【産婦人科医監修】妊娠超初期症状の兆候はいつから?どんな症状がある?25のチェックリストと体験談
妊娠を計画している人は、生理が遅れたら「妊娠したかも?」と気になりますよね。妊娠超初期症状の兆候はいつからみられるのでしょうか。また、起こりやすい症状をチェックしてみましょう。ここでは腹痛・お腹の張りや出血、下痢・便秘、頭痛、めまい、吐き気、などの妊娠超初期症状を、生理前の症状との違いや体験談を交えながら解説します。
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目次
妊娠超初期はいつ?妊娠の兆候があらわれる?
「妊娠超初期」とは、妊娠0週から妊娠3週・4週くらいまでをさす俗称です。医学用語ではありませんが、妊娠検査薬や病院での検査によって妊娠が判明するよりも前の期間を意味する場合が多いようです。
よく知られている妊娠中の期間の分類では、妊娠初期(~15週)、妊娠中期(16週~27週)、妊娠後期(28週~出産)となります。最近では、妊娠初期(~13週6日)、妊娠中期(14週0日~27週6日)、妊娠後期(28週0日~)と分類されることもあるようです。
妊娠週数では、最終生理開始日を妊娠0週0日としてカウントします。妊娠2週に排卵と受精が起こり、受精から約6日(妊娠3週)で着床します。着床時や着床後には、妊娠の兆候として下腹部痛や吐き気、胸の張りなど身体にさまざまな変化があらわれ始めることがあります。
妊娠の兆候はいつから?
妊娠の兆候として、生理前のような腹痛やおりものの変化といった症状があらわれる時期は、妊娠5週を過ぎたあたりが多いようです。しかし、なかには着床後すぐの妊娠3週あたりから風邪のような寒気や下腹部痛などの症状を感じる人もいます。着床後に身体は急激に変化し、妊娠の前兆とみられるさまざまな症状を感じることがあるでしょう。
妊娠の前兆には個人差があり、全員が同じ症状を感じるわけではありません。なかには妊娠超初期の症状はなかったという人もいます。多くの妊婦さんが感じる妊娠の前兆について解説します。
妊娠したかも?と思ったらチェックしたい25の妊娠超初期症状
1.生理が遅れる
今までも生理日が数日遅れることがたまにあったので、今回もそれだろうと思い込んでいました。避妊をやめて2ヶ月も経っていなかったこと、年齢的に自然妊娠はないかもしれないと思っていたこと、そして毎日が多忙で気にする暇がなかったことから、生理が2週間以上遅れていたにもかかわらず、妊娠かも?とは思わずに過ごしていました。
妊娠超初期症状の多くは、生理前に多くの女性が悩まされる「PMS(月経前症候群)」の症状と似ています。生理前にイライラする、肌荒れする、お腹が痛くなるといった症状を感じたことがある人は少なくないでしょう。PMSの症状は寒気や微熱、関節痛や胸の張りを感じるなど個人差が大きい点も妊娠超初期の症状と似ています。
ただし、妊娠している場合は生理が来ないので、「生理周期がほぼ規則正しいが今回は遅れている」という場合には、妊娠検査薬で調べてみましょう。なお「フライング検査」と呼ばれる妊娠検査薬が使用できる前のタイミングでの検査は、正しい検査結果が得られない可能性があります。
もともと生理不順で生理が遅れやすい人であっても、生理予定日から何週間も生理が来ない場合には妊娠の可能性があります。妊娠していなかったとしても、女性特有の病気の可能性があるので、病院を受診しておきましょう。
2.頭痛
頭痛も妊娠のサインのひとつであり、ホルモンバランスの変化で起こります。「妊娠の可能性があるけれど、痛みを抑えたい」と言う場合は、医師に相談してください。自己判断で市販の頭痛薬を飲んではいけません。イブプロフェンの鎮痛剤の代わりに、妊婦でも使用できるアセトアミノフェンが処方されるでしょう。
もともと偏頭痛がある人、貧血気味の人など、妊娠の影響かどうかの判断が難しい人も、念のため病院に相談するようにしてくださいね。
3.腹痛・下腹部痛
妊娠検査薬が使用できる2週間ほど前から腹痛・下腹部痛があり、ずっと違和感がありました。食欲もいつもより落ちていたので、「腸の病気かな?」という思いと「もしかして妊娠した?」という気持ちが渦巻いていました。
妊娠超初期に腹痛を感じる人もいます。チクチクとした下腹部痛を感じる人もいれば、生理痛に似たお腹の痛みを感じる人もいるようです。これは着床するときに感じる痛みである「着床痛」や、ホルモンバランスの変化によって起こる腹痛である可能性が高いでしょう。生理前に起こる腹痛も生理周期に伴うホルモンバランスの変化によって起こる痛みなので、どちらか見分けるのは難しいかもしれませんね。
また妊娠すると、赤ちゃんのための準備として子宮が伸縮しているため、下腹部がけいれんしているように感じたり、うずくような痛みを感じたりすることがあります。ただし、この痛みも生理前の症状か妊娠による症状かを判断するのは難しいでしょう。
4.便秘・おなら
妊娠検査薬を使用できる1週間ほど前に、おならが頻発している日と異常な眠気に襲われた日が交互にあり、「これで妊娠してなかったら身体がおかしいから検査に行かねば…」と思いました。
妊娠超初期に下痢気味になる人がいる一方で、便秘気味になったり、お腹にガスがたまっておならが出やすくなったりする人も多いようです。これは「プロゲステロン」という女性ホルモンが増加することで消化にかかわる筋肉が緩んだり、子宮が大きくなることで消化管が圧迫されたりするためであるといわれています。便秘・下痢のどちらかではなく両方が交互に来るというケースもみられます。
5.下痢
妊娠超初期には、ホルモンバランスの影響を受けて下痢気味になる人もいます。生理前にも下痢になりやすい人がいますが、メカニズムはほとんど同じです。何日も下痢が続く場合や嘔吐をともなう場合は、胃腸炎など病気の可能性もあります。脱水症状を引き起こす前に病院で診てもらいましょう。
6.お腹の張り
妊娠超初期に、いつもよりお腹が張っているような感覚を覚える人もいます。お腹が痛いとまではいかなくても、どこか違和感があり、不快に感じる人はいるかもしれません。お腹や子宮がピクピクと痙攣(けいれん)しているような感じがした、という人もいます。
7.おりものの変化
生理が遅れる以前に、いつもは生理前にみられる症状(おりものの変化や腹痛)がとくになかったので、いつもと違うな、もしかしたら妊娠かな、と感じていました。
腟や子宮の分泌物が集まってできた「おりもの」は、女性ホルモンのバランスによって量や色が変化します。妊娠超初期にもホルモンバランスが大きく変化するため、おりものが増えたり減ったり、色が変わったりすることがあるようです。少量の出血が混ざり、ピンクや茶色のおりものが確認できる場合もあるでしょう。
ただし、妊娠していなくても生理周期に応じておりものの量や色は変化しますし、妊娠していてもほとんど変化しない場合もあります。体験談にあるように、生理前にあるはずのおりものの変化がなくなる、というケースもあるようです。「妊娠したからおりものがこの量・色になる」という基準はないため、わかりやすい妊娠の兆候とはいえないかもしれませんね。
8.出血
妊娠超初期に、おそらく着床出血があったのだと思います。生理と思い込んでいて、しばらく妊娠に気づきませんでした。生理のときのような軽い鈍痛や、胸の張り感じていました。
生理がきてしまったと思うかもしれませんが、いつもの生理より少量の出血、生理予定日より少し早めの出血なのであれば、「着床出血」の可能性があります。着床出血は、受精卵が子宮壁に着床したことで起こる少量の出血をさします。妊娠兆候のひとつとして知っておくと良いでしょう。
ただし着床出血は必ずしもすべての人に起こる出血ではなく、生理が始まったばかりで出血量が少ないだけという可能性もあります。性行為によって外性器に傷がついて出血したり、子宮内膜症など病気で性器から出血したりすることもあります。気になるようであれば、病院を受診した方が安心できますよ。
9.腰痛
普段はないのに恥骨や股関節といった足の付け根や腰周りが痛むようになったのであれば、お産の準備として靭帯が緩み始めたのかもしれません。体重が増加するにつれて身体の重心が変わっていくため、妊娠中はずっと腰痛が続くこともあります。
10.めまい・失神
映画などで妊娠を表現するのに「めまい」や「失神」が描かれることがありますが、実際によくみられる症状です。低血糖や低血圧がこういった症状を引き起こします。しっかり食べて、十分に水分を補給しましょう。
11.体温の上昇
妊娠を望んでいる方の中で、自分の排卵予測日をチェックするために基礎体温をつけている人もいるのではないでしょうか。排卵から生理が来るまでの2週間ほどのあいだは、基礎体温は高温期です。基礎体温を測っていない人でも、生理前に熱っぽい日が続いたり体調の変化を感じたりする場合には、高温期である可能性が高いでしょう。月経周期が規則的で、かつ2週間後を過ぎても高温期なのであれば、妊娠している可能性があります。
12.寒気
妊娠超初期に寒気を感じたという妊婦さんもいるようです。妊娠超初期は体温が高めの時期が続く傾向があるため、風邪やインフルエンザと勘違いする人もいるかもしれません。ゾクゾクするような寒気が続く場合は、本当に風邪やインフルエンザである可能性もあります。他の症状もあわせて確認するとともに、無理せず病院に行きましょう。
13.食欲の増強・食べ物の好みの変化
妊娠してから食欲旺盛になる人もいます。なぜか最近食欲が止まらず、少し体重が増えた気がする、という人は、妊娠によって身体に変化が起こっているのかもしれません。
また、「突然柑橘系の食べ物がダメになった」「魚を食べると気分が悪くなる」というように、食べ物の好みが変わる人もいるようです。食べ物の好みが変わることはつわりの一種でもあり、赤ちゃんを授かった可能性があります。
14.眠気・疲れ
妊娠超初期にはとにかく眠気がひどく、友人に「すごく眠そうだね」と言われました。しかも居眠り運転気味で危なかったです。妊娠超初期は眠気をはじめいろいろな症状が出るので、運転や危険な作業はできるだけしないほうが良いと思いました。
「昨夜は本の1ページも読み切らないうちに寝てしまった」というように、突然ものすごい疲労や眠気を感じることがあるかもしれません。こういった症状には、体内のホルモン(プロゲステロン)の増加が影響している可能性があります。
15.胃痛
二日酔いのときのような胃痛とムカムカがありました。加えて生理が来なかったため、妊娠検査薬を試しました。
子宮が大きくなるため胃が圧迫され、胃痛を感じる妊婦さんもいるようです。女性ホルモンの影響で食道にある筋肉の圧力が低下し、胃酸が逆流しやすくなる人もいます(=逆流性食道炎)。胃痛から気持ち悪さや胸やけにつながるケースもみられます。胃の痛みを感じるほどではなくても、胃がムカムカする・違和感があるという人もいるようです。
16.吐き気
妊娠検査薬を使う前から、胃の中のものが逆流してくるような感覚がたびたびありました。
妊娠6週頃から、つわり(吐き気)の症状が始まります。吐き気とともに喉の痛みを感じたり、口内炎が増える人もいるようです。つわりは妊娠中期になくなることが多いため、それまでは無理せず食べられるものを食べるようにしましょう。
また、自己判断で吐き気止めの薬を服用せず、妊娠の可能性があることを医師や薬剤師に相談してください。
17.イライラなど、感情の起伏にかかわる変化
妊娠超初期に「イライラする」「気持ちが落ち込む」「急に腹が立つ」など、ジェットコースターのように気分の浮き沈みがあるなら、それは身体が妊娠中に分泌される黄体ホルモンに対応しようとしているからです。なぜかわからないけれど突然泣き出してしまう、という人もいるようです。妊娠中期には身体がホルモンに慣れてきて、気持ちが落ち着いてくるかもしれませんよ。
18.頻尿
「トイレに行きたくて就寝中によく目が覚めるようになった」といった場合は、妊娠したサインの可能性があります。妊娠中は膀胱の働きが活発になるため頻尿になり、何度もトイレに行きたくなることがあるのです。頻尿は睡眠を妨げるため、不眠につながる場合もあります。
19.眠れない
妊娠すると疲れや眠気を感じやすくなる人がいる一方で、不眠に悩む人もいます。夜にしっかり眠れないせいで昼間に眠くなるというように、眠気と不眠に同時に悩まされている人もいるかもしれません。
妊活中で妊娠しているかどうか気になるため、不安で眠れない・夜中に目が覚めてしまうというケースもあります。必ずしも妊娠の兆候であるとはいえないため、判別が難しい症状です。
20.胸の張り
胸が張っている感じがする、胸を触ると痛い、胸が重い気がする、乳輪の色が濃くなる、といった症状がある場合は、妊娠している可能性があります。衣服に触れるたびに乳首痛を感じる人もいるようです。身体がすでに授乳の準備をしているのです。不快に感じる場合は、サポートブラを着けることをおすすめします。
21.動悸・息切れ
何もしていないのに急に階段を駆け上がったように息切れしたり、動悸を感じたりするのは、胎児が成長しており、胎児にも母体にも酸素が必要になるためです。赤ちゃんが成長して肺や横隔膜を圧迫することもあるので、妊娠中ずっと症状が続く人もいます。
22.ニキビ・肌荒れ・口内炎
妊娠してからニキビや湿疹など肌荒れに悩むようになった人もいます。妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するので、妊娠超初期にも肌の変化に気づく人がいるかもしれません。歯ブラシで吐き気を感じるため口内環境をきれいに保てず、口内炎ができやすくなった人もいるようです。また蕁麻疹(じんましん)などかゆみや痛みを感じる肌の変化もあります。
つわりの影響で十分な栄養が摂れず肌荒れが起きるなど、ストレスや睡眠時間、食生活の変化によっても肌の状態や口内環境は左右されるものです。妊娠以外の要因で起こっている可能性があることも、頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
23.風邪のような症状
妊娠超初期は、鼻水など風邪のような症状がずっと続いていました。普段あまり体調を崩すことがないにも関わらず、2週間以上微熱と倦怠感、喉の痛みが続いていたので、少しずつ風邪ではないのでは…?と疑い始めました。
妊娠すると喉の痛みやくしゃみなど風邪のような症状が出るということをネットで調べて知り、妊娠の可能性を疑いました。風邪だと思いこんでいたのですが、生理がかなり遅れていたこともあり、検査薬前に自分の中でなんとなく確信しました。
風邪のような症状なのに、いつもほぼ必ずひき初めに出る症状である喉の痛みがなかったので、これは風邪ではなく、妊娠かな?と思いました。案の定予定日に生理が来なかったので、ほぼ最速のタイミングで検査薬で妊娠を確認できました。
妊娠超初期にくしゃみ・鼻水・鼻づまりといった鼻の症状や、喉の痛み・かゆみ、咳など、風邪のような症状を感じる人もみられます。妊娠するとアレルギー性鼻炎や花粉症の症状が悪化する人がいるため、もともとアレルギー体質の人は妊娠によって症状がひどくなったのかもしれません(=妊娠性鼻炎)。高温期で微熱が続くことで、風邪っぽいと感じる人も多いでしょう。
また妊娠による直接的な影響ではありませんが、妊娠中は免疫力が下がる傾向があるため、本当に風邪をひいてしまったというケースも考えられます。軽い風邪なら安静にすれば治りますが、高熱が続く場合など、あまりにも症状がひどいときは病院で治療を受けましょう。医師には妊娠している可能性があることを必ず伝えてくださいね。
24.恥骨痛・背中の痛み
骨盤の下部にある恥骨や足の付け根、背中など、身体の一部が痛むようになった人も、妊娠の兆候があらわれているのかもしれません。とくに恥骨痛は、妊娠中のどの時期においても多くの妊婦さんが悩む症状のひとつといえるでしょう。
25.むくみ
妊娠検査薬で妊娠が判明する前に、久しぶりに会った人に「太った?」と言われました。体重の変化はそれほどなかったので、むくみがあったのでしょう。
「スキニーパンツが履けない」「太ったかもしれない」など、自分の身体が少しむくんでいる気がすることもあるかもしれません。妊娠による黄体ホルモンが過剰に働いていることが理由で、むくみにつながることがあります。
妊娠超初期のセルフチェックの体験談
筆者が生理前に妊娠セルフチェックをしていたのは二人目のときでした。上の子がいる状態だったので、妊娠を早期に判断しないと危険なこともあるかもしれない、と思って少し構えていました。
妊娠チェックをしていて実際に感じた症状はたくさんありますが、なかでも一番印象深いのは生理予定前の少量の出血と頭痛でした。お昼頃に出血しその翌日の朝には出血は止まっていました。「なんだろう?」と気になりつつも他には変化を感じませんでした。その後、生理予定を過ぎても生理が来ないので、日を待って妊娠検査薬を使用したところ陽性反応が出ました。時期を見て産婦人科へ行き妊娠が確定しました。
妊娠チェックをしていたおかげで妊娠の兆候には敏感でだったので、「風邪かな?」と薬を飲むこともなく、頭が痛くても鎮痛剤は飲みませんでした。妊娠チェックを習慣づけていれば、薬を飲んで慌てることはないかと感じます。妊娠チェックは心の準備にもなりますね。
生理前からチクチクとした下腹部痛が続いていて、普段はこんな症状はないので不思議に思っていました。また、通勤電車や散歩ですぐに疲れるようになり、歳のせいかと思っていました。
妊娠検査薬でチェックする前に「生理前 下腹部痛」でネット検索をしたら、調べれば調べるほど妊娠初期症状に当てはまる症状が多く、もしかしてと思っていました。そのときは、嬉しいというよりも「妊娠していたらこの先どうなっちゃうんだろう」という、漠然とした不安のほうが大きかったです。
妊娠検査薬でチェックする前に、「もしかして妊娠したかも?」と妊娠の兆候を感じ取ることができ、良かったと思います。妊娠を「自覚」する以前には風邪薬を飲んで事後に焦ったりもしましたが、自分で自分の身体にしかるべき配慮をすることができました。
心理面では、検査薬での確認や家族への「発表」の前に、ひそかに喜びをかみしめたり、心の準備をできたりした点も良かったと思います。妊娠中は初期こそ身体を大切に、と先輩ママから聞いていたので、「マタニティマーク」を通勤時の利用駅でさっそく入手し、妊娠が確定したら即、バッグにつけようとスタンバイしていました。
妊娠超初期症状がない人も
妊娠初期症状には個人差があり、目立った自覚症状がない人もいます。症状そのものがなかったというより「気づかなかった」「気にする余裕がなかった」という人もいるようです。
妊娠初期症状がないことを心配する人もいますが、約20%の妊婦は妊娠超初期から妊娠初期のつわりをとくに感じずに妊娠中期に入ります。妊娠初期症状がとくになくても赤ちゃんの発育に問題があるわけではないので、安心してくださいね。逆に、妊娠超初期症状が重くても赤ちゃんの発育には影響はありません。
妊娠超初期でも反応は出る?妊娠検査薬の正しい使い方
「妊娠したかもしれない」と思ったときに妊娠の有無を家庭で調べることができるのが「妊娠検査薬」です。検査薬を使うタイミングは、生理予定日から1週間後が目安となります。ただし、排卵の時期が通常よりも遅れていた場合には陰性反応が出ることがあります。妊娠超初期の症状があるならば、3日ほど経ってから改めて妊娠検査薬を試してみてくださいね。
妊娠検査薬の使い方はメーカーによって異なります。付属の説明書をチェックして使いましょう。一般的には、妊娠検査薬に尿をかけ、キャップをつけてから水平なところに置いて判定を待ちます。
判定時間を過ぎると「終了窓」に線が浮き出てきます。「終了窓」に線が浮き出るのを待ってから「判定窓」に線が出ているかどうかをチェックしましょう。線が出ていれば「陽性」で、妊娠の可能性が高いという結果です。
いくら待っていても「終了窓」に線が出ない場合は、尿の量が少な過ぎる、多過ぎるなど、正しい使い方ができていないことが考えられます。結果が出ないのであれば、新しい妊娠検査薬を正しい使い方でもう一度試してみるようにしましょう。
妊娠超初期に起こる可能性がある「化学的流産」とは
一般に、妊娠した人の約15%が流産するといわれています。妊娠超初期に流産してしまうことを「化学的流産」といいます。受精した受精卵は子宮内膜に着床しますが、なんらかの原因で着床が継続しなかった場合に、受精卵は生理の経血と一緒に流れ出てしまうのです。
妊娠超初期における化学的流産の原因は、受精卵の染色体異常であることがほとんどです。そのため、絶対的に予防する手だてはありません。化学的流産が起きてしまうのは誰のせいでもないのです。この時期の流産は、いわゆる妊娠確定後の「流産」とは異なるため、妊娠超初期の流産を繰り返しても不育症というわけではありません。
産婦人科の初診はどのタイミングで行く?
妊娠検査薬で陽性が確認できたら、かかりつけの婦人科や産婦人科を受診しましょう。妊娠検査薬が陰性だった場合にも、引き続き生理が来ないようであれば、再度検査薬を試し病院の受診を検討しましょう。
初診のタイミング
産婦人科を受診するタイミングの目安は生理予定日1週間後以降です。最近の妊娠検査薬は感度が高く、早めの検査でも陽性反応になることがあります。
早めに検査した場合、陽性反応が出てすぐのタイミングで産婦人科を受診しても、早過ぎて妊娠を確認できないことがあります。焦らずに生理予定日の1週間を過ぎたタイミングで受診しましょう。
初診料の目安
産婦人科の初診料は病院の規模や設備によって異なるため、同じ検査でも費用が変わります。目安は5,000~15,000円です。妊娠が正常に成立している場合は病気ではないため、保険が適用されません。事前に病院のサイトなどで初診料を調べるか、多めにお金を用意して持っていくようにしましょう。
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妊娠超初期症状が起きたら、まずは落ち着いて
下腹部痛や出血など子宮にかかわる症状から、便秘・下痢など比較的多くの人が日常生活の中でも体験しうる症状、イライラ・情緒不安定のような心にかかわる症状まで、妊娠の兆候にはさまざまものがあります。妊娠・出産経験がない場合には、初めての状況に戸惑うことも多いでしょう。
妊娠超初期症状には個人差があるので、対策もケースバイケースで、ひとつの具体的な答えがあるわけではありませんが、まずは無理をしないことが大切です。痛みは我慢せずに楽な体勢をとる、休養(睡眠や横になる)をとる、食べられるもの・飲めるものを口にする、におい対策としてマスクをつけるなど、少しでも楽になれる方法を探してみてくださいね。
これから妊活をする方や現在妊娠を望んでいる方は、妊娠超初期には何らかの症状があらわれることがあると心の準備をしておくと良いかもしれません。
(文:ままのて編集部/イラスト:ヤマハチ)
妊娠超初期には葉酸摂取がおすすめ
メルミーの魅力は、産婦人科医と管理栄養士によるダブル監修を受けていることです。葉酸のほか鉄やカルシウムなど、妊娠中に特に重要な17種類の栄養素を配合し、内14種類の栄養素については厚生労働省の定める栄養機能食品の基準値をクリア。「無添加」なのも嬉しいポイントですね。
厚生労働省が定める管理基準を満たしたGMP認定工場で生産されているほか、放射能検査や残留農薬検査もクリアして品質にこだわって作られています。また、配合されているすべての成分について、原産国と最終加工国の両方が公開されています。
※この記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。