊治療 8年・1000万費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』榎本由美(著)/徳間書店
著者の榎本さんの二人目不妊の治療の様子が描かれているコミックエッセイです。タイトルに「1000万」という金額が表記されているだけあって、マンガ内では治療内容や費用に関して詳細に描かれています。
治療に関する助成金制度の利用可否や不妊治療をステップアップするにつれて必要になる金額について、このマンガでおおまかに知ることができます。不妊治療の費用が気になっている方はひとつのケースとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
『妊カツ!~妊娠したいすべての人へ~』あらいきよこ(著)原 利夫(監修)/小学館
著者のあらいさんの実経験を含めて、今すぐ始められる妊娠準備から不妊検査のスケジュールなど、妊活・不妊治療の基礎知識がわかりやすく描かれているマンガです。妊娠のメカニズムから解説されているので、妊活や不妊治療の初歩を知りたいという人におすすめです。
マンガだけでなく、不妊治療のストレスとの向き合い方や不妊治療でなかなか結果がでないときの病院の変え方など、一歩踏み込んだ内容のコラムも充実しているため、不妊治療に行き詰まっている人にとっても寄り添ってくれる一冊になるのではないでしょうか。
『がけっぷち出産ブンブンマーチ~3歩進んで2歩下がる高齢・不育ロード~』水玉ペリ(著)/秋田書店
妊娠はするけれども流産や死産などを繰り返し、結果的に子どもが持てないケースを「不育症」と呼びます。著者の水玉さんは、連続して流産を経験したことから「自分は不育症ではないか?」と考え、夫婦で不育症の専門医がいる病院の門をたたきます。そこから40歳で3度目の妊娠をし、出産をするまでの悲喜こもごもが描かれたコミックエッセイです。
2度の流産を乗り越え、3度目の妊娠をしたときには40歳を迎えていた著者の水玉さん。赤ちゃんが順調に育っていても、高齢出産を理由にクアトロテストや羊水検査といった出生前診断を受けるかどうか思い悩む場面は、多くの妊婦さんに共通する悩みかもしれませんね。
また、妊娠後期にさしかかったころに東日本大震災が起こり、急遽里帰り出産を選択したことも描かれているので、「里帰り出産をするべきかどうか」で悩んでいる人にとっても参考になる一冊です。
『わたし、不妊症?』よし あゆみ(著)IVF大阪クリニック 院長 福田愛作・副院長 春木 篤(監修)/遊タイム出版
著者のよしさんの、不妊治療の様子が描かれたコミックエッセイです。治療で使用された薬の副作用や想像妊娠など、貴重な実体験が描かれています。良い不妊治療専門クリニックの見分け方や不妊検査で行われる検査のチェック項目など、不妊治療に関する詳細な情報がコラムに収録されています。不妊治療に不安を感じている人は、一読してみてはいかがでしょうか。
不妊漫画でストレス解消
不妊治療は、病院や医師によって治療方針や費用が異なり、個人差がある治療です。 治療期間が長くなるほど治療のゴールが見えず、つらくなり落ち込むことも多くなるかもしれません。そんな不妊治療に対してストレスを感じたときは、不妊マンガを手に取ってみてはいかがでしょうか。
不妊治療を経験した人にとっては、共感できる部分がたくさん描かれていて、読むだけで気持ちがすっきりしたり、励まされたりすることがあるかもしれません。また、作品によっては不妊治療をこれから始める人や夫婦で生きることを決めた人など、さまざまな選択に寄り添ってくれる作品もあります。今の気分に合った一冊を見つけてみてくださいね。
※不妊漫画の中には、医師が監修した不妊治療の情報がコラムとして収録されているものもありますが、基本的には漫画家さんが体験した不妊治療のマンガが収録されています。あくまで不妊のひとつのケースですので、ご自身のケースに必ずしも当てはまらないことをご留意のうえお読みください。
※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。