妊娠3週|妊娠超初期の症状と妊娠検査薬の使い方、妊婦の過ごし方
【医師監修】妊娠3週(3w)は、妊娠1ヶ月の4週目にあたります。妊娠超初期と呼ばれ、妊娠検査薬ではまだ陽性とならないことも。ママの身体の変化、つわりなど妊娠3週にあらわれる症状、赤ちゃんの様子、日常生活で気をつけることを解説します。着床時期や妊娠週数の数え方、病院へ行くタイミングなど、基本的な情報も紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
妊娠3週の妊婦の身体の変化
妊娠3週は着床する時期
妊娠週数は、最終月経の初日を妊娠0週0日とし、7日間を1週としてカウントします。そのため「妊娠」とついてはいても、妊娠0週~1週のあいだは、まだ排卵も受精もしていない時期です。月経周期が平均的な28日周期であれば、排卵が起こるのは妊娠2週になります。
正常に排卵が起こり、精子と卵子が出会うと受精卵になります。受精卵は数日かけて子宮に移動し、受精から約7日程度かけて着床を開始します。この時点ではまだ、妊娠は成立していません。受精卵が子宮壁に完全に潜り込んだ時点で、「妊娠した」という状態になるのです。着床開始から妊娠成立までは、約5日かかります。この時期がちょうど、妊娠3週にあたります。
基礎体温は高温期
排卵後は女性ホルモンの「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増えます。プロゲステロンは子宮内膜を維持するはたらきをするほか、体温を上昇させる作用もあるので、基礎体温は高温となります。
高温期が続くのは通常14日間で、妊娠が成立していなければ体温が低下し、生理がやってきます。妊娠が成立していると、14日目以降も高温が維持されます。妊娠3週となるこの時期は、排卵が正常に起こっていれば、妊娠にかかわらず基礎体温は高温相を示すのが通常です。そのため、基礎体温だけでは妊娠が成立しているか判断できません。
一説では、妊娠していると高温期に入ってから7日目ごろに基礎体温が一時的に下がる「インプランテーションディップ」という現象が起こるといわれています。この現象はすべての妊娠に起こるわけではなく、医学的に解明されているものではありません。妊娠が成立しているか正確に把握するためには、そのほかの妊娠の兆候もあわせてみていく必要があります。
つわりがある人も。妊娠3週にあらわれる妊娠超初期症状一覧
「妊娠超初期」は医学用語ではなく、いつからいつまでという明確な定義はありませんが、一般的には妊娠0週~3週もしくは4週までを指します。妊娠が成立したときから女性ホルモンや妊娠に由来するホルモンの分泌が増えるため、さまざまな症状があらわれやすくなります。
症状 | 身体の変化 |
---|---|
着床出血 | 生理予定日の数日前に少量の出血がある。 |
着床痛 | 排卵から約1週間後に下腹部がチクチク痛む。 |
腹痛・下腹部 | 生理痛に似た痛みや、引っ張られるような痛みを感じる。 |
吐き気 | においや空腹で気持ち悪くなったり嘔吐したりする。 |
下痢・便秘・頻尿 | プロゲステロンの影響で胃腸や膀胱のはたらきが低下する。 |
胃痛 | 胃がムカムカしたり、キリキリしたりする。胃もたれや消化不良が起こる。下痢や嘔吐をともなうひどい痛みは感染症かもしれないので病院へ。 |
胸の張り | 乳房が張る。乳首が痛む。 |
腰痛・恥骨痛 | リラキシンの影響で骨盤付近の靭帯がゆるむことで起こる。 |
眠気・だるさ | 日中も眠気が強かったり、やる気が出なかったりする。 |
お腹の張り | 妊娠中期以降のお腹の張りとは異なり、違和感や膨満感がある。きゅっと縮むような張りを感じることもある。 |
おりものの変化 | においや量、色がいつもの生理前と違う。茶おりがある。 |
イライラ・気分の落ち込み | 情緒が不安定になる。怒りっぽくなったり泣きたくなったりする。 |
頭痛 | 拍動に合わせずきずきと痛む。頭の片側が痛む。 |
妊娠超初期の症状として代表的なのは、受精卵が子宮壁に潜り込むときに起こるとされる「着床出血」や「着床痛」です。生理予定日の数日前にごく少量の出血があったり、チクチクとした下腹部痛を感じたりすることがあります。「吐き気がする」、「気持ち悪い」といった、いわゆる「つわり」の症状で妊娠の可能性に気付く人もいます。
眠気やだるさが強くなったり、イライラや不安感が増して情緒不安定になったりするのも妊娠超初期症状のひとつです。エストロゲンの影響で血管が拡張し、頭の片側がずきずきと痛むこともあります。
ただし、妊娠超初期症状のあらわれ方には個人差があるため、「症状がまったくなし」という人も珍しくありません。PMS(月経前症候群)の症状とも似ているため、妊娠したかどうか正しく判断するには、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬で検査し、その後病院で確定診断を受けることが大切です。
妊娠3週に妊娠検査薬で陽性反応は出る?
受精卵が着床すると、hCG(ヒト絨毛性コナドトロピン)というホルモンの分泌が始まります。hCGはプロゲステロンを分泌している「黄体」の寿命を延ばすはたらきがあり、妊娠4週~7週にかけて分泌量が急激に増加します。
hCGは尿の中に排泄されるため、尿を調べると妊娠しているかどうかがわかります。日本で一般用検査薬として発売されている妊娠検査薬は、尿中のhCGが50IU/Lを超えると陽性反応を示します。hCGが25IU/Lとなるのは着床から3日目、50IU/Lとなるのは着床から5日目なので、妊娠3週では検出できる濃度に達していないといえます。
しかし、妊娠3週は使用方法で定められている時期よりも早いため、検査結果が陰性でも妊娠の可能性は否定できません。規定された時期に改めて検査をしてみましょう。また、インターネット通販では25IU/Lから検知できる海外製の早期妊娠検査薬を入手できます。こうした検査薬を使えば、妊娠3週でも陽性反応が得られるかもしれません。
いずれにしても、妊娠検査薬で行う検査はあくまで補助的なものです。陽性反応が出たら、病院で確定診断を受けましょう。
妊娠3週の赤ちゃんの成長の様子
着床が成立すると受精卵は胎芽に
受精卵は子宮へと移動しながら分裂を繰り返し、着床を開始するころには「胚盤胞」となっています。胚盤胞は妊娠2週5日~6日に着床を開始し、着床が完了する妊娠3週3日~4日までのあいだに胎児の身体を形成する細胞と、胎盤を形成する細胞とに分かれます。
胎児を形成する細胞はまだ円盤状の塊ですが、すでに中枢神経の形成が始まっています。一方の胎盤を形成する細胞からは、子宮壁に向かって「絨毛(じゅうもう)」が伸び始めます。絨毛はhCGを分泌する役割を担う大切な組織です。
妊娠3週~7週までの胎児は原始的な姿をしているため「胎芽(胎芽)」と呼ばれます。胎児と呼ばれるようになるのは、妊娠8週を過ぎてからです。
エコー検査で赤ちゃんはまだ確認できない。胎嚢の確認は4週から
妊娠3週は細胞レベルで分裂や融合を繰り返しているので、エコーで検査をしても何も見えない時期です。妊娠4週2日になると、胎児を包む袋状の「胎嚢(GS)」が子宮内に確認できるようになりますよ。胎嚢の大きさは5~10mmほどです。
さらに妊娠4週~5週となると、経腟エコーで胎嚢の内部に胎児やリング状の「卵黄嚢(らんおうのう)」が確認できます。卵黄嚢は「臍帯(さいたい、俗にいうへその緒)」を通じて胎盤から栄養が送られるようになるまで、胎児の栄養源となります。
薬の服用は普段通りで大丈夫。妊娠3週の過ごし方
薬の影響はない無影響期
妊娠3週は、着床が完了していないため、ママから薬の成分が移行することはないと考えられています。薬を飲んだとしても、その影響を受けないことから「無影響期」と呼ばれます。妊娠4週未満では、薬の影響を受けたとしても、着床しないか完全に修復されるかのどちらかなので、薬を飲んでしまっても気にしすぎないようにしましょう。
しかし、薬の中には妊娠に適さないものもあります。もともとの持病があり、継続的に薬を飲んでいて妊娠を望んでいる場合は、主治医と相談するようにすると安心ですよ。
葉酸を摂取する
葉酸はビタミンBの一種で、脳や中枢神経に異常があらわれる「神経管閉鎖障害」の発症を予防する栄養素です。妊娠3週はまさに、中枢神経が作られる時期にあたります。積極的に摂取していきましょう。
葉酸は緑黄色野菜に多く含まれますが、1日の必要量を毎日摂取するのはなかなか大変です。食事に加え、サプリメントを活用すると手軽に摂取できますよ。
[広告]
妊活中~妊娠3ヶ月の女性は葉酸の積極的な摂取が望ましいとされています。厚生労働省は妊娠可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。 ベルタ葉酸からは400μgの葉酸を手軽に摂取できるほか、鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルなどが摂取でき、妊娠中の健康維持に役立ちますよ。
葉酸を効率良く摂取できるように体内にとどまりやすい「酵母葉酸」を使用している点もこだわりポイントのひとつ。香料、着色料、保存料などを使用していないところもうれしいですね。サプリメントの大きさは直径9mmと小さく比較的飲みやすいでしょう。
プレミンは400μgの葉酸を摂取できるほか、鉄・ミネラル・ビタミンなどの不足しがちな成分をバランス良く摂取することができます。妊活中から妊娠15週まで、妊娠16週から出産まで、産後から授乳期までの3パターンに商品が分かれているので、妊活中〜授乳期間まで飲み続けられるのも魅力のひとつです。
安全性にこだわっている「プレミン」は、製造から袋詰めまで「NSF GMP認証」をクリアした工場で行い、全成分の原産国と最終加工国を開示。食物アレルギー検査も実施しているので、アレルギーが気になる人には嬉しいですね。
初回定期お届けコース
ママニックの一番の特徴は、葉酸以外に40種類の成分が配合されているところです。野菜成分もプラスされていて、全て国産かつ産地限定という徹底ぶり。また、普段の食事からなかなか摂取できない成分も摂取できるので、妊娠中のマイナートラブルの改善にも良さそうですね。
「ママニック葉酸サプリ」は400μgの葉酸に加えて、40種類以上の成分が配合されたサプリメントです。鉄分やカルシウム、ビタミンなどの成分が配合されています。さらに、乳酸菌も配合されているのも特徴。粒の表面はにおいを抑えるコーティングがされ、比較的飲みやすいのもポイントですね。
放射能・農薬試験済みで製造はGMP準拠工場、配合されている野菜はすべて国産。品質管理を徹底しているところも心強いです。15日間全額返金保証付きなので、飲み続けられるか心配なママでも安心して購入できますよ。
規則正しい生活を
妊娠3週は、ママの日常の過ごし方が妊娠の経過に大きく影響をおよぼすことはほとんどありません。安静にしすぎる必要はなく、普段どおりの生活で問題ありませんよ。とはいえ、ホルモンバランスが変わることで、体調や気分がすぐれないこともでてきます。疲れやストレスがたまっていると症状が悪化しやすいため、食事をしっかりとり、規則正しい生活を心がけましょう。
飲酒や喫煙は控えて!妊娠3週の注意点
飲酒・喫煙を控える
タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は、胎盤への血液循環量や、酸素の運搬能力を低下させます。そのため、妊娠中にママが喫煙していると、低出生体重児となる可能性が通常の2倍に高まります。流産、早産、周産期死亡の発生頻度も1.4~2倍の頻度となるため、妊娠が判明したら禁煙しましょう(※1)。
喫煙によるリスクは受動喫煙でも増加します。妊娠合併症や乳児突発死症候群を予防するためにも、夫婦で禁煙に取り組みたいですね。また、喫煙は精子の質を低下させたり、子宮外妊娠を引き起こしたりするともいわれています。妊娠を望んでいるときは、早い時期から禁煙することが望ましいといえます。
妊娠中の飲酒は、「胎児性アルコール症候群」を引き起こす原因となります。胎児性アルコール症候群は、知能障害、発育障害、形態異常を引き起こす可能性があります。ビールだと1,250mL、ワインではグラス4杯に相当するアルコール量で発症の頻度が高まりますが、少量の飲酒で発症した事例もあるため、飲酒量に関わらず妊娠が確定したらお酒を控えましょう。
化学流産が起こる可能性も
一般的に販売されている妊娠検査薬の精度が上がり、超初期の妊娠も判明するようになりました。ところが、妊娠検査薬で陽性反応を示しても、その後のエコー検査で胎嚢が確認できないまま生理が始まるケースも見受けられるようになっています。このように妊娠検査薬で陽性反応を示したものの胎嚢が認められない妊娠を「化学流産」もしくは「生化学的妊娠」といいます。
化学流産は通常の流産と違い、腹痛や出血といった症状がみられません。そのため、「生理が少し遅れてきた」という程度の認識しかなく、妊娠の可能性に気付かない場合も多くあると考えられています。医学的には胎嚢が認められた時点で妊娠が成立した状態となるため、化学流産は妊娠した回数にも、流産の回数にも含まれません。
化学流産となっても、特別な処置は必要ありません。一時的なホルモンの乱れで生理周期が乱れても、数ヶ月で元に戻ります。化学流産がどうして起こるかはわかっていないため、気にしすぎないようにしてください。もしも何回も化学流産が繰り返される場合は、一度病院で診察を受けましょう。
初診は生理予定日を過ぎてから
病院で「妊娠した」と診断されるのは、妊娠検査薬でhCGが検出され、エコー検査で胎嚢や胎児が確認できてからです。エコー検査で胎嚢が確認できる大きさとなるのは妊娠4週~5週以降なので、初診のタイミングが早すぎると改めて診断を受けるよう指示されます。
妊娠3週で妊娠検査薬の結果が陽性となっても、その時点では確定診断ができないため、同じ検査を何度も受けなくてはいけなくなります。妊婦健診の費用は、ほとんどの自治体で助成が受けられますが、妊娠が確定するまでの診察は実費です。正確な結果を得られないだけでなく、費用もかさんでしまうので、生理予定日の1週間が過ぎてから病院で診察を受けましょう。
ただし、腹痛をともなう場合や出血の量が多いときは異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性があります。すぐに医師の診察を受けてください。
妊娠3週のママへ
妊娠3週というとても早い段階で妊娠の可能性に気付いたママ。お腹の中に宿りつつある新しい命をどのように感じているでしょうか。うれしい気持ち、しあわせな気持ち、不安な気持ち、とまどい……。どれも持ち合わせていて当たり前の感情です。
待ちわびていた妊娠でも、不安な気持ちが先立つこともあるでしょうし、思いがけない妊娠でも、うれしさがあとから湧いてくることもあるでしょう。妊娠・出産は自分の身体や生活が大きく変わりうる一大事です。ママだけではなく、パパと一緒に気持ちを分け合って過ごしてくださいね。
※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。